第1章 覆される戦後経済の常識―分水嶺となった一九九五年
- 日本のデフレーター、史上最長のマイナスに―デフレだと景気は回復しないのか
- ルービンの「強いドルは国益」は米国の「金融帝国」化宣言―経常赤字の増加は成長の制約になるのか ほか
第2章 重層的に二極化する世界経済―再来する帝国の時代
- テイクオフの条件が整うBRICs―日本は再近代化で危機を乗り切れるか
- 世界経済の二極化―先進国vs.BRICs ほか
第3章 長期循環の「超」長期化と短期循環の「超」短期化―不安定さ増す世界経済
- 密接不可分の関係にあるグローバル化と米国の「帝国」化
- 長期循環を「超」長期化させるグローバリゼーション ほか
第4章 「大きな物語」の終わりと「バブルの物語」の始まり―ストックがフローを振り回す時代
- 軍需・公共投資主導経済の終わり―インフレの時代の終焉
- 資産価格激変の時代の始まり―金融経済が実物経済を振り回す時代 ほか
第5章 資本の反革命における二つの選択―成長か定常状態か
- 誰のための、なんのための景気回復か―成長は政策目標となりえるのか
- 格差拡大と中流階級の没落―グローバル化の本当の脅威は雇用ではなく賃金 ほか