切れば血とユーモアの噴き出る文章術―堺利彦『文章速達法』)
第2章 古典文芸の道しるべ
- 社会人に語りかける古典入門―藤井貞和『古典の読み方』
- 古歌を読む分析的知性の強力さ―萩原朔太郎選評『恋愛名歌集』
- 現代詩をめぐる「楽しい遍歴」―三好達治『詩を読む人のために』
- 読むことのうれしさにみちた近代小説案内―窪田空穂『現代文の鑑賞と批評』
- 歴史への抑えに抑えた怒り―エルンスト・H.ゴンブリッチ『若い読者のための世界史』
- 歴史的想像力の剣さばき―岡田英弘『世界史の誕生 モンゴルの発展と伝統』
- ブルジョワの二面性を鮮明に照らす―遅塚忠躬『フランス革命―歴史における劇薬』
- 「記者魂」の躍如としたジャパノロジー―内藤湖南『日本文化史研究』
- 歴史の直接的な肌ざわり―中村稔『私の昭和史』
- 世相の向こうに「近代」の醜怪をあばく―金子光晴『絶望の精神史』
- 考えるべきことを考えよという指針―田川建三『キリスト教思想への招待』
- 思想史からの伝言―岩田靖夫『ヨーロッパ思想入門』
- 本の「断片」を読みふかめる―内田義彦『社会認識の歩み』
- アラビア語とイスラームとの切っても切れぬ関係―井筒俊彦『イスラーム生誕』
- たっぷりとゆたかな「小著」―武者小路穣『改訂増補日本美術史』
- 江戸絵画の見かたをかえる異色の水先案内―辻惟雄『奇想の系譜』
- 画家の身にひそむ思想の筋力―菊畑茂久馬『絵かきが語る近代美術』
- 「名画」という価値から解放された絵の見かた―若桑みどり『イメージを読む』
- 二十世紀絵画に「感覚の実現」を読む―前田秀樹『絵画の二十世紀』