第1章 翻訳とは何か
- 原書と原著の違い
- 漢文の伝統
- 汝はいかになしなすか
- もうひとつの伝統
- 伝統との格闘
- 翻訳の現状
- 三蔵法師玄奘―古代インド・中国から日本へ
- フナイン・イブン・イスハーク―古代ギリシャからイスラムへ
- ウィリアム・ティンダル―近代ヨーロッパの大翻訳時代
- 村田蔵六―近代日本と翻訳
- 能力不足という悩み
- 不足しているのは能力なのか
- 英文和訳の技術と翻訳の技術
- 外国語を読む技術
- 内容を理解する技術
- 辞書は引いても信じるな
- 日本語を書く技術
- 技術以前
- 意識的な二重人格としての翻訳
- 翻訳技術の向上のために
- 翻訳の需要
- 翻訳の供給
- 翻訳需給の恐るべき不均衡
- 翻訳者の収入
- 翻訳の好循環と悪循環
- 隙間産業としての翻訳
翻訳学習者の奇妙な現実
翻訳教育産業
経験年数の壁)
第6章 職業としての翻訳
- 在宅勤務の陥穽
- 独創性と継承
- 全体性と分業
- 世界語としての英語と母語としての日本語