第1章 なぜ世界はインフレになったのか―大きな誤解と2つの謎
- 世界インフレの逆襲
- インフレの原因は戦争ではない
- 真犯人はパンデミック?
- より大きな、深刻な謎
- 変化しつつある経済のメカニズム
第2章 ウイルスはいかにして世界経済と経済学者を翻弄したか
- 人災と天災
- 何が経済被害を生み出すのか―経済学者が読み違えたもの
- 情報と恐怖―世界に伝播したもの
- そしてインフレがやってきた
第3章 「後遺症」としての世界インフレ
- 世界は変わりつつある
- 中央銀行はいかにしてインフレを制御できるようになったか
- 見落とされていたファクター
- 「サービス経済化」トレンドの反転―消費者の行動変容
- もう職場へは戻らない―労働者の行動変容
- 脱グローバル化―企業の行動変容
- 「3つの後遺症」がもたらす「新たな価格体系」への移行
第4章 日本だけが苦しむ「2つの病」―デフレという慢性病と急性インフレ
- 取り残された日本
- デフレという「慢性病」
- なぜデフレは日本に根づいてしまったのか
- 変化の兆しと2つのシナリオ
- コラム:「安いニッポン」現象
第5章 世界はインフレとどう闘うのか
- 米欧の中央銀行が直面する矛盾と限界
- 「賃金・物価スパイラル」への懸念と「賃金凍結」
- 日本版賃金・物価スパイラル