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カビンくんとドンマちゃん - 感覚過敏と感覚鈍麻の感じ方 -

著者:加藤路瑛 
出版社:ワニブックス
単行本(ソフトカバー):192ページ
発売日:2023/07/27
価格:1595円
分類: 教育学  教育心理学  語学・教育  障害児・福祉教育 
キーワード: 感覚 
評価 3.9   読者数 2.3
カビンくんとドンマちゃん - 感覚過敏と感覚鈍麻の感じ方 -
       

<マイリスト>

<目次>

1章 カビンくんとドンマちゃん
  • 僕は、制服が痛い。まるでサンドペーパーでできたブレザーだ。
  • 僕は、給食が食べられない。これは「好き、嫌い」「おいしい、まずい」の話じゃない。僕の全細胞が拒否をする。
  • 寒いってどんな感じ?おなかが空いたって、どんな感じ?みんなは知らない。「感覚鈍麻」の話 ほか
2章 感覚の世界×困りごと
  • 世界は刺激にあふれている。音は痛くて、光は目に刺さる。中でも歯科医院は、刺激のフルコンボだ。
  • 痛いものを身につけるより、寒い方がはるかにマシ。凍えるような寒さの中で、コートが不快な僕に「そもそも寒くない」とドンマちゃんは笑ってくれた。
  • 「我慢強いね、なんて褒めてもらうけど、本当は、痛いって感覚がよくわからないだけなんだよね」 ほか
3章 「人と同じでいたい自分」と「人と違っていい自分」
  • みんなの楽しいことに、水を差してしまう。みんなの顔を曇らせる。僕の存在が、みんなの迷惑になっている。そんな自己嫌悪の沼にハマってしまう日がある。
  • 私服で登校。教科書はタブレットに。「みんな違って、みんないい」とは言うけれど、みんなの本音はどうなんだろう?
  • 「できないより、できる方がいい」僕自身が一番、ずっとそう思っていた。「できても、できなくてもいい」そんなふうに自分の定義をゆるめたら、世界が少し変わって見えた。
巻末Q&A 感覚の世界の困りごと、どうしたらいい?加藤所長、教えて!