もうひとつの声で──心理学の理論とケアの倫理

  • 風行社
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感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (438ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784938662387

作品紹介・あらすじ

フェミニズムに画期をもたらし、〈ケアの倫理〉の原点とされる名著の増補版を完訳。女性の道徳発達を低く見積もってきた、主流派心理学の男性中心主義を剔抉、「目の前の苦しみを和らげ、誰ひとり取り残されてはならない」と命じる〈ケアの倫理〉の声を聴き取る。原題 “In a Different Voice: Psychological Theory and Women’s Development”

感想・レビュー・書評

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  • 今週の本棚:伊藤亜紗・評 『もうひとつの声で』=キャロル・ギリガン著、川本隆史、山辺恵理子、米典子・訳 | 毎日新聞(有料記事)
    https://mainichi.jp/articles/20221119/ddm/015/070/002000c

    Carol Gilligan | NYU Steinhardt
    https://steinhardt.nyu.edu/people/carol-gilligan

    風行社
    http://www.fuko.co.jp/catalog_2020/books_data/fuko_books_038.html

  • 新訳になってかなり読みやすくなった。中身については有名なので省略。
    女性の声という観点から、男性とは異なる発達の道筋と、道徳性を見出す。同様に、フェミニズムやコロニアル等、マイノリティの他者から発達を捉え直す仕事が必要。そうした視点から、現在蔓延るジェネリックスキルを見つめた場合、それが、果たして万人に当てはまるという意味でもジェネリック(汎用的)であるのか。(T,N)

  • エリクソンやコールバーグを代表とする、彼らが提唱する発達理論は男性を中心として述べられたものにすぎず、そこに女性の発達を測ると、男性に比べ劣っているものとして評価される。それ大してギリガンは、女性の声から実証的に導き出した発達経路を提唱し、それぞれを「正義の倫理」と「ケアの倫理」として提唱した。その後、「ケアの倫理」はフェミニズムに影響を与え、様々な論議を呼び洗練されてきた。その古典である。訳本としてはこなれており、読みやすいが、最後の訳者代表の川本隆史氏の解説が最も分かりやすかった。

  • 医学部分館2階心理学 : 143.5/GIL : https://opac.lib.kagawa-u.ac.jp/opac/search?barcode=3410170778

  • 【配架場所、貸出状況はこちらから確認できます】
    https://libipu.iwate-pu.ac.jp/opac/volume/563387

  • えらい。訳者注も充実。業界人は必ずもっておきなさい。

  • 女性の発達についての心理学的な理論、という本だと思うしその意味で難解でよくわかりませんでした。正義の倫理とケアの倫理がどうして対比されるものとしてあるのかもわかりませんでした。まあたぶんそれが男性的ということなんでしょうけれど。踏み込めませんでした。

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