チベットの祈り、中国の揺らぎ――世界が直面する「人道」と「経済」の衝突

  • 英治出版
4.20
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784862761156

作品紹介・あらすじ

深刻化するチベット問題。多発する暴動。広がる経済格差と社会不安…この不穏な大陸の将来を読み解くため、著者は危険を冒して取材に乗り出した。苦境にあるチベットの人々、世界を味方につけて中国と闘うダライ・ラマ十四世、草の根のリーダー、中国の一般民衆、共産党とチベットをつなぐ一人の女性、各国の支援者など、多くの人々の話から浮かび上がってくる中国社会の実相。そこには一国の領域を超えた、全人類にとっての課題が見え隠れする-。鋭利かつ包括的な視点で中国とチベットの現実を描き、この時代を生きる我々一人ひとりの姿勢を問う本格ノンフィクション。

感想・レビュー・書評

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  • アメリカ人ジャーナリストによるチベットレポート

    チベット情勢に対する本もたくさん読んでいるが、2003年から2009年までの情勢が詳しい、

    2010年9月、IARFインド大会でダライラマ法王と握手をした時のことを想い起しながら読み進んだ。

    チベットの情勢は、「草原の墓標」で読んだ内モンゴル自治区の、アメリカ先住民の歩んだ道に向かっていると思わざるを得ない…漢族の入植・開発が進み、歴史も文化も民族も消滅に向かうのか…

    インド南部のシュクデン派の活動

    チベット自治区の約2倍になる大チベット、青海小・四川省、
    九賽溝がチベット族の村であったのを思い出した、圧倒的な数の漢族の観光客とチベット族の住民の複雑そうな様子を覚えている…

  • 北京に6年駐在したアメリカ人ジャーナリストによる中国取材の集大成で、チベットとダライ・ラマについて非常に多角的に分析していて読み応えがある。僕が疎かったというのもあるけど、チベット問題は日本社会でももっと広く知られるべきテーマだと痛感します。

  • 読み応えあり。アメリカ人ジャーナリストによるチベットと中国の状況を判りやすく記している。パンチェンラマの遺された家族、娘の取材が興味深い。

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