コンサルが「最初の3年間」で学ぶコト 知らないと一生後悔する99のスキルと5の挑戦

著者 :
  • ソシム
3.90
  • (119)
  • (152)
  • (88)
  • (24)
  • (7)
本棚登録 : 2793
感想 : 150
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (340ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784802613989

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • コンサルのみならず、一般の事業会社でも仕事ができる人に共通するノウハウが詰まっていました。
    いきなり全部とはいえなくても、まずはできるところから始めてみます。

  • コンサルタントという職業に就いている方にはためになることが書いてあるのかな?
    部分的には「そうか。なるほど。」と思うこともあったが、全体的にはそれほど特別なことが書いてあったようには思えない。随所に自己アピールが鼻につくし、例文に柔術を推しすぎている点も、ついて行けなかった感がある。

  • 大手コンサルBCGの勤務経験のうち、最初3年間をどのように学ぶことになるのかをほぼ時系列的に紹介した一冊。
    すべてではないにしても、コンサル的な考え方は役に立つことが多いと思っていますので、読んでみました。親しみやすさを考慮した文体なので、それほど難しさを感じることもなく、面白い考え方も多くありました。
    「上司に怒られたときこそ接近する」「原点主義が好きだから細かいことに気を付ける」「老けて見えたほうが得」といった、見も蓋もないようなことも書いてあるわけですが、これもある種の真実なんだろうなと感じます。
    単なるテクニック論・精神論に留まらない内容なので、楽しく読めました。もちろんあまり理解できない部分もありましたが、これも含めても、自分にとって刺さる考え方が見つかれば、有益な内容だと思います。

    ▼アウトプットを生み出す6ステップ
     論点→サブ論点→TASK→スケジュール→作業→アウトプット
    ▼桁の計算は、「1万×1万=1億」のみ覚えていけば十分
    ▼何かを学ぶ際の正しいプロセス
     暗記→不自然に使う→違和感を発生させる→質問する
     オープンクエスチョン+「自分なりの答えを考えた」=クローズトクエスチョン
    ▼論点思考とは、「問い」の世界の思考技術である。一方で、戦略思考とは「解」の世界の思考技術である。
     仮説=検証されていない状態
     仮説思考とは、「今、取り組んでいる問い」に対して「今の時点で与えられている情報で考え切るメンタリティ」のことを指す。
    ▼ロジックの反意語はストーリー
    ▼仮説を作る「フォーカスグループインタビュー」VS検証する「アンケート」
    ▼インタビューの掟
    ①「仮説検証」のためでなく「仮説構築」のため
    ②「インタビューガイド」をちゃんと練りこむ。できれば「展開」を想像する
    ③インタビューガイドはあくまで「保険」
    ④「N=1をN=2にする」インタビューはポンコツ
    ⑤「一点突破/ 一点豪華主義」+「聞いたことにする要領」
    ⑥インタビュー相手は”多重人格”。でも、その矛盾が面白い
    ⑦1本のインタビューが起死回生、ケースを勝ちに導くこともザラ
    ⑧インタビュー相手が「ぎりぎり考えないと答えられない」質問がベスト
    ⑨チャームでなんとか連絡先をゲット。後で追加で聞けるように
    ⑩「インタビューメモ」は24時間いない。たとえ1日7本でも歯を食いしばる
    ⑪発言を乾かしてはダメ。”生っぽく”が大事
    ⑫インタビュー前から戦い始まっている。誰に?いつ?間に合う?誰がやる?
    ⑬「腕」より「ネタ」=インタビュー相手の選定には妥協しない
    ⑭最終的にはインタビュー相手に「あだ名」を付ける
    ▼思考を付けたければ「言葉」を増やすこと
     https://www.kanataw.com/consulting-words/
    ▼単純な作業であれば「やってから寝る」。
     考える作業であれば「寝てからやる」。
    ▼「運」があれば、100%人生は成功する。
     「センス」があれば、75%人生は成功する。
     「健康」があれば、50%人生は成功する。
     「頭の良さ」があれば、25%人生は成功する。
    ▼世の中は「過保護(≒ホワイト化)」が進む。
     すると「成長する機会」が奪われる。
     故に、「自分の意識」で機会を取りに行く時代。

    <目次>
    コンサル思考も心得も当然、「才能」ではなく「濃い技術」です。
    「2度はできない」叱咤激励の1年目
    「天狗になる」⇔「鼻をへし折られる」繰り返しの2年目
    「付加価値を付ける」真っ向勝負な3年目
    「一桁上の価値を出す」マネージャーに挑戦の4年目

  • コンサルタントの仕事に対する姿勢から、学びを得たいと思い買った。結果としては、実践しやすいノウハウがたくさん詰まっており、良書であった。

    個人的には、「How are you?-I’m fine」の法則(質問に対して素直に答えることができているか)がグサっと刺さった。その後、その観点で仕事における会話やメールのやり取りを見ると、How are you?と聞いているのに、I’m sorry とかI’m busy とか質問に答えていない人がざらにいた。これはいかんと思い、気を付けるきっかけとなった。

  • 元気のあり余っている人向けだと思うが、「対比」型の問いかけを徹底的に使い、畏まっていない普通の人に普通に刺さる言葉で、物足りないと思わせることもなく、たっぷりとボリュームを感じさせる、すごい内容かも。

    • タカマツ@考えるエンジンさん
      著者です。わーー、ありがとうございます。

      >>元気のあり余っている人向けだと思うが、
      ほんと、そうかもしれないなぁと、染みてます。
      著者です。わーー、ありがとうございます。

      >>元気のあり余っている人向けだと思うが、
      ほんと、そうかもしれないなぁと、染みてます。
      2023/02/12
  • 元コンサルの方の仕事術本。20代というが、基本として参考になる本。
    奥深い本で繰り返し読む価値のある本。
    対立キーワードでまとめているのも理解が深まり、イメージ定着化に繋げやすくさすがの工夫。

    メモ
    ・相談のみではなく、報告も合わせて行うように
    ・まず論点に答える
    ・中身でなく、まず構造を意識する。
     答えは三つあります、など、全体像で伝える
    ・考える時はword 描く時はpowerpoint
    ・9マスでストーリーラインを考える
    ・まずはワードで論点を明確化しつつ、言語化し、文字にワードで落とす
     メッセージのための素材を考える
     インタビューで素材集め、分析イメージも事前にあるとよし
     ひたすら作業
     エグゼクティブサマリーをワードで書く
     パワポで美しく作り込む

    ・対立構造のみならず、もう1条件追加し田の字構造で捉えてみる
    ・フレームワークは考えるものではなく、伝えるためのもの。FWは分解には使えるが、所詮フレームワークでしかなく、きっかけにしかならない。
    ・タスクで振られた場合、その前提となる論点に立ち返って考える。改めてタスクの全体像を把握する
    ・タスクベースではなく、論点ベースで考え、プロジェクトを管理する。
    ・インタビューの掟
     仮説構築のため
     インタビューガイドを練り込む。展開を想像する
     ただ、ガイドはあくまで保険
     数はこの時点では大事でない 検証は後工程
     一点豪華主義
     相手は多重人格。矛盾が面白い
     一本のインタビューが起死回生につながることも
     ギリギリ考えないと答えられない質問がベスト
     連絡先をゲット。
     メモは24時間以内に
     発言は乾かさず、生っぽくが大事
     インタビュー前から戦いは始まっている
     インタビュー相手選定には妥協しないこと
     インタビュー相手にあだ名をつける


     

  • コンサルタント系の人種と仕事で接触することも多いので、どのようなマインドセットで仕事をしているのか参考にしようと思って読んでみた。また、当然ながら記載内容を取り込むことで自分のスキルアップにも資することができたらという考えもあった。
    読んでみたら、もっともなことは書かれているのだが、十分に体系化されているようには思えず、物足りなく感じた。それこそ、コンサルタント的アプローチが足りないように感じる。
    まあ、著者の問題ということではなく、編集の観点で若いジュニアな人も読んでもらおうということもあるのかもしれない。
    業界でよくつかわれる妙な省略語もそのまま紹介されていたりするが、あまり適切ではないように感じた。

  • 働き方の違う業界だからなのか、ピンとこないところが多々、つまらなくて読み進めるのに苦労した。

  • 『感想』
    〇コンサルとはいえ、最初の3年間で学ぶ基礎だろうに、かなりのハイレベルだと感じた。それだけ厳しい世界なのだろう。

    〇こういう本を読むと、自分の力のなさを痛感する。こういう気持ちに立ち返らないと自分の成長がないからよかった。また頑張るぞ。

    〇仕事環境に対してホワイト化していっていることは本来歓迎すべきことである。しかし定時という概念や休日に働くことに抵抗がない雰囲気を経験してきたものにとっては、それで職業人として成長できるのかという感覚も持っている。

    〇際限なく働くことが当たり前はよくないが、人にはやるべき時があって、そこで死ぬ気で努力することで、後の効率の良さにつながっていると理解できる部分がある。

    〇時間とか体力とか家族関係とか気にしないで仕事にまい進できる時期って実は限られていて、そこを逃すとそれこそ自分の体力面や家族との関わりの中での制限から成長する機会を失ってしまう。それは結局自分にとって損。

    〇下手に年とってから効率の悪さのせいで膨大な仕事量をこなすために無理を重ねすぎたら、仕事もだし自分自身や家族にもダメージを与えてしまうかもしれない。こういうことを若手に教えてあげたいと思っている。

    〇上司との視座の違いは、自分がキャリアの浅い人との考え方の差を感じたときによくわかる。若いときのそれもちょっとだけ仕事がわかってきたと勝手に感じた頃、上司は大したことがないなと感じてしまうときがあった。自分が恥ずかしい。

    〇この視座の違いって、キャリアを積めば誰でもわかるようになるわけではないところがミソ。あるレベルまでは自分で認識できるようにならないといけなくて、それを上司に認めてもらえてやっと、更なる視座を得る情報を教えてもらえる。

    〇上司の言うことに納得ができない時、それをなぜするのかを文句を言うのではなく教えてもらうことも大事だし、まずはやってみて見えてきたことを伝えながらそれでもわからない部分を聞くことも大事である。これをやられると、上司としてはちょっと嬉しい。

    〇ただ相談されるよりも、自分はこう思うのだけれど後何が足りないのかを聞かれた方が、こいつなかなかやりおると感じられる。これは上司だけではなく、同じ立場の仲間や部下にだって向けてもいい。そうすることがめぐりめぐって自分の立場を上げることにもなる。

    〇資料の誤字脱字がマイナスに働く威力は高い。だからこそ中の資料を外に出すときに何人もがチェックする。チェックする人の責任は重い。そう思って仕事をしている。また外に出す前に間違いを教えてもらえると本当にうれしい。だって自分を助けてくれたのだから。まあチェックする側は個人というより組織全体のためなんだけれど。

    〇あれどうなった、は言われてはいけない言葉。私は今ならそれが分かるが、若い頃はどうだっただろう。逆に若い子にそう伝えたときに悪びれることなく淡々と受け答えられたときの悲しさ。

    『フレーズ』
    ・上司との「視座」の違いを認め文句を言う前に「辻褄思考」をフル回転させましょう。(p.27)

    ・「報告」こそが、その相談者との関係を深めますし、何かにつけてアドバイスをもらえる関係に昇華できる。結果、こちらとしても相談しやすくなるわけです。つまり、相談とは相談で終わり、ピリオドを打つのではなく、相談+報告で終わり、ピリオドを打つもの。(p.29)

    ・資料に1つでも誤字脱字があると、その資料の信頼は「半分」になります。(p.98)

    ・成長は振り返った時に実感するもの。がむしゃらな時は感じないよ。他人と比較する?いや、比較するのは昔の自分だけだよ。(p.129)

    ・「あれ、どうなった?」は、「遅いんだけど。僕の期待していたタイミングより遅いんだけど」と同義だからです。(p.228)

  • ・アウトプットを生み出す6ステップ
     (1)ロ:論点
     (2)サ:サブ論点
     (3)T:TASK
     (4)ス:スケジュール
     (5)作:作業
     (6)ア:アウトプット
     (7)D:ディスカッション

     (1)(2)で論点スライド(論点+サブ論点で構成)
     (3)でワークプラン(タスクをメインに論点+サブ論点も記載)
     (4)でWBS(タスク+スケジュールで構成)

    ・成長したければ、その道の天才と時間を過ごす、話す、質問する。これに勝るものは無いのです。
     本当に大事にしよう。天才との時間、師匠との時間、上司との時間


    ・最悪の状況になった瞬間、あなたは間髪入れずに「あ、それ僕の指示です。すいません。」と言う。それがリーダとしての第一歩なのです、決して「メンバーの梯子」を外してはなりません。誰もついてこなくなる。

    ・商人魂、貸しが作れるなら、恩を売れるならお安い御用だ!

    ・仕事が下手なだけ VS 仕事がつまらない

全150件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

一橋大学商学部卒。NTTデータ、BCG(ボストン・コンサルティング・グループ)を経て「考えるエンジン講座」を提供するKANATA設立。本講座は法人でも人気を博しており、これまでアクセンチュア、ミスミ等での研修実績がある。BCGでは、主に「中期経営計画」「新規事業立案」「組織・文化変革」などのコンサルティング業務に従事。YouTube「考えるエンジンちゃんねる」の運営者でもある。

「2021年 『変える技術、考える技術』 で使われていた紹介文から引用しています。」

高松智史の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×