デジタルトランスフォーメーション・ジャーニー 組織のデジタル化から、分断を乗り越えて組織変革にたどりつくまで

著者 :
  • 翔泳社
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784798172569

作品紹介・あらすじ

DXへ挑む、マネジメント、現場、すべての人へ

本書は、デジタルトランスフォーメーション(DX)を進めるためのガイドブックです。

DX推進を担うビジネス部門・情報シス、現場・チームの人たちに向けて、
仮説検証とアジャイル開発を中心とした、DXを進めるために必要な基本的な知識を解説します。

また、DX推進にあたって組織として「戦略(経営側)と現場活動の一致」を高める必要があり、
 そのための体制や進め方を提示します(どこから始めるか? どのような体制で臨むか?)。

DXという名の組織変革を推し進める4つの段階を解説。
 1.業務のデジタル化
 2.スキルのトランスフォーメーション
 3.ビジネスのトランスフォーメーション
 4.組織のトランスフォーメーション

【本書で扱うDX推進のキーワード】
分断/適応課題/協働/アジャイルブリゲード/アップデートとアライアンス
コミュニケーションのストリーミング化/変革推進クライテリア/仮説検証型アジャイル開発
など

【本書の構成】
■第1部 デジタルトランスフォーメーション・ジャーニーを始める前に
第1章  DX1周目の終わりに
第2章 デジタルトランスフォーメーション・ジャーニーを描く
■第2部 業務のデジタル化
第3章 コミュニケーションのトランスフォーメーション
第4章 デジタル化の定着と展開
■第3部 スキルのトランスフォーメーション
第5章 探索のケイパビリティの獲得
■第4部 ビジネスのトランスフォーメーション
第6章 仮説検証とアジャイル開発
第7章 垂直上の分断を越境する
■第5部 組織のトランスフォーメーション
第8章 水平上の分断を越境する
第9章 組織のジャーニーを続ける

感想・レビュー・書評

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  • 「デジタルトランスフォーメーションジャーニー」の4つの段階、業務のデジタル化→スキルのトランスフォーメーション→ビジネスのトランスフォーメーション→組織のトランスフォーメーションという進め方はそれぞれの詳細を読むと納得感がある。
    すべてのプロセスにおいて「アジャイル」の考え方が通底しており、著者はこれを企業文化の新たな基本OSであると言う。
    頭でわかっていてもこれまでの組織・業務の中で長年使ってきた「深化」(p24)のOSがつい発動してしまい、個人レベルでも基本OS取り替えるのはなかなか大変で、DXの実現に向けてこれを組織レベルでやるのか…と思うとちょっと眩暈もするが、組織での継続的な取り組みの必要性を説く9章は力強く、圧巻である。

  • ”DXとは…“からも丁寧に触れてあり、
    なぜ、上手くいかないのかも、”深化“と”探索“について
    記載されていることで理解できました。

    あえて、
    “不確実性を高める”という表現は、
    とても新鮮で斬新でした。

    “分からないからやらない”のではなく、
    “分からないからからこそやる”ということだと
    受け止めました。

    そうする中で、
    新しい経験から新しい能力が、
    獲得できることにつながります。

    DXという未経験領域に関して、
    前に進む勇気を頂くことができました。

  • 【電子ブックへのリンク先】
    https://kinoden.kinokuniya.co.jp/muroran-it/bookdetail/p/KP00073155/
    学外からのアクセス方法は
    https://www.lib.muroran-it.ac.jp/searches/searches_eb.html#kinoden
    を参照してください。

  • 要再読

  • よくあるデジタルで業務を変えましょうと言ったニュアンスの本ではなく、アジャイル開発のエッセンスを組織適用し改革を行うことを志向している本

    現在の組織の多くが深化は行えているが、探索は行えていないのかについても言及されていた。組織の設計、オペレーションの設計で深化を促すために探索をしないように設計されていると言った記載ははっとさせられた

  • デジタルトランスフォーメーションというより、
    いかに、組織としての仕事のやり方を変えるか、
    を解いた本。

    これまでは既存事業をいかに効率よくやるか。
    つまり、深化の方向。
    今必要なことは、不確実な事態に対応すること。
    探索。

    両利きの経営を実現するための方法が、
    アジャイルな仕事の仕方、とする。
    それを組織的に獲得する手段が
    デジタルトランスフォーメーションである、と。

    アジャイル(スクラム)は、
    一定期間(スプリント)の間で
    何をするか(スプリントプラン)を決め、
    やることリストたるバックログをつくる。
    バックログに従い、行動し、
    その成果を日々確認する(デイリースクラム)。
    スプリントの最後に、そこまでの成果を
    関係者をあつめてお披露目する
    (スプリントフィードバック)。
    スプリントの結果を反省(スプリント
    レトロスペクティブ)
    次に何をするかを決める。

    これをやるには、メールや電話、
    従来の会議では、時間がかかりすぎる。
    そのため、チャットなどを有効活用する。

    まずは、専門チームを組成して、実践する。
    経験を重ねるうちに、このチームに、
    いろいろな、知見が集まるようにする。
    (Center of excellence)
    その知見をもって、前者の課題を解決しにいく。
    このとき、課題一覧たるバックログをつくり、
    スプリントにて、解決していく。

    さらに、組織を横断する権限をもつ
    チームを組成して、アジャイルの手法にて
    他組織のトランスフォームを支援する。
    このときも、バックログをつくり、
    スプリントで対応する。

    ソフトウェア開発で
    磨かれた技は、いろいろな業務に応用できる。

  • DXや新規ビジネスを推進する事でよくある事象をうまくまとめられた本だと思います。
    深化と探索の対立とか、組織の分断とか、絶賛体験中なので、この本を読んでいろいろ考えさせられたw

  • 変革で直面するシーンごとの捉え方と受け方の情報量が多く、実践知としての質がとても高そう。一階読んだだけじゃ理解しきれないので何度か読んでみよう(読んだだけでの理解も難しそうなので経験から体得する機会があるといいけど)
    「ブリッツトラストから手中の鳥」は目標をセンターに入れてスイッチ並みに連呼したい言葉。
    個人的には前半のケイパビリティを上げるためのコミニケーションを変革する的なところが実際の自分のやった仕事ともリンクしてて、それを表現する言葉を得た感がした

  • デブサミの講演にあった

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著者プロフィール

株式会社レッドジャーニー 代表。サービスや事業についてのアイデア段階の構想からコンセプトを練り上げていく仮説検証とアジャイルについて経験が厚い。株式会社リコー CDIO付DXエグゼクティブ、政府CIO補佐官も務めた。プログラマーからキャリアをスタートし、SIerでのプロジェクトマネジメント、大規模インターネットサービスのプロデューサー、アジャイル開発の実践を経て、自らの会社を立ち上げる。株式会社リコー CDIO付きDXエグゼクティブ。それぞれの局面から得られた実践知で、ソフトウェアの共創に辿り着くべく越境し続けている。著書に『カイゼン・ジャーニー』『チーム・ジャーニー』『デジタルトランスフォーメーション・ジャーニー』(翔泳社)、『正しいものを正しくつくる』『組織を芯からアジャイルにする』(BNN新社)、『いちばんやさしいアジャイル開発の教本』(インプレス、共著)、訳書に『リーン開発の現場』(オーム社)がある。

「2023年 『これまでの仕事 これからの仕事 ~たった1人から現実を変えていくアジャイルという方法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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