- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784794226570
作品紹介・あらすじ
「数学が生み出されるところなら、必ずどこかに黒板があるだろう。 」 数学といえば、抽象的な学問でいかにもデジタル化が進んでいそうに思えますが、実は数学者の多くにとって、黒板はいまでも数学のための最重要ツールであり続けています。黒板は数学と向き合い、数学者たちや生徒たちとつながり、数学の世界を拡張してゆくのに必要不可欠な存在なのです。そんな黒板に見せられた写真家が、フィールズ賞受賞者を含む100を超える数学者の板書を撮影し、その板書を描いた数学者による、数学と黒板への思いが綴られたエッセイを添えた本書。「数学の手触り」が感じられるような、唯一無二の、黒板×数学フォトエッセイ!■登場する数学者スン=ユン・アリス・チャン、アラン・コンヌ、ミーシャ・グロモフ、アンドレ・ネヴェス、カソ・オクジュ、ピーター・ショア、クリスティーナ・ソルマニ、テレンス・タオ、時枝正、クレール・ヴォイシンほか■数学者たちの黒板に関するコメント「その長い歴史にもかかわらず、黒板は、数学について考え、伝達するための比類なきテクノロジーだ 」「私は黒板が絶対になくならないでほしい。もしそうなったら、数学にとって大きな損失になるだろう」「黒板が私の人生を変えたと言っても過言ではない」「黒板は、一人で作業するときには、とても便利なものだが、共同研究者と議論するときや授業では、欠かせないものになる」「地球上から黒板がなくなるまで(いつになるか分からないが)、誰もが日本製の上質のチョークを常に持ち歩くべきだ 」「ホワイトボードは私にとってそこまで魅力的ではない」「寝室に黒板を備え付けるべきだと妻を説得し、実際にそうした 」
感想・レビュー・書評
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まさにタイトル通り数学者たちの黒板の写真と、それを書いた数学者についてを見開きで載せている。ホワイトボードではなく黒板なところがらしい。白墨で書き連ねているところが、福山雅治演ずるガリレオのワンシーンのようだ(ガリレオは物理学者だけど)。
時々「DO NOT ERASE」の札が置かれていたりして、このあとも書き続けられるんだなぁと感じられる。
情熱が伝わる。 -
書かれている内容は全くわからないけど、クリエイティブの匂いがプンプンする
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羽衣文具が2014年10月に廃業を発表したとき、<羽衣チョーク>に世界の数学者から注文が殺到したことを知っていますか?そのニュースを聞いて、「数学者はホワイトボードでなく、黒板なんだ」と不思議な気持ちがしました。この本は世界の数学者の黒板写真と、数学者にとって黒板とは何かというエッセイがセットになっています。私には理解できない数式ですが、球体やひも状の図なども描かれており、数学者が見ている世界を垣間見れるような気がします。意外と黒板を語るエッセイが熱いのも楽しいです。
[NDC] 410.4
[情報入手先] 自校図書館
[テーマ] 見ておもしろい本 -
410-W
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請求記号 410.4/W 98