科学的根拠に基づく最高の勉強法

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784046067234

感想・レビュー・書評

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  • 出版当初、ブクログのランキングにも入っていたので、気になって購入。

    chapter1として、科学的に効果が高くない勉強法を先に挙げる。
    再読する、ノートに書き写す、アンダーラインを引くなど、なぜ効果が高くないかという根拠について吟味すると良いと思う。

    chapter2以降に、科学的に効果が高い勉強法の紹介。
    学んだ内容を思い出して書き出す、アクティブリコール。
    時間をあけて勉強する、分散学習。
    精緻的質問と、自己説明。
    異なる複数のスキルを交互に学んだり解いたりする、インターリービング。

    工夫として、各章末につけられている「復習ノート」に、上記の四つの要素が取り入れられていて、自分で学んだ内容を反復しながら進んでいくことが感覚として得られる。

    アイデアの元をもらった。感謝。

  • この手の勉強法の本は色々あるが、
    個人の体験から非常に実直に書かれた本なので好感が持てる。

    筆者のような圧倒的な学習成果は、凡人には出せないだろうなと。思いつつ。
    少しでも近づけると良いですね。

    ANKIのアプリをもっと活用したい。

  • 今まで読書しても、数日後になんやったけなー?
    ということがあったけど、それは自然なことなんだ。
    記憶の強化にいいということはいくつかの方法は知っていたこともあったけど、これからはアウトプットだけではなくアクティブリコールと分散学習を実行して自身の知識もストックしていけたら!
    活用するぞ!

  • 科学的根拠を平易に示している
    紹介されている勉強法自体は目新しくはなかった

    アクティブリコール:記憶を引っ張り出す 想起練習
      具体的には教えるようにつぶやきながら紙に書くなど ・・・プロジェ効果(教えることによる身につき効果)、プロジェクト効果(書いたり口にしたり 行為=アウトプットを伴うことによる身につき効果)

    分散学習:まとめて集中より一定期間後に繰り返すと定着しやすい

    インターリーブ:重複部分と異なる部分がある別の練習をすると体が覚え安く効率的
    EX ゴルフで20ヤード先にボール打つ練習では20ヤード先のみをずっと練習するのではなく100ヤードや5ヤード打つ中で20ヤードも覚えられる

    似たような話は別著者も。野球で狙ったところへボールを投げ右にズレた際に次は少し左に調整するのではなくあえて左にズレるように投げてみる。右にも左にもズレて投げたところでその中間として狙ったところへボールが行くように調整する方が、調整しやすいことある。

  • 『科学的根拠に基づく~』の書名通り、しっかりと根拠が示されているのが好印象。

    以下再読用メモ。
    【第1章キーワード】
    繰り返し読む(再読)…流暢性の錯覚(幻想)、望ましい困難
    ノートに書き写す・まとめる
    ハイライトや下線を引く
    好みの学習スタイルに合わせる

    【第2章キーワード】
    アクティブリコール…想起練習・検索練習、練習テスト、テスト効果、白紙勉強法、プロダクション効果、プロテジェ効果、フィードバック
    分散学習…間隔反復、分散効果、連続的再学習、分散された想起練習
    精緻的質問と自己説明…メタ認知
    インターリービング…ランダム練習

    【第3章キーワード】
    イメージ変換法
    ストーリー法
    場所法

    【第4章キーワード】
    自己関連づけ効果
    利用価値介入
    アカデミック・セルフコンセプト
    自己効力感…成功体験、代理体験、言語的・社会的説得、生理的・感情的状態
    セルフモニタリング
    自己決定理論…自律性、有能感、関係性
    内発的動機づけ…内発的な目標
    外発的動機づけ…外発的な目標
    記憶の文脈効果
    ファインマンテクニック
    きっかけをなくす
    コーネル式ノート術
    睡眠
    運動…BDNF
    ジャーナリング

  • 有用性が高い
     ・アクティブリコール
      - 記憶を引き出す事(何も見ずに思い出す、書き出す)
      - 毎度いうがアウトプットが大切
        「ブツブツ呟きながら教えるフリして白紙に書き出す」のが良い
        ★プロダクション効果
         - 書き出したり口に出すことで学習効果を高める
        ★プロテジェ効果
         - 人に教えることで学習効果を高める
     ・分散学習
      - 期間をあけて学習する事で記憶の定着率を高める
       

    有用性が低い
     ・ただ繰り返し読むことの有用性は低い
     ・流暢性の錯覚
      → 2回目を読むと分かった気になる現象
       

  • 現在40代ですが、10代の頃に身に付けておきたい内容でした。
    高校生の娘に本書の1章と2章の内容だけでも学んでもらいたいと思っています。

    著者が資格試験などのために実践していた「ブツブツ呟いて教えるフリをしながら書き出す白紙勉強法」。
    これらのうちには、アクティブリコール、プロテジェ効果、プロダクション効果など、脳科学的に有用性が実証済みの優れた効果が含まれていたとのこと。

    自らを省みても、記憶を反芻すること、書くことや人に教えることによる効果を感じることはありました。本書では、長期記憶への定着等に資する各種の技法が整理された形で、また実証実験における検証結果などのエビデンスと併せ分かりやすく提示されています。漠然と感じていたことの裏付けを得られた気分です。

    人生長いですし、本書から得られたノウハウを活用して学びを続けていければと思います。

  • この方のYouTubeを見ていたので購入。真摯な人柄が感じられて好印象だが、とりたてて新しいことが書いてあるわけでもない。そういう本なので仕方ないが、科学的エビデンスを詳細に書いてもらってもなあという感じ。説得力は増しますけど、退屈。

  • アクティブリコールと、筆者(経歴がエグい)の具体的な方法を知ることが出来た。動画より本の形の方が私は分かりやすく、助かった。

    内容はあくまで「勉強法」なので硬い。ここにhumorが少しあれば文句なく⭐️5なのだけれど。

  • 本屋でたまたま見かけ、Amazonでも評価が高かったことから購入。結果的に、読んでとても良かったと思える本だった。
    著者が実践してきた勉強法を様々なエビデンスに基づき説明してくれており、著者自身が実践してきたからこそのポイントのような部分もあってとても分かりやすかった。意外にも1/3程度は勉強のモチベーションに関するような内容だったが勉強している人に寄り添ってくれるようなそんな本だった。
    これからも度々触れていきたい本です。

    「あなたならできると思います」

    著者自身もこの言葉に励まされたとのことだが、自分にも響くものがあった。この言葉は今の、そしてこれからの自分を励ましてくれる言葉になると思う。

    以下、自分の備忘録のため要点のみ。
    ・教科書や参考書を再読する際には目的を明確に持ちながら行う。(覚えていなかった知識を確認する、等)
    ・新しい知識を得た際にまとまった教材がある場合は書き込んで定着させる←ノートに書き写したりまとめ直したりしない。
    ・学ぶ際には「勉強したことを能動的に思い出す、記憶から引き出す」といったアクティブリコールがとても重要。アウトプットは記憶を長期に定着させる効果的な勉強法
    ・分散学習の方が長期的な記憶の定着が良い。学習の間隔を長く空けた方がより長く記憶に定着する
    ・関連する分野をごちゃ混ぜにして学習する「インターリービング」は効果のある勉強法である
    ・イメージ変換して覚える場合はより感情に訴えかけてくるような非日常なものに変換すると覚えやすい
    ・なぜそれを自分は学ぶべきなのか、その答えを見出すようにすると勉強のモチベーションに繋がりやすい
    ・「自分にもできる」、そう信じることが何か高い目標を達成するための大切な鍵になる。自己効力感を高めるために達成可能な小さな目標を設定し、成功体験を積み重ねていくことが重要
    ・自己効力感を高めるためには勉強内容、時間、ページ数、問題数等を記録するセルフモニタリングが有効
    ・好奇心がある時はただ突き進む
    ・勉強以外の自分にとって大切なことを忘れないようにクリエイティブに勉強する。「将来の自分」だけでなく、「今の自分」のためにも時間を使うことを忘れない
    ・「今日、1日の区切りで生きる」遠くのぼんやりとしたものではなく手近のはっきりした物事を実行する。目の前の限られた範囲の勉強に集中する、積み上げていく

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著者プロフィール

米国内科専門医・米国感染症専門医。慶應義塾大学医学部卒。日本赤十字社医療センターにて初期研修後、渡米。米国ミネソタ大学医学部内科研修、テキサス州Baylor College of Medicine感染症研修修了。ワシントンホスピタルセンターホスピタリスト、ジョージタウン大学医学部内科助教。

「2021年 『新型コロナとワクチンの「本当のこと」がわかる本』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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