天才・東浩紀と、その師である石田先生の高度な知の応酬。素人は何度となく振り落とされ、438ページへの道のりは一気読みとは程遠いが、なんども寝落ちしては行きつ戻りつ辿り着くその最終章は、LLMの飛躍的進化を前に、シンギュラリティを予言する唯のキーボード職人に振り回されそうになる我々へ、思想力を鍛えよ！という喝を入れてくれている。
『人々はかけがえのないーつまり、孤独なー個になりつづけるなかで、それぞれの固有性の差異を失わない「差異の和」として、人々が固有性において共にありうる「社会」を希求し続けるのだ』
『ぼくたちはソーシャルメディアに補助具としての不均質性の実践を回復するべきなのである』
『ひととマシン、ひととコンピューターとのよく言われる「協働」や「共進化」などありえない。むしろ、ひととマシン、ひととコンピューターのあいだの「齟齬」こそが、メディアやコンピューターという補助具をつけたヒトの力の源泉というべきなのである。」
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出版社より
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｜目次｜
はじめに 東浩紀
著者について
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