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リバーズエンド (Holly NOVELS) 新書 – 2012/9/26

4.3 5つ星のうち4.3 70個の評価

Holly NOVELSとマーブルコミックス夢のコラボ企画。

「キャッスルマンゴー(東京漫画社)」2巻のその後の書き下ろし収録。
万と十亀はどうなった?
十亀の心情は?
その後を知りたい読者必読!


東京漫画社コミックス「キャッスルマンゴー」の十亀の高校生時代。

コミックス本編では何も語らない寡黙な十亀の、
家族や友人・二宮との温かくも過酷な、愛情のあふれる、
切実で尊い、哀しくもいとしい青春の日々を描いた物語。
「キャッスルマンゴー」で十亀が人を好きになること大切に想うことに、
いつも一歩引いていた気持ちが「リバーズエンド」でわかります。
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ スコラマガジン(蒼竜社) (2012/9/26)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2012/9/26
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 新書 ‏ : ‎ 295ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4883864138
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4883864133
  • カスタマーレビュー:
    4.3 5つ星のうち4.3 70個の評価

著者について

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木原 音瀬
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カスタマーレビュー

星5つ中4.3つ
5つのうち4.3つ
70グローバルレーティング

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上位レビュー、対象国: 日本

2018年1月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
キャッスルマンゴーのコラボレーションでこちらはノベルズになります。

こちらは十亀目線でお話が進んでいきます。

あらすじにあるように十亀の高校時代。
すごーく貧乏だったけど、姉弟で肩を寄せ合って生きてたこと。
キャッスルマンゴーにちらっと出てきた二宮との出会い。(彼は初恋だったんですね)
交通事故で、突然家族を失い、一人ぼっちになり
逃げるように東京に出てきたこと。

そして万と出会い
映像で生活をしている様子が描かれています。

十亀は高校時代に家族を突然失ったことで、
「執着」がないんですね。
と言うより、最初から、いつ、失ってもいいように準備しているといったほうがいいかも。

そんな心の深淵にある「恐れ」がうま〜く書かれています。
さすが木原さんです。

長い間、「仕方ない」と何事にも「執着」しなかった十亀ですが、
万には執着することになりそうですね。

一応BLですが、LOVEシーンはおまけのような感じで、
ほとんどが、撮影シーンです。
そして、そこに携わる人間模様が丁寧に描かれています。
普通の小説を読んでいるような、ストーリー重視の作品です。

木原さんの作品と言えば、痛いというか病みBLが多いですが
この作品はまともです。安心して読めました。

ぜひ、コミック版のキャッスルマンゴー コミック と併せてお読みくださ。

もっといちゃいちゃとしたシーンも欲しかったです。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2012年10月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
キャッスルマンゴー2(2巻完結)を読み終わった後、面白かったけどちょっと物足りない感じがしたんですが・・・
本屋で掛けてもらったカバー外して裏の帯見て初めて小説が同時発売という事を知り、慌てて翌日買いに行きました。

「リバーズエンド」と「god bless you」の二本収録、初回特典で4ページの漫画チラシがついています。

・リバーズエンド
十亀の高校生の頃の話。
コミックスでチラッと出てきた、十亀の家族の話がメインで2巻にちょっと出てきた二宮くんも出てきます。
十亀が貧乏だった話はコミックスでさらっとした会話で流されたので、ここまでとは・・・流石木原さん。
万はノー出演の過去話。
コミックス1巻読んだとき、木原さん(作者)にしては甘酸っぱめな普通のBLっぽすぎる・・・と思ってたんですが・・・この話読んで「ですよねー。」と思いました。

・god bless you
コミックス2巻のアフターストーリー。
その後のラブラブ話かと思いきや、ちょっとしたことからすれ違い、十亀の仕事で2人は一ヶ月近く離れる事に。
映画の撮影現場で働く十亀と監督や出演者などの人々との仕事を通して、大人になった十亀の人柄や考え方が描かれています。

・おまけチラシの4P漫画は朝の何気ない?2人のやり取り。ほのぼの。初回封入特典だそうなので気になる方はお早めに。

リバーズエンド、god bless youを続けて読んで、コミックスで描ききれていなかった(コミックスは万視点なので)十亀のあっさりした態度、「諦め」てしまう癖、執着しない理由がわかり、やっと納得できました。

貧乏でも家族が死んでも境遇に恨み辛みを言うでもなく、淡々と受け入れる十亀は何事にも執着せず、「ただ事実を受け入れる」事で生きてきたので、万の辛抱強くて深い愛情で少しずつでも十亀が色々な事に執着して我侭を言う様になれば良いなぁ、と最後らへんは涙目になりながら読み終えました。万良い子・・・泣ける。

完結してるのでこれはこれで良いんですが、↑の様に2人の関係がもう少し落ち着いた、2人がメインのお話をもうひとつくらい読みたいなぁ。

この小説を読み終わった後に、コミックスを読み返すとちょっとしたシーンでも十亀の行動の裏にあるであろう意図を想像したりして違う角度から楽しめますので、コミックス気に入った方には特に、オススメです。
木原さんの小説の中では、読みやすい方だと個人的には思うんですが・・・「やおいBL」とは一線を画する重みがあるお話ではあります。
木原さんの小説を読んだ事がなくて、キャッスルマンゴー2巻の特典ペーパー小説(エロSS)だけ見てこの小説買うとギャップを感じそうですが、皆さんのレビューなどを見て引っかかるものがあれば、オススメです。
21人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2016年2月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
キャッスルマンゴーもマンガではなくノベライズで読みたかった。
マンガでは十亀さん野性的な美形には見えなかった。30才にも見えません。
やはり木原作品は小説で読みたい。
十亀さんのお仕事話長くていつ万が出てきてくれるのかヤキモキしました。
万がエキストラで現れた場面からラストまでほんと夢中で読みました。
仲直りするまでの言葉のやり取りや行き違いも切なくて何度も読みかえしました。
十亀さんの「海」を克服する場面にも震えました。木原さんの言葉の紡ぎ方が素晴ら過ぎて感動しました。
ふたりのラブラブをもう少し見たかった気持ちもありますが、他の方のレビューで私が読み取れなかった話の奥行きを気付かせてもらえて更に好きになりました。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2013年3月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
キャッスルマンゴーは既読です。
十亀さんの高校エピソードは文句なしに☆5つです。容赦無い奈落の底への落としっぷりは、木原さんの真骨頂。読んでいて清々しいほどでした。
でも続く書き下ろしは、過酷な過去を持つ十亀の恋人が、甘ちゃんで口下手な万では、どうも人間関係の器が相応しくない気がして、消化不良でした。
いまいち万の魅力が、わかりません。顔と身体だけ?

十亀の仕事の話も、臨場感はありましたが、作者さんの取材メモが透けるようで、ちょっと長すぎでした。
思い出したように、十亀が万へのメールを入れてるけど、実際は作者さんも仕事の話を書くのが楽しすぎて、万は付け足しだったんだろうな、と思ってしまうほど。

全体的に座りが悪いので、もっと成長した万と、もっと心を開いた十亀の続編を読んでみたいです。
というか、十亀さんが泣くとこをもっとみたいです。
さらけ出させてみたいです。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2017年11月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
木原さんはデビュー当時からかなりツボに入る作者様なのですが、日常が忙しすぎることもあって、重すぎる話より軽~く楽しめる話を求めるようになってしまい、しばかる敬遠しておりました。
読めば面白いのは分かっていたのですが。
今回、キャッスルマンゴーが漫画と言うことで軽く読めそうだったのと、レビューを読んで気になってしまい久しぶりに手を出しました。
結果、リバーズエンドまで読破と言う、分かりやすい結果となりましたが…(笑)。
あいかわらずの重い設定が勿論ありましたが、幸せな未来(現在)に繋がるものであり、読後感はとてもふんわり穏やかでした。色々な人におススメしたい作品ですね。特に仕事のシーンがしっかりと書かれているので、BL関係なしに面白く感じました。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2017年3月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
木原さんの作品が大好きでほぼ全作品読破していますが、登場人物の置かれた状況に心が締め付けられるような痛みを感じ、良い作品ではあっても、読み返すにはかなりエネルギーを必要として、再度読み返す気力が起きないものが少なからずあります。
この作品でも、キャッスルマンゴーで一端に触れられた十亀の過去が明らかにされ、ここでその設定を書き出すと、現実ではありえないでしょ、というほど悲惨と言えるものですが、木原さんの筆力で、物語の中にぐいぐい引きこまれます。
物悲しさや諦観といった薄暗い心象風景を思わせる描写が続きますが、この作品では、高校時代であれば同級生の二宮の存在が、大人に成長した後の物語では恋人の万の存在が、それぞれ十亀に対する「救い」として登場していて、心が痛くなる哀しみだけで終わらせない希望や優しさを感じさせてくれて、心温まる読後感の、何度も読み返したくなる作品になっています。
後半は、映画の撮影現場、しかも撮影場所は尾道を舞台に話が進み、主人公の恋愛模様(比重は意外と少ないかも)だけでなく、映画監督や助監督、小道具係などお仕事小説としても楽しめます。
この小説だけでもいいですが、できればキャッスルマンゴーを読んだ後に読んでもらえれば、より面白いと思ってもらえると思います。
万が社会人になった後の二人の物語を読みたいと熱望しています。
8人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2016年10月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
プロローグとgod bless youの前半後半に分かれています。前半のプロローグは主人公十亀の過去であり、木原さん特有の苦しいほど現実味のある話で、読んでいて胸が痛くなりますが、でも苦しいだけじゃなくて友情や恋愛、家族愛の暖かさやむずがゆさが感じられて、ただ暗いだけのお話になっていません。そのバランスが心地よくてぐっと引き込まれてしまいました。
後半のgod bless youはそんな十亀が暗い過去を乗り越えて大人になった後の話です。キャッスルマンゴーを読んでいないと始まり方が少し唐突だと感じるかもしれませんが、それでも不自由なく読めると思います。映画撮影に関する仕事に携わる十亀ですが、恋愛よりも仕事をしている彼を中心に描かれています。ラブストーリーを求めている方なら少し物足りないと感じられるかもしれません。でも前半で描かれた暗く悲しい過去を乗り越えた十亀がすごく素敵に成長していて、周囲の人々に愛されながら頼りにされながら働く姿は、彼の過去を踏まえて読むと涙腺に訴えるものがあります。死ぬほど辛い思いをしてきたからこそ人に優しくできたり、貧乏だったからこそ多くを望まない諦めたような性格も、十亀はとても魅力的です。
リバーズエンドはキャラクターの魅力を期待して購入されるのがよろしいかと思います。とても素敵な作品でした。木原さんらしい胸打たれるような作品です。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2017年7月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
是非漫画で出ている”キャッスルマンゴー”2巻完を読んでから、この作品を読むことをオススメします。前半は十亀の過去のお話で、後半は漫画の続き?その後の話になっています。他の方のレビューにもありましたが、後半十亀のお仕事のお話が長いなぁと思いました、、が、そんな事を忘れさせる位、終わり方が良かったです。感動しました。十亀さん、良かったね、、。2人には本当いつまでも幸せでいて欲しい。オススメです。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート