監訳者の加藤さんが、「10年前にインテグラル理論に出会った」と本書で述べていますが、私もほぼ同じ頃に、インテグラル理論に出会いました。
そして、その頃は、著者ウィルバーの書籍は、書店の「スピリチュアル」とか「精神世界」の書棚に並べられていたのです。そして、ブームが去ったかのごとくに、ウィルバー関連の本は姿を見せなくなり、本書の旧訳であった『万物の理論』も、長らく絶版となっておりました。
それが、このたび、経営コンサルタント出身の加藤さんの監訳により、日本能率協会マネジメントセンターから出版されることとなったということについて、明らかな時代の変化を感じます。もう、「精神世界」の話ではなく、「現実世界」の問題に取り組む上での新たな理論として、インテグラル理論が、表舞台に立とうとしています。
さて、私たちの多くは、「まだ足りない」という思いの中で(あるいはそう思い込まされながら)、「果てしない争奪戦」を今も戦い、生み出される富以上に傷つけ合っているのかもしれません。そして、その争奪戦を生き延びるために、「成長」や「スキルの獲得」が求められています。
しかし、そのような世界観や、そこに生きる自分に、言い知れぬ不満感や違和感や視界不良感を覚える人も多いことでしょう。それは、一部の「知識人」の問題意識ではなく、ますます、この社会を生きる一人一人や、会社などを経営する人の差し迫った現実的問題になりつつあります。
そのような時代において、インテグラル理論は、私たちに、自分や組織や社会の「現在地」をどうとらえたらよいのか、そして、全体像はどうなっているのか、また、どこへ進む可能性があるのか、といったことを自分なりに考え、実践していくヒントを与えてくれると思います。
実際、人間の可能性、発達の可能性は、「現代社会に適応する」という極めて限定された目的にとどまるには、あまりにもったいないほど、広く深いということも、本書を通して知ることができると思います。そして、その人間の秘めた可能性が、根本的に新たな組織や社会を生み出していく可能性も感じられると思います。事はそう単純ではなく一筋縄ではいかないにしても、まずは新たな視点と可能性を感じられるということは決定的に重要だと思います。それだけでも、インテグラル理論には大きな価値があります。
またインテグラル理論は、理論そのものとしても知的好奇心を揺さぶるエキサイティングなものがありますが、むしろ、それを自身の人生や生活に、あるいは組織や社会の本質的変容に活用していける可能性を大いに秘めているところに大きな本質的魅力があると思います。知的ですが、とても実践的な理論なのです。
さて、ウィルバーの原文(英語)は、私も少し読んだことがありますが、難解というよりは、とてもスマートな文章だという印象を持っています(と同時に情熱的でもあります)。ただ、訳すとなると、幅広い分野の知識と深い理解、そして自ら理論を実践するということも必要であるため、訳者の力量が問われてきます。
その点、研究や実践に携わってこられた門林さんの訳は、そのような力量から生まれた訳であることが感じられますし、適宜、訳注やカタカナでのルビを加えながら、日本語としてストレスなく読んで理解を深められるような、よく配慮された丁寧な訳になっていると思います。そして、ウィルバーの知的で熱っぽくもある語り口も上手く伝えてくれていると思います。
ぜひ、この良訳とともに、ウィルバーの提言をじかに味わっていただければと思います。きっと、期待以上のヒント、あるいは価値観の拡大がもたらされるかもしれません。
今、絶版となっている本が、かつてのウィルバー「ブーム」だったとすると、今回の再版は、知的関心よりは、本当に差し迫った自身や組織や社会や時代の問題に取り組みたいという、より深刻なリアリティに根ざした、ウィルバー再発見の始まりなのかも知れません。
ウィルバーの理論は、混沌とした傷つけ合う現代社会を、個人レベルでも社会レベルでも、少しずつ、人間の本来持っている多様で深い可能性によって変えていく力を秘めていると思います。したがって、今回の再版が、より多くの人がウィルバーに触れるきっかけになればと思いますし、また、現在絶版となっている著作も、非常に価値のあるものだと思いますので、再版されていくことを願っています。
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インテグラル理論 多様で複雑な世界を読み解く新次元の成長モデル 単行本 – 2019/6/15
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購入オプションとあわせ買い
「21世紀のアメリカを代表する思想家の一人」
ケン・ウィルバーが示すインテグラル理論の入門書。
次世代型組織の姿を著した
『ティール組織』
の理論モデルにもなった未来型パラダイムの全体像をつかむ!
「現代には3つの選択肢がある――アリストテレスか、ニーチェか、
さもなければウィルバーだ」
「東洋と西洋の叡智を統合する試みにおいて、
彼ほどの知性と情熱をもって取り組んでいる人物は他にいない」
――ロバート・キーガン(ハーバード大学教育大学院教授)
~VUCA時代のリーダーの必読書~
人・組織・社会 あらゆる課題の本質を捉え、解決する!
統合型リベラルアーツが、分断を終わらせ、健全な発達・変容をもたらす。
VUCA(Volatility:変動性・不安定さ、Uncertainty:不確実性、Complexity:複雑性、Ambiguity:曖昧性)とも評される現代社会において、
多様化、複雑化した時代を読み解く大きな助けとなるもの。
それが、本書が示す「インテグラル理論」です。
「インテグラル理論」とは、人・組織・社会・世界の全体像をより正確につかむフレームワーク。
アメリカの現代思想家、ケン・ウィルバーが提唱しました。
「インテグラル(統合的)」であるとは、差異の中にある共通性を大切にすること、多様性の中にある統一性を尊重することを意味します。
哲学、心理学、人類学、社会学、宗教、生物学、システム科学など
多様なテーマ、ジャンルを統合的に捉えることを通して、
「人・組織・社会の健全な発達のモデル」を示しました。
こうした業績から、著者のケン・ウィルバーは、
「21世紀のアメリカを代表する思想家の一人」
「現代の最も重要な思想家」
「意識研究のアインシュタイン」
などと評されています。
また、インテグラル理論が示した成長モデル、フレームワークは、
日本でも大きな注目を集める「ティール組織」や「成人発達理論」のベースになったほか、
世界中のビジネス、政治、教育、医療、国際支援などの現場で応用されています。
本書は、統合型リベラルアーツとも言える未来型のパラダイム
「インテグラル理論」の全体像をつかむうえで、最適な入門書です。
人材開発、組織開発、事業構想、社会課題の解決・・・・・・
本書が示す成長モデルは、VUCA時代のリーダーに大きな示唆を与えてくれます。
より良い未来を指し示す羅針盤=「インテグラル理論」を携え、
新しい時代を切り拓いていきましょう。
〔刊行にあたって〕
*本書は、2002年にトランス・ビュー社から発行された『万物の理論――ビジネス・政治・科学からスピリチュアリティまで――』(絶版)を復刊したものです(原著: A THEORY OF EVERYTHING by Ken Wilber, 2000)。
*復刊にあたり、全面的に訳を改め、邦題を変更するとともに、監訳者によるはじめに、解説の追加および訳者による注の追加を行いました。
〔目次〕
口絵:インテグラル理論の成長モデル(イメージ)
*『ティール組織』の理論モデルにもなった「段階モデル」の概要
第1章 私たちはどこへ向かっているのか ~現代の発達心理学の視点より~
断片化する最先端の世界
ベビーブーム世代の病
実存の諸段階
ヒトイシキプロジェクト
(*『ティール組織』で示されるスパイラル・ダイナミクスの概要)
第二層の意識への跳躍
第2章 発達とは何か ~自己愛とケア――発達の本質と現代社会の病~
発達とは自己中心性の減少である
思いやりの螺旋
体制側と闘争せよ
成長型の階層構造と支配型の階層構造
ベビーブーム世代の病
グリーンの段階が与えてくれるもの
多元主義を超えて
「統合的文化」
第3章 インテグラル理論とは何か ~統合的ヴィジョンの概要~
統合的変容
著書『進化の構造』について
意識の全スペクトラムを包括する
全ての象限を包括する
統合的地図の概要
地図のつくり手を変容させること
最優先指令
地に足の着いた偉大さを
現代世界における統合的ヴィジョン
第4章 宗教をどう考えるか ~「瞑想の科学」としてのスピリチュアリティ~
科学と宗教の関係
科学と宗教は「重なることのない二つの領域」なのか br> 神秘主義者の脳
科学と宗教への「全象限、全レベル」のアプローチ
本物の科学の3要件
深い宗教の特徴
統合的な啓示
違いに万歳!
狭い宗教の位置づけ
リベラル派の精神性
第5章 インテグラル理論を活用する
~現実世界への応用――ビジネス、医療、政治、教育など~
政治への応用
統治論への応用
医療への応用
ビジネスへの応用
教育への応用
意識研究への応用
スピリチュアリティへの応用
エコロジーへの応用
マイノリティへの支援 全象限、全レベル、全ライン:ユニセフの例
未来の脅威
第6章 多種多様な世界観を結び合わせる ~世界観のメタ分析~
万物の索引
さまざまな世界観
ベラーとガーゾンの例
深さという垂直的な視点
フクヤマ『歴史の終わり』
ハンティントン『文明の衝突』
垂直的視点と水平的視点
意地悪なグリーンのミーム
世界文明
フリードマン『レクサスとオリーブの木』
霊的体験の諸段階
宗教が簡単には消えない理由
統合的実践
第7章 自分自身を変容させる ~統合的実践を始めるために~
統合的変容のための実践
推薦図書
真実だが部分的
そして全ては元通りになる
ケン・ウィルバーが示すインテグラル理論の入門書。
次世代型組織の姿を著した
『ティール組織』
の理論モデルにもなった未来型パラダイムの全体像をつかむ!
「現代には3つの選択肢がある――アリストテレスか、ニーチェか、
さもなければウィルバーだ」
「東洋と西洋の叡智を統合する試みにおいて、
彼ほどの知性と情熱をもって取り組んでいる人物は他にいない」
――ロバート・キーガン(ハーバード大学教育大学院教授)
~VUCA時代のリーダーの必読書~
人・組織・社会 あらゆる課題の本質を捉え、解決する!
統合型リベラルアーツが、分断を終わらせ、健全な発達・変容をもたらす。
VUCA(Volatility:変動性・不安定さ、Uncertainty:不確実性、Complexity:複雑性、Ambiguity:曖昧性)とも評される現代社会において、
多様化、複雑化した時代を読み解く大きな助けとなるもの。
それが、本書が示す「インテグラル理論」です。
「インテグラル理論」とは、人・組織・社会・世界の全体像をより正確につかむフレームワーク。
アメリカの現代思想家、ケン・ウィルバーが提唱しました。
「インテグラル(統合的)」であるとは、差異の中にある共通性を大切にすること、多様性の中にある統一性を尊重することを意味します。
哲学、心理学、人類学、社会学、宗教、生物学、システム科学など
多様なテーマ、ジャンルを統合的に捉えることを通して、
「人・組織・社会の健全な発達のモデル」を示しました。
こうした業績から、著者のケン・ウィルバーは、
「21世紀のアメリカを代表する思想家の一人」
「現代の最も重要な思想家」
「意識研究のアインシュタイン」
などと評されています。
また、インテグラル理論が示した成長モデル、フレームワークは、
日本でも大きな注目を集める「ティール組織」や「成人発達理論」のベースになったほか、
世界中のビジネス、政治、教育、医療、国際支援などの現場で応用されています。
本書は、統合型リベラルアーツとも言える未来型のパラダイム
「インテグラル理論」の全体像をつかむうえで、最適な入門書です。
人材開発、組織開発、事業構想、社会課題の解決・・・・・・
本書が示す成長モデルは、VUCA時代のリーダーに大きな示唆を与えてくれます。
より良い未来を指し示す羅針盤=「インテグラル理論」を携え、
新しい時代を切り拓いていきましょう。
〔刊行にあたって〕
*本書は、2002年にトランス・ビュー社から発行された『万物の理論――ビジネス・政治・科学からスピリチュアリティまで――』(絶版)を復刊したものです(原著: A THEORY OF EVERYTHING by Ken Wilber, 2000)。
*復刊にあたり、全面的に訳を改め、邦題を変更するとともに、監訳者によるはじめに、解説の追加および訳者による注の追加を行いました。
〔目次〕
口絵:インテグラル理論の成長モデル(イメージ)
*『ティール組織』の理論モデルにもなった「段階モデル」の概要
第1章 私たちはどこへ向かっているのか ~現代の発達心理学の視点より~
断片化する最先端の世界
ベビーブーム世代の病
実存の諸段階
ヒトイシキプロジェクト
(*『ティール組織』で示されるスパイラル・ダイナミクスの概要)
第二層の意識への跳躍
第2章 発達とは何か ~自己愛とケア――発達の本質と現代社会の病~
発達とは自己中心性の減少である
思いやりの螺旋
体制側と闘争せよ
成長型の階層構造と支配型の階層構造
ベビーブーム世代の病
グリーンの段階が与えてくれるもの
多元主義を超えて
「統合的文化」
第3章 インテグラル理論とは何か ~統合的ヴィジョンの概要~
統合的変容
著書『進化の構造』について
意識の全スペクトラムを包括する
全ての象限を包括する
統合的地図の概要
地図のつくり手を変容させること
最優先指令
地に足の着いた偉大さを
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第4章 宗教をどう考えるか ~「瞑想の科学」としてのスピリチュアリティ~
科学と宗教の関係
科学と宗教は「重なることのない二つの領域」なのか br> 神秘主義者の脳
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深い宗教の特徴
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違いに万歳!
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リベラル派の精神性
第5章 インテグラル理論を活用する
~現実世界への応用――ビジネス、医療、政治、教育など~
政治への応用
統治論への応用
医療への応用
ビジネスへの応用
教育への応用
意識研究への応用
スピリチュアリティへの応用
エコロジーへの応用
マイノリティへの支援 全象限、全レベル、全ライン:ユニセフの例
未来の脅威
第6章 多種多様な世界観を結び合わせる ~世界観のメタ分析~
万物の索引
さまざまな世界観
ベラーとガーゾンの例
深さという垂直的な視点
フクヤマ『歴史の終わり』
ハンティントン『文明の衝突』
垂直的視点と水平的視点
意地悪なグリーンのミーム
世界文明
フリードマン『レクサスとオリーブの木』
霊的体験の諸段階
宗教が簡単には消えない理由
統合的実践
第7章 自分自身を変容させる ~統合的実践を始めるために~
統合的変容のための実践
推薦図書
真実だが部分的
そして全ては元通りになる
- 本の長さ408ページ
- 言語日本語
- 出版社日本能率協会マネジメントセンター
- 発売日2019/6/15
- 寸法21 x 13 x 2.7 cm
- ISBN-104820727346
- ISBN-13978-4820727347
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ブランド紹介
出版社より
第3章 インテグラル理論とは何か 〜統合的ヴィジョンの概要〜
第4章 宗教をどう考えるか 〜「瞑想の科学」としてのスピリチュアリティ〜
第5章 インテグラル理論を活用する 〜現実世界への応用││ビジネス、医療、政治、教育など〜
インテグラル心理学 ―心の複雑さと可能性を読み解く意識発達モデル | INTEGRAL LIFE PRACTICE 私たちの可能性を最大限に引き出す自己成長のメタ・モデル | 入門 インテグラル理論 人・組織・社会の可能性を最大化するメタ・アプローチ | 成人発達理論による能力の成長 ダイナミックスキル理論の実践的活用法 | 人が成長するとは、どういうことか ーー発達志向型能力開発のためのインテグラル・アプローチ | |
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テーマ | リーダー・管理者・マネジメント・人事・総務・労務・人材開発 | リーダー・管理者・マネジメント・人事・総務・労務・人材開発 | リーダー・管理者・マネジメント・人事・総務・労務・人材開発 | リーダー・管理者・マネジメント・人事・総務・労務・人材開発 | リーダー・管理者・マネジメント・人事・総務・労務・人材開発 |
主な内容 | 「人はどのようにして、発達・変容していくのか?」「統合的な癒しとは、どういうものなのか?」今、注目を集める発達論について、より深めるうえで必読の1冊です。 | インテグラル理論が示す実践のフレームワーク。ボディ・マインド・スピリット・シャドーの網羅的な実践により真の自己変容を果たす。 | 『ティール組織』の理論モデルであり、「アメリカ最大の思想家」ケン・ウィルバーが体系化したインテグラル理論の概要をつかむ。 | 『なぜ人と組織は変われないのか』『行動探求』(英治出版)で紹介された成人発達理論をさらに強化する能力開発実践法がわかる。 | 個人が成長・発達していくためには、何が必要なのか。成人発達理論、インテグラル理論の視点から包括的な成長支援法を紹介する。 |
商品の説明
著者について
著者:ケン・ウィルバー Ken Wilber
1949年、米国オクラホマ州に生まれる。
最初の著作『意識のスペクトル』以来、
トランスパーソナル心理学の代表的な理論家として知られるようになる。
その後、大著『進化の構造』とそれに続く一連の著作群を通して、自らの思想を文明論的なものへと拡張し、
現在はインテグラル理論(インテグラル思想、統合哲学)の提唱者として認知されている。
その革新的な業績から「意識研究のアインシュタイン」あるいは
「現代の最も重要な思想家の一人」とも呼ばれ、
米国元副大統領アル・ゴアもウィルバーの著作を愛読しているとされる。
映画『マトリックス』のコメンタリーを担当するなど、著名人との交流も多い。
著書の数は20以上に及び、世界中の言語に翻訳されている。
邦訳書は上記の他に『無境界』『ワン・テイスト』『万物の歴史』『インテグラル・スピリチュアリティ』
『実践インテグラル・ライフ』『存在することのシンプルな感覚』など多数。
監訳:加藤洋平 Yohei Kato
知性発達学者。
発達科学の最新の方法論によって、企業経営者、次世代リーダーの人財育成を支援する人財開発コンサルタント。
一橋大学商学部経営学科卒業後、デロイト・トーマツにて国際税務コンサルティングの仕事に従事。
退職後、米国ジョン・エフ・ケネディ大学にて発達心理学とインテグラル理論に関する
修士号(MA. Psychology)、および発達測定の資格を取得。
オランダのフローニンゲン大学にてタレントディベロップメントと創造性に関する修士号 (MSc. Psychology)、
および実証的教育学に関する修士号を取得 (MSc. Evidence-Based Education)。
人間発達と学習に関する研究の成果をもとに、人財開発コンサルタントとして
大手企業の人財育成プロジェクトを支援するためにラーニングセッションや成長支援コーチングを提供。
また、知性発達科学の理論をもとにした能力測定のアセスメント開発にも従事。
著書・監修等に『なぜ部下とうま くいかないのか 「自他変革」の発達心理学』『成人発達理論による能力の成長』
『リーダーシップに出会う瞬間 成人発達理論による自己成長のプロセス』(日本能率協会マネジメ ントセンター)、
翻訳書に『心の隠された領域の測定 成人以降の心の発達理論と測定手法』(IDM 出版)がある。
ウェブサイト「発達理論の学び舎」にて、発達理論に関する様々な情報を共有。
訳者:門林 奨(Shou Kadobayashi)
1988年生まれ、大阪府堺市出身。
京都大学理学部卒(地球物理学)、同大学院教育学研究科修士課程修了(臨床教育学)。
学生時代、関西でウィルバーとインテグラル理論に関する研究会を主催し、さまざまな職業や境遇の人と交流する。
卒業後、京都市内の高校で数学および物理の教員として3年間勤務するが、
自分の目指す理想を共有するための日本語の情報源がほとんどないことに直面し、離職。
現在はインテグラル理論や発達理論の分野を中心に、英語文献の翻訳を行っている。
翻訳論文に「自我の発達:包容力を増してゆく9つの段階」(日本トランスパーソナル学会)。
1949年、米国オクラホマ州に生まれる。
最初の著作『意識のスペクトル』以来、
トランスパーソナル心理学の代表的な理論家として知られるようになる。
その後、大著『進化の構造』とそれに続く一連の著作群を通して、自らの思想を文明論的なものへと拡張し、
現在はインテグラル理論(インテグラル思想、統合哲学)の提唱者として認知されている。
その革新的な業績から「意識研究のアインシュタイン」あるいは
「現代の最も重要な思想家の一人」とも呼ばれ、
米国元副大統領アル・ゴアもウィルバーの著作を愛読しているとされる。
映画『マトリックス』のコメンタリーを担当するなど、著名人との交流も多い。
著書の数は20以上に及び、世界中の言語に翻訳されている。
邦訳書は上記の他に『無境界』『ワン・テイスト』『万物の歴史』『インテグラル・スピリチュアリティ』
『実践インテグラル・ライフ』『存在することのシンプルな感覚』など多数。
監訳:加藤洋平 Yohei Kato
知性発達学者。
発達科学の最新の方法論によって、企業経営者、次世代リーダーの人財育成を支援する人財開発コンサルタント。
一橋大学商学部経営学科卒業後、デロイト・トーマツにて国際税務コンサルティングの仕事に従事。
退職後、米国ジョン・エフ・ケネディ大学にて発達心理学とインテグラル理論に関する
修士号(MA. Psychology)、および発達測定の資格を取得。
オランダのフローニンゲン大学にてタレントディベロップメントと創造性に関する修士号 (MSc. Psychology)、
および実証的教育学に関する修士号を取得 (MSc. Evidence-Based Education)。
人間発達と学習に関する研究の成果をもとに、人財開発コンサルタントとして
大手企業の人財育成プロジェクトを支援するためにラーニングセッションや成長支援コーチングを提供。
また、知性発達科学の理論をもとにした能力測定のアセスメント開発にも従事。
著書・監修等に『なぜ部下とうま くいかないのか 「自他変革」の発達心理学』『成人発達理論による能力の成長』
『リーダーシップに出会う瞬間 成人発達理論による自己成長のプロセス』(日本能率協会マネジメ ントセンター)、
翻訳書に『心の隠された領域の測定 成人以降の心の発達理論と測定手法』(IDM 出版)がある。
ウェブサイト「発達理論の学び舎」にて、発達理論に関する様々な情報を共有。
訳者:門林 奨(Shou Kadobayashi)
1988年生まれ、大阪府堺市出身。
京都大学理学部卒(地球物理学)、同大学院教育学研究科修士課程修了(臨床教育学)。
学生時代、関西でウィルバーとインテグラル理論に関する研究会を主催し、さまざまな職業や境遇の人と交流する。
卒業後、京都市内の高校で数学および物理の教員として3年間勤務するが、
自分の目指す理想を共有するための日本語の情報源がほとんどないことに直面し、離職。
現在はインテグラル理論や発達理論の分野を中心に、英語文献の翻訳を行っている。
翻訳論文に「自我の発達:包容力を増してゆく9つの段階」(日本トランスパーソナル学会)。
登録情報
- 出版社 : 日本能率協会マネジメントセンター (2019/6/15)
- 発売日 : 2019/6/15
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 408ページ
- ISBN-10 : 4820727346
- ISBN-13 : 978-4820727347
- 寸法 : 21 x 13 x 2.7 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 67,563位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 439位マネジメント・人材管理
- - 552位超心理学・心霊
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2019年6月26日に日本でレビュー済み
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2019年11月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「ティール組織」のベースにもなった理論モデルであり、社会のあらゆる事象を整理し理解するための枠組みである「インテグラル理論」の概要を解説した入門書。
インテグラル理論は、縦軸に「個人/集団」、横軸に「内面/外面」を配した四象限で構成され、例えば「個人の内面」は自意識、「個人の外面」は脳科学が含まれるのに対し、「集団の内面」には文化や文明、「集団の外面」には社会制度や環境が位置づけられる。またそれぞれの象限ごとに、発達の段階である「レベル」、並行して発達する複数の領域(「ライン」)、レベルやラインごとに生じる意識の状態(「ステート」)、さらにはジェンダーなどの「タイプ」があり、これら5つの要素が重層構造として存在する。
本理論により、「科学vs宗教」や「保守vsリベラル」といった対立軸の本質と解決策が説明できるほか、フランシス・フクヤマやサミュエル・ハンティントンら著名な理論家の考えがどのように位置づけられるのか、あるいは本理論を応用することでビジネスや医療・教育にどのように生かせるのかを解説している。
著者が強調するのは、偏りのない「全象限・全レベル」のアプローチ、即ち発達の段階(レベル)を上がることは前段階を否定することではなく、むしろ包含して進む「入れ子構造」と捉えること、また各段階がもつ他の要素における「違い」を尊重しつつ、その中でも共通的な要素の探求を通じ、自己や自集団を超えてより「統合」された世界観を構築することであり、本理論はそのための「地図」になるという。入門編とはいえ非常に多岐にわたる内容を一冊に凝縮しており、やや難解かつ冗長な記述もあるが、今日の世界を理解するためのメタ理論として読み応えのある良書と言える。
インテグラル理論は、縦軸に「個人/集団」、横軸に「内面/外面」を配した四象限で構成され、例えば「個人の内面」は自意識、「個人の外面」は脳科学が含まれるのに対し、「集団の内面」には文化や文明、「集団の外面」には社会制度や環境が位置づけられる。またそれぞれの象限ごとに、発達の段階である「レベル」、並行して発達する複数の領域(「ライン」)、レベルやラインごとに生じる意識の状態(「ステート」)、さらにはジェンダーなどの「タイプ」があり、これら5つの要素が重層構造として存在する。
本理論により、「科学vs宗教」や「保守vsリベラル」といった対立軸の本質と解決策が説明できるほか、フランシス・フクヤマやサミュエル・ハンティントンら著名な理論家の考えがどのように位置づけられるのか、あるいは本理論を応用することでビジネスや医療・教育にどのように生かせるのかを解説している。
著者が強調するのは、偏りのない「全象限・全レベル」のアプローチ、即ち発達の段階(レベル)を上がることは前段階を否定することではなく、むしろ包含して進む「入れ子構造」と捉えること、また各段階がもつ他の要素における「違い」を尊重しつつ、その中でも共通的な要素の探求を通じ、自己や自集団を超えてより「統合」された世界観を構築することであり、本理論はそのための「地図」になるという。入門編とはいえ非常に多岐にわたる内容を一冊に凝縮しており、やや難解かつ冗長な記述もあるが、今日の世界を理解するためのメタ理論として読み応えのある良書と言える。
2020年2月19日に日本でレビュー済み
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個人の意識の成長も集団の文化の進化も、ホロン(全体/部分)の階層構造によってなされる。そして、各階層の原則を否定すれば、上も下も無いということです。例、数1~9
統合することは、各階層の意識を尊重し、健全な形で共存・共栄することです。
統合することは、各階層の意識を尊重し、健全な形で共存・共栄することです。
2019年11月17日に日本でレビュー済み
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とある読書家に勧められて読んだのですが。。。。。。
読み終えるまでに1ヶ月かかりました。。。。。
とにかく文字数が多い。
訳文にしてはわかりやすい方だと思いますが、所詮訳文なので読みやすい文章とはいえないところもあり。。。。。
そもそもテーマも壮大です。
それなりの知識がある人でないと、途中で何をいっているのかわからなくなりそうです。
それが気になってネットで調べたりしていると、余計に時間がかかります。
その壮大さはすごいと思いますが、、、、。
まさか文明の衝突まで出てくるとは思いませんでした。。。。
読み終えるまでに1ヶ月かかりました。。。。。
とにかく文字数が多い。
訳文にしてはわかりやすい方だと思いますが、所詮訳文なので読みやすい文章とはいえないところもあり。。。。。
そもそもテーマも壮大です。
それなりの知識がある人でないと、途中で何をいっているのかわからなくなりそうです。
それが気になってネットで調べたりしていると、余計に時間がかかります。
その壮大さはすごいと思いますが、、、、。
まさか文明の衝突まで出てくるとは思いませんでした。。。。
2020年1月10日に日本でレビュー済み
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物事を俯瞰して見ることの大切さ。
決め付けず複眼的に見る大切さを分かりやすく書いている。目から鱗。
決め付けず複眼的に見る大切さを分かりやすく書いている。目から鱗。
2019年12月8日に日本でレビュー済み
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Teal組織を深く知る目的でこの本を買いました。人の認知の発達と、「全体性・統合的」な思考という点について深い理解を得られます。この本は、メタ理論ですが、思考の広さと深さを見る時の地図を示してくれます。「物の見方」が大事と言われますが、どのような切り口で見ると良いのかがイメージできました。
2019年12月6日に日本でレビュー済み
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まだ読めん
2021年10月14日に日本でレビュー済み
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新しい世界を理解する理論っぽいが、前提たる知識が、不足しすぎていていまいち、理解できなかった。よい本なのは間違いないです。