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口述筆記する文学―書くことの代行とジェンダー― 単行本 – 2023/8/10
田村 美由紀
(著)
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購入オプションとあわせ買い
谷崎潤一郎をはじめ、口述筆記を行った作家は実は多い。だが、ディスアビリティやケアが絡み合う空間で、筆記者、特に女性の役割は不可視化されてきた。大江健三郎、多和田葉子、桐野夏生らの作品をも取り上げ、書くことの代行に伴う葛藤とジェンダー・ポリティクスを鋭く分析した力作。
【書 評】
・『日本文学』(2024年4月号、第73巻第4号、評者:片岡美有季氏)
“…… これまで不可視化されてきた口述筆記者の存在や言説に焦点を当てることで、男性ジェンダーがヘゲモニーを握ってきた日本近代文学の制度性そのものを問い直し、近代的な「創造性神話」の解体を試みている ……”(p.99)
・『図書新聞』(2023年12月23日号、第3620号、特集「23年下半期読書アンケート」、評者:岩川ありさ氏)
“……「口述筆記」という観点から、ジェンダー批評、クィア批評の新しい可能性を引き出した。……”(第1面)
・『図書新聞』(2023年11月4日号、第3613号、評者:泉谷瞬氏)
“…… 本書が提示する「ケア・ライティング」という視座は、かつては自明視されていた「書くこと」の定義を刷新する。それは突き詰めれば、この世に存在する(そして未だ存在していない)あらゆる「書かれたもの」についての、私たちの常套的な見方を一変させてくれる。”(第1面)
・北海道新聞(2023年9月24日付、日曜文芸欄、評者:田中綾氏)
“……〈内助の功〉で片づけられない筆記者の役割、ケア労働の課題等、大切な視点と思う。”(第7面)
・『週刊金曜日』(2023年9月8日号、第1439号、評者:長瀬海氏)
“…… 口述筆記から文学を考えるこの研究書は、作家の権威性、ジェンダー間の秩序、創作行為の神話、そのぜんぶを瓦解させる勇敢な一冊だ。たとえば、晩年筆記のできなくなった谷崎潤一郎。彼が女性の筆記者に口述する現場を見つめる著者の眼差しは、近代文学が堅固に守ってきた支配-被支配の構造を暴き、のみならず、作家の自律性を彼女たちの存在が脅かす、その可能性を明らかにする。ぱら、ぱら。近代文学のメッキが剥がれていく。いいぞ。……”(p.55)
・毎日新聞(2023年8月19日付、評者:伊藤亜紗氏)
“…… ジェンダー、ケア、労働……。「書く」の神話解体とともに、不可視化されていたさまざまな現代的テーマが一気に浮かび上がってくることになる。
本書の醍醐味は、そうしたテーマを扱いながら、搾取や抑圧といった紋切り型の理解のその先に焦点を合わせていることだ。…… ページをめくるたび、ここでこの引用を! と論の展開にしびれることしきりだった。……”(第9面)
【目 次】
序 章 口述筆記する文学
1 口述筆記とはなにか
2 〈もう一人の書き手〉を問う
3 〈書かれた作品〉から〈書かれつつある現場〉へ
4 本書の構成と概要
第Ⅰ部 ディスアビリティをめぐる交渉
—— 口述筆記創作の現場から(1)
第1章 ペンを持てない男性作家
—— 谷崎潤一郎の場合
1 書くことのディスアビリティ
2 谷崎潤一郎と口述筆記
3 口述筆記のジェンダー・ポリティクス
4 リテラシーをめぐる評価と〈書かせる〉こと
5 署名と実像のはざまで
第2章 「書く機械」になること
—— 伊吹和子『われよりほかに』
1 筆記者・伊吹和子
2 書く行為の代行とジェンダー
3 「書く機械」になるという戦略
4 作家であること、作家になること
5 〈選別〉の論理
第Ⅱ部 書くことの協働性とケア
—— 口述筆記創作の現場から(2)
第3章 ケアとしての口述筆記
—— 筆記者たちの経験から考える
1 作家の労働空間とその編成
2 ケアのニーズへの応答 —— 上林暁と德廣睦子
3 性役割の反転 —— 三浦綾子と三浦光世
4 関係を編み直す —— 大庭みな子と大庭利雄
5 〈書く身体〉に伴走する
第4章 〈書かせる〉でもなく、〈書かされる〉でもなく
—— 武田泰淳『目まいのする散歩』
1 武田泰淳と武田百合子の評価
2 歩くことと書くこと
3 自律的な主体像を疑う
4 〈書かせる〉と〈書かされる〉のあいだ
5 他者性と依存性
第Ⅲ部 言葉を媒介することとジェンダー
—— テクストのなかの口述筆記
第5章 〈媒体〉となる身体
—— 円地文子「二世の縁 拾遺」
1 〈媒体〉としての筆記者
2 女性筆記者の立場性
3 「戦争未亡人」の性
4 書記機械であることを裏切る身体
5 〈媒介/霊媒〉としての女
第6章 再演される言葉
——大江健三郎『みずから我が涙をぬぐいたまう日』『水死』
1 言葉の媒介者
2 批判者としての女性
3 自己批判の演劇
4 声の文字化と女たちの連帯
5 憑坐として語ること
第Ⅳ部 代行のポリティクス
—— 口述筆記の向こうへ
第7章 創造性から逃れる
—— 多和田葉子「無精卵」
1 〈書く〉ことと〈書き写す〉こと
2 「無精卵」の読まれ方
3 創造性を欠いた書き手たち
4 単為生殖としての書くこと
5 強制的異性愛の綻び
6 暴力の痕跡を書き写す
7 〈書き写す〉ことの先へ
第8章 書きかえられる物語
—— 2つの「残虐記」をめぐって
1 2つの「残虐記」――谷崎潤一郎と桐野夏生
2 戦後空間のなかの「残虐記」
3 語り手は何を黙殺するのか
4 もう一つのクィアな欲望
5 「言葉」と「想像力」の物語
6 事件を語り直すこと
7 想像力の両義性
8 「傷」をめぐる攻防
終 章 ペンを持たない時代の口述筆記
1 書字の機械化と身体性
2 モチーフとしての口述筆記 —— 現代の漫画を例に
3 交差するフレーム
注 / あとがき / 初出一覧 / 索 引
【書 評】
・『日本文学』(2024年4月号、第73巻第4号、評者:片岡美有季氏)
“…… これまで不可視化されてきた口述筆記者の存在や言説に焦点を当てることで、男性ジェンダーがヘゲモニーを握ってきた日本近代文学の制度性そのものを問い直し、近代的な「創造性神話」の解体を試みている ……”(p.99)
・『図書新聞』(2023年12月23日号、第3620号、特集「23年下半期読書アンケート」、評者:岩川ありさ氏)
“……「口述筆記」という観点から、ジェンダー批評、クィア批評の新しい可能性を引き出した。……”(第1面)
・『図書新聞』(2023年11月4日号、第3613号、評者:泉谷瞬氏)
“…… 本書が提示する「ケア・ライティング」という視座は、かつては自明視されていた「書くこと」の定義を刷新する。それは突き詰めれば、この世に存在する(そして未だ存在していない)あらゆる「書かれたもの」についての、私たちの常套的な見方を一変させてくれる。”(第1面)
・北海道新聞(2023年9月24日付、日曜文芸欄、評者:田中綾氏)
“……〈内助の功〉で片づけられない筆記者の役割、ケア労働の課題等、大切な視点と思う。”(第7面)
・『週刊金曜日』(2023年9月8日号、第1439号、評者:長瀬海氏)
“…… 口述筆記から文学を考えるこの研究書は、作家の権威性、ジェンダー間の秩序、創作行為の神話、そのぜんぶを瓦解させる勇敢な一冊だ。たとえば、晩年筆記のできなくなった谷崎潤一郎。彼が女性の筆記者に口述する現場を見つめる著者の眼差しは、近代文学が堅固に守ってきた支配-被支配の構造を暴き、のみならず、作家の自律性を彼女たちの存在が脅かす、その可能性を明らかにする。ぱら、ぱら。近代文学のメッキが剥がれていく。いいぞ。……”(p.55)
・毎日新聞(2023年8月19日付、評者:伊藤亜紗氏)
“…… ジェンダー、ケア、労働……。「書く」の神話解体とともに、不可視化されていたさまざまな現代的テーマが一気に浮かび上がってくることになる。
本書の醍醐味は、そうしたテーマを扱いながら、搾取や抑圧といった紋切り型の理解のその先に焦点を合わせていることだ。…… ページをめくるたび、ここでこの引用を! と論の展開にしびれることしきりだった。……”(第9面)
【目 次】
序 章 口述筆記する文学
1 口述筆記とはなにか
2 〈もう一人の書き手〉を問う
3 〈書かれた作品〉から〈書かれつつある現場〉へ
4 本書の構成と概要
第Ⅰ部 ディスアビリティをめぐる交渉
—— 口述筆記創作の現場から(1)
第1章 ペンを持てない男性作家
—— 谷崎潤一郎の場合
1 書くことのディスアビリティ
2 谷崎潤一郎と口述筆記
3 口述筆記のジェンダー・ポリティクス
4 リテラシーをめぐる評価と〈書かせる〉こと
5 署名と実像のはざまで
第2章 「書く機械」になること
—— 伊吹和子『われよりほかに』
1 筆記者・伊吹和子
2 書く行為の代行とジェンダー
3 「書く機械」になるという戦略
4 作家であること、作家になること
5 〈選別〉の論理
第Ⅱ部 書くことの協働性とケア
—— 口述筆記創作の現場から(2)
第3章 ケアとしての口述筆記
—— 筆記者たちの経験から考える
1 作家の労働空間とその編成
2 ケアのニーズへの応答 —— 上林暁と德廣睦子
3 性役割の反転 —— 三浦綾子と三浦光世
4 関係を編み直す —— 大庭みな子と大庭利雄
5 〈書く身体〉に伴走する
第4章 〈書かせる〉でもなく、〈書かされる〉でもなく
—— 武田泰淳『目まいのする散歩』
1 武田泰淳と武田百合子の評価
2 歩くことと書くこと
3 自律的な主体像を疑う
4 〈書かせる〉と〈書かされる〉のあいだ
5 他者性と依存性
第Ⅲ部 言葉を媒介することとジェンダー
—— テクストのなかの口述筆記
第5章 〈媒体〉となる身体
—— 円地文子「二世の縁 拾遺」
1 〈媒体〉としての筆記者
2 女性筆記者の立場性
3 「戦争未亡人」の性
4 書記機械であることを裏切る身体
5 〈媒介/霊媒〉としての女
第6章 再演される言葉
——大江健三郎『みずから我が涙をぬぐいたまう日』『水死』
1 言葉の媒介者
2 批判者としての女性
3 自己批判の演劇
4 声の文字化と女たちの連帯
5 憑坐として語ること
第Ⅳ部 代行のポリティクス
—— 口述筆記の向こうへ
第7章 創造性から逃れる
—— 多和田葉子「無精卵」
1 〈書く〉ことと〈書き写す〉こと
2 「無精卵」の読まれ方
3 創造性を欠いた書き手たち
4 単為生殖としての書くこと
5 強制的異性愛の綻び
6 暴力の痕跡を書き写す
7 〈書き写す〉ことの先へ
第8章 書きかえられる物語
—— 2つの「残虐記」をめぐって
1 2つの「残虐記」――谷崎潤一郎と桐野夏生
2 戦後空間のなかの「残虐記」
3 語り手は何を黙殺するのか
4 もう一つのクィアな欲望
5 「言葉」と「想像力」の物語
6 事件を語り直すこと
7 想像力の両義性
8 「傷」をめぐる攻防
終 章 ペンを持たない時代の口述筆記
1 書字の機械化と身体性
2 モチーフとしての口述筆記 —— 現代の漫画を例に
3 交差するフレーム
注 / あとがき / 初出一覧 / 索 引
- 本の長さ318ページ
- 言語日本語
- 出版社名古屋大学出版会
- 発売日2023/8/10
- 寸法15.7 x 2.2 x 21.7 cm
- ISBN-104815811296
- ISBN-13978-4815811297
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商品の説明
著者について
田村 美由紀(たむら みゆき)
奈良県に生まれる(1990年)。奈良女子大学大学院人間文化研究科博士前期課程修了(2015年)、総合研究大学院大学文化科学研究科博士後期課程修了(2021年)。現在は国際日本文化研究センター機関研究員、博士(学術)。
主な論文に「完結する物語、完結しない声――崎山多美「ピンギヒラ坂夜行」から考える」(坪井秀人編『戦後日本の傷跡』臨川書店、2022年)などがある。
(所属等は初版第1刷発行時のものです)
奈良県に生まれる(1990年)。奈良女子大学大学院人間文化研究科博士前期課程修了(2015年)、総合研究大学院大学文化科学研究科博士後期課程修了(2021年)。現在は国際日本文化研究センター機関研究員、博士(学術)。
主な論文に「完結する物語、完結しない声――崎山多美「ピンギヒラ坂夜行」から考える」(坪井秀人編『戦後日本の傷跡』臨川書店、2022年)などがある。
(所属等は初版第1刷発行時のものです)
登録情報
- 出版社 : 名古屋大学出版会 (2023/8/10)
- 発売日 : 2023/8/10
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 318ページ
- ISBN-10 : 4815811296
- ISBN-13 : 978-4815811297
- 寸法 : 15.7 x 2.2 x 21.7 cm
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