中古品:
¥1,423 税込
配送料 ¥257 5月24日-25日にお届け(10 分以内にご注文の場合)
詳細を見る
コンディション: 中古商品: 良い
コメント: 【除菌クリーニング済】 2001年2月初版発行 ■帯付き。 カバーフチに若干イタミ、天・地・小口に若干ヤケ・シミあります。 その他、良好です。 線引き・書き込みありません。
Kindleアプリのロゴ画像

無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません

ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。

携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。

KindleアプリをダウンロードするためのQRコード

何か問題が発生しました。後で再度リクエストしてください。

ベルリン1933 単行本 – 2001/2/1

4.6 5つ星のうち4.6 11個の評価

商品の説明

内容(「MARC」データベースより)

共産党にかかわる父をもつ15歳の少年ハンスを主人公に、ナチス台頭の時代の波のなかで、引き裂かれさまざまな運命をたどっていく家族とその友人たちの姿を描く大河青春小説。オランダ児童文学賞ほか受賞作品。

抜粋

 1933年のベルリン。ドイツの首都ベルリンには四百万を超す人々
が暮らしていた。中心街は人でごったがえし、都市高速鉄道や地下鉄が鉄路をひ
びかせ、バスや路面電車が行き交う。日に百紙を超える新聞が発行され、劇場の
数は世界のどこよりも多かった。軒を並べる数々の商店、百貨店、ダンスホー
ル。その都市でドイツの政治はおこなわれていた。
 ベルリンの中心と西は人の暮らせるところだったが、北と東と南の人々は日々
の暮らしに汲々としていた。工場と安アパートの密集地。人々は窮屈な暮らしに
息がつまるほどだった。しかも六十万人以上が職につけず、子どもは自分のベッ
ドがもてず、多くが栄養失調で幼くして死んでいった。政権は目まぐるしくかわ
るが、どの政権にも貧困の特効薬はなかった。そこに、よりよき未来を約束する
ひとりの男が現れた。アドルフ・ヒトラー。市民の大半は、ヒトラーひきいるナ
チ党に反対だった。大半が共産党と社会民主党を選んでいた。だが、ともに労働
者の政党であるはずのドイツ共産党とドイツ社会民主党は互いにいがみあってい
たのだった......。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 理論社 (2001/2/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2001/2/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 559ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4652071957
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4652071953
  • カスタマーレビュー:
    4.6 5つ星のうち4.6 11個の評価

著者について

著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
クラウス・コ−ドン
Brief content visible, double tap to read full content.
Full content visible, double tap to read brief content.

著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう

カスタマーレビュー

星5つ中4.6つ
5つのうち4.6つ
11グローバルレーティング

この商品をレビュー

他のお客様にも意見を伝えましょう

上位レビュー、対象国: 日本

2018年6月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ドイツでナチスが政権を取った運命の1933年、ベルリンに生きる人々の様子をいきいきと描いており、ドイツの歴史への理解を深めることができた。
2019年6月5日に日本でレビュー済み
小学生のときかな読んだの。
別に一本だった気概があるわけじゃない主人公が、お前はアカだろと言われて殴られてり、ねーちゃんが突撃団員と付き合ってて殴られたり、ピストルの射程で負けたり、そんで、、、
2016年1月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
どうやって、どの様に独裁政権ができていくか…。人任せにせず、流されず、きちんと考えなくては!と思える一冊でした。決して、他人事ではありません。
2002年5月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
これは3部作の真ん中の作品ということですが、ぜひあとの2冊も翻訳してほしい。ナチスが台頭するきびしい時代状況の中で、周囲に流されず自分自身の意見や態度を確立していく主人公を、決して「いい子ちゃん」でも「ヒーロー」でもなく等身大で描いている。また流されざるを得ない人々、流されたくないと思いつつも流されていってしまう人々など、主人公の周囲の人たちの描き方もすばらしい。数々の児童文学賞をとったそうですが、子どもだけでなくすべての年代の人に読んでほしい作品だと思います。
17人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2008年7月8日に日本でレビュー済み
前作のヘレ少年から代替わりするように、彼の弟ハンスへと主人公の座が移る。 赤色革命の挫折から14年後、途中世界を襲った大恐慌の影響もあってか、ハンスを中心としたゲープハルト家はなお貧しいままだ。 そしてナチスの台頭と共産党との対立、他政党との離合集散、その他物情騒然とした当時の世相が、前作同様ハンスの目線で描かれていく。 これまた前作同様に、周りの人達、そして彼自身にも深く介在していく政治の行方。低い眼差しだからこそのリアルさは、読む者の気持ちを掴んで離さない鮮烈さだ。現在では想像し難い20世紀前半の「イデオロギーの時代」を、ここまで解り易く読ませる小説が他にあるだろうか。前作「〜1919」を読んだ時も感じたが、ヤングアダルト小説だからこその効能が生かされている。 ハンスが就職した会社も政局の縮図の如き様相で、彼もそれに手荒く巻き込まれる、しかしそれはあたかも大人への通過儀礼の様であり、ミーツェとの恋もあって、彼の心が物語を通してどんどん成長していくのだが、同時に彼を苛む対立と分裂のうねりがとうとう家族の悲劇へと至ってしまうのだ。 彼らの運命はどうなるのだろうか?
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2011年6月29日に日本でレビュー済み
 物語は1932年8月、あと半年で15才になるハンスが、やっと見つかった仕事の初出勤日から始まる。第一次世界大戦の敗北に続いて大恐慌。不況の波はやむことなくベルリンを遅い、ハンスの父親も、結婚して独立した兄夫婦も失業している。そんな中、体操クラブのコーチの引きで、やっと職に就けたのだ。
 たった15才で初めての職。当然緊張はあり、職場ではさっそく、男たちの洗礼を受けるわけだけど、ここでは、そこに政治が絡んでくる。ナチズムと共産主義。
 主人公一家は共産主義者。なのだけど、父親は今の共産党の方針に納得していなくて、除名されており、兄はバリバリである。だから、会うと政治談義でけんかスレスレ。そんなことを見ながら育っているハンスは、どっちつかずの共産党シンパといったところ。で、彼が就けた職場の主任は社会民主党員。ハンスの体操クラブのコーチはこの主任の義理の弟で共産党員。
 あー、ややこしい。
 このややこしさが、当時のベルリンの政治状況の写し絵であり、作者はそうした「時代」(日常)を克明に描いている。
 今から振り返れば、この共産党と社会民主党の消耗戦が、ナチの台頭を許してしまうこととなるが、私たちはこの物語で、その現場に立ち会うことができるのだ。
 1943年生まれの作者はもちろん、30年代を知っているわけではない。にもかかわらず、または、だからこそ、その時代を距離をおいて冷静に描いている。そして、そのことが、読む側にとっての臨場感を生んでもいる。私たちは、「なぜ?」「なぜ?」「なぜ?」と、このもう起こってしまった悲劇と狂気のまっただ中で苛立ち、うろたえつつ立ち止まり反芻することとなる。
 だだ、ここでは、描写より説明が優先されていて、それぞれのキャラが立っているとは言い難いのが惜しい。体験者であるリヒター(『あのころにはフリードリッヒがいた』岩波書店)との違いだろうか。それとも、訳者あとがきによればこれは3部作の2巻目で、日本人に一番知られている時代を描いたこの巻から刊行されたとある。だから、1巻目から読めた方がそれぞれのキャラはもう少し肉を持ったのかもしれない。刊行が待たれる。
 ここには、戦争(第二次)を知らない世代が、それを調べて、次に世代に伝えよう(説教ではなく)とする真っ当な義務感がある。
8人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2004年8月26日に日本でレビュー済み
1932年8月~1933年2月にかけて、ドイツのベルリンを舞台にした話です。労働者のゲープハルト家の物語が、15歳の若者、ハンス・ゲープハルトの目を通して語られていきます。
国家社会主義ドイツ労働者党のナチスが、アドルフ・ヒトラーの登場によって、ドイツを席巻していく時代の空気が、軍靴の足音が、行間から聞こえてくるかのよう。暗雲がドイツを覆っていくその時代にあって、ゲープハルト一家と彼らをめぐる人たちが、それぞれにどんな決断をし、行動していったのか。
ナチスに対して敢然と立ち向かう者。ナチスの勢力拡大を歓迎する者。最初はナチスに敵対行動を取っていたが、迎合するのやむなきに至った者。絶望的な貧困の中で、登場人物たちが選び取った道は様々でした。そしてドイツを分断する裂け目は、そのまま、ゲープハルト一家にも深い亀裂をもたらすのです。
本書は、20世紀前半のドイツの首都ベルリンの転換点を描いた三部作の二巻目にあたっています。一巻目が「ベルリン 1919」、三巻目が「ベルリン 1945」。この二冊も順次訳出されるとのことですが、まだ刊行されていないようです。
ハンスを始め、ゲープルト一家がその後どうなったのか、とても気になります。三巻目の「ベルリン 1945」の邦訳本の刊行が待たれます。
15人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート