東大卒というのも一つのフックではあるが、とにかく変わったクライマーの物語。
実績としては超一流ではないけど、それなりの実績とスキルを持ちながら、クライマーとしてはともかく実生活では社会不適合者に近い。
ただその自己顕示欲や自分はできるはずという思いの強さの意峰で、上下関係には頓着しない平等性などが、かれに関わって人には魅力的であったのは強く伝わる。
現代ではどこか社会からはみ出して自然に身を置く人でも、いわゆるある程度の社会性というものは持っているし、この手の人が受け入れられる社会の寛容さとは時代が違っている。
昔の山へ傾斜した人の山にしかよりどころを持てなかった人のモデルケースともいえる人であると同時に、仲間として過ごした人には迷惑をかけられても気になる魅力的な人である。
一流の実績を追うドキュメントではないのだけど、山もそれ以外の私生活も気になって仕方がない物語になっている。
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酔いどれクライマー 永田東一郎物語 80年代ある東大生の輝き 単行本(ソフトカバー) – 2023/2/18
藤原 章生
(著)
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優れた登山家は、なぜ実社会で結実しなかったのか――。
東大のスキー山岳部に8年在籍し、 カラコルムの難峰K7を初登頂に導いた永田東一郎は、 登頂を機に登山の世界から離れてしまう。
建築の道に進んだものの、 次第に仕事を減らし、 不遇のまま46年の生涯を病いに逝ってしまった。
輝いていた1980年代という時代と下町で地元にこだわり続けた永田東一郎。
圧倒的な存在感を放ちながら、 破天荒で自由な生き方に、 高校の後輩として永田を見てきた作家の藤原章生氏が迫る。
■内容
プロローグ 十二年後に知った死
第一章 十七歳の出会い
濃くなっていく永田東一郎の記憶/「田端の壁」初登攀
第二章 強烈な個性
南硫黄島の「事件」/ 「くだらないぞ、そんな生き方」 /自由すぎる校風
第三章 下町育ちの“講談師”
母仕込みの一人っ子/酒好きの父親/地元好きの「東京土着民」 /情けない自慢好き
第四章 東京大学スキー山岳部
試練の夏合宿/「チュザックではさあ」
第五章 生まれもった文才
読み手意識の表現者/中学時代の虚無/ジャーナリストヘの厳しい書評
第六章 強運のクライマー
「ガーディアン・エンジェル」がついていた/歯がたたなかった「青い岩壁」/滑落五〇〇メートル、奇跡の生還
第七章 K7初登頂
「普通の頂上」だった/真摯で緻密な戦略家/消えた山の情熱
第八章 山からの離脱
四つの仮説/表現の舞台消え
第九章 不得意分野は「恋」
十年の片思い/結婚という名のプロジェクト
第十章 迷走する建築家
下積みに耐えられず/脱構築、ポストモダン/建築も人を殺す
第十一章 酒と借金の晩年
人の金で飲み続け/あっけない死
第十二章 時空間を超えた人
過剰なほどの存在感/一九八〇年代、時代の輝き
エピローグはじまりの山、おわリの山
■著者について
藤原章生(ふじわら・あきお)
1961年、福島県いわき市生まれ、東京育ち。
86年、北海道大工学部卒後、住友金属鉱山に入社。89年、毎日新聞社記者に転じる。
ヨハネスブグ、メキシコシティ、ローマ、郡山駐在を経て、夕刊特集ワイドに執筆。
05年にアフリカを舞台にした短編集『絵はがきにされた少年』で第3回開高健ノンフィクション賞受賞。
主な著書に、『ガルシア=マルケスに葬られた女』 、 『資本主義の「終わりのはじまり」』、 『湯川博士、原爆投下を知っていたのですか』、 『ぶらっとヒマラヤ』など多数。
23年5月、中央大法学部の講義録『死にかけた人は差別をしなくなる』 (仮題)を出版予定。
東大のスキー山岳部に8年在籍し、 カラコルムの難峰K7を初登頂に導いた永田東一郎は、 登頂を機に登山の世界から離れてしまう。
建築の道に進んだものの、 次第に仕事を減らし、 不遇のまま46年の生涯を病いに逝ってしまった。
輝いていた1980年代という時代と下町で地元にこだわり続けた永田東一郎。
圧倒的な存在感を放ちながら、 破天荒で自由な生き方に、 高校の後輩として永田を見てきた作家の藤原章生氏が迫る。
■内容
プロローグ 十二年後に知った死
第一章 十七歳の出会い
濃くなっていく永田東一郎の記憶/「田端の壁」初登攀
第二章 強烈な個性
南硫黄島の「事件」/ 「くだらないぞ、そんな生き方」 /自由すぎる校風
第三章 下町育ちの“講談師”
母仕込みの一人っ子/酒好きの父親/地元好きの「東京土着民」 /情けない自慢好き
第四章 東京大学スキー山岳部
試練の夏合宿/「チュザックではさあ」
第五章 生まれもった文才
読み手意識の表現者/中学時代の虚無/ジャーナリストヘの厳しい書評
第六章 強運のクライマー
「ガーディアン・エンジェル」がついていた/歯がたたなかった「青い岩壁」/滑落五〇〇メートル、奇跡の生還
第七章 K7初登頂
「普通の頂上」だった/真摯で緻密な戦略家/消えた山の情熱
第八章 山からの離脱
四つの仮説/表現の舞台消え
第九章 不得意分野は「恋」
十年の片思い/結婚という名のプロジェクト
第十章 迷走する建築家
下積みに耐えられず/脱構築、ポストモダン/建築も人を殺す
第十一章 酒と借金の晩年
人の金で飲み続け/あっけない死
第十二章 時空間を超えた人
過剰なほどの存在感/一九八〇年代、時代の輝き
エピローグはじまりの山、おわリの山
■著者について
藤原章生(ふじわら・あきお)
1961年、福島県いわき市生まれ、東京育ち。
86年、北海道大工学部卒後、住友金属鉱山に入社。89年、毎日新聞社記者に転じる。
ヨハネスブグ、メキシコシティ、ローマ、郡山駐在を経て、夕刊特集ワイドに執筆。
05年にアフリカを舞台にした短編集『絵はがきにされた少年』で第3回開高健ノンフィクション賞受賞。
主な著書に、『ガルシア=マルケスに葬られた女』 、 『資本主義の「終わりのはじまり」』、 『湯川博士、原爆投下を知っていたのですか』、 『ぶらっとヒマラヤ』など多数。
23年5月、中央大法学部の講義録『死にかけた人は差別をしなくなる』 (仮題)を出版予定。
- 本の長さ384ページ
- 言語日本語
- 出版社山と渓谷社
- 発売日2023/2/18
- 寸法18.8 x 12.8 x 2.31 cm
- ISBN-104635340422
- ISBN-13978-4635340427
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出版社より
1982年6月、南硫黄島探検のときの永田東一郎、23歳
登録情報
- 出版社 : 山と渓谷社 (2023/2/18)
- 発売日 : 2023/2/18
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 384ページ
- ISBN-10 : 4635340422
- ISBN-13 : 978-4635340427
- 寸法 : 18.8 x 12.8 x 2.31 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 93,169位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 123位クライミング・ボルダリング (本)
- - 354位登山・ハイキング (本)
- - 753位ノンフィクションのスポーツ
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2023年4月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
久しぶりに一気読みしました。
一般には無名の、東大生の登山家の人生なので、
著名人の生き方から何かを得るといった堅苦しい話ではありません。
たとえるならば、
居酒屋でたまたま一緒になった知らない人から、
「こういう人がいてさあ・・・」といった思い出話を聞きながら、
しみじみと時の流れと、はかなさを感じてしまうような物語。
読みながら、自分も「アイツどうしているかな?」と学生時代に親しかった友人を思いました。
70年代80年代、90年代、2000年代の空気感や光景が浮かぶいい文章でした。
作為的なミステリーや、仰々しいフィクションと違って、大人が自然体で読めます。
一般には無名の、東大生の登山家の人生なので、
著名人の生き方から何かを得るといった堅苦しい話ではありません。
たとえるならば、
居酒屋でたまたま一緒になった知らない人から、
「こういう人がいてさあ・・・」といった思い出話を聞きながら、
しみじみと時の流れと、はかなさを感じてしまうような物語。
読みながら、自分も「アイツどうしているかな?」と学生時代に親しかった友人を思いました。
70年代80年代、90年代、2000年代の空気感や光景が浮かぶいい文章でした。
作為的なミステリーや、仰々しいフィクションと違って、大人が自然体で読めます。
2023年5月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
自身の世代と重なる背景もあり、ある登山家の生涯とともに生きることの意味を考えさせられました。秀作だと思いました。
2023年5月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
高校の山岳部の文集みたい。永田東一郎という人にも、著者にもまるで感情移入できない。
同じような表現が多く、エピソードも端から凄い人だ、変わった人だ、で書かれている。
「先輩」だからといって、「さん」付けで書くものか?
なんで突き放して、評伝にしないのだろう。
同じような表現が多く、エピソードも端から凄い人だ、変わった人だ、で書かれている。
「先輩」だからといって、「さん」付けで書くものか?
なんで突き放して、評伝にしないのだろう。
2023年6月14日に日本でレビュー済み
本書の369ページ、最後の最後の文章がまるでその通りだ。
「、、、私は時々考える。本当は何がしたいんだろう。永田さんの生涯を探れば探るほど、彼が自分に重なってる。」
本当にそうだなと思う。つくづくそうだなと思う。
永田さんは一言で言うと、たまには会いたい人だ。
裏表のない、優しい、酒にだらしなく、破滅型の人だ。
初見の人はそのボロボロさに驚き、「捨ておく」のだろう。
(しかし、この著者の友人とは!!)
しかし、苦しい時期を共に過ごした人はそうはいかない。
気になる、何とかしたい、何をしたいのか聞きたい。
永田少年はとても利発な少年だった。
まっすぐな瞳をした少年だった。
視野が狭い分、集中力はすごかった。
そして無邪気だった。
父が亡くなってからは貧しい暮らしとなった。
もし、ここまで貧しくなければ、違った人生であったと思う。
自分にはそれが一番の転換点ではなかったと思う。
読み続けていくことは、面白く楽しくもあったが、とても苦しくもあった。
永田さんの生きざまが父や自分や息子にも重なって見えた。
登山の喜びとは下山した時の内面の変化である、というのはまさにその通りだと思った。
自分は里山歩きレベルではあるが、この言葉もまた強く心に響いた。
「、、、私は時々考える。本当は何がしたいんだろう。永田さんの生涯を探れば探るほど、彼が自分に重なってる。」
本当にそうだなと思う。つくづくそうだなと思う。
永田さんは一言で言うと、たまには会いたい人だ。
裏表のない、優しい、酒にだらしなく、破滅型の人だ。
初見の人はそのボロボロさに驚き、「捨ておく」のだろう。
(しかし、この著者の友人とは!!)
しかし、苦しい時期を共に過ごした人はそうはいかない。
気になる、何とかしたい、何をしたいのか聞きたい。
永田少年はとても利発な少年だった。
まっすぐな瞳をした少年だった。
視野が狭い分、集中力はすごかった。
そして無邪気だった。
父が亡くなってからは貧しい暮らしとなった。
もし、ここまで貧しくなければ、違った人生であったと思う。
自分にはそれが一番の転換点ではなかったと思う。
読み続けていくことは、面白く楽しくもあったが、とても苦しくもあった。
永田さんの生きざまが父や自分や息子にも重なって見えた。
登山の喜びとは下山した時の内面の変化である、というのはまさにその通りだと思った。
自分は里山歩きレベルではあるが、この言葉もまた強く心に響いた。
2023年4月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
途中で放棄。読む時間の無駄。