私は「プロデューサー」という肩書きはバカみたいだと
ずっと思っている。 プロデューサーと書かれた首輪や
札を付けて、因習に囚われて、従順でへつらっている人。
私は過去を愛し、意義ある音楽を作った祖先たちを尊敬する。
しかし自分は、画期的で未来的なレコードを作りたいのだ。
最高にクールな音楽を作る情熱の人、ダニエル・ラノア。
音楽への愛に溢れた彼の誠実な人柄がにじみ出ている素晴らしい自伝です。
エミルー・ハリスの「レッキング・ボール」、ネヴィル・ブラザーズの「イエロー・ムーン」、ボブ・ディランの「タイム・アウト・オブ・マインド」、 そしてウィリー・ネルソンの「テアトロ」等々、ライブパフォーマンスの素晴らしいミュージシャン各々の一番良いスタジオアルバムは彼の手によるもの。
この本に書かれているのは彼の試行錯誤してきた中のほんの一部分でしかないと思われますが、それでも数々の機材やスタジオ内での細かい作業の記述に気が遠くなります。どの楽器も最高の環境で音を鳴らして録音していたからこそ、彼の作った音楽はどんな時代にも新しい響きがするのだなと大いに納得でした。
専門的なことも多々書かれていますが、決して読みにくい本ではなく、自伝によくある (そんなことは別に書かなくてもいいよ的な) それ道もなく、私が今までに読んだ音楽人の自伝の中で、一番価値のある内容の本でした。一度読み終わってもまた後日パラパラとあちらこちらを読んで、今まで以上に彼の仕事に感服し続けるでしょう。
彼はまた素晴らしいミュージシャンでもあり、「レッキング・ボール」制作時の彼の演奏をYouTubeで観ることが出来ます。
(Emmylou Harris, Daniel Lanois - Building the Wrecking Ballで検索してください)
個人的にはこのアルバムが一番好きかな。
ぜひ一読を。彼の作品を聴きながら。
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ソウル・マイニング―― 音楽的自伝 単行本 – 2013/3/23
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購入オプションとあわせ買い
ボブ・ディラン、ウィリー・ネルソン、エミルー・ハリス、U2、
ピーター・ガブリエル、ネヴィル・ブラザーズ、ニール・ヤング……
彼らのベストアルバムは、ダニエル・ラノワのプロデュースだ。
ラノワは、持ち前の好奇心と音楽への強い愛情に突き動かされ、故郷カナダの小さな町から出発して、
世界でトップクラスのレコード・プロデューサーとなった。
素晴らしいシンガー・ソングライター、ギタリストでもある。
子供時代、ブライアン・イーノとの出会い、U2の『ヨシュア・ツリー』、ディランの『オー・マーシー』『タイム・アウト・オブ・マインド』、
エミルーの『レッキング・ボール』などのアルバム制作。独特なレコーディングの秘訣や新機軸を明かしつつ、ラノワは、自らの信念を語る。
テープからテープへ録音を重ねる初期の音響実験、ディスクリート回路の消滅、ダウンロード時代の到来についての考察……
『ソウル・マイニング』は、読者をレコーディングスタジオのただなかに招き入れる。
スタジオでの雰囲気は、結果としてのアルバムと同じくらい重要であった。
単なるスキルを超え、予算を越え、イメージとエゴを超えて、ラノワの仕事と音楽は、
献身と魂の価値を示してくれる。
伝統と革新の完璧な調合を一生懸命に追い求める彼の姿は、
誰にも真似できず、忘れがたいものだ。
[目次]
1 四人の子どもと五〇〇マイル
2 スリング・ブレイド
3 フロリダ
4 音圧
5 北部
6 二インチテープに腰まで埋もれて
7 ロスアンジェルスの真夜中と真っ昼間
8 ニューヨークからニューオリンズへ
9 美しい一日
10 オアハカの鐘
11 ジ・エコー前のソーセージ屋台
12 エミルー・ハリス
13 単一音源
14 『タイム・アウト・オブ・マインド』
15 ウォーキング・マルチトラック
16 ジャマイカ
17 ウィリー・ネルソンとの四日間
18 ソウル・マイニング
訳者あとがき
索引
ピーター・ガブリエル、ネヴィル・ブラザーズ、ニール・ヤング……
彼らのベストアルバムは、ダニエル・ラノワのプロデュースだ。
ラノワは、持ち前の好奇心と音楽への強い愛情に突き動かされ、故郷カナダの小さな町から出発して、
世界でトップクラスのレコード・プロデューサーとなった。
素晴らしいシンガー・ソングライター、ギタリストでもある。
子供時代、ブライアン・イーノとの出会い、U2の『ヨシュア・ツリー』、ディランの『オー・マーシー』『タイム・アウト・オブ・マインド』、
エミルーの『レッキング・ボール』などのアルバム制作。独特なレコーディングの秘訣や新機軸を明かしつつ、ラノワは、自らの信念を語る。
テープからテープへ録音を重ねる初期の音響実験、ディスクリート回路の消滅、ダウンロード時代の到来についての考察……
『ソウル・マイニング』は、読者をレコーディングスタジオのただなかに招き入れる。
スタジオでの雰囲気は、結果としてのアルバムと同じくらい重要であった。
単なるスキルを超え、予算を越え、イメージとエゴを超えて、ラノワの仕事と音楽は、
献身と魂の価値を示してくれる。
伝統と革新の完璧な調合を一生懸命に追い求める彼の姿は、
誰にも真似できず、忘れがたいものだ。
[目次]
1 四人の子どもと五〇〇マイル
2 スリング・ブレイド
3 フロリダ
4 音圧
5 北部
6 二インチテープに腰まで埋もれて
7 ロスアンジェルスの真夜中と真っ昼間
8 ニューヨークからニューオリンズへ
9 美しい一日
10 オアハカの鐘
11 ジ・エコー前のソーセージ屋台
12 エミルー・ハリス
13 単一音源
14 『タイム・アウト・オブ・マインド』
15 ウォーキング・マルチトラック
16 ジャマイカ
17 ウィリー・ネルソンとの四日間
18 ソウル・マイニング
訳者あとがき
索引
- 本の長さ360ページ
- 言語日本語
- 出版社みすず書房
- 発売日2013/3/23
- ISBN-104622076942
- ISBN-13978-4622076940
商品の説明
著者について
ダニエル・ラノワ
(Daniel Lanois)
1951年、カナダ生まれ。音楽プロデューサー、シンガーソングライター、ギタリスト(ペダルスティールを含む)。十代から自宅スタジオでレコーディングやプロデュース・ビジネスを開始し、ブライアン・イーノに発掘される。地元ハミルトンでイーノと制作したアンビエント音楽作品『アポロ』でカナダ国外でも知られるようになる。その後、U2『焔』、『ヨシュア・トゥリー』、ピーター・ガブリエル『So』、ボブ・ディラン『オー・マーシー』、ネヴィル・ブラザーズ『イエロー・ムーン』、ロビー・ロバートソン『ロビー・ロバートソン』などを立て続けにプロデュースし、世界的な地位を確実なものとした。現在において、最も尊敬され人気のあるプロデューサーの一人である。これまでにグラミー賞を八度受賞。『アカディ』をはじめソロ作品も多数発表している。2009年より、トリクシー・ウィットリー(歌)ブライアン・ブレイド(ドラム)らとバンド「ブラック・ダブ」として活動中。2010年にニール・ヤングの『ル・ノイズ』制作中にバイク事故で重傷を負うが、その後回復している。大邸宅や映画館、寺院などに機材を持ち込んでスタジオとして使用するなど、独特の録音スタイルでも知られている。2012年1月に初めて来日し、ビルボードライブ東京で公演、その緊張感ある情熱的なステージは聴衆をうならせた。
(Daniel Lanois)
1951年、カナダ生まれ。音楽プロデューサー、シンガーソングライター、ギタリスト(ペダルスティールを含む)。十代から自宅スタジオでレコーディングやプロデュース・ビジネスを開始し、ブライアン・イーノに発掘される。地元ハミルトンでイーノと制作したアンビエント音楽作品『アポロ』でカナダ国外でも知られるようになる。その後、U2『焔』、『ヨシュア・トゥリー』、ピーター・ガブリエル『So』、ボブ・ディラン『オー・マーシー』、ネヴィル・ブラザーズ『イエロー・ムーン』、ロビー・ロバートソン『ロビー・ロバートソン』などを立て続けにプロデュースし、世界的な地位を確実なものとした。現在において、最も尊敬され人気のあるプロデューサーの一人である。これまでにグラミー賞を八度受賞。『アカディ』をはじめソロ作品も多数発表している。2009年より、トリクシー・ウィットリー(歌)ブライアン・ブレイド(ドラム)らとバンド「ブラック・ダブ」として活動中。2010年にニール・ヤングの『ル・ノイズ』制作中にバイク事故で重傷を負うが、その後回復している。大邸宅や映画館、寺院などに機材を持ち込んでスタジオとして使用するなど、独特の録音スタイルでも知られている。2012年1月に初めて来日し、ビルボードライブ東京で公演、その緊張感ある情熱的なステージは聴衆をうならせた。
登録情報
- 出版社 : みすず書房 (2013/3/23)
- 発売日 : 2013/3/23
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 360ページ
- ISBN-10 : 4622076942
- ISBN-13 : 978-4622076940
- Amazon 売れ筋ランキング: - 701,598位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 63,266位エンターテイメント (本)
- カスタマーレビュー:
カスタマーレビュー
星5つ中4.7つ
5つのうち4.7つ
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2013年11月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
U2の"Joshua Tree"、Bob Dylanの"Time out of my Mind"、The Neville Brothersの"Yellow Moon"は、ぼくの大好きなアルバムの一部だ。iPhoneに残された再生回数はどの曲も30回を超えている。
これらのアルバムをプロデュースしたのがDaniel Lanoisであり、本書の著者だ。
多くの自伝にあるような苦労話や自慢話とは異なる、音の採掘人としての彼の人柄が滲み出た書物であり、彼が求めつづける音楽=魂を探し当てるためのロード・ムービー。
録音に入る前に、Lanoisはアーティストと語り合うという。
どんな音を求めているのか、どんなアルバムを目指そうとしているのか。
カウンセリングだ。
それから、音を用意する。
ミュージシャンが演奏するための最高の環境を準備する。
Lanoisが拘ったのは、バラバラにならないこと。
いまのレコーディングといえば、楽器ごとにブースに入り、ガイドのクリック音に合わせてトラックを録音するような、孤独なスタジオミュージシャンをイメージしてしまう。
もはや誰もがDTMによる重ね録りで、それなりのサウンドをシミュレーションできてしまう。
けれども、Lanoisはライブなグルーヴ感を追い求めた。
アーティスト同士がアイコンタクトできる。インプロヴィゼーションできる。
廃業した映画館にステージをこしらえて、テープを回す。一体感が奇跡を誘発する。
だから、単一音源。
個別トラックを後からミックスするのではなく、セッティングで音の奥行きや広がりをつくる。
Lanoisは、情報共有にも拘った。
例えば、エンジニアやミキサーしか見ることができなかったタイムコードを、誰もが見ることができるようスタジオに掲示した。
アーティストは、満足できなかったフレーズのタイムコードを記憶に残せるから、効率が上がる。
金魚鉢のようなミキシングルームから、トークバックで怒鳴りあうことも無い。
そして、機材を大切にすること。
「機材が壊れていたり、ほこりを被っていたりしたら、自分の人生を見直す必要があるとわかるのだ。」
アーティストと同じくらい大切な機材。少なくともこいつは大切にしていれば、言うことを聞いてくれる。
Lanoisの拘りは、そのままビジネス・マネージメントに活かされる。
メンバーとよく話し合い、目標を共有する。
事前に最高の準備をする。
一体感を保つ。
情報を共有する。
後方支援部隊を大切にする。
もちろん、Lanoisがいつもアーティストとうまくやってきたわけではない。Bob Dylanとは彼との協働に満足していなかったことを告白している。
アマチュアであろうが一度でもバンドをやったことがある人間は、互いの方向性が合わなくなった時の嫌な雰囲気を体験しているはずだ。
レコーディング中、スランプに陥ったり、期待されたプレイが出なかったり、雰囲気が悪くなっても、商売になる音源を完成させるのがプロデューサーの仕事だろう。
Lanoisは駐車場やホテルの部屋で、離れつつあるアーティストをつかまえて語り合い、引き止め、モチベーションを取り戻させたのだろう。
苦労話は語られていないが、行間からは滲み出ている。
本書は音楽好きはもちろん、マネージメントに悩んでいるビジネス・パーソンに対しても、インスピレーションをかきたてるだろう。
これらのアルバムをプロデュースしたのがDaniel Lanoisであり、本書の著者だ。
多くの自伝にあるような苦労話や自慢話とは異なる、音の採掘人としての彼の人柄が滲み出た書物であり、彼が求めつづける音楽=魂を探し当てるためのロード・ムービー。
録音に入る前に、Lanoisはアーティストと語り合うという。
どんな音を求めているのか、どんなアルバムを目指そうとしているのか。
カウンセリングだ。
それから、音を用意する。
ミュージシャンが演奏するための最高の環境を準備する。
Lanoisが拘ったのは、バラバラにならないこと。
いまのレコーディングといえば、楽器ごとにブースに入り、ガイドのクリック音に合わせてトラックを録音するような、孤独なスタジオミュージシャンをイメージしてしまう。
もはや誰もがDTMによる重ね録りで、それなりのサウンドをシミュレーションできてしまう。
けれども、Lanoisはライブなグルーヴ感を追い求めた。
アーティスト同士がアイコンタクトできる。インプロヴィゼーションできる。
廃業した映画館にステージをこしらえて、テープを回す。一体感が奇跡を誘発する。
だから、単一音源。
個別トラックを後からミックスするのではなく、セッティングで音の奥行きや広がりをつくる。
Lanoisは、情報共有にも拘った。
例えば、エンジニアやミキサーしか見ることができなかったタイムコードを、誰もが見ることができるようスタジオに掲示した。
アーティストは、満足できなかったフレーズのタイムコードを記憶に残せるから、効率が上がる。
金魚鉢のようなミキシングルームから、トークバックで怒鳴りあうことも無い。
そして、機材を大切にすること。
「機材が壊れていたり、ほこりを被っていたりしたら、自分の人生を見直す必要があるとわかるのだ。」
アーティストと同じくらい大切な機材。少なくともこいつは大切にしていれば、言うことを聞いてくれる。
Lanoisの拘りは、そのままビジネス・マネージメントに活かされる。
メンバーとよく話し合い、目標を共有する。
事前に最高の準備をする。
一体感を保つ。
情報を共有する。
後方支援部隊を大切にする。
もちろん、Lanoisがいつもアーティストとうまくやってきたわけではない。Bob Dylanとは彼との協働に満足していなかったことを告白している。
アマチュアであろうが一度でもバンドをやったことがある人間は、互いの方向性が合わなくなった時の嫌な雰囲気を体験しているはずだ。
レコーディング中、スランプに陥ったり、期待されたプレイが出なかったり、雰囲気が悪くなっても、商売になる音源を完成させるのがプロデューサーの仕事だろう。
Lanoisは駐車場やホテルの部屋で、離れつつあるアーティストをつかまえて語り合い、引き止め、モチベーションを取り戻させたのだろう。
苦労話は語られていないが、行間からは滲み出ている。
本書は音楽好きはもちろん、マネージメントに悩んでいるビジネス・パーソンに対しても、インスピレーションをかきたてるだろう。
2018年6月23日に日本でレビュー済み
カナダでの子供時代から、兄と共に自宅の地下室に作った手作りスタジオでの実験や録音を繰り返し、やがてイーノに見初められU2の仕事でアイルランドへ。
Pガブリエル、Rロバートソン、ネヴィルズ、ディラン、Eハリス…静謐なエコーの中に熱い演奏を溶かし込んだような独特な音空間は、高級なレコーディングスタジオなどではなく、実はDIYに近い手作り感覚のスタジオや機材と工夫で作り出されていたというのが驚きでした。
まさに音楽を求め続けた旅行記。本人のロマンチストで穏やかそうな人柄も伝わってくる名著と思う。
Pガブリエル、Rロバートソン、ネヴィルズ、ディラン、Eハリス…静謐なエコーの中に熱い演奏を溶かし込んだような独特な音空間は、高級なレコーディングスタジオなどではなく、実はDIYに近い手作り感覚のスタジオや機材と工夫で作り出されていたというのが驚きでした。
まさに音楽を求め続けた旅行記。本人のロマンチストで穏やかそうな人柄も伝わってくる名著と思う。
2019年3月2日に日本でレビュー済み
空間の広がりを感じさせる、特徴的な音作りのプロデューサー、ダニエル・ラノアが仕事を中心に半生を振り返った一冊です。
U2やニール・ヤング、ウイリー・ネルソンにエミルー・ハリスといった錚々たるレジェンドの登場にページをめくる手が止まりませんが、それぞれの「らしさ」に満ちたエピソードであったり、彼ら彼女らのレコーディングに臨む姿勢や人柄に対するリスペクトであったりが至る所に横溢しており、数時間で読み終わりはしても、読後に深い余韻が残ります。
また、出会った頃、「もはや脚光を浴びることがなくなったボクサーがカムバックして王座を奪還しようとする雰囲気があった」ボブ・ディランについては、89年の「オー・マーシー」での復活と、97年の「タイム・アウト・オブ・マインド」から続く活躍がなければ、その先のノーベル文学賞受賞もなかったはずなので、ディランとのやりとりも貴重な「記録作成(ドキュメンテーション)」であると思います。
U2やニール・ヤング、ウイリー・ネルソンにエミルー・ハリスといった錚々たるレジェンドの登場にページをめくる手が止まりませんが、それぞれの「らしさ」に満ちたエピソードであったり、彼ら彼女らのレコーディングに臨む姿勢や人柄に対するリスペクトであったりが至る所に横溢しており、数時間で読み終わりはしても、読後に深い余韻が残ります。
また、出会った頃、「もはや脚光を浴びることがなくなったボクサーがカムバックして王座を奪還しようとする雰囲気があった」ボブ・ディランについては、89年の「オー・マーシー」での復活と、97年の「タイム・アウト・オブ・マインド」から続く活躍がなければ、その先のノーベル文学賞受賞もなかったはずなので、ディランとのやりとりも貴重な「記録作成(ドキュメンテーション)」であると思います。