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ラスト・ソング (一般書) 単行本 – 2014/12/1
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人生の最期に聴きたい音楽がありますか?
ホスピスで1200人以上の患者さんを看取ってきた、
米国認定音楽療法士が語る感動のノンフィクションが誕生!
◆患者さんとの思い出の曲を軸に紡がれる物語
心あたたまる珠玉のエピソードを10篇収録。
♪言葉にできない想い ― 〝Love Me Tender〟
度重なる脳卒中が原因で言葉を失ってしまったマイク。
もう二度と、愛する妻に自分の想いを自分の言葉で伝えることができなくなった彼が望んだこと。
それは、「自分の代わりに妻に歌をうたってほしい」
―そして、愛の歌が届いたとき、彼に小さな奇跡が訪れる。
♪死という鏡 ― 〝千の風になって〟
「この病気に感謝してるんだ」
ALSという難病に苦しみながらもスティーブは言った。
家庭を顧みず、仕事一筋で生きてきた彼が最期に気づいた、
「人生で最も大切なこと」とは?
♪生きるということ ― 〝花~すべての人の心に花を~〟
心臓病とうつ病に悩み、家族とさえ口をきかなくなってしまった時子さん。
実は彼女は沖縄戦の生き残りだった。
戦争というつらく悲しい過去にとらわれ、
心を閉ざしてしまった彼女の心を解きほぐしたものとは一体?
「生きる意味」を問う、感動の物語。
◆聴覚は最期まで残る?
意識不明の患者さんにも、聴覚だけは残るということを知っていましたか?
末期の患者さん、残されるご家族のために思い出の音楽を届けることで、
悔いなく最期を迎え、言えなかった思いを打ち明けるきっかけになるのです。
最期まで音楽は届く、だからこそ音楽療法にも意義があるのです。
- 本の長さ223ページ
- 言語日本語
- 出版社ポプラ社
- 発売日2014/12/1
- 寸法20.7 x 14.8 x 2 cm
- ISBN-104591142159
- ISBN-13978-4591142158
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登録情報
- 出版社 : ポプラ社 (2014/12/1)
- 発売日 : 2014/12/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 223ページ
- ISBN-10 : 4591142159
- ISBN-13 : 978-4591142158
- 寸法 : 20.7 x 14.8 x 2 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 376,229位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 59,814位ノンフィクション (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
佐藤由美子(さとう・ゆみこ)
ホスピス緩和ケアの音楽療法を専門とする米国認定音楽療法士。バージニア州立ラッドフォード大学大学院音楽科を卒業後、オハイオ州のホスピスで10年間音楽療法を実践。2013 年に帰国し、国内の緩和ケア病棟や在宅医療の現場で音楽療法を実践。その様子は、テレビ朝日「テレメンタリー」や朝日新聞「ひと欄」で報道される。2017年にふたたび渡米し、現地で執筆活動などを行なう。著書に『ラスト・ソング――人生の最期に聴く音楽』、『死に逝く人は何を想うのか――遺される家族にできること』(ともにポプラ社)がある。
Twitter: @YumikoSatoMTBC
HP: https://yumikosato.com
バージニア州立ラッドフォード大学大学院音楽科を卒業後、米国認定音楽療法士としてアメリカのホスピスで10年間活動する。2013年に帰国し、国内の緩和ケア病棟や在宅医療の現場で音楽療法を実践。その様子は、テレビ朝日「テレメンタリー」や朝日新聞「ひと欄」で報道される。2017年に再び渡米し、現在フリーランス・ジャーナリストとして活動中。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
著者の方は日本でも活動されていたようです
が、日本でもアメリカと同じようにターミナル期の音楽療法は出来ているのか疑問が残りました。
僕の人生を祝福して、笑ってくれ」と言った人には
ハープを奏でながら「千の風になって」を。
最後まで恋に生き、「忘れられたくない!」と叫んだ人には
いちばん好きなラブソングを。
渡米して、死を目前に「なにか唄ってくれないかな。できれば日本の歌を」と
言われると「椰子の実」を。
死の床で、佐藤さんに
心をこめて唄ってもらえた人たちは
どんなに温かく充たされ、救われただろう。
わたしはふっと、童謡の「紅葉(もみじ)」が浮かんだ。
秋の夕日に 照る山もみじ 濃いも薄いも 数ある中に。
秋の浜辺で、やさしい人に抱っこされて
夕焼けに照り映えるもみじを見ながら、
唄ってもらって、天に召される。
潮騒と、山もみじと、唄と、全部ほしいな(ぜいたく)。
本書のおかげで、自分の「こうでありたい」最期のイメージも
音と映像でいきいきと、映画のように立ち上がってきた。
実際にはそうはいかなくても、
意識が薄れていくときに、夕焼けのもみじ姫になりきろう。
音楽療法とは、患者とその家族の心身の健康の回復、向上をめざす音楽を活用した治療法である。この治療法は、死に直面する患者のための施設であるホスピスにおいてとりわけ重要な役割を果たしている。患者へのケアは、患者が残された時間をどれだけ有意義に過ごせるかに焦点を当てるが、そのために音楽の力が役立つのだ。著者は19歳で渡米し、大学院で音楽療法を学んだ後にホスピス専門の音楽療法士として10年間働いてきた。本書には著者にとって忘れられない10人の患者のエピソードが曲とともに紹介されている。
敬虔なカトリック信徒であった母親 「きよしこの夜」
ジャズシンガーだった老人 “What a Wonderful World”
囚人の息子との別れ “Love me Tender”
長男の高校卒業までは生きたい 「輝く日を仰ぐとき」
死の前に知る大切なこと 「千の風になって」
よみがえる忘れられない恋 “Unforgettable”
一人娘を残しての別れ 「椰子の実」
母を亡くした深い悲しみ “The Rainbow Connection”
受け継がれるユダヤ人の悲しみ “Over the Rainbow”
なつかしの沖縄の海 「すべての人の心に花を」
どの話も読み終えるたびに思わず目を閉じて、そっと息を吐き出すような、悲しみに満ちたものだった。しかし、それぞれの患者は著者の歌に自分を取り戻して、安らかに終わりの時を迎える。なかにはまるで奇跡のような話もある。とりわけ印象に残ったのが最終章の沖縄出身の時子さんの話である。時子さんは空襲を逃れて名古屋から沖縄に疎開したが、沖縄戦で母と妹を亡くして孤児になる。父も戦死していた。成人して米軍兵士と結婚して渡米し、幸せな家庭を築いた。しかし、ベトナム戦争に従軍した夫は帰還後にPTSD(心的外傷ストレス障害)に苦しみながら死んでしまう。なぜ自分だけが生き延びたのか、と時子さんは呻吟する。そのとき、著者は時子さんから聞いた彼女の人生を書き留める約束をした。その約束が本書となって実を結んだのだった。
読了して気づくのは、音楽の力である。多くの人にとって音楽は実体験と深く結びついて記憶されている。だから音楽を聴かせることで死の迫った患者に人間らしさを回復させることが可能になるのである。本書にはその実例が集められている。それに加えて深く心に残ったのは、著者の患者への真摯で誠実な姿勢である。著者はブログ(佐藤由美子の音楽療法日記)において以下のように述べている。「音楽療法士で一番大切なのは患者との信頼関係です。どんなに優れた音楽療法士であっても、患者に信頼されなければ、セラピーはできません」。セラピストと言えども、ホスピスにおいては患者との信頼関係づくりは容易にできることではないはずだが、著者が実践しているのに私は驚く。
私が人生の最後に聴きたい曲は何だろうか?それをあれこれ迷い、自問しながら生きていくのは悪くない。死を意識することは強く生きることに繋がるはずだから。
著者本人の生き方はすばらしい。
読後、何か心に残る感あり。
私もずっとそんなことを考えていました。
ある日、目に飛び込んできた「ラスト・ソング」の文字。手に取る時間がなく その時はその場を離れたのですが、ずっと気になっていました。
ふたたびチャンス、友人がフェイスブックで「ラスト・ソング」の記事に「いいね」を付け タイムラインに流れてきました。「 私が探していた本です。ありがとう」とメッセージを送り すぐにアマゾンに注文しました。
私は日本音楽療法学会認定の音楽療法士です。
就学前児童の領域を専門にしていますが、自分自身が年齢と経験を重ねていく先には、わたしの夢であり目標である「緩和ケア」の音楽療法があります。人生の最後には、その人がそのひとらしくいちばん輝く(優しい)瞬間があると思っているからです。
日本で臨床を積んでいる音楽療法士は、事例をわかりやすく端的にまとめる勉強は行っていますが、「ラスト・ソング」で 著者である佐藤由美子音楽療法士が ご自身の気持ちをたくさん折り込み 対象者さまと過ごした時間や関わり合いの様子。 このような事例を 耳にする機会は残念ながら ほとんどありません。
私自身が過去にお話し(事例報告)をさせて頂いた時に 「今度はこれをA4一枚にまとめられるといいですね」とアドバイスを受けたことがありますが、わたしは「ラスト・ソング」のような 生きた・こころのある対象者さまとの様子を機会をいただいたものは 話し、またお話を伺いたいのです。
どうぞ、たくさんの出会いや経験の中から 第二弾をお聞かせ下さい。楽しみにしております。
重いテーマなのに不思議と。
そして、
やわらかであたたかい時間
に包まれる。
かなしさでいっぱいになっても。
なぜだろう。
そこには、旅立つ方と送る方の間をつなぐ、心の営みがあるから。
音楽は記憶をつなぐもの。
だから、双方の心をあたたかくする。
小説のような
ノンフィクション。
貴重な記録です。
音楽の持つ力、娯楽でありつつも、五感や魂に紐付けられた記憶を促す力を使って、その人に深い自己肯定と完了がもたらされる音楽療法は、綿菓子のようなファンタジーではなく、人と人の深い出会いと技術と経験と、患者本人の意志が大きく関わっています。
癒してやった、癒されたという陳腐さはなく、これでいいのだろうか、良かったのだろうかと試行の連続です。
人生の終焉について、働くことで人と関わることについて、考えさせられます。