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教養としての「ローマ史」の読み方 単行本 – 2018/3/20

4.4 5つ星のうち4.4 189個の評価

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なぜ、ローマは帝国になり得たのか。なぜ、ローマ帝国は滅びたのか。
王政から共和政を経て帝政へ、多神教世界帝国から一神教世界帝国へ。古代ローマ史研究の第一人者が、長きにわたって古代を生き延びたローマの歴史とその新しい「読み方」を語り尽くす。
建国時の混乱、強敵との戦い、国家の再建、跡継ぎ問題、異民族の侵入、文明の変質……。ありとあらゆることを経験したローマの長い歴史は、現代を考える上での大きな羅針盤となり、混迷する現代を生きる我々に多くの示唆を与えてくれる。ローマ史のみならず、世界史や現代社会の理解をより深めることにも繋がる一冊。
【目次より】I なぜ、ローマは世界帝国へと発展したのか / II 勝者の混迷、カエサルという経験 / III 「世界帝国ローマ」の平和と失われた遺風 / IV ローマはなぜ滅びたのか
佐藤優氏、推薦! 「ローマ史の中に人間の英知のすべてが詰まっていることがよくわかる。」
はじめに


序 章 ローマ一二〇〇年の歴史に学ぶ

I なぜ、ローマは世界帝国へと発展したのか
――地中海の統一とカルタゴの滅亡
第1章 なぜ、ローマ人は共和政を選んだのか

「ならず者」的性格だった初期のローマ
ローマの共和政を開いた「ルクレティアの凌辱」
なぜ、これほどまでに独裁を嫌ったのか
民主政を選んだギリシア人の国民性
民主政は本当に優れた政体なのか
プラトンは独裁政、アリストテレスは貴族政を推奨した
ローマが大国になれて、ギリシアが大国になれなかった理由

第2章 強敵を倒したローマ軍の強さの秘密

第二の建国者、名将カミルスのローマ愛
ローマ人を奮い立たせた「カウディウムの屈辱」
ハンニバルの常識破りの戦法――第二次ポエニ戦争
敗戦将軍を受け入れ、チャンスを与える
敗戦から学んで勝利を得る――ザマの戦い
救国の英雄、それぞれの悲しき最期
なぜカルタゴは蘇り、そして滅びたのか
改革派と国粋派の争いは「内乱の一世紀」の火種となった

第3章 共和政ファシズムと父祖の遺風

「共和政ファシズム」こそのローマ拡大
ローマ成長の一因は「公」と「祖国」の意識
ローマ人の精神に染み込んだ「父祖の遺風」
同時代人を感嘆させた敬虔なるローマ人
ローマ軍は個人の武功より軍規に重きを置いた
ローマ軍の勇気を奮い立たせた「デキマティオ」

II 勝者の混迷、カエサルという経験
――グラックス兄弟の改革、ユリウス・クラウディウス朝の終わり

第4章 持てる者と持たざる者の争い

勝者ゆえの悲劇
グラックス兄弟が改革に目覚めた理由
理想に燃えた弟ガイウスの誤算
平民派マリウスと閥族派スッラの対立
反乱鎮圧で名をあげたクラッススとポンペイウス
カエサルが表舞台に登場――第一次三頭政治
カエサルとポンペイウスの勝敗を分けたものとは?

第5章 英雄カエサルとローマ皇帝の誕生

「親分・子分関係」がローマを支えた
将軍と兵を強く結びつけたローマの軍制改革
カエサルはなぜ暗殺されたのか
カエサルに絶大な人気があった理由
ローマ初の「皇帝」誕生
皇帝の肩書きからわかる大神祇官の重要性
「プリマポルタのアウグストゥス像」が語るものとは?

第6章 跡継ぎ問題で揺れた帝政の幕開け

カエサルが見抜いたアウグストゥスの資質
アウグストゥスがカエサルから学んだこと
アウグストゥスを唯一悩ませた跡継ぎ問題
ゲルマニクスの陰に霞んだティベリウス帝
「パンとサーカス」におぼれるローマ人
病で性格が激変した悪帝カリグラ
誰からも愛されなかったクラウディウス
暴君ネロは、なぜ民衆には人気があったのか
ネロは本当にキリスト教徒を迫害したのか

III 「世界帝国ローマ」の平和と失われた遺風
――五賢帝の治世とその後の混乱
第7章 悪帝ドミティアヌスの出現

ウェスパシアヌスは「法」によって混乱を鎮める
尿にも税金をかけて財政再建を果たす
ティトゥスの善政、ドミティアヌスの悪政
共和政か帝政か、ローマは紛糾する

第8章 五賢帝の時代――人類史上もっとも幸福な時代

ネルウァ――「誓いと選択」が秩序を回復させた
トラヤヌス――初めての属州出身の皇帝
最善の元首、プリンケプス・オプティムス・マクシムス
版図をローマ最大規模にする
ハドリアヌス――疑惑の跡継ぎも属州の安定化に貢献する
不評だった皇帝の人気回復法
治世の半分を視察に費やす旅する皇帝
ハドリアヌスの最期
アントニヌス・ピウス――賢帝の中の賢帝
マルクス・アウレリウス――史上初の共同統治帝
プラトンの理想に合った哲人皇帝

第9章 失われたローマの秩序

ローマ史上最悪の皇帝コンモドゥス
競売にかけられた皇帝の位
「ローマ人の帝国」からまさに「ローマ帝国」へ
ローマ帝国の「完成」という不幸
ネロも霞む皇帝エラガバルスと軍人皇帝時代の予兆

IV ローマはなぜ滅びたのか
――古代末期と地中海文明の変質

第10章 軍人皇帝時代と三世紀の危機

「衰退・滅亡の時代」ではなく、「変革の時代」へ
軍人皇帝時代――なぜ、皇帝がバルカン半島に集中するのか
軍人皇帝の始まり?粗野な皇帝マクシミヌス・トラクス
ローマ建国千年祭を開催したアラブ出身の皇帝
内憂外患の嵐に苦しんだ皇帝たち
父ウァレリアヌスの恥辱、息子ガリエヌスの改革
パルミラ王国とガリア帝国に挟まれたローマの危機
世界の復興者アウレリアヌスによる領土回復
皇帝暗殺はもはや「現代病」だった
ローマ史における支配層の変化

第11章 ローマ帝国再興とキリスト教

ディオクレティアヌスは本当に犯罪の創始者なのか
強大なる皇帝権力が確立する
哲人のごとき見事な最期
コンスタンティヌスによる帝国の再統一
コンスタンティノープルに遷都する
一神教世界帝国への変貌――ミラノ勅令
キリスト教が克服した三つの壁
背教者ユリアヌス――腐敗したキリスト教を批判する
キリスト教はなぜ広まったのか
ゲルマン人を受け入れられなかったローマ人
スペイン出身の皇帝テオドシウス VS 生粋のローマ人アンブロシウス

第12章 ローマが滅んだ理由

東西ローマ帝国の明暗を分けた経済
西ローマ帝国の滅亡
東ローマ帝国の終焉
ローマを生み、ローマから生まれた「三つの世界」
ローマ帝国滅亡の原因――交響曲『古代末期』
【交響曲『古代末期』第一楽章 ローマ帝国衰亡史】 経済の衰退
インフラの劣化は経済力を低下させる
【交響曲『古代末期』第二楽章 新ローマ帝国衰亡史】 国家の衰退
国境をゾーンで捉えることで見えてくるもの
【交響曲『古代末期』第三楽章 古代世界の終焉】 文明の変質
ストア哲学がキリスト教を受け入れる素地となった
変わりゆく世界の中で

◎主要参考・引用文献

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歴史 先人 学んだもの 勝利 教養 ローマ史 読み方 本村凌二
佐藤優 推薦 ローマ史 人間 英知 よくわかる なぜ 帝国 滅んだ 現代人 必読 教養書

目次より

目次 なぜ ローマ 地中海統一 カルタゴ 滅亡 共和政 共和政ファシズム 遺風 カエサル グラックス兄弟 ユリウス クラウディウス朝 英雄 ローマ帝国 帝政 五賢帝 悪帝 ドミティアヌス 古代末期 地

目次 なぜ ローマ 地中海統一 カルタゴ 滅亡 共和政 共和政ファシズム 遺風 カエサル グラックス兄弟 ユリウス クラウディウス朝 英雄 ローマ帝国 帝政 五賢帝 悪帝 ドミティアヌス 古代末期 地

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目次 なぜ ローマ 地中海統一 カルタゴ 滅亡 共和政 共和政ファシズム 遺風 カエサル グラックス兄弟 ユリウス クラウディウス朝 英雄 ローマ帝国 帝政 五賢帝 悪帝 ドミティアヌス 古代末期 地

――地中海の統一とカルタゴの滅亡

第1章 なぜ、ローマ人は共和政を選んだのか

第2章 強敵を倒したローマ軍の強さの秘密

第3章 共和政ファシズムと父祖の遺風

――グラックス兄弟の改革、ユリウス・クラウディウス朝の終わり

第4章 持てる者と持たざる者の争い

第5章 英雄カエサルとローマ帝国の誕生

第6章 跡継ぎ問題で揺れた帝政の幕開け

――五賢帝の治世とその後の混乱

第7章 悪帝ドミティアヌスの出現

第8章 五賢帝の時代――人類史上もっとも幸福な時代

第9章 失われたローマの秩序

――古代末期と地中海文明の変質

第10章 軍人皇帝時代と三世紀の危機

第11章 ローマ帝国再興とキリスト教

第12章 ローマが滅んだ理由

本村凌二 もとむらりょうじ 東京大学 名誉教授 博士 文学 一橋大学 社会学部 東京大学大学院 人文科学研究科 教養学部 総合文化研究科 教授 早稲田大学 国際教養学部 特任教授 古代ローマ史
教養 世界史 本村凌二 歴史 集大成 ヒント グローバル時代 教養世界史 解説 中国史 岡本隆司 独裁 格差 中華思想 中国 気鋭 東洋史家 内実 三千年 フランス史 福井憲彦 国民国家 ナショナリ 教養 世界史 本村凌二 歴史 集大成 ヒント グローバル時代 教養世界史 解説 中国史 岡本隆司 独裁 格差 中華思想 中国 気鋭 東洋史家 内実 三千年 フランス史 福井憲彦 国民国家 ナショナリズ 教養 世界史 本村凌二 歴史 集大成 ヒント グローバル時代 教養世界史 解説 中国史 岡本隆司 独裁 格差 中華思想 中国 気鋭 東洋史家 内実 三千年 フランス史 福井憲彦 国民国家 ナショナリズ
教養としての「世界史」の読み方 教養としての「フランス史」の読み方 教養としての「中国史」の読み方
カスタマーレビュー
5つ星のうち4.2
232
5つ星のうち4.4
66
5つ星のうち4.2
49
価格 ¥1,980 ¥2,200 ¥1,880
著者 本村凌二 福井憲彦 岡本隆司
内容紹介 歴史は「人類の経験」の集大成。現代を読み解くヒントは、世界史の中にある。グローバル時代に必須の「教養世界史」の読み方を解説。 国民国家、ナショナリズム、世界大戦、移民問題、EUの未来……。フランス史の中に現代を読み解く鍵がある。現代人必読の書。 国民国家、ナショナリズム、世界大戦、移民問題、EUの未来……。フランス史の中に現代を読み解く鍵がある。現代人必読の書。

商品の説明

出版社からのコメント

1 なぜ、ローマは世界帝国へと発展したのか―地中海の統一とカルタゴの滅亡(なぜ、ローマ人は共和政を選んだのか
強敵を倒したローマ軍の強さの秘密 ほか)
2 勝者の混迷、カエサルという経験―グラックス兄弟の改革、ユリウス・クラウディウス朝の終わり(持てる者と持たざる者の争い
英雄カエサルとローマ皇帝の誕生 ほか)
3 「世界帝国ローマ」の平和と失われた遺風―五賢帝の治世とその後の混乱(悪帝ドミティアヌスの出現
五賢帝の時代―人類史上もっとも幸福な時代 ほか)
4 ローマはなぜ滅びたのか―古代末期と地中海文明の変質(軍人皇帝時代と三世紀の危機
ローマ帝国再興とキリスト教 ほか)

著者について

東京大学名誉教授

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ PHP研究所 (2018/3/20)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2018/3/20
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 382ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4569837808
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4569837802
  • 寸法 ‏ : ‎ 13 x 2.3 x 19 cm
  • カスタマーレビュー:
    4.4 5つ星のうち4.4 189個の評価

著者について

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本村 凌二
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上位レビュー、対象国: 日本

2023年12月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ギボンの「ローマ帝国衰亡史」を思い出しながら読んだのだが、ローマの共和制時代から帝国として興隆し、滅亡するまでの歴史の読み方(ローマ史を如何に考え、何を学ぶか)を例示あるいは提示した本。民主主義が常にポピュリズムと裏腹であること、帝国以前のローマが共和制軍国主義とでも言うべき国柄だったこと、帝国に変容した頃のローマが親分ー子分の縦の繋がりで編成されていたこと、軍人皇帝時代の不安定とグローバリズムへの対応など、興味深い。一般の社会人にも、とっつきやすくて、示唆に富んでいる。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2024年2月1日に日本でレビュー済み
以前も本村氏の本を読みました。もう内容も覚えていないのですが、おぼろげに面白かったことを覚えています。

今回、改めてローマ史について読みましたが、これは実に面白かった。忘れないうちに備忘として記録に残したいと思います。

・・・
本作、ローマの歴史1,200年を通史として紐解いています。で、実に面白い。

それはやはり、人にフォーカスしているからだと思います。紀元前8世紀から共和制を経て、そして賢帝たち、続いて軍人皇帝時代を経ています。

賢帝でも愚かな息子を次の帝位につける、反抗した軍でも恭順を示せば許す、気前の良いことを言って約束し財政を悪化させる、反乱に諦めかけるところを妻の一言でやる気を出す等々。

良いことも悪いことも、すべて感情をもった人が行うこと。1,200年もあれば大概の事例が出てきてもおかしくはないわけです。こうした人間ドラマという切り口で政治史を読み解く巧みさにより、すんなりと文章が読めたと思います。

例えれば、NHKの大河ドラマでしょうか。

歴史の古臭い物語ながら、多少の脚色はあろうとは思いますが、そこに描かれるのは人間ドラマ。だから面白い、と。

ただ、本作の場合、皇帝の数がまあ多いです。ですからもう瞬間瞬間は読んでいて面白いのですがもう皇帝の名前とかは覚えきれません。。。すみません。

・・・
次に白眉であったのは、「なぜローマは衰退したのか」ということへの解説です。世にいう説はどうやら三つほどあるそうで、「衰亡説」「異民族問題」「変質説」に解説されています。

「衰亡説」は経済的に衰えていったと。栄枯盛衰ではないですが、ピークを保つのは難しいですし、上がれば下がりますね。具体的にはかつては貴族が出していたインフラへの投資。老朽化していくとメンテナンス代がかかりますが、政府(というか皇帝)はここまで面倒を見るつもりがない。多少のメンテナンスはあっても根本的に古くなっていくと。となると非効率なインフラが非効率な生活につながり、あとは応じて国力も落ちてゆくということなのでしょうか。

「異民族問題」は民族大移動とも関連しています。寒冷期が始まり、ゲルマンがより温かい南に進出してきた。でも実はその前にフン族によりゲルマンが押し出されてもいた。またゲルマンを取り込んで親衛隊等に組み込むことで爾後軍人皇帝時代の混沌を呼んだといってもよいでしょう。これは良い悪いではなく結果からみてそういう原因に見える、ということなのだと理解しました。

最後に「変質」説ですが、これは本村先生が押しているように見えます。端的に言えば「寛容さ」を失った、というものです。かつては許す・受け入れるという文化が広まっていたものの、そのような文化が消えていったということのようです。またギリシア・ローマ的な万神論的な思考から、キリスト教的一神教が国教となったことも大きいようです。

このあたりは非常に興味深くて、キリスト教が偏狭であると言っているのではないのですが、他の宗教を認めないという司教(アンブロシウス)が力を持ったり、皇帝へのプレッシャーをかけたことなどが大きいようです

・・・
ということで、本村先生の著作でした。

非常に読みやすいにも関わらず格式高く歴史を謳い上げている佳作でありました。タイトルにある通り、教養としてこういうのがさらっとしゃべれるとちょっと素敵ですね。

世界史が好きな方にはおすすめできます。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2019年1月2日に日本でレビュー済み
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古代ローマという国家の始まりから終わりまでを一冊で俯瞰した名著。かの国が、環境の変化に翻弄されては、国の制度を変えて適応し、大帝国に成長する姿を描く。

同時に帝国の没落も描く。古今東西、多くの書籍でローマ帝国衰亡の原因について語られるが、それは一言で語れるような単純なものではなく、複数の要因が重なって生じたものなのかもしれない。

歴史の見方に楔を打ち込み、今後ずっと影響を与えるような一冊。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2018年6月12日に日本でレビュー済み
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本書は教養としての読み方シリーズの一冊で、ローマの通史ではないがクロノロジカルに史実を辿りながら、そこから見えてくる初期の指導者達の個人よりも全体を、利益や権力よりも公明正大な権威を尊んだ気風、そしてその後に引き起こされるモラルの低下やグローバリズムなどの社会制度の変遷から人間性の変化の歴史が見えてくるし、後の大英帝国或いは日本やアメリカも奇しくも同じ轍を踏んでいることが理解できる。序章で丸山真男の『ローマの歴史には、人類の経験のすべてが詰まっている』という言葉が引用されているが、それを活かせるか否かは後世の人々の叡智、つまり謙虚な歴史検証とそれに基く政治的方向付けにかかっていると言える。しかし読了して、残念ながら私達が歴史から多くを学んでいないことを痛感する。

ローマ時代に語り継がれた武勇伝や美談のエピソードは多分に美化されているが、そこに彼らの理想とした社会のあるべき姿が反映されていることは疑いない。それはしばしば現代に生きる私達にも少なからず手本として、或いは繰り返してはならない過ちとして学ぶべき事例の宝庫といえる。例えを挙げれば共和政時代の逸話に、軍規を冒してスタンドプレイをして戦いを勝利に導いた息子を処刑する将軍の例がふたつ紹介されている。そこには縁故主義も兵卒同士の優劣もなく、勝てばいいという安易な考えを完全に否定して、息子であっても戦場にあって規律に従わないものは容赦なく罰された。共和制ローマでのグラックス兄弟による急進的改革運動もそのひとつだ。彼らの理想は高潔かつ高邁だったが、純粋な情熱だけでは政治を根本から改革することが困難であることも示されている。

第二次ポエニ戦争で再びローマに敗れたカルタゴだが、短期間で奇跡的な経済復興を遂げ、莫大な賠償金の前倒し一括払いを申し出てローマを驚かす。他のレビュアーの方も指摘されているように国家予算の70パーセントを軍事費に当てていた国が、軍の解体を余儀なくされれば経済状態は急激に向上する。日本での戦後の驚異的な経済復興はしばしば日本人の勤勉さや精神論をスパイスにして説明されがちだが、実際にはカルタゴと同様の説明が成り立つ。またコンスタンティヌス帝による硬貨の金や銀の含有率を厳密に規定し、レートをリセットしてインフレから脱却させた通貨改革なども、『悪貨は良貨を駆逐する』と言ったグレシャムの法則を先取りした経済政策だ。帝政末期のフン族の圧迫に伴うゲルマン民族の大移動では、当初寛容に受け入れていたローマは次第に不寛容になり、差別意識も芽生えてくる。それは現在の難民、移民問題と状況が酷似していて、その解決策は一通りでないことも歴史が語っている。
12人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2022年12月8日に日本でレビュー済み
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ローマ滅亡の原因はある歴史家の説では210種類もあるそうですが、帝国が滅亡するには多種の原因があるのでしょう。西ローマ帝国の滅亡(476年)をローマ滅亡と考えた場合、著者が(滅亡の要因と)考えているのが:
1:経済の衰退
2:異民族問題
3:ローマ人の性格の変質(キリスト教の受け入れ、 ローマ人の非寛容)
です。
1については奴隷制社会がイノベーションにつながるインセンティブを失なわせ、その結果、経済成長を目指すという観念すらないまま、経済の衰退が起きた(p.362)と記されますが、評者にはよく理解できません。
2について、ローマには周辺から常時異民族が侵入しておりました。皇帝の権力が低下すると異民族の侵攻が増加、これを撃退するために強い軍隊が必要で、軍備費が増加、それには徴税が強化され、すると皇帝の権力が低下、、という悪循環が起きます。そして、ゲルマン人を傭兵に使うようになり遂には軍隊の幹部にも異国人が就任することにもなり、これでは軍隊内の規律などに収拾がつかぬでしょう。
3について、テオドシウス帝は392年にキリスト教を国教にします。それまでローマ人はローマの神々を信じていたのですから、キリスト教が国教になってもおいそれとキリスト教に改宗できぬローマ人も多く居たでしょう。キリスト教発祥から約400年後、ローマ帝国はそれまでのローマの神々を捨ててキリスト教に一本化する、のは危険な冒険であったとも考えられます。
そして最後はゲル傭兵隊長オドケアルが西ローマ帝国の少年皇帝ロムルス・アウグストゥルスに退位に迫り退位させます。 かくしてローマは滅びました。
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2019年2月7日に日本でレビュー済み
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非常に分かりやすく、面白く書かれており、ローマ史入門のよいテキストです。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2018年6月30日に日本でレビュー済み
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ローマの歴史を俯瞰で知るのにはとても良いと思います。
書名の通り教養としての知識はしっかりと理解出来る内容です。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2024年2月28日に日本でレビュー済み
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読書・哲学が好きな、40代のサラリーマンです。イタリア在住です。

普段からイタリア人と触れあっている身としては、ローマ史を学ぶことによって、彼ら・彼女らのことをもっとよく知りたいという気持ちもありましたし、先日読んだアーレント関連の本に、アメリカ合衆国の建国の際にはローマ帝国を参考にしたと書かれており、興味が湧きました。

以下、興味深かった点を抜粋します。
・もともと農民だったローマ人は、土地に強い愛着を持っていたということ
・ローマ人は、神々に、豊作ではなく、天災がないことを祈ったということ。つまり、天災さえ起きなければ、誠実に自分たちの努力でなんとかしたということ
・ローマ人が、相手に対して寛容であったのは、自分たちも自由で、誰にも支配されたくなかったからということ。古代ポリス社会(多神教社会)では、弱者は切り捨てられていたということ

ほかには、皇帝が人気取りのために、市民に祝儀を配ったり、暗殺されることも多かったりなど、時の権力者あっても、色々な意味で気苦労もあったのだと感じました。

ローマ帝国の歴史は、まさに栄枯盛衰であり、その時代の情勢に合わせて、臨機応変に対応しようとしていたこともわかりますし、そこに権力者たちの欲望も絡んだり、さらに別のな要因も重なったりして、良くも悪くもなったのだと感じました。そして、このようなことは個人の人生にも当てはまることではありますが、私個人としては、謙虚に生きていくべきであると、改めて感じさせられました。