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ウォール街のランダム・ウォーカー〈原著第11版〉 ―株式投資の不滅の真理 単行本 – 2016/3/10
バートン・マルキール
(著),
井手 正介
(翻訳)
◆全世界で読まれている「投資のバイブル」
1973年の初版以来、全米累計150万部を超え、投資の名著として絶賛されるベスト&ロングセラー、A Random Walk Down Wall Streetの最新邦訳がいよいよ登場。
本書の主張は「インデックスファンドへの投資がベスト」というシンプルなもの。なぜ他の投資方法がインデックス投資に比べて劣っているのかを、明確なデータを示して論じている。過去のデータを鑑み、アクティブファンドの長期リターンが市場平均を下回ることを証明し、「猿がダーツで選んだポートフォリオを運用するのと等しい」とこき下ろすあたりは、読んでいて痛快かつ明快である。
硬派な内容でありながら、数式はほとんどなく、グラフや表を多用しており、初心者にも理解しやすい。間抜けなテクニカル分析手法や、チューリップからITに至るバブルの話など、読み物としても面白く読める。
◆「スマートベータ」や個人向け金融商品についてアップデート
第11版では、最新のデータに改訂しているほか、市場効率性の問題に関して、いま注目を集める「スマートベータ」に関する内容を拡充している。また、アメリカにおける個人向けの具体的な金融商品を詳解した「ランダム・ウォーカーのためのフィットネス・マニュアル」を追加。海外の商品で運用する人にとっても有益な内容となっている。
1973年の初版以来、全米累計150万部を超え、投資の名著として絶賛されるベスト&ロングセラー、A Random Walk Down Wall Streetの最新邦訳がいよいよ登場。
本書の主張は「インデックスファンドへの投資がベスト」というシンプルなもの。なぜ他の投資方法がインデックス投資に比べて劣っているのかを、明確なデータを示して論じている。過去のデータを鑑み、アクティブファンドの長期リターンが市場平均を下回ることを証明し、「猿がダーツで選んだポートフォリオを運用するのと等しい」とこき下ろすあたりは、読んでいて痛快かつ明快である。
硬派な内容でありながら、数式はほとんどなく、グラフや表を多用しており、初心者にも理解しやすい。間抜けなテクニカル分析手法や、チューリップからITに至るバブルの話など、読み物としても面白く読める。
◆「スマートベータ」や個人向け金融商品についてアップデート
第11版では、最新のデータに改訂しているほか、市場効率性の問題に関して、いま注目を集める「スマートベータ」に関する内容を拡充している。また、アメリカにおける個人向けの具体的な金融商品を詳解した「ランダム・ウォーカーのためのフィットネス・マニュアル」を追加。海外の商品で運用する人にとっても有益な内容となっている。
- 本の長さ512ページ
- 言語日本語
- 出版社日本経済新聞出版
- 発売日2016/3/10
- 寸法13.9 x 3.4 x 19.4 cm
- ISBN-104532356873
- ISBN-13978-4532356873
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商品の説明
著者について
バートン・マルキール(ばーとん・まるきーる)
プリンストン大学教授
1932年生まれ。1964年プリンストン大学経済学博士(PhD)。同大学経済学部長(1974-75、77-81)、大統領経済諮問委員会委員(75-77)、エール大学ビジネススクール学部長(81-88)、アメリカン証券取引所理事などを歴任。世界的な投信会社バンガード・グループの社外取締役としても活躍。現在、プリンストン大学教授。
井手 正介(いで・まさすけ)
(株)クレスコ非常勤監査役
1942年生まれ。一橋大学商学部卒。野村総合研究所入社。ペンシルベニア大学ウォートン・スクール経営学修士(MBA)。野村総合研究所、野村マネジメント・スクール研究理事、青山学院大学ビジネススクール教授を経て、現在、(株)クレスコ非常勤監査役。著書に『ビジネスゼミナール株式投資入門』、『バリュー株投資は「勝者のゲーム」! 』、訳書に『億万長者をめざす バフェットの銘柄選択術』、『全米No.1投資指南役 ジム・クレイマーの株式投資大作戦』などがある。
プリンストン大学教授
1932年生まれ。1964年プリンストン大学経済学博士(PhD)。同大学経済学部長(1974-75、77-81)、大統領経済諮問委員会委員(75-77)、エール大学ビジネススクール学部長(81-88)、アメリカン証券取引所理事などを歴任。世界的な投信会社バンガード・グループの社外取締役としても活躍。現在、プリンストン大学教授。
井手 正介(いで・まさすけ)
(株)クレスコ非常勤監査役
1942年生まれ。一橋大学商学部卒。野村総合研究所入社。ペンシルベニア大学ウォートン・スクール経営学修士(MBA)。野村総合研究所、野村マネジメント・スクール研究理事、青山学院大学ビジネススクール教授を経て、現在、(株)クレスコ非常勤監査役。著書に『ビジネスゼミナール株式投資入門』、『バリュー株投資は「勝者のゲーム」! 』、訳書に『億万長者をめざす バフェットの銘柄選択術』、『全米No.1投資指南役 ジム・クレイマーの株式投資大作戦』などがある。
登録情報
- 出版社 : 日本経済新聞出版 (2016/3/10)
- 発売日 : 2016/3/10
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 512ページ
- ISBN-10 : 4532356873
- ISBN-13 : 978-4532356873
- 寸法 : 13.9 x 3.4 x 19.4 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 267,845位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 160位証券・金融市場
- - 28,739位ビジネス・経済 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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イメージ付きのレビュー
5 星
将来的に資産を増加させたい若者こそ読むべき本
他のレビューにあるように、本書はインデックスファンドによる資産運用の優位性を主にしています。また、その他の運用法方、年収、年代、ライフスタイルにより選択すべきリスクの取り方などをたいへんわかり易く説明されています。これから資産運用を考えている人はもちろんの事、現役投資家、そして何より、若者にこそ読んでほしい一冊です。細かいことは本書を読んで戴ければ解るので端折りますが、年代は若ければ若いほど、より大きなリターンを得られるチャンスの優位性が高いということを自覚させてくれる本でした。(当方社会人2年目)間違いなく値段以上の価値のある一冊です。ぜひ手にとって読んでみてください。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2023年1月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
これまで多くのインデックス投資の啓蒙書を読んで来ましたが、それらに書かれていたこと全てが本書の内容を抜粋してきたように思えるほど、インデックス投資に関するデータと考察が網羅的に記されています。それらはかなり詳細に記述されており、難しい部分もありますが、文章自体はユーモアも交えられていて読みやすく、600ページ近い本ではあるもののあっという間に読み終えてしまった感覚でした。印象的だったのは、ネットでは全世界投資より米国株投資が人気ですが、米国人著者にも関わらず全世界投資を推奨している点でした。理由はいろいろありましたが、一番はやはり分散はより広いほうが良いということだったと思います。私自身がこれまで信じて来たインデックス投資への理解をより深めてくれる一冊でした。
2023年6月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
版が古くてもいいし中古でもいい、その中でなんとか安くてある程度綺麗な本はないかと探して購入しました
届くのも早かったですし、包装もシンプルで一般的なものでした
本も全体としては綺麗で安心しました
ただ、どうしても書き込みやラインが引いてあるのが嫌だったので、そこについての説明をよく読んで注文したにも関わらず1箇所だけ書き込みがありました
でもまあ小さく1箇所だけだしそれほど気になってません
なんというか、他のおうちの匂い?みたいなのがするのは中古だから仕方ないですよね😅
超大満足!ではないのですが、良き妥協点としての中古品だったかと思います
届くのも早かったですし、包装もシンプルで一般的なものでした
本も全体としては綺麗で安心しました
ただ、どうしても書き込みやラインが引いてあるのが嫌だったので、そこについての説明をよく読んで注文したにも関わらず1箇所だけ書き込みがありました
でもまあ小さく1箇所だけだしそれほど気になってません
なんというか、他のおうちの匂い?みたいなのがするのは中古だから仕方ないですよね😅
超大満足!ではないのですが、良き妥協点としての中古品だったかと思います
2018年2月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
過去の様々な出来事を紹介しながら、ETF投資が個別株や投資信託よりも優れていることを著者は述べています。
いろんな出来事と株価の関係を学ぶことができるので、特に投資初心者で過去の出来事と株価の関係について疎かったら一読の価値はあるかと思います。 併せて株式投資の未来や、ファンダメンタルズ分析の本で知識を深めていき、実際に少額の投資をしていくと納得できる点は多いと思います(実際に投資するのが一番いいと思います)。
内容としては過去の様々な出来事と、株価の推移について述べており、あるセクターや個別の企業に対してどれだけ有望に見える出来事であってもそれが株価に与える影響を正確に評価して、利益を得ることは個人投資家だろうが、機関投資家だろうがほぼ不可能です。
このため、資産を運用していく上ではETF投資をするのが、個人投資家にとっての最適解となります。
というのが著者の主張したい内容だと思いました。
実際、様々な事例が紹介されており、今までの投資家がどうしてきて、どんな目にあってきたかを知ることができるので、特に最近投資をはじめたような人は参考になる点が多いと思います。
個人的には特にファンダメンタル分析を用いても将来の株価予測には役立たないという著者の主張と、その例としてコングロマリッド企業の例
が印象に残りました。
例えば超イケてるセクターで 平均 PERが 25倍程度の企業が、停滞・衰退しているイケてないセクターでPER 10倍程度で飴を作っている企業を買収した場合、なんのシナジー効果もないが、平均PERが下がり、 超イケてるセクターの企業としては割安のPERとなるため、株価が上昇する。 という説明には、こういう行為が巧妙にされた場合、詳細な情報を得ることも、それを精査する時間も限られている一般投資家であったらほぼ回避は不可能でないかと思いました。
そういう意味でも、ファンダメンタル分析で有望な会社を予測するのも困難というのも頷けました。
ただ、ファンダメンタル分析では投資不適格な企業を弾くことはある程度の精度をもってできるのでないかとは思いました(黒字化が望めない企業や、市場のシェアが縮小していて利益が悪化することが予測される企業など)。 この点については本著の主題ではないとは言え、強調してほしい点でした。
また、著者は株式と相関係数が低いことからリスクを減らすためにREITをポートフォリオに組み込むことを薦めていました。
でも、個人投資家にとって、REITは株式の暴落局面では 株式と同等以上に暴落する印象で、資産を守るという点ではREITを組み込むメリットについては疑問です(リタイヤしてインカムゲインを得たいとかなら組み込む意義はあると思いますが)。
金融危機などの暴落時にこそ一番資産を守れるようなものを株式と一緒にポートフォリオに組み込むべきでないかと思いました(金や債券のETFなど)。
反論もしましたが、それは主題とは離れた些細な点ですし、全体としては、投資の歴史と株価の関係については非常に良く纏まった内容で、納得できる点が多かったので、読み込む価値のある内容だと思ったので星5評価としました。
いろんな出来事と株価の関係を学ぶことができるので、特に投資初心者で過去の出来事と株価の関係について疎かったら一読の価値はあるかと思います。 併せて株式投資の未来や、ファンダメンタルズ分析の本で知識を深めていき、実際に少額の投資をしていくと納得できる点は多いと思います(実際に投資するのが一番いいと思います)。
内容としては過去の様々な出来事と、株価の推移について述べており、あるセクターや個別の企業に対してどれだけ有望に見える出来事であってもそれが株価に与える影響を正確に評価して、利益を得ることは個人投資家だろうが、機関投資家だろうがほぼ不可能です。
このため、資産を運用していく上ではETF投資をするのが、個人投資家にとっての最適解となります。
というのが著者の主張したい内容だと思いました。
実際、様々な事例が紹介されており、今までの投資家がどうしてきて、どんな目にあってきたかを知ることができるので、特に最近投資をはじめたような人は参考になる点が多いと思います。
個人的には特にファンダメンタル分析を用いても将来の株価予測には役立たないという著者の主張と、その例としてコングロマリッド企業の例
が印象に残りました。
例えば超イケてるセクターで 平均 PERが 25倍程度の企業が、停滞・衰退しているイケてないセクターでPER 10倍程度で飴を作っている企業を買収した場合、なんのシナジー効果もないが、平均PERが下がり、 超イケてるセクターの企業としては割安のPERとなるため、株価が上昇する。 という説明には、こういう行為が巧妙にされた場合、詳細な情報を得ることも、それを精査する時間も限られている一般投資家であったらほぼ回避は不可能でないかと思いました。
そういう意味でも、ファンダメンタル分析で有望な会社を予測するのも困難というのも頷けました。
ただ、ファンダメンタル分析では投資不適格な企業を弾くことはある程度の精度をもってできるのでないかとは思いました(黒字化が望めない企業や、市場のシェアが縮小していて利益が悪化することが予測される企業など)。 この点については本著の主題ではないとは言え、強調してほしい点でした。
また、著者は株式と相関係数が低いことからリスクを減らすためにREITをポートフォリオに組み込むことを薦めていました。
でも、個人投資家にとって、REITは株式の暴落局面では 株式と同等以上に暴落する印象で、資産を守るという点ではREITを組み込むメリットについては疑問です(リタイヤしてインカムゲインを得たいとかなら組み込む意義はあると思いますが)。
金融危機などの暴落時にこそ一番資産を守れるようなものを株式と一緒にポートフォリオに組み込むべきでないかと思いました(金や債券のETFなど)。
反論もしましたが、それは主題とは離れた些細な点ですし、全体としては、投資の歴史と株価の関係については非常に良く纏まった内容で、納得できる点が多かったので、読み込む価値のある内容だと思ったので星5評価としました。
2019年1月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本書の主張は
1. デイトレードは、手数料と税金ばかりかかるゼロサムゲームであって、儲からない。
2. ウォール街にも、10年続けて儲け続けているテクニカル投機のファンドは無い。
3. 結局、NISA などの非課税制度を使い、国内株式インデックスのパッシブファンドにドルコスト平均法で長期投資するのが、安定的に儲かる
1. デイトレードは、手数料と税金ばかりかかるゼロサムゲームであって、儲からない。
2. ウォール街にも、10年続けて儲け続けているテクニカル投機のファンドは無い。
3. 結局、NISA などの非課税制度を使い、国内株式インデックスのパッシブファンドにドルコスト平均法で長期投資するのが、安定的に儲かる
2020年10月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
データと共に説明してくれている為わかりやすい
これから資産運用を考えてる人は是非読んだ方がいい
これから資産運用を考えてる人は是非読んだ方がいい
2018年8月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
昔、某ネット系証券会社に口座を作ったときにキャンペーンで第9版を貰ったので読みました
第10版は紙の本で買い、11版を電子図書で買っています。何度でも読み返す価値はあります。
この本の価値の一つは豊富な事例の紹介にあると思います。
それによりインデックスによる長期投資で市場並みに利益を得ることができ投資期間
が十分に長ければ一定以上の利益を得ることができるという主張に説得力を持たせています。
ですが実はこの本では扱っていない事もあるのです。
例えば個別株をどう扱うべきか、市場インデックス以上のリターンを得る方法はあるのか?
今後数十年投資を行うにあたってどう状況は変化しどう対応すべきか?等です。
こちらについての議論に興味のある方は長期投資を考えているならジェレミー・シーゲル氏
の著書などを読むと良いでしょう。その場合でもこの「ウォール街のランダム・ウォーカー」
を読んでいると理解しやすいはずです。
ここで扱われている方法は今でも今後しばらくの間も十分に正しいのです。
第10版は紙の本で買い、11版を電子図書で買っています。何度でも読み返す価値はあります。
この本の価値の一つは豊富な事例の紹介にあると思います。
それによりインデックスによる長期投資で市場並みに利益を得ることができ投資期間
が十分に長ければ一定以上の利益を得ることができるという主張に説得力を持たせています。
ですが実はこの本では扱っていない事もあるのです。
例えば個別株をどう扱うべきか、市場インデックス以上のリターンを得る方法はあるのか?
今後数十年投資を行うにあたってどう状況は変化しどう対応すべきか?等です。
こちらについての議論に興味のある方は長期投資を考えているならジェレミー・シーゲル氏
の著書などを読むと良いでしょう。その場合でもこの「ウォール街のランダム・ウォーカー」
を読んでいると理解しやすいはずです。
ここで扱われている方法は今でも今後しばらくの間も十分に正しいのです。
2018年9月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この本は、どんな銘柄が良いとか、どんな投資スタイルが良いとか、そういうのを求める人にはあまり向いていません
特に投機家の人は1割も読み進めることは出来ないと思います。
ファンダメンタル分析やテクニカル分析は、短期的にはピッタリ当てはまり精度の高い予測が出来る(ように錯覚する)けれども、
長期にわたって予測を的中させることが出来ない、という歴史的事実から、インデックス投資を推奨する…というのが趣旨です。
過去の様々なバブルの紹介から、将来の株価を予想するような試み(ファンダメンタル、テクニカル、行動ファイナンス等…)についてまで、幅広く触れられている良書と思います。多少のユーモアを交えながら、歴史的事実ベースで書かれています。
「市場平均リターンを超過することは、極度に効率化された現在の市場ではもはや不可能で、市場平均リターンを獲得する最も確実性の高い方法は、インデックスファンドを買うことだ。」
上記のような主張の投資クラスタが昨今ネット上に台頭してきていますが、
そういったインデックス派の理論的支柱になっている一冊かなと思いました。
特に投機家の人は1割も読み進めることは出来ないと思います。
ファンダメンタル分析やテクニカル分析は、短期的にはピッタリ当てはまり精度の高い予測が出来る(ように錯覚する)けれども、
長期にわたって予測を的中させることが出来ない、という歴史的事実から、インデックス投資を推奨する…というのが趣旨です。
過去の様々なバブルの紹介から、将来の株価を予想するような試み(ファンダメンタル、テクニカル、行動ファイナンス等…)についてまで、幅広く触れられている良書と思います。多少のユーモアを交えながら、歴史的事実ベースで書かれています。
「市場平均リターンを超過することは、極度に効率化された現在の市場ではもはや不可能で、市場平均リターンを獲得する最も確実性の高い方法は、インデックスファンドを買うことだ。」
上記のような主張の投資クラスタが昨今ネット上に台頭してきていますが、
そういったインデックス派の理論的支柱になっている一冊かなと思いました。
2020年4月2日に日本でレビュー済み
インターネットの情報では、この本とチャールズ・エリス著の「敗者のゲーム」がインデックス投資におけるバイブルみたいな位置づけになってます。「敗者のゲーム」の方では、豊富なグラフを用いられてインデックスファンドに投資する優位性が説かれていました。この「ウォール街のランダム・ウォーカー」では最後の方にインデックス投資が良いと言葉で書かれていただけで納得のいくデーターをもとにした表やグラフはありませんでした。あえて参考になった表ではS&P500を下回ったアクティブファンドの比率として1年で48%、3年で68%、5年で68%、10年で79%、20年で82%なのでアクティブファンドに投資するよりインデックスファンドに投資するほうが良いですよという表です。この本の内容は、株式の雑学を知るには面白いと思いました。例えば17世紀ごろオランダで流行ったチューリップバブルの話やエレクトロニクスの名前を付けたら株価が上がったトロニクス・ブームの話などは興味深く読めました。またテクニカル分析やファンダメンタル分析を批判してるのも読んでいて痛快で面白かったです。テクニカル分析は、根拠がまったく無く占星術と同類のようなもので駄目だとかファンダメンタル分析は、期待成長率や金利水準やリスクの成長持続期間を適当に決めることが出来るので駄目だとかの内容は良かったです。アナリストに対しての批判も厳しくアナリスト達は売りを煽るようなことを言うとクビになるのでアナリストが買いという時にはホールドぐらいの意味で考えてアナリストがホールドと言う時には売るぐらいで丁度良いとのことですww またこの本では年齢とともに債権の割合を増やしていくことも推奨してました。年をとるにつれてリスクの高い投資の割合を減らし債権やREITや配当が安定している高水準な株式の割合を増やすべきとのことです。あと老後に投資資産を切り崩す時は、4.5%の割合で切り崩して現金化することを推奨してました。これにより株式50%、債権50%で運用していた場合に年で6.5%のリターンがあるので4.5%づつ切り崩していったとしても永遠に投資資産が減らないのでお勧めとのことです。この本を読んでの感想ですが今どき確定拠出年金(401K)やつみたてNISAの説明でインデクス投資、ドルコスト平均法、分散投資、長期保有、ノーロードで信託報酬の低い商品購入等の優位性は耳にタコが出来るくらい聞いているのでこの部分の内容は特に参考にならなかったが株式全般の雑学知識をつけるには役に立ちました。