生命誌を長年研究されてきた中村桂子さんが、自らの子ども時代の読書体験を元に、今の時代の危うさを優しく話してくれます。女性が、「ふつうのおんなの子」の感覚や見方が、今の政治にも社会にも大事であることを痛感します。
語り口が優しくて、まるで中村さんとおしゃべりしている感じで読み進めます。
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「ふつうのおんなの子」のちから 子どもの本から学んだこと 単行本 – 2018/7/26
中村 桂子
(著)
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生きものと本が大好きな生命科学者が、幼少期から親しんだ児童文学のヒロインたちから「ふつうのおんなの子」という生きかたを取りだし、その視点から見えてくる世界と可能性について魅力たっぷりに語る自伝的エッセイ。
本文「私の中の『ふつうのおんなの子』」より
21世紀がどんな時代であってほしいか。考えてみると、最近の社会は私が望むものとはずいぶん違います。もちろん、いつの世も社会が問題点を抱えているのはしかたのないことですが、なんだかふつうの人がふつうに生きることができにくい方向に動いている気がしてなりません。私自身は20世紀を生きてきた人間であり、この世紀をそれほど長く生きることはないでしょうが、子どもや孫、さらにはその先の人々が暮らしやすい世の中であってほしいと強く願っています。
そこで私の思いを語ります。深遠な学問や数値からではなく、そんな気がする、そうであったらいいなという願いなのですが。長い間、生きものの研究を基本に「人間は生きものであり、自然の一部である」という事実を大切にする社会であってほしいと願ってきた立場から思うことです。
私は「日常の中で接するものやことをよく見て、自分の言葉で考え、納得しながらふつうに暮らす」という生きかたをしてきました。本を読んだり、考えたりするのは大好きですが、難しい抽象は苦手で、身近で小さなところに楽しみを探してきました。それを「女の子」、それも「ふつうの女の子の生きかた」と括り、「女の子が活躍する社会」になったら生きやすいのではないか、そうしたいという気持ちになっています。
【目次】
私の中の「ふつうのおんなの子」
1『あしながおじさん』の女哲学者
2『長くつ下のピッピ』の自由な生きかた
3『やかまし村の子どもたち』のふつうを絵に描いたような日々
4 おんなの子の戦争と平和
5 少女時代に読んだ本
6『若草物語』の四人姉妹
7 ケストナーと子どもの世界
8『モモ』の時間感覚
9『ハイジ』を取りかこむアルプスの自然
10『小公女』の語る力
11『赤毛のアン』を支える人々
12「虫めづる姫君」の観察眼
「ふつうのおんなの子」の未来に向かって
あとがき
【著者略歴】
中村 桂子(なかむら けいこ)
1936年東京都生まれ。東京大学理学部化学科卒業。同大学大学院生物化学専攻博士課程修了。理学博士。JT生命誌研究館館長。
著書に『生命誌とは何か』(講談社学術文庫)、『自己創出する生命』(ちくま学芸文庫/毎日出版文化賞受賞)、『あなたのなかのDNA』(ハヤカワ文庫)、『ゲノムが語る生命』(集英社新書)、『科学者が人間であること』(岩波新書)、『知の発見 「なぜ」を感じる力』(朝日出版社)、『ゲノムに書いてないこと』『小さき生きものたちの国で』(ともに青土社)、『いのち愛づる生命誌(バイオヒストリー)』(藤原書店)他多数。
本文「私の中の『ふつうのおんなの子』」より
21世紀がどんな時代であってほしいか。考えてみると、最近の社会は私が望むものとはずいぶん違います。もちろん、いつの世も社会が問題点を抱えているのはしかたのないことですが、なんだかふつうの人がふつうに生きることができにくい方向に動いている気がしてなりません。私自身は20世紀を生きてきた人間であり、この世紀をそれほど長く生きることはないでしょうが、子どもや孫、さらにはその先の人々が暮らしやすい世の中であってほしいと強く願っています。
そこで私の思いを語ります。深遠な学問や数値からではなく、そんな気がする、そうであったらいいなという願いなのですが。長い間、生きものの研究を基本に「人間は生きものであり、自然の一部である」という事実を大切にする社会であってほしいと願ってきた立場から思うことです。
私は「日常の中で接するものやことをよく見て、自分の言葉で考え、納得しながらふつうに暮らす」という生きかたをしてきました。本を読んだり、考えたりするのは大好きですが、難しい抽象は苦手で、身近で小さなところに楽しみを探してきました。それを「女の子」、それも「ふつうの女の子の生きかた」と括り、「女の子が活躍する社会」になったら生きやすいのではないか、そうしたいという気持ちになっています。
【目次】
私の中の「ふつうのおんなの子」
1『あしながおじさん』の女哲学者
2『長くつ下のピッピ』の自由な生きかた
3『やかまし村の子どもたち』のふつうを絵に描いたような日々
4 おんなの子の戦争と平和
5 少女時代に読んだ本
6『若草物語』の四人姉妹
7 ケストナーと子どもの世界
8『モモ』の時間感覚
9『ハイジ』を取りかこむアルプスの自然
10『小公女』の語る力
11『赤毛のアン』を支える人々
12「虫めづる姫君」の観察眼
「ふつうのおんなの子」の未来に向かって
あとがき
【著者略歴】
中村 桂子(なかむら けいこ)
1936年東京都生まれ。東京大学理学部化学科卒業。同大学大学院生物化学専攻博士課程修了。理学博士。JT生命誌研究館館長。
著書に『生命誌とは何か』(講談社学術文庫)、『自己創出する生命』(ちくま学芸文庫/毎日出版文化賞受賞)、『あなたのなかのDNA』(ハヤカワ文庫)、『ゲノムが語る生命』(集英社新書)、『科学者が人間であること』(岩波新書)、『知の発見 「なぜ」を感じる力』(朝日出版社)、『ゲノムに書いてないこと』『小さき生きものたちの国で』(ともに青土社)、『いのち愛づる生命誌(バイオヒストリー)』(藤原書店)他多数。
- 本の長さ256ページ
- 言語日本語
- 出版社集英社クリエイティブ
- 発売日2018/7/26
- 寸法13.1 x 1.9 x 18.8 cm
- ISBN-104420310812
- ISBN-13978-4420310819
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登録情報
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- 言語 : 日本語
- 単行本 : 256ページ
- ISBN-10 : 4420310812
- ISBN-13 : 978-4420310819
- 寸法 : 13.1 x 1.9 x 18.8 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 76,412位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 2,748位エッセー・随筆 (本)
- - 18,948位ノンフィクション (本)
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著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2018年11月1日に日本でレビュー済み
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2020年12月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
人が生きる上で基本的に考えて行くべき事が描かれていて、色々考えさせられました。
2018年11月4日に日本でレビュー済み
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普通の女の子の感覚が大切なことが良く書かれている
2021年7月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
・まず今の時世に「ふつう」という言葉を使う事自体がナンセンス。
色々な価値観、家族感、ジェンダー、文化の入り混じって存在する現代に「ふつう」なんて無いので。
・「古くからの物語に出てくる素直な女の子たちのように、日々の生活や周りのものを慈しみ暮らすことの重要さ」を語っておりそこはとても良かった。伝えたいことはわかる。
・ただ切り口が「ふつうの女の子」は無理がある。
「この方は男性でも立派な「ふつうの女の子」です」みたいな違和感を感じる文章。
・そもそも、赤毛のアンも長靴下のピッピもその他取り上げられてる物語の女の子たちも、皆フィクションであり物語を面白く・都合よく進めるために作者が作り上げたキャラクターである。
多分に理想を含んだ人格であり、彼女たちを取り上げて「こういう感性になりましょう」は夢見がちで甘すぎる主張だと思う。
・作者の方は幼い頃から裕福で非常に恵まれた育ちのようで。下界で起こってる問題や現実にあまり触れてきてないのでは無いかな、という印象を持ちました。
色々な価値観、家族感、ジェンダー、文化の入り混じって存在する現代に「ふつう」なんて無いので。
・「古くからの物語に出てくる素直な女の子たちのように、日々の生活や周りのものを慈しみ暮らすことの重要さ」を語っておりそこはとても良かった。伝えたいことはわかる。
・ただ切り口が「ふつうの女の子」は無理がある。
「この方は男性でも立派な「ふつうの女の子」です」みたいな違和感を感じる文章。
・そもそも、赤毛のアンも長靴下のピッピもその他取り上げられてる物語の女の子たちも、皆フィクションであり物語を面白く・都合よく進めるために作者が作り上げたキャラクターである。
多分に理想を含んだ人格であり、彼女たちを取り上げて「こういう感性になりましょう」は夢見がちで甘すぎる主張だと思う。
・作者の方は幼い頃から裕福で非常に恵まれた育ちのようで。下界で起こってる問題や現実にあまり触れてきてないのでは無いかな、という印象を持ちました。
2019年3月31日に日本でレビュー済み
まず、暮らしの手帖である。朝ドラで戦争体験を募集したというエピソードがあった。どうやら、中村さんがそれに投稿していたという。ドラマの映像が本を読みながら、どんどん入ってきて、引き込まれてしまった(編集者の作戦か?)。
続いて、万葉集である。ここには、「女らしい女」という基準で賛美されている女の例がないという。大昔のものだし、そういうもののオンパレードかと思ったが、さにあらず。先入観を打ち砕いてくれる。さすが、中村さんである。女らしい女というのは、後の文明に沿った女性像があって、それに当てはめるようなものだということなのか。万葉集で軽くジャブを食らってしまうのである。
万葉集かと思えば、DNAも語られる。中村さんの専門分野で何を語るかと思えば、それを何に例えるかというと、お芝居の台本であるという。舞台の様子は毎日少し違うし、間違いもある。セリフを飛ばすこともあれば、アドリブが入ったりすることもあると考えると、確かに、すごく似ている。優れた科学者というのは、譬え話が上手である。
ハイジやナウシカの話も出てきて、中村さんの柔軟さを感じる。ハイジのおじいさんの破天荒な人生や両親の死など、環境は複雑で、子供向けの物語とは思えないほどである。自分としては、ナウシカは単なるアニメとしか見ておらず、王蟲のメタファーをこれっぽっちも想像せず、単にハラハラして見ていただけで、中村さんの洞察の深さにただ感心した。
いくつかの読みどころは各自で探してもらって、本書の要諦は中村さんの書評集である。本の説明でもなく、感想でもない。それは、彼女の戦争体験が根幹にあって、そういう人生と本の存在をうまく結びつけたものであり、独特なものである。
ふつうのおんなのこは、権力やお金を持った男性に対しては非常に厳しい。批判する姿は中村さんには似合わないが、「歴史書は戦争のことばかり書かれている」などと指摘するのは、彼女にしかできないだろう。齢八十を超えているとのことだが、真っ当な発信を続けて欲しいと思い、書を閉じた。
続いて、万葉集である。ここには、「女らしい女」という基準で賛美されている女の例がないという。大昔のものだし、そういうもののオンパレードかと思ったが、さにあらず。先入観を打ち砕いてくれる。さすが、中村さんである。女らしい女というのは、後の文明に沿った女性像があって、それに当てはめるようなものだということなのか。万葉集で軽くジャブを食らってしまうのである。
万葉集かと思えば、DNAも語られる。中村さんの専門分野で何を語るかと思えば、それを何に例えるかというと、お芝居の台本であるという。舞台の様子は毎日少し違うし、間違いもある。セリフを飛ばすこともあれば、アドリブが入ったりすることもあると考えると、確かに、すごく似ている。優れた科学者というのは、譬え話が上手である。
ハイジやナウシカの話も出てきて、中村さんの柔軟さを感じる。ハイジのおじいさんの破天荒な人生や両親の死など、環境は複雑で、子供向けの物語とは思えないほどである。自分としては、ナウシカは単なるアニメとしか見ておらず、王蟲のメタファーをこれっぽっちも想像せず、単にハラハラして見ていただけで、中村さんの洞察の深さにただ感心した。
いくつかの読みどころは各自で探してもらって、本書の要諦は中村さんの書評集である。本の説明でもなく、感想でもない。それは、彼女の戦争体験が根幹にあって、そういう人生と本の存在をうまく結びつけたものであり、独特なものである。
ふつうのおんなのこは、権力やお金を持った男性に対しては非常に厳しい。批判する姿は中村さんには似合わないが、「歴史書は戦争のことばかり書かれている」などと指摘するのは、彼女にしかできないだろう。齢八十を超えているとのことだが、真っ当な発信を続けて欲しいと思い、書を閉じた。
2020年8月22日に日本でレビュー済み
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