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ふしぎな君が代 (幻冬舎新書) 新書 – 2015/7/29

4.2 5つ星のうち4.2 62個の評価

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「君が代」は議論の絶えない歌である。そもそも、その誕生から曖昧だ。明治早々、英国王子の来日で急遽、国歌が必要になる。しかし、時間がないため、『古今和歌集』の読み人しらずの短歌に鹿児島で愛唱されていた「蓬莱山」の節をつけて間に合わせたのが「君が代」だったといわれる。以降、1999年に「国旗国歌法」で法的に国歌と認められるまで、ライバルの国歌候補が現れたり、戦時下には「暗すぎる」、戦後には「民主国家にふさわしくない」等、常に批判にさらされたりと波乱の歴史が続く。最近では、教育現場での「君が代」斉唱が再び問題視される。日本人にとって「君が代」とは何なのか? 気鋭の若手研究者がその歴史をスリリングに紐解く。
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商品の説明

著者について

一九八四年大阪府生まれ。文筆家、近現代史研究者。慶應義塾大学文学部卒業。同大学大学院文学研究科を経て、現在、政治と文化・娯楽の関係を中心に執筆活動を行う。単著に『日本の軍歌 国民的音楽の歴史』(幻冬舎新書)、『愛国とレコード 幻の大名古屋軍歌とアサヒ蓄音器商会』(えにし書房)などがある。また、論考に「日本陸軍の思想戦 清水盛明の活動を中心に」(『第一次世界大戦とその影響』錦正社)、監修CDに『日本の軍歌アーカイブス』(ビクターエンタテインメント)、『出征兵士を送る歌 これが軍歌だ!』(キングレコード)、『みんな輪になれ 軍国音頭の世界』(ぐらもくらぶ)などがある。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 幻冬舎 (2015/7/29)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2015/7/29
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 新書 ‏ : ‎ 268ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4344983858
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4344983854
  • カスタマーレビュー:
    4.2 5つ星のうち4.2 62個の評価

著者について

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辻田 真佐憲
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1984年、大阪府生まれ。作家・近現代史研究者。慶應義塾大学文学部卒業、同大学院文学研究科中退。現在、政治と文化芸術の関係を主な執筆テーマとしている。著書に『文部省の研究』(文春新書)、『大本営発表』『ふしぎな君が代』『日本の軍歌』(以上、幻冬舎新書)、『たのしいプロパガンダ』(イースト新書Q)、『愛国とレコード』(えにし書房)などがある。監修に『満洲帝国ビジュアル大全』(洋泉社)など多数。軍事史学会正会員、日本文藝家協会会員。

カスタマーレビュー

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上位レビュー、対象国: 日本

2016年3月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
国歌「君が代」に対するモヤモヤ感を吹っ切らせてくれる快作
です。
緻密な考証を積み重ね、最後に著者の見解を披露して行きます。

その内容は、歌詞の探究に始まり、作曲の成立事情、国歌レー
スの勝ち残り経緯、普及状況、国定教科書への掲載による神聖
シンボル化、戦中戦後の歴史的状況、国旗国歌法の成立後の強
制志向、そして今後への著者の提言となります。

この本を読み、モヤモヤ感の要因が、ここに書かれていること
を、これまで知らされて来なかったことにあることが判りまし
た。

また著者による今後への提言6項目は、百戦錬磨の国歌、象徴
天皇の歌、いいとこ取りをしない、マイノリティへの配慮、強
靭さへの信頼による批判や議論の受容、思考実験としての新国
歌構想の継続と、どれも実に納得のいくものとなっています。

その中で敢えて踏み込むならば、象徴天皇讃歌として捉えるに
当たっては、政府見解ではないのですから、日本国憲法に基づ
く必要は無いと考えます。
国民が象徴天皇というあり方を支持しているならば充分でしょ
う。
17人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2016年2月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
 国歌でありながら、「『君が代』に対する無知と無関心が蔓延する(p.4)」なかで、君が代に関する「①なぜこの歌詞が選ばれたのか、②誰が作曲したのか、③いつ国歌となったのか、④いかにして普及したのか、⑤どのように戦争を生き延びたのか、⑥なぜいまだに論争の的となるのか(p.4)」という疑問を解き明かすことで、「我々は国歌『君が代』を今後どうするのか(p.7)」について提言しようとする。
 基本的に君が代をめぐる日本近現代史の書であり、そこにも例えば「戦前でも驚くほど『君が代』に対する批判は多かった(p.27)」ことや、ある時期「文部省の『君が代』と海軍省の『君が代』が並立することになった(p.133)」ことなど驚きが多々あるのだが、それ以上に著者の視点が斬新なのは「『歌う』ことこそ『君が代』問題の本質(p.23)」とした点だろう。そして、その視点に呼応して、著者の君が代をめぐる提言も「『君が代』を『歌う国歌』から『聴く国歌』に変え(p.253)」るということになる。
 この提言も、「君が代」をめぐるこれまでの言説と同様に、左翼から右翼から、あるいは左右両極から批判を浴びそうではあるが、私にはとても興味深い提案に思えた。
12人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2016年11月17日に日本でレビュー済み
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一度、読んでみるべき本だなぁ。愛するってことは隷属することじゃない。国の愛しかた、国歌とのつきあい方を一度考え直すには良い機会だ。読み易かった。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2016年4月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
国歌であるはずの「君が代」の意味や歴史について、日本人は無関心であり、あやふやな知識しかないと著者は指摘する。これではいくら議論をしても空回りするばかりだろう。そこで著者は、「君が代」の意味と歴史を丹念に調べ、整理する。するとそこから、多くの興味深い事実が浮かび上がる。

たとえば「君が代」の「君」の意味である。日本ではしばしば、「君」が昔から「天皇」の意味だったと証明しようと躍起になっている人たちがいる。そうしなければ、「君が代」の権威が傷つくと恐れるかのように。一方で、もともと「君」が「天皇」を意味しないという事実を指摘することで、現在の国歌「君が代」の正統性をも否定できると考えている人たちもいる。

これに対し著者は、「両者ともやや視野が狭いのではないか」と批判する。事実をいえば、「君」とはもともと、「あなた」という意味であり、千年近く前からあった古歌「君が代」は、「あなたの健康長寿を祈る」という意味のおめでたい歌として、江戸時代に至るまで日本文化に根づいていた。「あなた」が天皇、将軍、大名など統治者の場合、その治世が長く続くことを祈る歌にもなりうる。それが明治時代になって国歌に選ばれたときに、「天皇」のみを讃える歌へと変貌したのである。

著者は、「君が代」には軍国主義や植民地支配に利用された負の歴史があることを認識したうえで、ナショナリズムやイデオロギーの影響がなく、伝統文化に裏打ちされたこの歌を評価し、国歌の取り替えは現実的でないと考える。

そのうえで著者は、「君が代」を「歌う国歌」から「聴く国歌」に変えることを提案する。「歌う」という行為は、強制されたときの屈辱感や抑圧感が強い。これに比べ、「聴く」という行為は、一分程度であれば、強制されてもそれほど強い抑圧感はもたらさない。我々は、「国民は全員国歌を歌うべきだ」という近代化の呪縛からそろそろ逃れるべきだ、と著者は強調する。

穏当な提案だと思う。しかしおそらく著者が考える以上に、ラディカルな提案でもある。なぜなら国家はまさしく、屈辱感や抑圧感を伴う強制に文句を言わない、従順な国民をつくる一手段として、国歌をとらえていると考えられるからだ。課税や経済規制をはじめ、近代国家は国民への広汎な強制なしに成り立たない。「歌う」から「聴く」への転換は、著者の想定を超えて、国家という呪縛を解く第一歩になりうる。
24人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2015年8月13日に日本でレビュー済み
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 乱暴な言い方になるかもしれないが、君が代に対する論評は、「国歌としてふさわしい(賛成)」と「国歌としてふさわしくない(反対)」の2つ分かれるだろう。
 そして、それらはイデオロギーを背景とした内容となっていることが多い。
 さらに、このイデオロギーの対立は私たちにとって「面倒くさい」ことを引き起こすとさえいえる。

 本書では、君が代がなぜこのような「面倒くさい歌」になってしまったかという謎を君が代成立の経緯と諸外国での国歌の扱いを足がかりに、イデオロギーに縛られないかたちで解き明かしていく。

 君が代の成立が明治であるということすら知らなかったので、本書に書かれていることは新鮮なことばかりであった。

 最終章では、現在の君が代の位置づけに関する対立を解消するための方策として、君が代の新しい位置づけが提案されている。
 イデオロギーとラベリングに捉われない、平成という時代にふさわしい言論をみることができるだろう。
35人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2016年2月6日に日本でレビュー済み
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私は、アメリカ国歌が好きだった。その生い立ちについては本誌を読んで良く分かったが、とにかく楽し気で前向きな雰囲気がある。軍艦マーチを日本国歌にすればなどと思ったものだ。
そのような私が、この本を読んでコロッと変わりました。出生の秘密はどうあれ、mADE IN JAPANそのものである君が代を大切にすべきだ、16分の1拍子のガチャガチャ音楽しか歌わない子供の前で日本の歴史を否定するような事は言わない方がよいと大いに反省いたしました。
13人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2016年5月24日に日本でレビュー済み
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歌謡史的に見ても、音楽史的に見ても、研究書を網羅し、不足のない資料の検討と分析の上に、色眼鏡に曇らされることなく、歌としての「君が代」の歴史を丹念にひもとき、現代のある意味「君が代」を取り巻く不思議な状況を明らかにするのに成功しています。研究書ではありませんが、怪しい新書や一般書が氾濫する中で、とても誠実に様々な分野の研究を参考にし、読み解き、「君が代」に対する偏見を捨て去った立場から書かれている良書です。是非、世間一般の皆様に読んでいただきたいと思います。「あとがき」で取り上げられている安倍首相の答弁がどれほど「君が代」にとって(ということは天皇にとってということでもあります)どれほど不幸なことなのか、よく分かります。
このように誠実で、偏見のない、きちんとすべての参考とすべき文献に当たって記された書物はなかなかありません。是非講読をお進めします。
40人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2015年8月18日に日本でレビュー済み
本書は、知るということの豊かさを感じさせます。退屈でない歴史の本をお探しの方、本書をおすすめします。

単なるうんちくを垂れ流すのではなく、実は詳細がよく分からない「君が代」の誕生を、二分音符が連なる初期の「君が代」の楽譜などの資料を見せながら説き起こしています。
歴史の思考方法みたいなものを垣間見ることができると思います。

読みながら、1992年に終了したTV番組「謎学の旅」を思い出しました。
身近な言葉の語源や物事の故事来歴を解き明かしていく番組でした。(石焼き芋の回なんて、感涙ものだった)

こうした身近だけどよく知らないものについて知らせてもらえるのは、楽しいものです。

でも、主題が「君が代」だけに、楽しい話だけでは終われない。
国家は国民に合法的な強制力を保有するという本質的関係がありますから。

本書は「君が代」をみんなのものにしようと訴えます。「君が代」でなければならないわけではないが、これに代わる歌はなかなかないと。
歌うことに抵抗があるとすれば、聞くだけにしてもよいのではないかと本書は提案しています。

それはそうかもしれませんが、聞くだけにしても起立を求められる可能性はありますね。国旗の上げ下ろし、などの場合も同じでしょう。著者は小学生のとき担任から、起立しないよう指導された経験を持つといいます。起立しないことを生徒に押しつけるべきではなかったと著者は言います。

どうなんでしょう、「日の丸」「君が代」には歴史の中で色が付いてしまっていることを素直に認める方がいいのでは?
つまり、違和感があって当然と考える方がいい。この点で私は著者とは考えが違うと言えます。

強制的にやらされるのは悔しいとかではなく、違和感や抵抗感が歴史を知ろうとする動機になるということもあり得ます。

歴史には特異点(曲がり角)があると思います。
盧溝橋事件から敗戦までは8年
ポツダム宣言から広島・長崎への原爆投下までは2週間
いずれも歴史のスケールで見れば点でしかない短い期間ですが、重要な意味を持つ曲がり角です。
「君が代」「日の丸」への違和感は、歴史の曲がり角に対する関心を呼び覚ますきっかけになるかもしれません。

フィリピン、ビルマ、中国、朝鮮で戦時中、日本軍や日本人がやったことを、被害者・加害者と決めつけずに確かめることは意味のあることです。
その際、「日本は悪いことばかりやっていた」と考える必要は全くない。と同時に、「良いことばかりやっていた」と決めつける理由もないんです。

日本がやった悪いこと・良いことを検証する場合、不幸な気分になるから、元気がなくなるからということを理由に負の側面から目を背けるとすれば、検証は一面的なものになってしまいます。

知ることのためには、決めつけや思い込みはない方がいい。知ることの大切さは本書が主張する点でもあります。
(人間だから、バイアスから完全に自由になることは難しいとしても)

「君が代」への違和感が歴史の特異点での日本の振る舞いを知ろうとするきっかけになるとすれば、単に「イデオロギーによる不毛な抵抗」だとして切って捨てるよりはむしろ生産的だと思います。

今年の「全国戦没者追悼式 」の天皇と総理大臣のスピーチを比べ、あまりの落差に背筋が冷たくなりました。総理大臣のスピーチに天皇は心中、居心地の悪さを覚えたのではないでしょうか。

私はイヤなことを空想してしまいました。
4年後「敗戦から74年目」は、数字のきりがよくないので“節目”感は薄いだろう。その年の「終戦記念日」の式典は、“亜細亜解放に尊い命を捧げた英霊の遺志を継いで国際平和に貢献することへの決意を新たにする会”の色彩が濃くなるかも…

顔や声や癖を知っている故人との思い出を新たにする機会としてのこの式典の性格は、遺族の高齢化に伴って変化していかざるを得ません。
その隙を突いて、追悼の名を借りて全く別の意図が働いてくるかもしれない。

追悼することが意味を失うことは避けられませんが、そうであれば、国歌演奏に対する違和感を軽減することによって歴史の曲がり角への感覚を鈍らせることは、大きな社会的損失になるでしょう。
24人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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