わかりやすくてスラスラ読めます。
一文一文、全てが大切なことで、何度も読み返したくなります。
子育てだけでなく、何歳でも自分のことについてもはっとするようなことがたくさん書いてあります。
プライム無料体験をお試しいただけます
プライム無料体験で、この注文から無料配送特典をご利用いただけます。
非会員 | プライム会員 | |
---|---|---|
通常配送 | ¥410 - ¥450* | 無料 |
お急ぎ便 | ¥510 - ¥550 | |
お届け日時指定便 | ¥510 - ¥650 |
*Amazon.co.jp発送商品の注文額 ¥3,500以上は非会員も無料
無料体験はいつでもキャンセルできます。30日のプライム無料体験をぜひお試しください。
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
子どもの心の育てかた 単行本 – 2016/7/19
佐々木正美
(著)
{"desktop_buybox_group_1":[{"displayPrice":"¥1,360","priceAmount":1360.00,"currencySymbol":"¥","integerValue":"1,360","decimalSeparator":null,"fractionalValue":null,"symbolPosition":"left","hasSpace":false,"showFractionalPartIfEmpty":true,"offerListingId":"mWVOEhKl9pZKuchjhiVbK9cCpt%2F4AZ3AjMMQUobye8Kqg9Ongl%2B1dZ2BBpDY8qlSzjyJ7LTrOqnq5h9APgH%2B3fHE%2B3m6t9hhLSG0NP%2BlKrtFCgjh%2FbUZygiiFZ%2B%2B9kXUJKPNmFs8Hq11LYEi1YcZX4VAHvQ1Gpk7XLen0AoD0Ba3%2FV6F%2Bi%2BsHXzeGa55ySNb","locale":"ja-JP","buyingOptionType":"NEW","aapiBuyingOptionIndex":0}]}
購入オプションとあわせ買い
子どもにとってもっとも大切なものは、
どこででも根を張り花を咲かせることができる、あたたかくて強い心。
「子どもとともに生きるすべての方がたが、長くて短い育児の期間、
乳幼児期から思春期まで、いつどこからお読みいただいてもいいように、
と願いながら綴りました。子どもの成長のあらゆる季節に、
そっとお手元に置いていただけましたら幸いです」(「はじめに」より)
「乳幼児期にやり忘れたから手遅れなどということはありません。
何歳からでもやり直すことはできますし、また、そうしなければなりません」(本文より)
「この本は、いつでも親子を幸せにします。
育児に疲れたとき、子どもとの関係がちょっとうまくいかなくなったとき、
嬉しいときも不安なときも、いつでも親子の心を支えてくれる名著です」(担当編集者より)
ベストセラー『子どもへのまなざし』著者、待望の最新刊!
【目次(一部抜粋)】
●教育も建築物も、一番大切なのは土台です。
そして、一番やり直しがしにくい部分です。
●トイレトレーニングなどは、叱りすぎも、ほめすぎも、
どちらも子どもの自律を妨げることにつながります。
●「叱られてもすぐに忘れる」「失敗しても同じことを繰り返す」
これは、幼児期の子どもの大きな長所です。
●子どもの反抗は、喜ぶべきものです。「だって」が始まったら、
「やっと来たか」と、その後の成長を楽しみにしながら接しましょう。
●子どもがのぞむことをみな与えるのが過保護、
親がのぞむものだけを与えるが過干渉。
●「いい子」とは大人にとって「都合のいい子」のことです。
いい子だからかわいがるのではなく、かわいがるから本当のいい子になるのです。
●この世でもっとも「純粋に近い愛情」は、親が子どもを思いやる気持ちです。
●創造性、オリジナリティは「模倣」から生まれます。
子どもに「人の真似をしてはいけない」と教える必要はありません。
●小学校の休み時間と放課後は、人生で一番大切なものを学ぶ貴重な時間です。
●自分が他人にどう見られているのか、必死で探るのが思春期です。
ずっと鏡を見ているのも、恋愛に夢中になるのも、必要なことなのです。
●恋愛というのは、自分を愛する感情のこと。
大失恋といっても、宝石をなくした程度のことです。
どこででも根を張り花を咲かせることができる、あたたかくて強い心。
「子どもとともに生きるすべての方がたが、長くて短い育児の期間、
乳幼児期から思春期まで、いつどこからお読みいただいてもいいように、
と願いながら綴りました。子どもの成長のあらゆる季節に、
そっとお手元に置いていただけましたら幸いです」(「はじめに」より)
「乳幼児期にやり忘れたから手遅れなどということはありません。
何歳からでもやり直すことはできますし、また、そうしなければなりません」(本文より)
「この本は、いつでも親子を幸せにします。
育児に疲れたとき、子どもとの関係がちょっとうまくいかなくなったとき、
嬉しいときも不安なときも、いつでも親子の心を支えてくれる名著です」(担当編集者より)
ベストセラー『子どもへのまなざし』著者、待望の最新刊!
【目次(一部抜粋)】
●教育も建築物も、一番大切なのは土台です。
そして、一番やり直しがしにくい部分です。
●トイレトレーニングなどは、叱りすぎも、ほめすぎも、
どちらも子どもの自律を妨げることにつながります。
●「叱られてもすぐに忘れる」「失敗しても同じことを繰り返す」
これは、幼児期の子どもの大きな長所です。
●子どもの反抗は、喜ぶべきものです。「だって」が始まったら、
「やっと来たか」と、その後の成長を楽しみにしながら接しましょう。
●子どもがのぞむことをみな与えるのが過保護、
親がのぞむものだけを与えるが過干渉。
●「いい子」とは大人にとって「都合のいい子」のことです。
いい子だからかわいがるのではなく、かわいがるから本当のいい子になるのです。
●この世でもっとも「純粋に近い愛情」は、親が子どもを思いやる気持ちです。
●創造性、オリジナリティは「模倣」から生まれます。
子どもに「人の真似をしてはいけない」と教える必要はありません。
●小学校の休み時間と放課後は、人生で一番大切なものを学ぶ貴重な時間です。
●自分が他人にどう見られているのか、必死で探るのが思春期です。
ずっと鏡を見ているのも、恋愛に夢中になるのも、必要なことなのです。
●恋愛というのは、自分を愛する感情のこと。
大失恋といっても、宝石をなくした程度のことです。
- 本の長さ144ページ
- 言語日本語
- 出版社河出書房新社
- 発売日2016/7/19
- 寸法13.5 x 1.6 x 19.5 cm
- ISBN-104309247660
- ISBN-13978-4309247663
よく一緒に購入されている商品
対象商品: 子どもの心の育てかた
¥1,360¥1,360
最短で6月2日 日曜日のお届け予定です
残り1点 ご注文はお早めに
¥990¥990
最短で6月2日 日曜日のお届け予定です
在庫あり。
総額:
当社の価格を見るには、これら商品をカートに追加してください。
ポイントの合計:
pt
もう一度お試しください
追加されました
一緒に購入する商品を選択してください。
この著者の人気タイトル
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
商品の説明
著者について
佐々木正美(ささき・まさみ)
児童精神科医。1935年、群馬県生まれ。新潟大学医学部卒業。ブリティッシュ・コロンビア大学児童精神科、東京大学精神科、小児療育相談センター、川崎医療福祉大学などで子どもの精神医療に従事。専門は児童青年精神医学、ライフサイクル精神保健、自閉症治療教育プログラム「TEACCH」研究。糸賀一雄記念賞、保健文化賞、朝日社会福祉賞、エリック・ショプラー生涯業績賞などを受賞。『子どもへのまなざし(正・続・完)』(福音館書店)、『TEACCHプログラムによる日本の自閉症療育』(学研教育出版)、『あなたは人生に感謝ができますか?』(講談社)、『どうか忘れないでください、子どものことを。』(ポプラ社)など、育児、障害児療育に関する著書多数。
児童精神科医。1935年、群馬県生まれ。新潟大学医学部卒業。ブリティッシュ・コロンビア大学児童精神科、東京大学精神科、小児療育相談センター、川崎医療福祉大学などで子どもの精神医療に従事。専門は児童青年精神医学、ライフサイクル精神保健、自閉症治療教育プログラム「TEACCH」研究。糸賀一雄記念賞、保健文化賞、朝日社会福祉賞、エリック・ショプラー生涯業績賞などを受賞。『子どもへのまなざし(正・続・完)』(福音館書店)、『TEACCHプログラムによる日本の自閉症療育』(学研教育出版)、『あなたは人生に感謝ができますか?』(講談社)、『どうか忘れないでください、子どものことを。』(ポプラ社)など、育児、障害児療育に関する著書多数。
登録情報
- 出版社 : 河出書房新社 (2016/7/19)
- 発売日 : 2016/7/19
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 144ページ
- ISBN-10 : 4309247660
- ISBN-13 : 978-4309247663
- 寸法 : 13.5 x 1.6 x 19.5 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 14,242位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 23位児童心理
- - 2,104位教育・学参・受験 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
1935年、群馬県生まれ。川崎医療福祉大学特任教授、ノースカロライナ大学医学部精神科非常勤教授。新潟大学医学部を卒業後、ブリティッシュ・コロンビア大学、小児療育相談センターなどをへて、現職。専門は児童青年精神医学(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『高校生の発達障害』(ISBN-10:4062789647)が刊行された当時に掲載されていたものです)
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2024年4月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2023年11月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
一言一言が金言で、まさに子育てのバイブルと呼ぶにふさわしい本。佐々木先生の本はどれも同じだが、何度も読んでもその度に深い感動と学びがある。子育て中のすべての親に読んでほしい。特に、子育てに悩む親には必読の書です。
2024年2月10日に日本でレビュー済み
この手の本では1番読みやすいのではと思う。上の子が4歳になり、今までとは異なる発達段階を迎えて悩んでいた所で出会いましたが、言葉ひとつひとつに温かさを感じて、目の前で話を伺ってる気持ちにさえなります。
2023年5月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
私は、佐々木先生の本をたくさん読んできた。
今回の本は、文章の間にある挿絵の子たちの表情、仕草、
全てが愛おしく感じた、怒っている顔も含め。
優しい気持ちになる。
この感情は、自分の子どもを含め、出会った子たちと
時間を共有し、子育てを支援してくれた方や働いてきた方々、
支えてくださった地域の方々にもらったものだと振り返る。
自分を育ててくれた親、親にしてくれた子どもも含め、感謝しかない。
この本は、こんな子育てのコツありますよ、
大変だね、今まで頑張ってきましたねとかじゃなく、
大人のプライドみたいなもんやっぱ意味なくて、
ありのままの子どもを大事にしたいと思う人へのメッセージと思う。
頭でわかったで終わらせないようにする。
今回の本は、文章の間にある挿絵の子たちの表情、仕草、
全てが愛おしく感じた、怒っている顔も含め。
優しい気持ちになる。
この感情は、自分の子どもを含め、出会った子たちと
時間を共有し、子育てを支援してくれた方や働いてきた方々、
支えてくださった地域の方々にもらったものだと振り返る。
自分を育ててくれた親、親にしてくれた子どもも含め、感謝しかない。
この本は、こんな子育てのコツありますよ、
大変だね、今まで頑張ってきましたねとかじゃなく、
大人のプライドみたいなもんやっぱ意味なくて、
ありのままの子どもを大事にしたいと思う人へのメッセージと思う。
頭でわかったで終わらせないようにする。
2024年2月27日に日本でレビュー済み
育児に迷った時や困った時、著者の言葉がスッと心に染み込みます。
何度も繰り返し読んでいます。
何度も繰り返し読んでいます。
2023年1月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
迅速、丁寧な対応でした。
すぐに手にしたかってので助かりました。
すぐに手にしたかってので助かりました。
2017年9月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
育児の合間に短時間で読めます。
1-2時間の講演会を聞いている感覚。
友人・隣人とのつながりを大切に、休み時間には外で遊ぶこと、夫婦は共働きでも良いが母親は母性を優先に。
普遍的なことを述べ、現代的な事象にも配慮しましたということが解説として述べられていますが、上記のような子育ての「正しい型」を繰り返し推奨しており、当てはまらない類型は子育てに根本的に失敗していると強く主張されている。
多様なあり方を認めない、古い世代の先生の著書だと思います。
また、「子どもをあるがままに認め、できるだけ要望を叶えてやる」ということが根幹のメッセージとされておりますが、その「できるだけ」の加減は如何程で、年齢別・タイプ別に見て社会性を育てるにはどういう場面でどこまで要望を飲んでやるか、という具体的な方法論が書かれておらず、精神論的なメッセージに留まります。
毒親にならない、子どもの自己肯定感を育てるために、そのメッセージは正しいのですが、実際に子育て中の親としては、その具体的な実践方法が知りたいところです。
また、親子共に友人を作ることや外遊びが苦手、好きではなくても、読書や将棋が好きなど、他に打ち込み、自分の精神世界に生き、孤独を感じないようであれば、そのような生き方もあって良く(もちろん、社会と完全に断絶してしまうようでは困りますが)、無理矢理にママ友作りをしなければならない、親子共に自宅間で積極的な行き来がなければならない、子どもは休み時間や放課後には外に連れて行くことが正しい、とにかく社会と常に積極的に交流して生きよとすることは、普遍的でも何でもなく、人間と家庭のあり方の一類型の押し付けであるように感じました。
読みやすく、参考になる部分はありますが、読後感はあまり良くない本です。
1-2時間の講演会を聞いている感覚。
友人・隣人とのつながりを大切に、休み時間には外で遊ぶこと、夫婦は共働きでも良いが母親は母性を優先に。
普遍的なことを述べ、現代的な事象にも配慮しましたということが解説として述べられていますが、上記のような子育ての「正しい型」を繰り返し推奨しており、当てはまらない類型は子育てに根本的に失敗していると強く主張されている。
多様なあり方を認めない、古い世代の先生の著書だと思います。
また、「子どもをあるがままに認め、できるだけ要望を叶えてやる」ということが根幹のメッセージとされておりますが、その「できるだけ」の加減は如何程で、年齢別・タイプ別に見て社会性を育てるにはどういう場面でどこまで要望を飲んでやるか、という具体的な方法論が書かれておらず、精神論的なメッセージに留まります。
毒親にならない、子どもの自己肯定感を育てるために、そのメッセージは正しいのですが、実際に子育て中の親としては、その具体的な実践方法が知りたいところです。
また、親子共に友人を作ることや外遊びが苦手、好きではなくても、読書や将棋が好きなど、他に打ち込み、自分の精神世界に生き、孤独を感じないようであれば、そのような生き方もあって良く(もちろん、社会と完全に断絶してしまうようでは困りますが)、無理矢理にママ友作りをしなければならない、親子共に自宅間で積極的な行き来がなければならない、子どもは休み時間や放課後には外に連れて行くことが正しい、とにかく社会と常に積極的に交流して生きよとすることは、普遍的でも何でもなく、人間と家庭のあり方の一類型の押し付けであるように感じました。
読みやすく、参考になる部分はありますが、読後感はあまり良くない本です。
2021年11月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
親が子どもに対する時、行動を抑える方向にいくことが多いように思う。やっちゃいけない、走らないで、ダメだよ、やめて、と言って行動を止める。子どものあれやりたい、これやりたいに反することがほとんど。子どもの行動自体に苛立ちを示すこともある。親は子どもを一人の人間として見るのではなく、何でもコントロールできる物として見ているのだろうかと思えてくる。
本書は親が直感的に子どもにしてしまいそうな言動に対して、反論を展開するような項目が多く、親の常識をやさしくひっくり返していく。反論とまで言わなくても、令和の現在には古い慣習として忘れられているようなことを見直すことも提案する。
一般的には子どもの望み通りにすることはよくないとされる。望みに叶うように何でもしてあげることは、甘やかしで依存的になるとして親は注意を払う。しかし著者は実際にはそういうケースは見たことがないという。これは意外であった。むしろ子どもに早く一人前になって欲しいとか、子どもをこうしたいと型にはめようとして、一から十まで事細かに指示をだしてコントロールしようとする過干渉に警鐘を鳴らす。親の干渉が増えると子どもの欲求不満は増加すると指摘する。確かにあれこれ指示を出して、やらなければ声を荒げて強く言いやらせたりすると、苦痛を感じながら表情も硬いままやることになる。子どもはしばらくしてソワソワし何度も他のことに気持ちが奪われる。子どもの場合は大人と違い、何かに取り組んでいる時の熱中度は、その顔、表情に現れているように思う。
子どもの反抗期、いやいや期はいつも問題視され、親を悩ます種になるが、本書はむしろそれを喜ぶように諭す。つまりそれは子どもの自発性の現れであり、自主性をもって子どもが考え始めたことを意味する。もちろん危険なことに対しては大人は止めないといけない。そのことは前提としながら、それでも叱る時は自尊心を傷つけないようにすることを促す。その場で忘れてしまうこともよしとする。確かに子どもは一度の注意では覚えていられない。これは脳の機能上仕方ないのだろう。むしろ徹底的に叱って抑え込んでしまうことはまずいという。好奇心をも萎縮させて、行動も制限してしまう。遊び出すのに親の顔をいちいち見ながらやるとか、びくびくしながら行動することになり、経験は減りひいては主体性、自主性、自信は得られなくなる。
子どもが好きなことを存分にやって、それを親に認めてもらって自分に価値を見出だしていく。自分の存在価値というとすごく難しく聞こえるが、ありのままの姿を身近で見ている人にありのまま認めてもらえるのは、自分の根元の部分、存在の価値にまで遡って受け入れられることを意味するだろう。最近読んだ『主観的感覚と生きづらさに寄り添う』(岩根)という本でも、自己の価値について説明されていた。自分の価値を認められてこなかったことから、存在価値を持てず、成人に近づいて精神を患うようなケースが幾つか紹介される。特異な価値は認めない。自分と異なる価値観は認めない。安易な存在価値の否定。社会通念上よしとされる人間像が日本ではあまりに狭くて、多様な価値を受け入れる土壌がないのではないかと考えさせられる。それはもう子どもの頃から始まっていると思うと、大人の思考に連鎖して現れる子育ての「常識」を見直すことも必要である。
差別意識の目覚めについての話も納得だった。大人の感覚だと平等とか差別ダメとなるが、確かに子どもに説明しても理解されない。本書ではただそういう単純な話ではなく、能力差、違いはどうしようもないが、劣っているとか優れているという物差しだけで、子どもの価値は変わらないということ。それができないならお前はダメだ、最低だ、という有りがちな存在否定は決してあってはいけない。大人は感情が暴走して、子どもの価値までも喪失するようなことはあってはならない。
子育てにおいてあたかも常識であるかのようなことがそうではないと見えてくる。イラストは子ども本来の姿をとらえてほのぼのと輝いていて、子育てに苦しみしか感じられない人には、子どものよかった時を思い出すのに良い。各単元は短くまとまり、言葉は噛みしめられるようにギュッと凝縮されている。何度でも読んで愛蔵版になりそうである。
本書は親が直感的に子どもにしてしまいそうな言動に対して、反論を展開するような項目が多く、親の常識をやさしくひっくり返していく。反論とまで言わなくても、令和の現在には古い慣習として忘れられているようなことを見直すことも提案する。
一般的には子どもの望み通りにすることはよくないとされる。望みに叶うように何でもしてあげることは、甘やかしで依存的になるとして親は注意を払う。しかし著者は実際にはそういうケースは見たことがないという。これは意外であった。むしろ子どもに早く一人前になって欲しいとか、子どもをこうしたいと型にはめようとして、一から十まで事細かに指示をだしてコントロールしようとする過干渉に警鐘を鳴らす。親の干渉が増えると子どもの欲求不満は増加すると指摘する。確かにあれこれ指示を出して、やらなければ声を荒げて強く言いやらせたりすると、苦痛を感じながら表情も硬いままやることになる。子どもはしばらくしてソワソワし何度も他のことに気持ちが奪われる。子どもの場合は大人と違い、何かに取り組んでいる時の熱中度は、その顔、表情に現れているように思う。
子どもの反抗期、いやいや期はいつも問題視され、親を悩ます種になるが、本書はむしろそれを喜ぶように諭す。つまりそれは子どもの自発性の現れであり、自主性をもって子どもが考え始めたことを意味する。もちろん危険なことに対しては大人は止めないといけない。そのことは前提としながら、それでも叱る時は自尊心を傷つけないようにすることを促す。その場で忘れてしまうこともよしとする。確かに子どもは一度の注意では覚えていられない。これは脳の機能上仕方ないのだろう。むしろ徹底的に叱って抑え込んでしまうことはまずいという。好奇心をも萎縮させて、行動も制限してしまう。遊び出すのに親の顔をいちいち見ながらやるとか、びくびくしながら行動することになり、経験は減りひいては主体性、自主性、自信は得られなくなる。
子どもが好きなことを存分にやって、それを親に認めてもらって自分に価値を見出だしていく。自分の存在価値というとすごく難しく聞こえるが、ありのままの姿を身近で見ている人にありのまま認めてもらえるのは、自分の根元の部分、存在の価値にまで遡って受け入れられることを意味するだろう。最近読んだ『主観的感覚と生きづらさに寄り添う』(岩根)という本でも、自己の価値について説明されていた。自分の価値を認められてこなかったことから、存在価値を持てず、成人に近づいて精神を患うようなケースが幾つか紹介される。特異な価値は認めない。自分と異なる価値観は認めない。安易な存在価値の否定。社会通念上よしとされる人間像が日本ではあまりに狭くて、多様な価値を受け入れる土壌がないのではないかと考えさせられる。それはもう子どもの頃から始まっていると思うと、大人の思考に連鎖して現れる子育ての「常識」を見直すことも必要である。
差別意識の目覚めについての話も納得だった。大人の感覚だと平等とか差別ダメとなるが、確かに子どもに説明しても理解されない。本書ではただそういう単純な話ではなく、能力差、違いはどうしようもないが、劣っているとか優れているという物差しだけで、子どもの価値は変わらないということ。それができないならお前はダメだ、最低だ、という有りがちな存在否定は決してあってはいけない。大人は感情が暴走して、子どもの価値までも喪失するようなことはあってはならない。
子育てにおいてあたかも常識であるかのようなことがそうではないと見えてくる。イラストは子ども本来の姿をとらえてほのぼのと輝いていて、子育てに苦しみしか感じられない人には、子どものよかった時を思い出すのに良い。各単元は短くまとまり、言葉は噛みしめられるようにギュッと凝縮されている。何度でも読んで愛蔵版になりそうである。