大判で350ページ、値段もそこそこ張るし、タイトルもいかにも専門的。
だが、なんと読みやすく、かつ面白いだろう。
看護学校などで教科書や副読本として用いられてきたというが、本書の使命は広く、それ以上である。
精神疾患ごとに、その症状と経過、対処法なども記載されているが、
筆者の経験から紡がれた洞察や智慧などが随所に光っている。
患者に対する声かけの例も載っているので、臨場感があり参考になる。
また、詩人や哲学者の言葉なども適宜引用されており、学識豊かな筆者の面目躍如といったとろだろう。
個人的には、そうした本論から少し逸れたような文章(尚書き、ちなみに、付録など)がとても面白かった。
全編を通じて、筆者の深い思いやりが感じられるのも魅力だろう。
よい本と巡り合えたことに感謝している。
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看護のための精神医学 第2版 単行本 – 2004/3/1
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現代精神医療の著しい変化を踏まえた第2版。名著がさらにグレードアップして登場 「統合失調症」への病名変更をふくめ,現代の精神医療の状況は著しく変化している。本書はそのような状況を踏まえて重要語句に修正を加えるとともに,どんな状況にあっても変わらないケアの基本をさらに磨き上げた。「隠れた名著」として評価の高い本書が,さらにグレードアップして登場。看護師だけではなく,すべての医療者に有用。
- ISBN-104260333259
- ISBN-13978-4260333252
- 版第2
- 出版社医学書院
- 発売日2004/3/1
- 言語日本語
- 本の長さ348ページ
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
看護できない患者はいない-。「病む人」の苦しみと回復の経過を描き精神保健に関わる人々を静かに支え続ける力となる一冊。「統合失調症」への呼称変更をはじめ精神医療をとりまく時代の変化に対応した2001年刊の第2版。
登録情報
- 出版社 : 医学書院; 第2版 (2004/3/1)
- 発売日 : 2004/3/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 348ページ
- ISBN-10 : 4260333259
- ISBN-13 : 978-4260333252
- Amazon 売れ筋ランキング: - 19,322位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1934年生まれ。1959年、京都大学医学部卒業。はじめウイルス研究者。東大分院において精神科医となる。神戸大学名誉教授。1985年、芸術療法学会賞、1989年、読売文学賞(翻訳研究賞)、1991年、ギリシャ国文学翻訳賞、1996年、毎日出版文化賞(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 ヴァレリー詩集 コロナ/コロニラ (ISBN-13: 978-4622075455 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
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2017年10月17日に日本でレビュー済み
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細かな対応策が文書になっており為、大変、良いです。とても参考になりました。
有難うございました。
有難うございました。
2022年1月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
中井久夫先生の書籍はどれも名著ですが、
医師にとっても、看護師にとっても、臨床心理士や公認心理師にとっても、
そして患者・クライエントや家族、一般読者にとっても、
誰に対しても開かれていて、しかも深みがあります。
こちらの書籍もそう。教科書を超えた必読書。
医師にとっても、看護師にとっても、臨床心理士や公認心理師にとっても、
そして患者・クライエントや家族、一般読者にとっても、
誰に対しても開かれていて、しかも深みがあります。
こちらの書籍もそう。教科書を超えた必読書。
2020年10月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
著者の記述は、精神病者が体験していることを具体的にイメージさせてくれる。
教科書を超えた教科書。
看護のための、というタイトルだが、職種を問わずおすすめ。
医師とは異なる看護師の可能性について気づかされる。
教科書を超えた教科書。
看護のための、というタイトルだが、職種を問わずおすすめ。
医師とは異なる看護師の可能性について気づかされる。
2023年6月12日に日本でレビュー済み
■まとめ
●「医師が治せる患者は少ない。しかし看護できない患者はいない。息を引き取るまで、看護だけはできるのだ」。「傷ついた人、おなかをかかえて苦しんでいる人を見過ごせないところに看護が始まる」。
●治療や看護は息の長い仕事。だからこそ患者の感情に引き込まれすぎず、他人事と思うようにして自身の精神健康に気をつける。働きすぎたら翌日は上手に休息、2日で収支を合わせれば無理なく仕事をつづけられる。
●精神療法の座標軸: ①支持/切開、②変化/安定、③患者を強くするかどうか、④言語/非言語、⑤個人/集団
■感想
「看護できない患者はいない」ことを医師が説いているのが謙虚ですごい。著者は治療者・研究者として優秀であったばかりでなく、人格もすぐれた人だったのだろう。でなければ「ともに病みうる人間」なんて言葉は出てこない。
本書そのものは刊行が古く、DSM-5にも準拠していないので、いわゆる教科書としては他書をあたったほうがよさそう。でもたんなる操作的な診断基準では推し量れない「病の奥深さ」みたいなものをめぐって、長年の診療観察にもとづく疾患例の報告とその考察が惜しみなく開陳されていて、読み物としてとても面白かった。
■目次
第2版刊行にあたって
1 はじめに考えておくこと
この本をつらぬくもの
精神科の病い
精神科看護に求められること
2 精神医療とはなんだろうか
「こころ」と「からだ」
「病気」と「原因」
3 症状をどうみるか──特異症状と一般症状(非特異症状)
非特異症状の意味
各種の非特異症状
感情のあり方
4 睡眠と覚醒
睡眠のリズムと夢作業
睡眠障害
睡眠の質
睡眠を看護に生かす
5 精神療法
各療法の説明をする前に
精神分析
精神分析の限界と新しい精神療法
治療の間隔について
わが国独自の精神療法
看護における転移
6 薬物療法その他
精神科と薬物療法
抗精神病薬
抗不安薬
睡眠導入薬
電気ショック療法
7 統合失調症圏の病気
統合失調症という病名について
統合失調症とはなにか
統合失調症のおもな症状
患者が訴えない症状
幻覚・妄想について
患者の疲労感について
統合失調症患者の自己感覚を推しはかる
統合失調症患者にはおこらないこと
統合失調症の分類
8 統合失調症の経過・Ⅰ
統合失調症の予防と家族
子ども時代の危機要因
学齢期から思春期の危機要因
成人以降
9 統合失調症の経過・Ⅱ
統合失調症の経過をどうみるか
発症前の状態
発病(急性精神病状態)
急性状態の後期
回復期前期
回復期後期
慢性統合失調症
10 躁うつ病圏の病気
「躁状態」と「うつ状態」
病前性格と発病状況
躁うつ病の治療と看護
11 神経症圏の病気
神経症とはなにか
a 発達神経症
小児神経症の代表としてのチックとジル症候群
単純恐怖症
強迫症
対人恐怖症とひきこもり
離人神経症
妄想症(パラノイア、偏執症)
発達神経症とは
b 退行神経症
退行神経症とは
不安神経症とパニック障害
ヒステリー
心気症
心身症
神経症性うつ病
境界例(境界性人格障害)
解離性障害
多重人格(解離性同一性障害)
現実神経症
外傷神経症
12 人格障害
人格障害とはなにか
人格障害の人への接し方
13 外因性精神病
外因性精神病とはなにか
意識の変化
痴呆と器質性人格障害
記憶の障害
a てんかん
てんかんの発作
てんかん者の性格変化
診断のための観察ポイント
てんかんの治療と看護
b 老人性変化による精神障害(アルツハイマー病)
c 精神遅滞
d 症状精神病
内分泌精神症候群
e 薬物(物質)使用による精神障害
アルコールによる精神障害
覚醒剤による精神障害
有機溶剤による精神障害
14 精神科と他科との境界にある問題
コンサルテーション-リエゾン精神医学
心身症
摂食障害
15 現代精神医学を位置づける
〈科学〉と〈技術〉からみた医学・看護学
〈歴史〉からみた医学・看護学
精神医学小史
付録
1 精神科病院についての覚え書
2 症例検討に提出するノートの書き方について
3 仕事のみならず、一般に生活再開にあたっての助言
4 ストレスとつきあうには
索引
あとがき
●「医師が治せる患者は少ない。しかし看護できない患者はいない。息を引き取るまで、看護だけはできるのだ」。「傷ついた人、おなかをかかえて苦しんでいる人を見過ごせないところに看護が始まる」。
●治療や看護は息の長い仕事。だからこそ患者の感情に引き込まれすぎず、他人事と思うようにして自身の精神健康に気をつける。働きすぎたら翌日は上手に休息、2日で収支を合わせれば無理なく仕事をつづけられる。
●精神療法の座標軸: ①支持/切開、②変化/安定、③患者を強くするかどうか、④言語/非言語、⑤個人/集団
■感想
「看護できない患者はいない」ことを医師が説いているのが謙虚ですごい。著者は治療者・研究者として優秀であったばかりでなく、人格もすぐれた人だったのだろう。でなければ「ともに病みうる人間」なんて言葉は出てこない。
本書そのものは刊行が古く、DSM-5にも準拠していないので、いわゆる教科書としては他書をあたったほうがよさそう。でもたんなる操作的な診断基準では推し量れない「病の奥深さ」みたいなものをめぐって、長年の診療観察にもとづく疾患例の報告とその考察が惜しみなく開陳されていて、読み物としてとても面白かった。
■目次
第2版刊行にあたって
1 はじめに考えておくこと
この本をつらぬくもの
精神科の病い
精神科看護に求められること
2 精神医療とはなんだろうか
「こころ」と「からだ」
「病気」と「原因」
3 症状をどうみるか──特異症状と一般症状(非特異症状)
非特異症状の意味
各種の非特異症状
感情のあり方
4 睡眠と覚醒
睡眠のリズムと夢作業
睡眠障害
睡眠の質
睡眠を看護に生かす
5 精神療法
各療法の説明をする前に
精神分析
精神分析の限界と新しい精神療法
治療の間隔について
わが国独自の精神療法
看護における転移
6 薬物療法その他
精神科と薬物療法
抗精神病薬
抗不安薬
睡眠導入薬
電気ショック療法
7 統合失調症圏の病気
統合失調症という病名について
統合失調症とはなにか
統合失調症のおもな症状
患者が訴えない症状
幻覚・妄想について
患者の疲労感について
統合失調症患者の自己感覚を推しはかる
統合失調症患者にはおこらないこと
統合失調症の分類
8 統合失調症の経過・Ⅰ
統合失調症の予防と家族
子ども時代の危機要因
学齢期から思春期の危機要因
成人以降
9 統合失調症の経過・Ⅱ
統合失調症の経過をどうみるか
発症前の状態
発病(急性精神病状態)
急性状態の後期
回復期前期
回復期後期
慢性統合失調症
10 躁うつ病圏の病気
「躁状態」と「うつ状態」
病前性格と発病状況
躁うつ病の治療と看護
11 神経症圏の病気
神経症とはなにか
a 発達神経症
小児神経症の代表としてのチックとジル症候群
単純恐怖症
強迫症
対人恐怖症とひきこもり
離人神経症
妄想症(パラノイア、偏執症)
発達神経症とは
b 退行神経症
退行神経症とは
不安神経症とパニック障害
ヒステリー
心気症
心身症
神経症性うつ病
境界例(境界性人格障害)
解離性障害
多重人格(解離性同一性障害)
現実神経症
外傷神経症
12 人格障害
人格障害とはなにか
人格障害の人への接し方
13 外因性精神病
外因性精神病とはなにか
意識の変化
痴呆と器質性人格障害
記憶の障害
a てんかん
てんかんの発作
てんかん者の性格変化
診断のための観察ポイント
てんかんの治療と看護
b 老人性変化による精神障害(アルツハイマー病)
c 精神遅滞
d 症状精神病
内分泌精神症候群
e 薬物(物質)使用による精神障害
アルコールによる精神障害
覚醒剤による精神障害
有機溶剤による精神障害
14 精神科と他科との境界にある問題
コンサルテーション-リエゾン精神医学
心身症
摂食障害
15 現代精神医学を位置づける
〈科学〉と〈技術〉からみた医学・看護学
〈歴史〉からみた医学・看護学
精神医学小史
付録
1 精神科病院についての覚え書
2 症例検討に提出するノートの書き方について
3 仕事のみならず、一般に生活再開にあたっての助言
4 ストレスとつきあうには
索引
あとがき
2019年9月10日に日本でレビュー済み
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精神科の患者さん、というとちょっと構えちゃいますが、読み進めると気負わず接することが出来るかも、と思わせてくれます。すごく分かりやすかったです。