自分も好きな西ノ京辺りの情景、あっという間に小説の世界に引き込まれました。
終戦後まだ15年、作品が書かれた当時は令和の今からでは想像できないくらいリアリティを感じたのではないかと想像します。
紆余曲折の末、観音崎で巡り会った親子の”七つの子”には感動しました。
ただ、再婚しているとはいえ妻孝子への愛情が娘程には感じられなかったのが残念です。昭和という時代背景もあるのでしょうか。
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球形の荒野 (上) 長篇ミステリー傑作選 (文春文庫) (文春文庫 ま 1-127 長篇ミステリー傑作選) 文庫 – 2010/1/8
松本 清張
(著)
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終戦工作で自分の存在を消した外交官の、娘への絶ちがたい情愛――帰還した戦争の「亡霊」が暴き出す人間の内面にひそむ悪と闇
- 本の長さ331ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日2010/1/8
- 寸法10.5 x 1.4 x 15 cm
- ISBN-104167697289
- ISBN-13978-4167697280
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登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (2010/1/8)
- 発売日 : 2010/1/8
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 331ページ
- ISBN-10 : 4167697289
- ISBN-13 : 978-4167697280
- 寸法 : 10.5 x 1.4 x 15 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 78,333位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,551位文春文庫
- カスタマーレビュー:
著者について
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(1909-1992)小倉市(現・北九州市小倉北区)生れ。給仕、印刷工など種々の職を経て朝日新聞西部本社に入社。41歳で懸賞小説に応募、入選した『西郷札』が直木賞候補となり、1953(昭和28)年、『或る「小倉日記」伝』で芥川賞受賞。1958年の『点と線』は推理小説界に“社会派”の新風を生む。生涯を通じて旺盛な創作活動を展開し、その守備範囲は古代から現代まで多岐に亘った。
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2023年6月5日に日本でレビュー済み
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この作品は未読のまま、偶然に映画館で見てイマイチ消化不良でした。 ...で上・下巻とも読了しました、スケジュールの都合で 1ヶ月ほど要しましたが、あの清張作品のミステリー感をやっと取り戻せました(笑)
清張作品のいいのは、この作品もそうですが一気に読めなくて間が空いてもストーリー展開や人物像が取り戻せることですね。私のように人物名の記憶が不得意なものには、前に戻らなくても安心して続けられます。
この作品は長編ですのでやや冗長な部分があるかなあ? と思いました。古都、京都や奈良の歴史資料、情景描写などで間伸びしてます。それと、奥様、ご兄妹、など上流社会? の言葉遣い「 ...ございますのよ」「 ...いらしてくださいな」やりとりがかなり多くて、めんどくさい(笑) 欲をいえば、終戦前後の中立国に滞在してた外交関係者の秘密にもっともっと深入りしたミステリー展開だったら最高ですね。
以上、あれこれ考慮して星は4個とします。
清張作品のいいのは、この作品もそうですが一気に読めなくて間が空いてもストーリー展開や人物像が取り戻せることですね。私のように人物名の記憶が不得意なものには、前に戻らなくても安心して続けられます。
この作品は長編ですのでやや冗長な部分があるかなあ? と思いました。古都、京都や奈良の歴史資料、情景描写などで間伸びしてます。それと、奥様、ご兄妹、など上流社会? の言葉遣い「 ...ございますのよ」「 ...いらしてくださいな」やりとりがかなり多くて、めんどくさい(笑) 欲をいえば、終戦前後の中立国に滞在してた外交関係者の秘密にもっともっと深入りしたミステリー展開だったら最高ですね。
以上、あれこれ考慮して星は4個とします。
2021年11月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
素晴らしい小説だ。
小説を読んだと言うより、物語の中を生きたという実感さえ起こさせる。
疵暇はある(例えば画家の件は納得しがたい)が、全体として気にならない。
深く、切なく、美しい。
この作品だけでも、並の作家なら生涯を代表する渾身の一作たり得るが、解説にもあるように清張は1960年、「日本の黒い霧」「わるいやつら」「砂の器」なども雑誌に連載しているのだ。
人間業とは到底思えない。
小説を読んだと言うより、物語の中を生きたという実感さえ起こさせる。
疵暇はある(例えば画家の件は納得しがたい)が、全体として気にならない。
深く、切なく、美しい。
この作品だけでも、並の作家なら生涯を代表する渾身の一作たり得るが、解説にもあるように清張は1960年、「日本の黒い霧」「わるいやつら」「砂の器」なども雑誌に連載しているのだ。
人間業とは到底思えない。
2023年9月21日に日本でレビュー済み
中学生のころカッパノベルスで読みました。当時、自分の中では『点と線』『ゼロの焦点』『砂の器』『波の等』には及びませんが、その次ぐらいの位置づけでした。たしかNHK(民放かも)でドラマ化されていたと思います。今改めて読み直してみると、「野上顕一郎が日本に戻ってこれない理由」がまったくわかりません。もちろんそれについては色々と説明されていますが、イマイチ納得できません。戦後の日本なら和平工作をした人の方が英雄で、むしろ元陸軍武官の伊藤の方が非難されていたのではないでしょうか。和平工作をした人物が逃げ隠れして、本土決戦(一億玉砕)を叫んでいた人物がむしろ我が物顔で大手を振って歩いている(ように見える)のはどうなんでしょうか。野上顕一郎は自ら不幸になる道を進んで選んでいるようにしか見えません。作者が冒頭の魅力的な謎を思いつき、それに合わせたストーリーを無理矢理こじつけたような感じがします。
ただ、読んでいる時にはあまり気にならず、上下2冊の長いお話ですが(カッパノベルスは1冊)、一気に読めてしまいます。そのあたりは、さすが清張さんだと思います。
ただ、読んでいる時にはあまり気にならず、上下2冊の長いお話ですが(カッパノベルスは1冊)、一気に読めてしまいます。そのあたりは、さすが清張さんだと思います。
2018年4月7日に日本でレビュー済み
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戦後16年経った時代を描く長編。映画化、TVドラマ化が繰り返されてきた。
敗戦間近な緊迫した時期に発生した事件の種が、16年の間生き続けて殺人事件を引き起こしてゆく。
男たちの地球規模の葛藤と並行して、父と娘の絆が哀切に描かれてゆく。背景に京都の寺々が配されて情感を高める。
松本清張の脂の乗り切った時代の作品だ。
今現在読むと、通信手段など時代を感じさせる一方、今だからこそ見えてくる部分に気づく。
文中のセリフにある通り、タイトルの球形とは地球であり、荒野と化した地球を意味するのだが、今、東日本大震災と、福島原発事故を経てきた時点で読むと、なんとも新しい手触りを「球形の荒野」に感じる。
今が、まさに球形の荒野じゃないか、の思いが生まれた。
さらに、16年という長い年月の間、憎悪、怒り、疑惑、怨念を抱き続け、16年間を足踏みしてきた男たちの思いを、現在から改めて見ることができる。人の傷は、16年ぽっちでは癒されないということ。
また、国の作った書類によって生身の父と娘が引き裂かれたままに終わる姿を、生々しく感じないわけにいかない。
ストーリーを追う物語を楽しんだ後に、今現在に生きている問題とつき合わせて考えることができる、言い換えれば、生きている作品。
敗戦間近な緊迫した時期に発生した事件の種が、16年の間生き続けて殺人事件を引き起こしてゆく。
男たちの地球規模の葛藤と並行して、父と娘の絆が哀切に描かれてゆく。背景に京都の寺々が配されて情感を高める。
松本清張の脂の乗り切った時代の作品だ。
今現在読むと、通信手段など時代を感じさせる一方、今だからこそ見えてくる部分に気づく。
文中のセリフにある通り、タイトルの球形とは地球であり、荒野と化した地球を意味するのだが、今、東日本大震災と、福島原発事故を経てきた時点で読むと、なんとも新しい手触りを「球形の荒野」に感じる。
今が、まさに球形の荒野じゃないか、の思いが生まれた。
さらに、16年という長い年月の間、憎悪、怒り、疑惑、怨念を抱き続け、16年間を足踏みしてきた男たちの思いを、現在から改めて見ることができる。人の傷は、16年ぽっちでは癒されないということ。
また、国の作った書類によって生身の父と娘が引き裂かれたままに終わる姿を、生々しく感じないわけにいかない。
ストーリーを追う物語を楽しんだ後に、今現在に生きている問題とつき合わせて考えることができる、言い換えれば、生きている作品。
2021年5月2日に日本でレビュー済み
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テレビドラマを見て読みましたが、これを上回る内容でした。
ストーリーは日本敗戦から16年経った奈良の唐招提寺と安居院での、とある属人的な痕跡との遭遇から幕を開ける。その後、舞台は日本各地へと移動する。
情景描写も、場面毎において葛藤する心理描写もなかなか良かったです。
松本清張作品に時々あるようなドロドロさはない。引き込まれながらも、ほんわかした雰囲気で包み込まれるようにラストへ進む。
第二次世界大戦末期、中立国であるスイスの日本公使館の駐在武官がからんだ、当時スイスにいた後にCIA長官となるアレン・ダレスとの接触と終戦工作という実話が、本作品の基になっているように思う。
解説の方で半藤利一氏が、本作は「繰り返し読むほど愛読している」と書いた理由が分かるような気がしました。
ストーリーは日本敗戦から16年経った奈良の唐招提寺と安居院での、とある属人的な痕跡との遭遇から幕を開ける。その後、舞台は日本各地へと移動する。
情景描写も、場面毎において葛藤する心理描写もなかなか良かったです。
松本清張作品に時々あるようなドロドロさはない。引き込まれながらも、ほんわかした雰囲気で包み込まれるようにラストへ進む。
第二次世界大戦末期、中立国であるスイスの日本公使館の駐在武官がからんだ、当時スイスにいた後にCIA長官となるアレン・ダレスとの接触と終戦工作という実話が、本作品の基になっているように思う。
解説の方で半藤利一氏が、本作は「繰り返し読むほど愛読している」と書いた理由が分かるような気がしました。
2007年12月24日に日本でレビュー済み
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性善説の司馬遼太郎に対し、性悪説の松本清張さんとしては意外とあっさりした内容だと思います。推理小説ではありますが、どちらかというと終戦直前の日本の苦悩を的確に表現した歴史小説の部類に近いような気がします。そういった意味で、時代小説・歴史小説ファンの皆さんにもお勧めしたい一冊(上下2巻ですが)です。どの時代にも共通する”真の平和を願う者”の苦悩が描かれています。