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三体III 死神永生 上 単行本 – 2021/5/25
一方、三体文明が太陽系に送り込んだ極微スーパーコンピュータ・智子(ソフォン)は、たえず人類の監視を続けていた。面壁者・羅輯(ルオ・ジー)の秘策により三体文明の地球侵略が抑止されたあとも、智子は女性型ロボットに姿を変え、二つの世界の橋渡し的な存在となっていたが……。
全世界でシリーズ2900万部、日本でも47万部。壮大なスケールで人類の未来を描く《三体》三部作、堂々の完結篇。
- 本の長さ432ページ
- 言語日本語
- 出版社早川書房
- 発売日2021/5/25
- 寸法14 x 2.6 x 19.4 cm
- ISBN-104152100206
- ISBN-13978-4152100207
この著者の人気タイトル
出版社より
大ヒット中国SF『三体』プロモーションコミック
全てはここから始まった
気になる続きはぜひ小説版で。
コミック:久間月慧太郎/制作:サイドランチ
三体 | 三体Ⅱ 黒暗森林 上 | 三体Ⅲ 死神永生 上 | 三体0【ゼロ】 球状閃電 | 円──劉慈欣短篇集 | |
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カスタマーレビュー |
5つ星のうち4.4
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5つ星のうち4.6
3,023
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5つ星のうち4.7
2,535
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5つ星のうち4.5
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5つ星のうち4.5
79
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価格 | ¥2,090¥2,090 | ¥1,553¥1,553 | ¥2,639¥2,639 | ¥2,200¥2,200 | ¥1,210¥1,210 |
書籍紹介 | 尊敬する物理学者の父・哲泰を文化大革命で亡くし、人類に絶望した中国人エリート女性科学者・葉文潔。彼女が宇宙に向けて秘密裏に発信した電波は惑星〈三体〉の異星人に届き、驚くべき結果をもたらす。現代中国最大のヒット小説にして《三体》三部作の第一作 | 葉文潔をリーダーに戴いた地球三体協会の瓦解により、地球は三体文明により侵略の危機的状況にあることが判明した。人類は、人類文明最後の希望となる「面壁者」を立てて立ち向かうことを決断する――! 13万部を突破した『三体』待望の第二部! | SFの歴史を変えた驚天動地の三部作、ついに完結! 三体文明の地球侵略に対抗する「面壁計画」の裏で、若き女性エンジニア程心(チェン・シン)が発案した極秘の「階梯計画」が進行していた。目的は三体艦隊に人類のスパイを送り込むこと。程心の決断が人類の命運を揺るがす。衝撃の三部作完結! | 『三体』三部作の原点にして前日譚 14歳の誕生日の夜に“それ”に両親を奪われた少年、陳。謎の球電に魅せられ、研究を進めるうちに、彼は思いも寄らぬプロジェクトに巻き込まれていく。史上最強のエンタメ・シリーズ『三体』三部作で描かれたアイデアやキャラクターが登場する、衝撃の前日譚! | 劉慈欣初の文庫化! 『三体』の一章を抜粋改作した表題作など13篇収録 三百万の軍隊を用いた驚異の人間計算機により十万桁まで円周率を求めようとする「円」など全13篇を収録した短篇集が文庫化。 |
商品の説明
著者について
登録情報
- 出版社 : 早川書房 (2021/5/25)
- 発売日 : 2021/5/25
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 432ページ
- ISBN-10 : 4152100206
- ISBN-13 : 978-4152100207
- 寸法 : 14 x 2.6 x 19.4 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 9,347位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 70位SF・ホラー・ファンタジー (本)
- - 770位文芸作品
- カスタマーレビュー:
著者について
SF翻訳家、書評家、アンソロジスト。
1961年2月2日、高知県高知市生まれ。高知市立追手前小学校、土佐中・高等学校を経て、京都大学文学部文学研究科卒(英語アメリカ文学専攻)。
1986年、マリオン・ジマー・ブラッドリー『惑星救出計画』でSF翻訳者デビュー。訳書は、バリントン・J・ベイリー『時間衝突』『ロボットの魂』(以上、創元SF文庫)、P・K・ディック『ザップ・ガン』、コニー・ウィリス『ドゥームズデイ・ブック』『航路』など約100冊。共訳書に劉慈欣『三体』三部作、『円』『球状閃電』『超新星紀元』、『カート・ヴォネガット全短篇』全4巻(以上、早川書房)など。
編訳書に、シオドア・スタージョン『不思議のひと触れ』『輝く断片』(河出文庫)、コニー・ウィリス『最後のウィネベーゴ』(河出書房新社)、『マーブル・アーチの風』、(早川書房)など。
スタージョン「ニュースの時間です」、テッド・チャン「商人と錬金術師の門」、劉慈欣「流浪地球」(共訳)の翻訳により、第36回、第40回、第54回星雲賞海外短編部門を受賞。ベイリー『時間衝突』、劉慈欣『三体』『三体Ⅱ 黒暗森林』で星雲賞海外長編部門受賞。
〈小説奇想天外〉の翻訳SF時評「海外SF問題相談室」を皮切りに、各紙誌にコラム・書評を連載。〈本の雑誌〉新刊SF時評は1990年から(二度の中断をはさみ)継続中。
2004年3月に豊崎由美との共著『文学賞メッタ斬り!』を刊行。
2008年からアンソロジストとしても活動。創元SF文庫『年刊日本SF傑作選』(日下三蔵と共編)とその後継の『ベストSF』(竹書房文庫)、『不思議の扉』(角川文庫)の各シリーズや、『ゼロ年代日本SFベスト集成』全2巻、『時間SF傑作選 ここがウィネトカなら、きみはジュディ』などのSFアンソロジーを編纂。責任編集の河出文庫『NOVA 書き下ろし日本SFコレクション』全10巻で、第34回日本SF大賞特別賞、第45回星雲賞自由部門受賞。
著書に『20世紀SF1000』、『新編 SF翻訳講座』、『50代からのアイドル入門』、『現代SF観光局』など。
1995年4月に開設したウェブサイト(http://www.asahi-net.or.jp/~KX3M-AB/)の日記は、その一部が、『狂乱西葛西日記20世紀remix SF&ミステリ業界ワルモノ交遊録』にまとめられている。
ツイッターのアカウント(@nzm)は、http://twitter.com/nzm/
日本推理作家協会、本格ミステリ作家クラブ、日本SF作家クラブ会員。「ゲンロン 大森望 SF創作講座」主任講師。
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イメージ付きのレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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ただもの凄いです。
・現代の最新の理論も導入されているので現実味を感じるフィクションとノンフィクションの間にある作品。
・一見上下巻800ページ以上と量があるように思えるが、前述のとおり現実味のあるフィクションが猛スピードで進んでいくのでどんどんページをめくる手が早くなり、意識は完全にその世界に浸れる。
・少しネタバレ気味にもなるが、下記の項目に興味のある人には是非読んでほしい。
↓
↓
・超ひも理論と11次元の世界
・光速の速度制限についての考察
・インターステラーを思わせる4-5次元空間
・ホログラフィック宇宙論
など上記は一部あるがほか様々な概念が導入されている。
上記単語にピンときた人、なんか聞いたことがある、興味のある人は必読。
間違いなく後世にも残るSF超大作になっている。
発売直後に読めたことは幸運であったと読後感じた。
繰り返しになるが【屈指の名作】である。
・なお漢字の読みが気になる、覚えにくい場合は登場人物一覧を手元に置いておくことをお勧めする
・現代の最新の理論も導入されているので現実味を感じるフィクションとノンフィクションの間にある作品。
・一見上下巻800ページ以上と量があるように思えるが、前述のとおり現実味のあるフィクションが猛スピードで進んでいくのでどんどんページをめくる手が早くなり、意識は完全にその世界に浸れる。
・少しネタバレ気味にもなるが、下記の項目に興味のある人には是非読んでほしい。
↓
↓
・超ひも理論と11次元の世界
・光速の速度制限についての考察
・インターステラーを思わせる4-5次元空間
・ホログラフィック宇宙論
など上記は一部あるがほか様々な概念が導入されている。
上記単語にピンときた人、なんか聞いたことがある、興味のある人は必読。
間違いなく後世にも残るSF超大作になっている。
発売直後に読めたことは幸運であったと読後感じた。
繰り返しになるが【屈指の名作】である。
・なお漢字の読みが気になる、覚えにくい場合は登場人物一覧を手元に置いておくことをお勧めする
2巻までより面白いです。
先が気になります。
どんな結末になるのかな。
その三部作の最終巻がこの「死神永生」だ。
中国では第二部の「黒暗森林」が一番人気があるらしいが、個人的にはこの「死神永生」を最高傑作に推したい。
以下「黒暗森林」のネタバレも含む感想。
さて、「死神永生」は基本的には「黒暗森林」の正当な続編であり、時間軸もそれに沿って展開していく。
ここで読者は一つの不安を覚えることになる。
すなわち、「黒暗森林」がついに三体世界に対抗する手段を手にした地球世界が彼の文明の侵略を跳ね除ける、という希望の持てる終わり方だったために、その続きを描く「死神永生」ではその希望が全て打ち壊されるのではないかという恐怖だ。
残念ながらそれは的中してしまう。
三体世界と地球世界の宥和は幻想に過ぎず、致命的な隙を見せた人類に対して三体世界は再び牙を剥く。
相手を欺くことを覚えてより完璧になった三体世界の侵略にはいかなる隙も見出だせず、今度こそ人類は彼らに対抗する手段を失った。
このまま支配を受け入れるしかないのかーーと読者が戦々恐々としているところで、とある要因により三体世界は地球世界から手を引く。
だがそれによって読者が恐怖から解放されることはない。
なぜなら、そこまで読んだ読者なら分かっているからだ。
そのとある要因が、実は三体世界などより遥かに危険で、かつどうしようもない死刑宣告であることが。
「死神永生」はあらゆる要素が第二部までとは桁違いにスケールが大きくなる。
時間の単位も、危機の範囲も、ありとあらゆるものが。
本書はそれによって、誰もが持っている「宇宙への根源的恐怖」を呼び起こすことに成功している。
宇宙は人間が不用意に足を踏み入れていい場所ではない、という危機感が増幅され、登場人物たちへの極大な感情移入効果に繋がっている。
つまり物語への没入感が前二冊よりも凄まじく、最高傑作に挙げるのはそれが理由である。
ただし、欠点もいくつかある。
一つは主人公。
今回の主人公は仕方ない状況もあるとはいえ、人類にとって致命的な過ちを二度も犯す。またその原因は論理的思考に基づくものでなく、ほとんどが彼女の感情的な部分によるものなので、嫌悪感を覚える人も多いだろう。
第二部の主人公も続投しているのだが、こちらが常に泰然自若とした態度でいるのもまた対照的に主人公の不安定さを浮き彫りにする。
もう一つは終わり方。
ただしこれは別に終わり方が明確に悪い、というわけでなく、どちらかと言えば「黒暗森林」と比較した場合の話だ。
「黒暗森林」はそこまでの全ての話に決着をつける上に希望の持てる終わり方で、「続編でやることがあるのか?」と言われていたほど綺麗な結末だったため、流石にそれと比べると分が悪い。
中国で「黒暗森林」の方が人気が高いというのは、恐らくこの二つの違いによるものではないだろうか。
特に主人公に関しては「死神永生」の方が人気が無いのは確実だろう。
ただそれでも自分にとって「死神永生」は三部作の中でも読んでいて最ものめり込めた作品だ。
「黒暗森林」まで読んだならこれを読まないのは損をしている。
値段は少々高いけれど、それ以上の価値のある作品だと思う。
そして勢いは100000000000000点。
著者自身もあとがきに書いていたけど、第二部のような絶頂カタルシスを期待して読むと肩透かしを食らう。
ネタバレ満載で書かせてもらうが、とにかく主人公がひどい。
ことごとく判断を誤り続けて、地球人類を絶滅に導いてしまう。
前作の主人公ルオジーが人生をかけて守り続けてきた地球を、守護者役をバトンタッチして5分で破滅させる。
くは~、ひどい。ひどすぎる。
主人公の判断基準は「慈愛」であり、ロマンチックではあるんだけど容赦ない作品世界のなかでは、愛などというものはクソの役にも立たず、ことごとく判断が裏目に出ていく。というか、主人公の愛が事態を好転させるシーンがわずかでもあったっけ?
明確な功績は脳を送り出したことにより、結果として光速突破のヒントをもらったことだけど、恒星間宇宙船で先に太陽系外を脱出した人類が独力で技術開発に成功した描写があったから、とくに意味がなかった気もする。
作者にエンタメ小説として展開する気があれば、超時空要塞マクロスのように「愛」の力で全宇宙の黒暗森林状態を解決する!というオチにつながるんだろうし、はじめのうちはそういう構想もあったのではないかと思う。全宇宙に希望が見えたね、よかったよかった…。
しかし、そんな「愛は勝つ」的な生ぬるい展開を、この本の著者が選ぶはずもなかった…。
俺が考えた地獄をみろ!!!これでシリーズは終わりだ!SFとしてやりたい放題してやるぜ!!!とばかりに、怒涛の超展開が押し寄せてくる。
ええええ!!!??? となる。
結末に近づけば近づくほど、作者はますますエンジンがかかってくる。
主人公に数百年、数千年の時を超えて巡り合う運命の恋人がいる?
これまで、運命の星でハッピーエンドを迎える伏線を張ってた?
悪いな!そんなこと知らんし!気のせいじゃね?
ははははは!やりたい放題全宇宙破壊ビームぽちっ!
ドーーーーン!!!!!
読者唖然。そんな感じ。
読み終わった後は魂が抜けたようになる。
なんつーか、光速度で突き進むジェットコースターに乗せられて、次元の彼方へ吹き飛ばされた気分。
物凄い体験をしたよ…なんかもう…すごいとしかいいようがない…。
一冊2000円くらいする? そんな些末なことは気にならない。
20000円出してもいいくらいの絶頂体験だった。