この小説は、ボランティア活動の悩みを取り上げた点で面白かったです。
主人公が中東の国や東日本大震災の被災地へボランティアに行き、中東の国では現地の少年に頼まれて規則を破って境界の外へ連れて行ってしまい、日本の被災地ではボランティアの集合写真を撮ったところ、思い出作りで来るのはやめろと住民から怒られ、主人公はどうしたものか悩む。
主人公の友人の中には、やると決めたら何と言われようとやり通せ、そうでなければ最初から関わるな、という人もいるが、実際にはそう単純に割り切れるものではないと思う。
小説の最後に主人公が言うように、何となくでも始めてみて、失敗したらやめるということでよいと思う。
ただし、海外でのボランティアは、国内よりも安全確保が数段重要という違いはある。
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タラント (単行本) 単行本 – 2022/2/21
角田 光代
(著)
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こんな人生に、使命は宿るのか。片足の祖父、不登校の甥、大切な人を失ったみのり。絶望に慣れた毎日が、一通の手紙から動き出す。慟哭と感動の傑作長篇。
- 本の長さ443ページ
- 言語日本語
- 出版社中央公論新社
- 発売日2022/2/21
- 寸法13.8 x 3.1 x 19.8 cm
- ISBN-104120055019
- ISBN-13978-4120055010
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商品の説明
著者について
角田光代
1967年神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部文芸科卒業。90年「幸福な遊戯」でデビュー。96年『まどろむ夜のUFO』で野間文芸新人賞、2003年『空中庭園』で婦人公論文芸賞、05年『対岸の彼女』で直木賞、07年『八日目の蝉』で中央公論文芸賞、11年『ツリーハウス』で伊藤整文学賞、12年には『かなたの子』で泉鏡花文学賞及び『紙の月』で柴田錬三郎賞を、14年『私のなかの彼女』で河合隼雄物語賞、21年『源氏物語』の完全新訳で読売文学賞を受賞。その他の著書に『月と雷』『坂の途中の家』『私はあなたの記憶のなかに』『銀の夜』、エッセイ集『世界は終わりそうにない』『わたしの容れもの』『月夜の散歩』などがある。
1967年神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部文芸科卒業。90年「幸福な遊戯」でデビュー。96年『まどろむ夜のUFO』で野間文芸新人賞、2003年『空中庭園』で婦人公論文芸賞、05年『対岸の彼女』で直木賞、07年『八日目の蝉』で中央公論文芸賞、11年『ツリーハウス』で伊藤整文学賞、12年には『かなたの子』で泉鏡花文学賞及び『紙の月』で柴田錬三郎賞を、14年『私のなかの彼女』で河合隼雄物語賞、21年『源氏物語』の完全新訳で読売文学賞を受賞。その他の著書に『月と雷』『坂の途中の家』『私はあなたの記憶のなかに』『銀の夜』、エッセイ集『世界は終わりそうにない』『わたしの容れもの』『月夜の散歩』などがある。
登録情報
- 出版社 : 中央公論新社 (2022/2/21)
- 発売日 : 2022/2/21
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 443ページ
- ISBN-10 : 4120055019
- ISBN-13 : 978-4120055010
- 寸法 : 13.8 x 3.1 x 19.8 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 91,817位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 16,255位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1967年、神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。
90年「幸福な遊戯」で海燕新人文学賞を受賞しデビュー。96年『まどろむ夜のUFO』で野間文芸新人賞、98年『ぼくはきみのおにいさん』で坪田譲治文学賞、『キッドナップ・ツアー』で99年産経児童出版文化賞フジテレビ賞、2000年路傍の石文学賞、03年『空間庭園』で婦人公論文芸賞、05年『対岸の彼女』で直木賞、06年「ロック母」で川端康成文学賞、07年『八日目の蝉』で中央公論文芸賞を受賞。著者に『三月の招待状』『森に眠る魚』『くまちゃん』など多数。2010年7月には、毎日新聞の連載『ひそやかな花園』も単行本化された。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2022年4月2日に日本でレビュー済み
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「わくわくと胸躍らせて出ていった場所に、不覚にも連れ戻されたと
みのりは感じる」
著者は心理描写が上手い。
ただ重い。全然、頁が進まない。
ふと、最終章をのぞき見して救われた。
「立ち上がり、ぼくが歩き出すと、
とてつもなく広い競技場がしんと静まり返る。
そりゃそうだろう。義足の老人がバーを跳び越えるところを...」
彼は挑んでいる。彼は自分を信じてる。
「空にいる人たち、みんなにハイタッチできるくらい跳ぶんだ」
すがすがしさが抜けていった。
みのりは感じる」
著者は心理描写が上手い。
ただ重い。全然、頁が進まない。
ふと、最終章をのぞき見して救われた。
「立ち上がり、ぼくが歩き出すと、
とてつもなく広い競技場がしんと静まり返る。
そりゃそうだろう。義足の老人がバーを跳び越えるところを...」
彼は挑んでいる。彼は自分を信じてる。
「空にいる人たち、みんなにハイタッチできるくらい跳ぶんだ」
すがすがしさが抜けていった。
2024年3月23日に日本でレビュー済み
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文学キョーダイが誉めていたので購入しました。人生の機微ってこうやって表現するんですね。
2022年11月13日に日本でレビュー済み
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壮大な物語。最初はバラバラに動いていたものがだんだんと繋がって、釘付けになりました。戦争、震災、ボランティア、義足のアスリート。関わることと、飲み込まれないことの距離を慎重に取りながら、話が進みます。戦争で足を失った無口な祖父、清美の、心語りが胸に刺さります。ラストは号泣でした。傑作です。
2022年5月14日に日本でレビュー済み
街中で物乞いやズルい商売に遭っても当り前の事として受け取れるのに、ツアーで案内された先でそれに遭遇すると損なわれた気分になるのはそういう訳か。と腑に落ちた
興味深いが、反面長い説教食らってる気分にもなり、ボリュームが少々しんどかったかも
興味深いが、反面長い説教食らってる気分にもなり、ボリュームが少々しんどかったかも
2022年7月21日に日本でレビュー済み
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いつの間にか角田さんは物語ではなく人間を描く作家になっていた。昔から作者は人間を描くのがうまかったし、それはそれで好きなところでもある。が、人間を掘りさげるあまりドラマチックな物語を作るのに臆病になったのではないか、などとこの作品を読んで思ったりもした。
この作品では、主人公みのりという平凡な女性がほんの少しだけ新しいことに踏み出すまでの心境の変化を描いている。作者は平凡な人間を好んで描きながら、”平凡”という記号のような人間はいないことをよく知っている。主人公の過去や家族や友人をとおして、”平凡”な何処にでもいる人間を唯一の人間として浮かび上がらせ、些細な心の移り変わりを言葉で説明することなく一大事件にもせず自然に描いている。これは作者ならではの技術で個性で素晴らしいし文学なんだなと思う。でもエンタメとして物語としての面白さも捨てないで欲しいとも思う。
この作品では、主人公みのりという平凡な女性がほんの少しだけ新しいことに踏み出すまでの心境の変化を描いている。作者は平凡な人間を好んで描きながら、”平凡”という記号のような人間はいないことをよく知っている。主人公の過去や家族や友人をとおして、”平凡”な何処にでもいる人間を唯一の人間として浮かび上がらせ、些細な心の移り変わりを言葉で説明することなく一大事件にもせず自然に描いている。これは作者ならではの技術で個性で素晴らしいし文学なんだなと思う。でもエンタメとして物語としての面白さも捨てないで欲しいとも思う。
2022年3月25日に日本でレビュー済み
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戦争に夢が壊されてもいつかまた立ち直り、再び夢を見る。最初みのりの動揺、少し考えすぎるとこにどこかでイライラした気持ちがあったけど、最後の最後じいちゃんの話を読んで感動しました。角田さんの作品を初めて読んだけど、すごく良い経験でした。ありがとうございます。