少し理解が難しい本でした。
何度か読み直す必要があるかと思います。
現代にとって、必要な考えだと思いました。
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「利他」とは何か (集英社新書) 新書 – 2021/3/17
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【コロナ時代。他者と共に生きる術とは?】
コロナ禍によって世界が危機に直面するなか、いかに他者と関わるのかが問題になっている。
そこで浮上するのが「利他」というキーワードだ。
他者のために生きるという側面なしに、この危機は解決しないからだ。
しかし道徳的な基準で自己犠牲を強い、合理的・設計的に他者に介入していくことが、果たしてよりよい社会の契機になるのか。
この問題に日本の論壇を牽引する執筆陣が根源的に迫る。
まさに時代が求める論考集。
【目次】
はじめに――コロナと利他 伊藤亜紗
第1章:「うつわ」的利他――ケアの現場から 伊藤亜紗
第2章:利他はどこからやってくるのか 中島岳志
第3章:美と奉仕と利他 若松英輔
第4章:中動態から考える利他――責任と帰責性 國分功一郎
第5章:作家、作品に先行する、小説の歴史 磯崎憲一郎
おわりに――利他が宿る構造 中島岳志
【著者プロフィール】
●伊藤亜紗(いとう あさ)美学者。『記憶する体』を中心とした業績でサントリー学芸賞受賞。
●中島岳志(なかじま たけし)政治学者。『中村屋のボース』で大佛次郎論壇賞受賞。
●若松英輔(わかまつ けいすけ)批評家、随筆家。『小林秀雄 美しい花』で蓮如賞受賞。
●國分功一郎(こくぶん こういちろう)哲学者。『中動態の世界』で小林秀雄賞受賞。
●磯崎憲一郎(いそざき けんいちろう)小説家。『終の住処』で芥川賞受賞。
コロナ禍によって世界が危機に直面するなか、いかに他者と関わるのかが問題になっている。
そこで浮上するのが「利他」というキーワードだ。
他者のために生きるという側面なしに、この危機は解決しないからだ。
しかし道徳的な基準で自己犠牲を強い、合理的・設計的に他者に介入していくことが、果たしてよりよい社会の契機になるのか。
この問題に日本の論壇を牽引する執筆陣が根源的に迫る。
まさに時代が求める論考集。
【目次】
はじめに――コロナと利他 伊藤亜紗
第1章:「うつわ」的利他――ケアの現場から 伊藤亜紗
第2章:利他はどこからやってくるのか 中島岳志
第3章:美と奉仕と利他 若松英輔
第4章:中動態から考える利他――責任と帰責性 國分功一郎
第5章:作家、作品に先行する、小説の歴史 磯崎憲一郎
おわりに――利他が宿る構造 中島岳志
【著者プロフィール】
●伊藤亜紗(いとう あさ)美学者。『記憶する体』を中心とした業績でサントリー学芸賞受賞。
●中島岳志(なかじま たけし)政治学者。『中村屋のボース』で大佛次郎論壇賞受賞。
●若松英輔(わかまつ けいすけ)批評家、随筆家。『小林秀雄 美しい花』で蓮如賞受賞。
●國分功一郎(こくぶん こういちろう)哲学者。『中動態の世界』で小林秀雄賞受賞。
●磯崎憲一郎(いそざき けんいちろう)小説家。『終の住処』で芥川賞受賞。
- 本の長さ224ページ
- 言語日本語
- 出版社集英社
- 発売日2021/3/17
- 寸法10.6 x 1.1 x 17.3 cm
- ISBN-104087211584
- ISBN-13978-4087211580
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登録情報
- 出版社 : 集英社 (2021/3/17)
- 発売日 : 2021/3/17
- 言語 : 日本語
- 新書 : 224ページ
- ISBN-10 : 4087211584
- ISBN-13 : 978-4087211580
- 寸法 : 10.6 x 1.1 x 17.3 cm
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2021年4月19日に日本でレビュー済み
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東京工業大学の「未来の人類研究センター」の共同研究から生まれた一冊。美学者、政治学者、批評家、哲学者、小説家の5人が1本ずつエッセイを寄稿している。格差拡大、気候変動、コロナ危機などを背景に「利他」の考え方が注目を集めているので、この概念を多面的にとらえてみようということで分野が少しずつ違う5人が「利他」を自身の関心分野に引き寄せて論じたという恰好である。
利他を比較的直接論じているのは近年の動向を書いている美学者の伊藤亜紗と贈与に絡めて論じた政治学者の中島岳志の2人。なかでも伊藤亜紗の1本は情報量も多く現状のよい整理になった。合理的利他主義(ジャック・アタリ)、効果的利他主義(ピーター・シンガー)といった「理性」を前面に出した利他の考え方は、個人的な思い入れをベースにした「共感」では複雑に絡み合ったシステミックな問題に対処できないことの裏返しであるという説明はまったく腑に落ちる。また、寄付の8割が個人由来(日本は8割が法人)というアメリカでは「私財をどこに寄付すれば効率的に使われるか」を気にするという話も頷ける。
伊藤は利他的行為のインパクトを数値化することの負の面にも言及している。たとえば寄付の効率という場合、額だけでなくリターン(目的の達成度)が問われる。現にそのような目的で多様な指標がつくられているが、今後はその精度や存在意義も改めて問われることになっていくだろう。ビル・ゲイツの慈善活動も効率化、最適化を重視した取り組みだが、莫大な資金力を背景にした介入は、たとえ非常に効率がよかったとしても、発展途上国の国家制度を弱体化しかねないという根本的な問題もある。
数値化に関しては、罰金など数字による管理を導入すると倫理的・感情的なつながりが失われる傾向があり、報酬は利他的行動を短期的にしか促進しない(長期的にはむしろ意欲を失わせる)という研究結果もある。また、「数量化しえないものを数量化しようとする欲望の直接的な帰結」として「ブルシット・ジョブ(クソどうでもいい仕事)」を増加するという指摘(デヴィッド・グレーバー)も紹介している。
伊藤ならではの視点だと思ったのが「『共感から利他が生まれる』という発想は『共感を得られないと助けてもらえない』というプレッシャーにつながる」という指摘。これは多くの利他の矢印の先にある人やコトにとっての現実だ。「ケア」の現場において伊藤はそういう場面を見ており、「他者のために何かよいことをしようとする思いが、しばしば、その他者をコントロールし、支配することにつながる」とも感じている。それが彼女の利他に対する警戒感に結びついているという。やってあげようとしすぎることも、過剰に「効果」を測定しようとすることも、利他的行為の受け取り手に対する信頼を欠いている。利他的行為の結果が想定通りでないとき、それを受け入れ、相手を変えるのではなく自分が変わることができるか。伊藤がたどり着いた結論は「『よき利他』には必ず『自分が変わること』が含まれている」「相手のために何かしているときであっても、自分で立てた計画に固執せず、常に相手が入り込めるような余白をもっていること」だった。
利他に絡む支配について、中島岳志は『小僧の神様』を引用して論じている。小僧に寿司を御馳走してやったAが人知れずいいことをしたにもかかわらず、人知れず悪いことをしたような「変に寂しい、いやな気持」になった。また、中島がインドで通りすがりの人に荷物を運んでもらったときに礼を言ったら、とてもいやな顔をされたという話も似た構造だ。そのインド人は当然のことをしただけなのに礼を言われることで借りをつくらされたような嫌な気持ちになったのだろう。「利他は私たちのなかにあるものではない、利他を所有することはできない、常に不確かな未来によって規定されるものである」というのが中島のとりあえずの結論だ。
中島は本書の「おわりに」で利他をめぐる各人の論考を通じて「うつわとしての人間」という共通の人間観にたどりついたと述べている。やや苦し紛れのようなまとめ方だが、つまり「器」は誰かによって使われることで機能を発揮するといった意味であろうか。私という主体が私でないものに対して一方的に与える、施す、働きかけることが本来の利他ではない、というところまでは最大公約数としていうことができそうだ。
しかし利他が「器としてのあり方」なのだとしたら、「利他」よりも「無私」といったほうがしっくりいく。伊藤のエッセイのなかにAltruismは19世紀半ばにオーギュスト・コントがEgoismに対置する言葉として19世紀に提唱するようになった造語であると書いてあった。それより起源の古いことばにcompassionがある。日本語では「思いやり」と訳されることも多いが、もともとはラテン語のcon(共に)とpati(苦しむ)が結びついた言葉で文字通り「ともに苦しむ」というニュアンスがある。言いたいのは、altruismがあくまでもismつまり主義・主張なのに対して、compassionは感情であり行動である。そういう流れでいっても、「器としての在り方」はaltruismよりcompassionに考え方として近いのではないか、そんなことを考えた。
利他を比較的直接論じているのは近年の動向を書いている美学者の伊藤亜紗と贈与に絡めて論じた政治学者の中島岳志の2人。なかでも伊藤亜紗の1本は情報量も多く現状のよい整理になった。合理的利他主義(ジャック・アタリ)、効果的利他主義(ピーター・シンガー)といった「理性」を前面に出した利他の考え方は、個人的な思い入れをベースにした「共感」では複雑に絡み合ったシステミックな問題に対処できないことの裏返しであるという説明はまったく腑に落ちる。また、寄付の8割が個人由来(日本は8割が法人)というアメリカでは「私財をどこに寄付すれば効率的に使われるか」を気にするという話も頷ける。
伊藤は利他的行為のインパクトを数値化することの負の面にも言及している。たとえば寄付の効率という場合、額だけでなくリターン(目的の達成度)が問われる。現にそのような目的で多様な指標がつくられているが、今後はその精度や存在意義も改めて問われることになっていくだろう。ビル・ゲイツの慈善活動も効率化、最適化を重視した取り組みだが、莫大な資金力を背景にした介入は、たとえ非常に効率がよかったとしても、発展途上国の国家制度を弱体化しかねないという根本的な問題もある。
数値化に関しては、罰金など数字による管理を導入すると倫理的・感情的なつながりが失われる傾向があり、報酬は利他的行動を短期的にしか促進しない(長期的にはむしろ意欲を失わせる)という研究結果もある。また、「数量化しえないものを数量化しようとする欲望の直接的な帰結」として「ブルシット・ジョブ(クソどうでもいい仕事)」を増加するという指摘(デヴィッド・グレーバー)も紹介している。
伊藤ならではの視点だと思ったのが「『共感から利他が生まれる』という発想は『共感を得られないと助けてもらえない』というプレッシャーにつながる」という指摘。これは多くの利他の矢印の先にある人やコトにとっての現実だ。「ケア」の現場において伊藤はそういう場面を見ており、「他者のために何かよいことをしようとする思いが、しばしば、その他者をコントロールし、支配することにつながる」とも感じている。それが彼女の利他に対する警戒感に結びついているという。やってあげようとしすぎることも、過剰に「効果」を測定しようとすることも、利他的行為の受け取り手に対する信頼を欠いている。利他的行為の結果が想定通りでないとき、それを受け入れ、相手を変えるのではなく自分が変わることができるか。伊藤がたどり着いた結論は「『よき利他』には必ず『自分が変わること』が含まれている」「相手のために何かしているときであっても、自分で立てた計画に固執せず、常に相手が入り込めるような余白をもっていること」だった。
利他に絡む支配について、中島岳志は『小僧の神様』を引用して論じている。小僧に寿司を御馳走してやったAが人知れずいいことをしたにもかかわらず、人知れず悪いことをしたような「変に寂しい、いやな気持」になった。また、中島がインドで通りすがりの人に荷物を運んでもらったときに礼を言ったら、とてもいやな顔をされたという話も似た構造だ。そのインド人は当然のことをしただけなのに礼を言われることで借りをつくらされたような嫌な気持ちになったのだろう。「利他は私たちのなかにあるものではない、利他を所有することはできない、常に不確かな未来によって規定されるものである」というのが中島のとりあえずの結論だ。
中島は本書の「おわりに」で利他をめぐる各人の論考を通じて「うつわとしての人間」という共通の人間観にたどりついたと述べている。やや苦し紛れのようなまとめ方だが、つまり「器」は誰かによって使われることで機能を発揮するといった意味であろうか。私という主体が私でないものに対して一方的に与える、施す、働きかけることが本来の利他ではない、というところまでは最大公約数としていうことができそうだ。
しかし利他が「器としてのあり方」なのだとしたら、「利他」よりも「無私」といったほうがしっくりいく。伊藤のエッセイのなかにAltruismは19世紀半ばにオーギュスト・コントがEgoismに対置する言葉として19世紀に提唱するようになった造語であると書いてあった。それより起源の古いことばにcompassionがある。日本語では「思いやり」と訳されることも多いが、もともとはラテン語のcon(共に)とpati(苦しむ)が結びついた言葉で文字通り「ともに苦しむ」というニュアンスがある。言いたいのは、altruismがあくまでもismつまり主義・主張なのに対して、compassionは感情であり行動である。そういう流れでいっても、「器としての在り方」はaltruismよりcompassionに考え方として近いのではないか、そんなことを考えた。
2024年4月26日に日本でレビュー済み
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伊藤亜紗の一章が、自分のなかではしっくり来た。必ずしも利他は優しさや思いやりといったウェットな感情ではなくて、多様な者たちが並び立っていく時の覚悟に似た<主義>なのかもしれない。
2022年8月15日に日本でレビュー済み
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コロナ禍という機に、東工大の「人類の未来研究所」の研究者5人が集結して執筆した本書。それぞれ分野も違うので面白く、比較的簡単に理解できると思ったものや、理解しにくいと思ったものが混在していた。
「利他」は結局「利己」につながるのではないか、という議論。人間社会には互恵性というものがあるので、これはまあそうだろうとも思うのだが、下心ありで利他に勤しむのとないのとではまた違うかと思った。
自分の分野が心理学なので、そこではすでに利他主義(altruism)ということや向社会行動(prosocial behavior)といったことは研究されてきているが、本書には心理学の執筆者・研究者はなぜか入っていなかったので、自分の分野にどう結びつけることができるか? も課題である。
内容がいきおい哲学的になるので、違う時代のアイデアを引っ張ってくるのは良いのだが、それが実際に現代の社会での問題を議論する際成立するのかというところにはやや疑問を持った。
「利他」は結局「利己」につながるのではないか、という議論。人間社会には互恵性というものがあるので、これはまあそうだろうとも思うのだが、下心ありで利他に勤しむのとないのとではまた違うかと思った。
自分の分野が心理学なので、そこではすでに利他主義(altruism)ということや向社会行動(prosocial behavior)といったことは研究されてきているが、本書には心理学の執筆者・研究者はなぜか入っていなかったので、自分の分野にどう結びつけることができるか? も課題である。
内容がいきおい哲学的になるので、違う時代のアイデアを引っ張ってくるのは良いのだが、それが実際に現代の社会での問題を議論する際成立するのかというところにはやや疑問を持った。
2022年3月29日に日本でレビュー済み
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いつからか「利他」という言葉をよく聞くようになった。
なんとなく「相手のためになること」というようなイメージを持っていたが、ちょっと注意が必要なようだ。
自分では「利他」と思っていても、他者の立場からすると「利己」的に思われることもある。
また、自分の思い通りにならないことも受け入れる「うつわ」が重要。
なんだか「利己」的に見えることが多い世の中で、「自分」から「他者」へ重心をずらすことが、これから生活していく上での知恵かもしれない。
なんとなく「相手のためになること」というようなイメージを持っていたが、ちょっと注意が必要なようだ。
自分では「利他」と思っていても、他者の立場からすると「利己」的に思われることもある。
また、自分の思い通りにならないことも受け入れる「うつわ」が重要。
なんだか「利己」的に見えることが多い世の中で、「自分」から「他者」へ重心をずらすことが、これから生活していく上での知恵かもしれない。
2021年12月22日に日本でレビュー済み
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五人の方がそれぞれのユニークな視点から見た「利他」が書かれている。この絶妙なコンビネーションが面白いと思った。
コロナで日々の生活に困窮する人が増えている状況をどう救えるかと言う課題の一つの解が「利他」ではないかと読み始めたが、珍しく「はじめに」から「おわりに」まで一文字も残さずに読み切った。
個人的には、伊藤亜紗氏の「数値化によって消える利他」という言葉にハッと考えさせられた。
コロナで日々の生活に困窮する人が増えている状況をどう救えるかと言う課題の一つの解が「利他」ではないかと読み始めたが、珍しく「はじめに」から「おわりに」まで一文字も残さずに読み切った。
個人的には、伊藤亜紗氏の「数値化によって消える利他」という言葉にハッと考えさせられた。
2021年10月17日に日本でレビュー済み
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我が国は政教分離のせいか、子供たちが宗教教育を受け、宗教的な情操教育を受ける機会がない。
この国にまともな宗教が存在しないこともあり、なかなか真の思いやりや他者への共感を身につけるのは難しい。
私は個人的に利他というこの問題は非常に難しいという感想を持っている。
宗教という、何かしら胡散臭いものを日本人は嫌う。
それでも、この利他という概念は非常に貴いものだと本能的に知っている。
人間個人のちからは、ごくささやかなものだが、利他を各論者が問いかける本書の意義は大きいと思う。
無宗教でも、はたして利他は可能だろうか?
おそらく可能だろう。
しかし、他者への共感は非常に難易度の高いものになるだろう。
学校でのいじめ問題、経済的な貧困、
若い人々の自殺の問題、ジェンダーなどなど。
問題は山積しているが、通信ネットワークが高度に発達した現代では、他者と好きな事を共有する機会が増えた。
利他とは、各個人が好きなことをする、その結果それが他者への奉仕や共感を生む事が私には可能だと思うし、それが利他につながるように思える。
この国にまともな宗教が存在しないこともあり、なかなか真の思いやりや他者への共感を身につけるのは難しい。
私は個人的に利他というこの問題は非常に難しいという感想を持っている。
宗教という、何かしら胡散臭いものを日本人は嫌う。
それでも、この利他という概念は非常に貴いものだと本能的に知っている。
人間個人のちからは、ごくささやかなものだが、利他を各論者が問いかける本書の意義は大きいと思う。
無宗教でも、はたして利他は可能だろうか?
おそらく可能だろう。
しかし、他者への共感は非常に難易度の高いものになるだろう。
学校でのいじめ問題、経済的な貧困、
若い人々の自殺の問題、ジェンダーなどなど。
問題は山積しているが、通信ネットワークが高度に発達した現代では、他者と好きな事を共有する機会が増えた。
利他とは、各個人が好きなことをする、その結果それが他者への奉仕や共感を生む事が私には可能だと思うし、それが利他につながるように思える。
2021年8月14日に日本でレビュー済み
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「利他」ということをめぐった五人の筆者の論考です。一章の「うつわ」的利他〈伊藤亜紗〉と、四章の中動態から考える利他〈國分功一郎〉が秀逸でした。それ以外も慧眼の文章でしたが、やや「利他」に無理矢理からめた感がありました。