どれだけ避けようとしても、目をそむけようとしても、必ず『その日』は訪れる。ならば、きちんと向き合ってその準備を元気な時にからしておく。それは、自分の『その時』の為でもあり、近しい人の『その時』の為でもある。
この本は、現実に起こっている事をつまびらかにしつつ、大切な事を明示してくれている。
と、同事に医療関係者だからこその内実や本音もわかるとても良い本です。
特に高齢の親がいる方々には、必読書です。
今までの考えを改めるキッカケになると思います。
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人はどう死ぬのか (講談社現代新書) 新書 – 2022/3/16
久坂部 羊
(著)
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購入オプションとあわせ買い
誰にも訪れる「死」。しかし、実際にどのようにして死んでいくのかを知っている人は少ない。人がどのような末期を知らないと、虐待に等しい終末期医療に苦しみ、悲惨な死を迎えることになりかねない。肉親が迎えたとき、そして自ら死を覚悟したとき、どのような死に方を選べばいいのか。在宅診療医として数々の死を看取った、作家の久坂部羊氏が、人がどのような死を迎えるのかをリアルに描き、安らかな死を迎えるために、私たちが知っておくべきことを解説する。その日に備えて、読んでおきたい「死の教科書」
はじめに
第一章 死の実際を見る、心にゆとりを持って
第二章 さまざまな死のパターン
第三章 海外の「死」見聞録
第四章 死の恐怖とは何か
第五章 死に目に会うことの意味
第六章 不愉快な事実は伝えないメディア
第七章 がんに関する世間の誤解
第八章 安楽死と尊厳死の是々非々
第九章 上手な最期を迎えるには
はじめに
第一章 死の実際を見る、心にゆとりを持って
第二章 さまざまな死のパターン
第三章 海外の「死」見聞録
第四章 死の恐怖とは何か
第五章 死に目に会うことの意味
第六章 不愉快な事実は伝えないメディア
第七章 がんに関する世間の誤解
第八章 安楽死と尊厳死の是々非々
第九章 上手な最期を迎えるには
- 本の長さ224ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2022/3/16
- 寸法10.6 x 1.1 x 17.4 cm
- ISBN-104065277191
- ISBN-13978-4065277195
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商品の説明
著者について
久坂部 羊
1955年大阪府生まれ。小説家・医師。大阪大学医学部卒業。大阪大学医学部附属病院の外科および麻酔科にて研修。その後、大阪府立成人病センター(現・大阪国際がんセンター)で麻酔科医、神戸掖済会病院一般外科医、在外公館で医務官として勤務。同人誌「VIKING」での活動を経て、『廃用身』(幻冬舎)で2003年に作家デビュー。『祝葬』(講談社)、『MR』(幻冬舎)など著作多数。2014年『悪医』で第3回日本医療小説大賞を受賞。小説以外の作品として『日本人の死に時』『人間の死に方』(幻冬舎新書)『医療幻想』(ちくま新書)等がある。
1955年大阪府生まれ。小説家・医師。大阪大学医学部卒業。大阪大学医学部附属病院の外科および麻酔科にて研修。その後、大阪府立成人病センター(現・大阪国際がんセンター)で麻酔科医、神戸掖済会病院一般外科医、在外公館で医務官として勤務。同人誌「VIKING」での活動を経て、『廃用身』(幻冬舎)で2003年に作家デビュー。『祝葬』(講談社)、『MR』(幻冬舎)など著作多数。2014年『悪医』で第3回日本医療小説大賞を受賞。小説以外の作品として『日本人の死に時』『人間の死に方』(幻冬舎新書)『医療幻想』(ちくま新書)等がある。
登録情報
- 出版社 : 講談社 (2022/3/16)
- 発売日 : 2022/3/16
- 言語 : 日本語
- 新書 : 224ページ
- ISBN-10 : 4065277191
- ISBN-13 : 978-4065277195
- 寸法 : 10.6 x 1.1 x 17.4 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,134位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 4位社会道徳
- - 42位講談社現代新書
- - 349位暮らし・健康・子育て (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2024年5月1日に日本でレビュー済み
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2024年で16刷とはよく読まれている本なんですね。医者として終末医療に接し、日本の現場の異常さに気づいて諸外国の現状から自分なりの終末ケアを考えられています。宮本健二・礼子医師の著書「欧米に寝たきり老人はいない」と同様の結論ですね。「上手な最後を迎える」ことの願いが語られています。自己肯定感を高め、「いい人生だった」と思える「新・老人力」への示唆(亡きお父さんの言葉)は説得力がありました。
ただ、西洋医学に立脚した視点からしか考察されていませんから終始唯物論的です。そのため、生命の全体像を俯瞰する見方ができる方にとっては不満が残るでしょう。ロックフェラー医学が、本質的に”詐欺”の上に成り立っている偽科学だと知る時代になってきたので、出来ることならそれらを踏まえた「幸せな死」の考察を今後進めてほしいところです。
ただ、西洋医学に立脚した視点からしか考察されていませんから終始唯物論的です。そのため、生命の全体像を俯瞰する見方ができる方にとっては不満が残るでしょう。ロックフェラー医学が、本質的に”詐欺”の上に成り立っている偽科学だと知る時代になってきたので、出来ることならそれらを踏まえた「幸せな死」の考察を今後進めてほしいところです。
2024年5月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
両親が80歳を超え、母は初期の認知症に。
なかなか、言い出せなかった両親への死ぬ準備。
母にこの書籍の感想を言ったら、自分も読みたいと。
義父が死ぬ前、食事を拒否し続けました。生きる気が全くないと感じました。
そんな人に、食べろというのは拷問と同じと著者は一刀両断です。
良書に巡り会いました。お薦めですよろしく
なかなか、言い出せなかった両親への死ぬ準備。
母にこの書籍の感想を言ったら、自分も読みたいと。
義父が死ぬ前、食事を拒否し続けました。生きる気が全くないと感じました。
そんな人に、食べろというのは拷問と同じと著者は一刀両断です。
良書に巡り会いました。お薦めですよろしく
2024年5月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
安っぽいヒューマニズムの延命措置の裏にある現実を理解した。ただ自分として結論を出すのは難しいk。
2022年7月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
著者が書く「良い死に方」
在宅で過剰な医療を受けずに穏やかに迎える。
これが、また結構ハードルが高いです。
そして、
それがたとえ実現出来ても、なんの希望もありません。
著者の言う「悪い死に方」とは?
①遺漏や人工呼吸器や酸素吸入をつけて、ベッドに繋がれ、更に
②点滴を施され、導尿の管が差し込まれている。
事実、友人の母親は脳梗塞の後遺症の後で「遺漏」を勧められました.
「遺漏」を受けないなら、退院してほしい.
退院を迫られた例は他にも知っています。
たしかにいっ時の苦労を避けるため「病院」に委ねた行為は、
死なない親との10年となって帰ってきました.
退院させて在宅で、死期を迎えたほうが早かったでしょうね.
他にも在宅で夫を介護している老妻を知っています。
①夫は喉頭癌で声を失い、その後在宅で介護保険を利用して暮らしています.
奥さんは疲れています.
「どうしてウチの人にお迎えが来ないのだろう」
もう5年も経ちます.
②また別の知人(親戚)の夫は、喉頭癌のステージ4を克服し、その後軽い脳梗塞を経て認知症
になりました.
介護保険を利用して在宅で暮らしています.
奥さんは痛い膝と腰をかばいながら介護をしています。
この先何年介護が続くのでしょう?
この「家で暮らす介護」
「家で看取る死に方」
老妻にとって地獄に等しいですよ。
著者のお父さんが「良い人生だった.幸せだった」、と何度も言ったけれど、
奥さんは一度として「ほんとうにそうですね」とは、
言わなかったと書かれてますね.
家に居る病人は鬱陶しいです.
邪魔です.
生物ですから、食べて喋って、我儘で手が焼けます.
子供に迷惑を掛けたくないから、施設に入る・・・英断だと思います.
施設も子供のサポートは必要だけど、子供がいなければ行政と相談して最後を迎えることでしょう.
著書は「在宅死」を推奨しています。
在宅で穏やかに「死」を迎える大事なポイントは、
心肺停止や重篤な事態を迎えても決して慌てて「救急車」を呼んでしまわないこと。
「蘇生はしてもらわない、と決めていても病院へ収容された時点で、
①人工呼吸、更に電気ショックを試し、それでも息を吹き返さないと、
気管支挿管で気道を確保をして、
人工呼吸器につなぎ人工的に生かされます。
(これは家族が人工呼吸器を希望あるいは承諾した場合ですが、)
②更に生かしたい場合は遺漏を処置されます。
(これも、家族がお願いあるいは了承した場合ですが、)
もうこの時点で、本人に殆ど意識はなくてただ生きているだけです。
著者の勧める在宅死を迎えるにしても、家族の協力が必至です。
病院より余命が少ないとは言え、2年から、ひょっとしたら5年も10年も、
介護が必要になります。
家族に「寝たきりの人が家庭にいる」
これだけでもかなりのストレス(?)だと思いませんか?
いくらヘルパーを利用し、在宅医の訪問を受け、看護師のサポートを受けても、家族には、
「病人が家に居る」それだけで十二分に自由を奪われて、過酷なことです。
病院にまかせていれば、呼ばれた時に行く。
治療方針を話し合い決める。
毎日、見舞っても心の負担は少ないと、私は思うのですね。
「病人を間近に見ない」
その解放感は言いようもなく自由です。
自分が在宅介護される立場になったとしたら、
いたたまれませんね。
家族の負担になりたくないです。
早く解放してあげたいです。
それに私も「死」から自由になりたい。
緩やかに「死」に向かう?
老衰するまで延々と耐える?
そんなことなら、
「自死」を選びます。
(楽に死ねる致死量の薬を、売って下さい)
(安楽死や自殺幇助を認めて下さい)
死ぬ権利は、基本的人権ではありませんか?
それがこの本を読んだ私の感想です。
死ぬのは、本当に大変な仕事。
そのことが心底、身に染みました。
在宅で過剰な医療を受けずに穏やかに迎える。
これが、また結構ハードルが高いです。
そして、
それがたとえ実現出来ても、なんの希望もありません。
著者の言う「悪い死に方」とは?
①遺漏や人工呼吸器や酸素吸入をつけて、ベッドに繋がれ、更に
②点滴を施され、導尿の管が差し込まれている。
事実、友人の母親は脳梗塞の後遺症の後で「遺漏」を勧められました.
「遺漏」を受けないなら、退院してほしい.
退院を迫られた例は他にも知っています。
たしかにいっ時の苦労を避けるため「病院」に委ねた行為は、
死なない親との10年となって帰ってきました.
退院させて在宅で、死期を迎えたほうが早かったでしょうね.
他にも在宅で夫を介護している老妻を知っています。
①夫は喉頭癌で声を失い、その後在宅で介護保険を利用して暮らしています.
奥さんは疲れています.
「どうしてウチの人にお迎えが来ないのだろう」
もう5年も経ちます.
②また別の知人(親戚)の夫は、喉頭癌のステージ4を克服し、その後軽い脳梗塞を経て認知症
になりました.
介護保険を利用して在宅で暮らしています.
奥さんは痛い膝と腰をかばいながら介護をしています。
この先何年介護が続くのでしょう?
この「家で暮らす介護」
「家で看取る死に方」
老妻にとって地獄に等しいですよ。
著者のお父さんが「良い人生だった.幸せだった」、と何度も言ったけれど、
奥さんは一度として「ほんとうにそうですね」とは、
言わなかったと書かれてますね.
家に居る病人は鬱陶しいです.
邪魔です.
生物ですから、食べて喋って、我儘で手が焼けます.
子供に迷惑を掛けたくないから、施設に入る・・・英断だと思います.
施設も子供のサポートは必要だけど、子供がいなければ行政と相談して最後を迎えることでしょう.
著書は「在宅死」を推奨しています。
在宅で穏やかに「死」を迎える大事なポイントは、
心肺停止や重篤な事態を迎えても決して慌てて「救急車」を呼んでしまわないこと。
「蘇生はしてもらわない、と決めていても病院へ収容された時点で、
①人工呼吸、更に電気ショックを試し、それでも息を吹き返さないと、
気管支挿管で気道を確保をして、
人工呼吸器につなぎ人工的に生かされます。
(これは家族が人工呼吸器を希望あるいは承諾した場合ですが、)
②更に生かしたい場合は遺漏を処置されます。
(これも、家族がお願いあるいは了承した場合ですが、)
もうこの時点で、本人に殆ど意識はなくてただ生きているだけです。
著者の勧める在宅死を迎えるにしても、家族の協力が必至です。
病院より余命が少ないとは言え、2年から、ひょっとしたら5年も10年も、
介護が必要になります。
家族に「寝たきりの人が家庭にいる」
これだけでもかなりのストレス(?)だと思いませんか?
いくらヘルパーを利用し、在宅医の訪問を受け、看護師のサポートを受けても、家族には、
「病人が家に居る」それだけで十二分に自由を奪われて、過酷なことです。
病院にまかせていれば、呼ばれた時に行く。
治療方針を話し合い決める。
毎日、見舞っても心の負担は少ないと、私は思うのですね。
「病人を間近に見ない」
その解放感は言いようもなく自由です。
自分が在宅介護される立場になったとしたら、
いたたまれませんね。
家族の負担になりたくないです。
早く解放してあげたいです。
それに私も「死」から自由になりたい。
緩やかに「死」に向かう?
老衰するまで延々と耐える?
そんなことなら、
「自死」を選びます。
(楽に死ねる致死量の薬を、売って下さい)
(安楽死や自殺幇助を認めて下さい)
死ぬ権利は、基本的人権ではありませんか?
それがこの本を読んだ私の感想です。
死ぬのは、本当に大変な仕事。
そのことが心底、身に染みました。
2024年5月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
私は昔から死ぬことにあまり抵抗感がない。しかし、そういった気持ちを持っている事を人に知られることは怖かった。
しかし、この本には生命へ執着しすぎて上手く手放せないために起こる非主体的な死に様が複数出てくる。
そのような描写を見ていると、少し自分の事が肯定できるような気がした。
しかし、この本には生命へ執着しすぎて上手く手放せないために起こる非主体的な死に様が複数出てくる。
そのような描写を見ていると、少し自分の事が肯定できるような気がした。
2024年4月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
読ませてもらいました。
きっかけは数年前に父が前立腺ガンが見つかり、本人と母が闘病を決断しました。
経過も順調のようで、良く頑張っているなと思っていました。
ですが、先日急に激痛で倒れ緊急入院になりました。
特殊例の小細胞ガンの発覚で背骨で転移発症にしたようです。
医者は父の容態を考慮しながら治療を施してくれていました。
父母は症状、治療に納得してますが、精神的に落ち込んでいました。
せっかく回復に向かっているのに。
父本人には頑張れと言いました。
母含め兄には、「死」に対しての考え方を確認して、「死」は平等で怖くも悪くないと考えられないかと頼みました。
でないと、本人が望まない「生きる」になりかねないと。
返事は、分かるが何を言っているのだと感じでした。
素人の自分が急にこのようなことを言えば当たり前の返しですね。
そのときにこの本があれば理解は高まったでしょう。
それよりまさか学の無い自分の考えが、経験豊富な先生の考えに近かったことに驚きました。(勝手なよがりです。)
生まれて、生きて、死ぬこれは絶対。
言われる通り「死」は一度きりで特別な感じがしますが、自分も受け止めるべきだと思います。
また看病にあたる母が後悔話しばかりするので、今は全ての行動を褒めていこうと諭しました。介護疲れになってはこまりますし。
母が落ち着けば父にとって最高の薬になると思うので。
今後は今回の作品から得たものを活用し、父母の力になれたらと思っています。
残りの人生を再度満喫してもらえれるように。
体験談を含め考え方を学べるチャンスをくださり感謝しています。
きっかけは数年前に父が前立腺ガンが見つかり、本人と母が闘病を決断しました。
経過も順調のようで、良く頑張っているなと思っていました。
ですが、先日急に激痛で倒れ緊急入院になりました。
特殊例の小細胞ガンの発覚で背骨で転移発症にしたようです。
医者は父の容態を考慮しながら治療を施してくれていました。
父母は症状、治療に納得してますが、精神的に落ち込んでいました。
せっかく回復に向かっているのに。
父本人には頑張れと言いました。
母含め兄には、「死」に対しての考え方を確認して、「死」は平等で怖くも悪くないと考えられないかと頼みました。
でないと、本人が望まない「生きる」になりかねないと。
返事は、分かるが何を言っているのだと感じでした。
素人の自分が急にこのようなことを言えば当たり前の返しですね。
そのときにこの本があれば理解は高まったでしょう。
それよりまさか学の無い自分の考えが、経験豊富な先生の考えに近かったことに驚きました。(勝手なよがりです。)
生まれて、生きて、死ぬこれは絶対。
言われる通り「死」は一度きりで特別な感じがしますが、自分も受け止めるべきだと思います。
また看病にあたる母が後悔話しばかりするので、今は全ての行動を褒めていこうと諭しました。介護疲れになってはこまりますし。
母が落ち着けば父にとって最高の薬になると思うので。
今後は今回の作品から得たものを活用し、父母の力になれたらと思っています。
残りの人生を再度満喫してもらえれるように。
体験談を含め考え方を学べるチャンスをくださり感謝しています。
2024年3月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
母親の老後、介護、施設家族皆んなで
今から考えてみる必要性を感じました。
今から考えてみる必要性を感じました。