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県立! 再チャレンジ高校 生徒が人生をやり直せる学校 (講談社現代新書) 新書 – 2018/4/19
黒川 祥子
(著)
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小学校・中学校では「うまくいかなかった」子どもたち――そんな彼らのために設立された“やりなおしの高校”(再チャレンジができる学校)で繰り広げられた教師と生徒の葛藤、魂のぶつかりあい……。日本に本当に必要なのは進学校じゃない。苦しい生徒に寄り添い続ける、こんな学校だ!目次 1章 ひどい学校2章 貧乏神と熱血漢3章 改革前夜4章 すべては生徒のために5章 再チャレンジ・スクール6章 卒業後の居場所
小学校・中学校では「うまくいかなかった」子どもたち――そんな彼らのために設立された“やりなおしの高校”(再チャレンジができる学校)で繰り広げられた教師と生徒の葛藤、魂のぶつかりあい・・・・・・。日本に本当に必要なのは進学校だけじゃない。苦しい生徒に寄り添い続ける、こんな学校なんだ! 卒業後の居場所かつて「底辺校」と呼ばれていた高校を「生徒の居場所となる学校」に変えていく――すべては教師たちの情熱から始まった。実話を元に描いた感動の物語。
引用1
〈これから語るのは、この、全国のどこにでもありそうな学校の、およそ9年間にわたる激動の歴史だ。いわゆる「底辺校」「課題集中校」「教育困難校」などと形容される高校で、教師たちが文字どおり全力で、身体を張って、命を賭けて生徒たちを懸命に支え続けてきた闘いの記録である。
全国各地の「課題集中校」で教鞭をとる方々、あるいは高校教育全般に携わる方々の中には、衝撃の現実がこのような形で公表されることにショックを受ける方もおられるかもしれない。だが、私はそれでも事実を極力オブラートにくるまない形で記すべきだと考えた。貧困、生活保護、虐待、ひとり親――生きることさえままならない、多くの課題を抱えた子どもたちを、一介の県立高校が学校をあげて正面から支え続けたとき、絶望の中から一筋の希望が見えてくることがある、その希望をどうしても全国の人々に伝えたいと思ったのである。〉
引用2
〈困難な境遇で生きざるを得なかった子どもたちを、彼らと接する最前線の高校はどう支え、どう正規労働に就かせ、最終的に納税者としてカウントさせていくのか。高齢化・人口減少が不可避であるこれからの日本において、こうした子どもたちへの対応は、もはや教育問題の範疇を超えた、日本にとっての死活問題でもある。いまや7人に1人の子どもが相対的貧困状態とされるこの国において、教育を一部のエリートや進学校のものだけにしておいていいわけがない。そして、幸いなことに、日本にはまだ、こうした困難な状態におかれている生徒を懸命に支え続けようとする、諦めの悪い教師たちが全国に多数いるのである。これから綴る物語は、そんな教育者に対する、私なりの精一杯のエールでもある。〉
小学校・中学校では「うまくいかなかった」子どもたち――そんな彼らのために設立された“やりなおしの高校”(再チャレンジができる学校)で繰り広げられた教師と生徒の葛藤、魂のぶつかりあい・・・・・・。日本に本当に必要なのは進学校だけじゃない。苦しい生徒に寄り添い続ける、こんな学校なんだ! 卒業後の居場所かつて「底辺校」と呼ばれていた高校を「生徒の居場所となる学校」に変えていく――すべては教師たちの情熱から始まった。実話を元に描いた感動の物語。
引用1
〈これから語るのは、この、全国のどこにでもありそうな学校の、およそ9年間にわたる激動の歴史だ。いわゆる「底辺校」「課題集中校」「教育困難校」などと形容される高校で、教師たちが文字どおり全力で、身体を張って、命を賭けて生徒たちを懸命に支え続けてきた闘いの記録である。
全国各地の「課題集中校」で教鞭をとる方々、あるいは高校教育全般に携わる方々の中には、衝撃の現実がこのような形で公表されることにショックを受ける方もおられるかもしれない。だが、私はそれでも事実を極力オブラートにくるまない形で記すべきだと考えた。貧困、生活保護、虐待、ひとり親――生きることさえままならない、多くの課題を抱えた子どもたちを、一介の県立高校が学校をあげて正面から支え続けたとき、絶望の中から一筋の希望が見えてくることがある、その希望をどうしても全国の人々に伝えたいと思ったのである。〉
引用2
〈困難な境遇で生きざるを得なかった子どもたちを、彼らと接する最前線の高校はどう支え、どう正規労働に就かせ、最終的に納税者としてカウントさせていくのか。高齢化・人口減少が不可避であるこれからの日本において、こうした子どもたちへの対応は、もはや教育問題の範疇を超えた、日本にとっての死活問題でもある。いまや7人に1人の子どもが相対的貧困状態とされるこの国において、教育を一部のエリートや進学校のものだけにしておいていいわけがない。そして、幸いなことに、日本にはまだ、こうした困難な状態におかれている生徒を懸命に支え続けようとする、諦めの悪い教師たちが全国に多数いるのである。これから綴る物語は、そんな教育者に対する、私なりの精一杯のエールでもある。〉
- 本の長さ312ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2018/4/19
- 寸法10.8 x 1.4 x 17.4 cm
- ISBN-104062884771
- ISBN-13978-4062884778
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商品の説明
著者について
黒川 祥子
黒川祥子(くろかわ・しょうこ)
ノンフィクション作家。1959年福島県生まれ。東京女子大学卒業後、弁護士秘書、ヤクルトレディ、業界紙記者などを経てフリーランスとなる。おもに事件や家族の問題を中心に執筆活動を行っている。2013年、『誕生日を知らない女の子 虐待――その後の子どもたち』(集英社文庫)で第11回開高健ノンフィクション賞受賞。その他の著書に『熟年婚 60歳からの本当の愛と幸せをつかむ方法』(河出書房新社)、『「心の除染」という虚構 除染先進都市はなぜ除染をやめたのか』(集英社インターナショナル)などがある。
黒川祥子(くろかわ・しょうこ)
ノンフィクション作家。1959年福島県生まれ。東京女子大学卒業後、弁護士秘書、ヤクルトレディ、業界紙記者などを経てフリーランスとなる。おもに事件や家族の問題を中心に執筆活動を行っている。2013年、『誕生日を知らない女の子 虐待――その後の子どもたち』(集英社文庫)で第11回開高健ノンフィクション賞受賞。その他の著書に『熟年婚 60歳からの本当の愛と幸せをつかむ方法』(河出書房新社)、『「心の除染」という虚構 除染先進都市はなぜ除染をやめたのか』(集英社インターナショナル)などがある。
登録情報
- 出版社 : 講談社 (2018/4/19)
- 発売日 : 2018/4/19
- 言語 : 日本語
- 新書 : 312ページ
- ISBN-10 : 4062884771
- ISBN-13 : 978-4062884778
- 寸法 : 10.8 x 1.4 x 17.4 cm
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著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2021年8月23日に日本でレビュー済み
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先生方の熱意と生徒への傾聴姿勢、根本問題解決へ苦悩や努力、行動力に日本の教育への希望が持てました。
2023年8月30日に日本でレビュー済み
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「生徒=納税者として社会に還元する」ために奮闘するというのが新鮮だった。進学や就職は個人の問題だと思っていたけれど、どの国も国民は税収源でもあるわけで、税金がなければ国は成り立たない。人がいるのに働けない=税収が入らない。へたしたら、税金がとられていく。になるんだ。
ただ。人を単なる税収源としての対応ではなく、生徒の心に寄り添った対応をしており、学外や卒業後の個人的な問題にも深く関わっているところが本書の特徴だった。
私は小学校の先生の中に理不尽な先生がいて、先生っていうのは、正しい人ではなく、教師になる教育を受けた一人の人間なんだ。と思っている。一人の人間だから、間違えもするし、考え方がおかしい人もいる。
学校で何か問題があっても解決できる能力はないし、どちらかというと、塾とかみたいに知識をうまく教えるだけのところの方がいいと思ってはいるけれど、この本を読んで、解決できたりそれで助かるなら、社会のセーフティーネット?(言葉正しい??)の1つとして各学校が取り入れる要素はいくつもあるのだろうなと思いました。
ただ。人を単なる税収源としての対応ではなく、生徒の心に寄り添った対応をしており、学外や卒業後の個人的な問題にも深く関わっているところが本書の特徴だった。
私は小学校の先生の中に理不尽な先生がいて、先生っていうのは、正しい人ではなく、教師になる教育を受けた一人の人間なんだ。と思っている。一人の人間だから、間違えもするし、考え方がおかしい人もいる。
学校で何か問題があっても解決できる能力はないし、どちらかというと、塾とかみたいに知識をうまく教えるだけのところの方がいいと思ってはいるけれど、この本を読んで、解決できたりそれで助かるなら、社会のセーフティーネット?(言葉正しい??)の1つとして各学校が取り入れる要素はいくつもあるのだろうなと思いました。
2019年1月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
先生、生徒さん方が葛藤しながらも一生懸命人生をやり直しされている姿に勇気をいただきました。
2019年6月14日に日本でレビュー済み
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こんな高校あるんだ!
こんな温かくて、揺るがない心、
素敵な人達も居るんだ!
と読む人にも希望や元気を与えてくれる本でした。
今の社会に必要な事だと思いました。
もっと広がるといいと思います。
まだまだ人間捨てたもんじゃないと思えました。
こんな温かくて、揺るがない心、
素敵な人達も居るんだ!
と読む人にも希望や元気を与えてくれる本でした。
今の社会に必要な事だと思いました。
もっと広がるといいと思います。
まだまだ人間捨てたもんじゃないと思えました。
2020年8月23日に日本でレビュー済み
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これからは指導だけではなく、支援の姿勢が必要不可欠。
2018年12月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
現役高校教員です。登場する先生方の熱意や逆に不器用さがとてもリアルで、現実感を持って読めました。こんな先生いるなー!って感じです。
そう、こんな先生結構いるんです。でもこうは上手くハマりません。本当に管理職のお二方の引き抜きが凄まじいです。
ただ、尖った教員をズラリと並べる、という魔法は長く続きません。10年経てば人も入れ替わり、マインドも薄れていきます。大切なのは次の10年です。再びダメになる高校をいくつも見ています。
願わくば槙尾高校の先生が過去の成功に縛られずに目の前の生徒に合わせて、持っているカード(教員陣)を活用する術を適宜作り、勝負し続けられますように。
そう、こんな先生結構いるんです。でもこうは上手くハマりません。本当に管理職のお二方の引き抜きが凄まじいです。
ただ、尖った教員をズラリと並べる、という魔法は長く続きません。10年経てば人も入れ替わり、マインドも薄れていきます。大切なのは次の10年です。再びダメになる高校をいくつも見ています。
願わくば槙尾高校の先生が過去の成功に縛られずに目の前の生徒に合わせて、持っているカード(教員陣)を活用する術を適宜作り、勝負し続けられますように。
2022年1月11日に日本でレビュー済み
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先生方がいろんな方向から生徒を変えたい気持ちはわかる。しかし、勤務時間外で生徒指導や生徒のタクシー代やら支払っているのはおかしい。勤務時間内で、先生方のポケットマネーからお金を支払ってまで生徒を教育するのはどうかと思う。先生方にも家庭はある。教育者と参考にならない部分がいくつかあった。