この本のタイトルが全てを物語っています。
炭水化物を避けて、脂肪を食べると、身体から余計な脂肪がどんどん減り、腰回りは勝手に縮んでいきます。
一方、脂肪を避けて、炭水化物を食べれば食べるほど、体重が増え、体脂肪が増え、腰回りが膨らみ、インスリン抵抗性を惹き起こし、糖尿病やメタボリック症候群を患うことになるのです。
* 食べる量を意識して減らし、摂取カロリーを減らしたところで、痩せはしない。たとえ体重が減っても、必ずリバウンドする
* 食べる量を減らして運動し続けたところで、減る体重はほんのごくわずかでしかない
* カロリー理論に基づく体重管理がいずれも全て例外なく失敗に終わるのは、この方法は本質的には何の効果も無いことの証拠である
* 食べる量を無理して減らし続けると、ホルモン「コルチゾール」の濃度が上がり、体重は減らなくなるだけでなく、病気にもなりやすくなる
* コルチゾールは、ホルモン「インスリン」の分泌を促す
* インスリンこそは、体脂肪の蓄積を強力に推進する主要因子である
* 肥満とは「カロリー過剰摂取の結果」ではなく、身体が「脂肪蓄積障害」を惹き起こした結果である
* 炭水化物は血糖値を乱高下させ、インスリンの大量分泌を惹き起こし、身体を太らせる
* インスリン抵抗性は、肥満と二型糖尿病に共通の特徴である。インスリン抵抗性を生じる可能性が高いのは、インスリンの大量分泌を促す炭水化物である。インスリン抵抗性は炎症にも関係する
* 血糖値の大混乱を惹き起こす炭水化物は炎症を惹き起こし、中性脂肪の濃度を上昇させる
* 一方、食べ物に含まれる脂肪分は、このインスリンの分泌を全く促さない
* 脂肪の摂取量の増加と体重の増加に因果関係は無い。脂肪の摂取量を増やせば増やすほど体重が減少することを示す証拠もある
* インスリンの大量分泌を惹き起こす作用は炭水化物にはあるが、脂肪には無い
* 脂肪を食べることにより、脂肪細胞からの脂肪酸の放出を促し、その放出された脂肪こそが、身体のエネルギー源となって消費される
* 84時間に亘って生理食塩水のみの点滴を受け続け、絶食状態にあった被験者と、脂肪分だけを1日2000kcal分供給された被験者の血中の状態は、まったく同じであった
* 動物性脂肪の摂取と、肥満や各種疾患には何の因果関係も無い
* 食欲を満足させるのに最も効果的な食事と呼べるものは、タンパク質と脂肪が豊富で炭水化物が少ない食事である。狩猟採集生活を送っていた頃の人類が摂っていた食事である
* 炭水化物が少ない食事は、インスリン感受性と、ホルモン「レプチン」の働きを改善し、空腹感に悩まされることなく体重を減らすのに役立つだろう
* 証拠が示すところでは、炭水化物を避ける代わりに摂取カロリーは一切制限せず、タンパク質と脂肪を好きなだけ食べる食事は、高糖質・低脂肪でカロリーを抑えた食事よりも遥かに体重を減らせる
* 低脂肪食には何の価値も無い
* 穀物の栄養価は極めて低い。動物に穀物を食べさせると、本来ならありえない速度で脂肪が蓄積していく。このことから、穀物は「食べ物」ではなく、「飼料」と呼ぶべきである
* 炭水化物を制限することで、身体は脂肪を材料にした「ケトン体」をエネルギー源にできる。この状態は「ケトーシス」と呼ばれ、炭水化物を避けている人の体内で起こる自然な反応である。糖尿病患者の身体で発生する「ケトアシドーシス」とは全くの別物である
* 炭水化物の必要摂取量は「ゼロ」である
* 人工甘味料の摂取は体重増加を惹き起こす
* 肉・卵は自由に食べて構わない
* アボカドは自由に食べて構わない
* 新鮮な魚介類は自由に食べて構わない
* 乳製品(ヨーグルト)は、全脂肪のもの(脂肪を除去していないもの)なら自由に食べて構わない
* 脂肪を除去した「低脂肪」「無脂肪」の乳製品に価値は無い
* 砂糖や人工甘味料で甘くしたヨーグルトは避ける
* バターは自由に食べて構わない
* トランス脂肪酸(マーガリン)は避ける
* 砂糖は避ける
* 有酸素運動をやっても筋肉は増えないし、痩せない
* 長時間の運動はコルチゾールの分泌を促し、ひいてはインスリンの分泌も促し、肥満の原因になる
* 「体重が減りつつあるから食べる量も自然に減っていく」のであって、その逆(「食べる量を減らすと体重が減る」)はありえない
炭水化物を食べると、
・血糖値の乱高下を惹き起こす
・インスリンの大量分泌を惹き起こす
・脂肪細胞への脂肪の取り込みを強力に促進する
・脂肪細胞内の脂肪の生成と固定に必要な原料(脂肪酸とグリセロール)を供給する
・脂肪細胞からの脂肪の分解と放出を抑制・妨害する
・肝臓にて、糖を原料にした脂肪の合成作業(De Novo Lipogenesis, 「De Novo」はラテン語で「再び」「もう一度」の意)を強力に促進する
・食事の満足感も満腹感も薄い
脂肪を食べると、
・インスリンの分泌を全く促さない
・脂肪細胞への脂肪の取り込みを抑制・妨害する
・脂肪細胞内の脂肪の生成と固定に必要な原料の供給を抑制・妨害する
・脂肪細胞からの脂肪の分解と放出を加速し、その放出された脂肪を、あなたの身体が消費する
・肝臓における糖から脂肪への変換を抑制・妨害する
タンパク質を食べると、
・インスリンと同時にグルカゴンの分泌を促し、インスリンによる脂肪生成作用を緩和する
・熱発生効果により、代謝上の優位性が起こる
・炭水化物の摂取量が少ないとき、タンパク質からブドウ糖への変換によるエネルギー消失により、代謝を促す特性がある
・食欲を効果的に満足させてくれる
・・・こういった趣旨のお話が書かれてあります。
「脂肪を食べても太らない。それどころか痩せる」という主張は、昔から何度となく言われてきました。
リチャード・マッカーネス(Richard Mackarness, 1916~1996)という医師が1958年に発表した著書のタイトルは、
『Eat Fat And Grow Slim』(『脂肪を食べて細身になろう』)
です。「肉・魚・脂肪は食べたいだけ食べて良い。小麦粉と砂糖は避けなさい」という内容です。マッカーネス医師は、1863年にウィリアム・バンティング(William Banting, 1796~1878)が出版した『Letter on Corpulence, Addressed to the Public』(『市民に宛てた、肥満についての書簡』)に触発されて、この本を書きました。
ウィリアム・バンティングは、炭水化物を制限する食事法に出会い、肉・魚・卵を食べたいだけ食べ、50ポンド(約23kg)の減量に成功し、重かった体重を減らすのに成功しました。
さらに遡るなら、ジャン・アンテルム・ブリア=サヴァラン(Jean Anthelme Brillat-Savarin, 1755~1826)というフランス人が1825年に出版した『La Physiologie du goût』(直訳するなら『味覚の生理学』)の中で、以下の言葉を残しています。
・「肉食動物は決して太らない」
・「ヒトを肥満にさせるのは、日々の食事を構成するデンプン質と小麦粉であり、これに砂糖も組み合わせれば確実に肥満をもたらす」
・「ヒトにおいても、動物においても、脂肪の蓄積はデンプン質と穀物によってのみ起こる、ということは証明済みである」
・「ジャガイモ、穀物、小麦粉由来のモノを食べ始めた途端、瞬く間に肥え太っていく」
・「デンプン質の食べ物を常食している動物の身体には、強制的に脂肪が蓄積していく。ヒトもまた、この普遍的な法則からは逃れられない」
・「デンプン質・小麦粉由来のすべての物を厳しく節制すれば、肥満を防げるだろう」
さらに、ブリア=サヴァランと同時代の人物で、外科医のジャン=フランソワ・ダンセル(Jean-François Dancel)は、
・「患者が主に『肉だけ』を食べ、それ以外の食べ物の摂取は少量だけにすれば、一人の例外もなく肥満を治癒できる」
・「肉ではないすべての食べ物(炭素と水素が豊富な食物。つまり炭水化物)は、身体に脂肪を蓄積させるに違いない。肥満を治すためのいかなる治療法も、この原理に基づいている」
・「肉食動物は決して太っていない一方で、草食動物は太っている。カバはかなりの量の脂肪のせいで不格好に見える。彼らは植物性の物質(米、キビ、サトウキビ・・・穀物全般)のみを餌にしている」
ヘルマン・ターラー(Herman Taller)は、1961年に出版した『Calories Don't Count』(『カロリーは気にするな』)にて
「カロリーが同じであれば、どの栄養素も体内で同じ作用を示す、などということはありえない」
「炭水化物が少なく脂肪が多い食事は体重を減らす」
「炭水化物は身体に問題を惹き起こす」
「炭水化物の摂取に敏感な人の体内ではインスリンが分泌され、脂肪が生成される」
と述べ、肥満を防ぐために炭水化物を避けなさい、と明言しています。
昔の人たちは、ちゃんとわかっていたのです。「炭水化物を食べるから太る」のだと。「肉や卵や脂肪はどれだけ食べても絶対に太らない」と。
え?そんなヤツ知らない?
だとしたら、あんたらカロリー信者が無知で愚かなだけです。「カロリー」しか頭にないあんたらカロリー信者が跳梁跋扈している限り、肥満や糖尿病を患う人は増え続けるでしょう。
ひょっとして、この期に及んでまだ戯言を抜かすおつもりですか?
「たとえ何を食べようが、摂取カロリーが消費カロリーを上回れば太り、逆なら痩せる!摂取カロリーが消費カロリーを超えない限り、砂糖を食べても太らない!」
「それどころか、脳が使えるのはブドウ糖だけなんだよ。炭水化物を食べないと脳が死ぬ!『砂糖を食べると太る』って?くだらん。何を言い出すのか」
「脂肪なんか食べたら太る!当たり前だろ?『脂肪』なんか食べたら、太るに決まってる!炭水化物にヒトを太らせる作用なんてあるわけがない!」
「なぜ太るかって?そんなことも分からないのか。食べ過ぎと運動不足が原因だ。つまり、本人が悪いんだよ。本人の努力が足りないだけだ。炭水化物は何の関係も無い。炭水化物を悪者にするな!」
「炭水化物を食べないと、身体は仕方なく筋肉を破壊してエネルギー源にする。炭水化物を食べなければ筋肉だけが減り、脂肪は減らず、どんどん太っていく!」
へぇ~、そうですかい。
なら、「砂糖を1日に250gだけ食べる」ようにして、毎日ひたすら運動に励んで下さいな。炭水化物および砂糖は1gにつき4kcalであり、「砂糖を1日に250g食べ続けるだけ」。これなら、1日の摂取カロリーはたったの1000kcalだけで済むのですから、痩せるはずだね?しかも運動も欠かさずに続けるのですから、太るわけがありませんね?あんたらカロリー信者によれば、この食生活でも痩せるし、運動すれば筋肉がついて、そのおかげでさらに痩せるんでしょ?
「脳のエネルギー源はブドウ糖だけ!」なんでしょ?
「炭水化物を食べなければ筋肉が減ってしまう!」んでしょ?
じゃ、炭水化物だけを食べ続けて下さいね?脂肪は一切摂らないで下さいね?雨の日も風の日も、ひたすら運動に励んで下さいね?あんたらカロリー信者は「脂肪」を敵視してるんだから、脂肪を避けるのは当然だよね?
さあて、その結果、カロリー信者にどんな運命が待ち受けているか、楽しみだね。
駄目押しに、アラン・ケクウィック(Alan Kekwick)とガストン・パワン(Gaston Pawan)の2人が1956年に行ったある実験を紹介しておきましょう。
* ①炭水化物だけの食事、②タンパク質だけの食事、③脂肪だけの食事、をそれぞれ摂ってもらう実験を行った。摂取カロリーはいずれも同じ「1000kcal」に揃えた。その結果・・
①の食事・・・体重が1日に0.24ポンド(約0.1kg)増加した
②の食事・・・1日に体重が280g減少した
③の食事・・・1日に体重が410g(!)減少した
「脂肪を食べると痩せる。炭水化物を食べると太る」という明白な生理学的事実をまだ受け入れられませんか?
ちなみに、ライオンのような肉食動物が他の動物を捕食して食べる際、タンパク質(赤身肉)よりも脂肪を好んで食べるのは、決して偶然ではありません。
何故かって?
「脂肪のほうが断然旨いから」です。鶏肉だって、脂肪が全く無いササミよりも、脂肪を豊富に含むモモ肉のほうが断然旨いでしょ?それでいて、脂肪には栄養が驚くほど豊富に含まれているのです。
この本の著者も言っているように、脂肪はケトン体の材料にもなりますし、ケトーシス状態になれば、あとは脂肪を好きなだけ食べることで生存できる体質になれるのです。著者も強調しているとおり、脂肪はインスリンの分泌を全く促しません。脂肪を食べてもインスリンは出てこないのですから、脂肪を食べたいだけ食べたところで太る道理はありません。
さきほど紹介したリチャード・マッカーネス医師による著書のタイトルを思い出して下さい。
『Eat Fat And Grow Slim』(『脂肪を食べて細身になろう』)ですよ?この本が出たのは1958年のことです。
カロリー信者の言い分が本当に正しいのなら、炭水化物、タンパク質、脂肪、どれを食べても摂取カロリーさえ同一に揃えれば、「体重の変化も、体内で起こる現象も全て同じ」になるはずです。しかもこの実験では「1日の摂取カロリーが1000kcalのみ」という明確なカロリー制限を実施しています。
なのに、導き出された結果は御覧の通り。
「脂肪を食べると痩せる。炭水化物を食べると太る」
このことを示す証拠をどれだけ挙げたところで、カロリー信者は全く聞く耳持たず、ですね。連中に何を言ったところで、
「摂取カロリーが消費カロリーを上回れば太る。『何を食べるか』は何の関係も無い。カロリーが全てだ!」
「食べる量を減らして運動すれば痩せるに決まってんだよ!え?そうしているのに痩せない?なら、まだまだ食べる量が多過ぎるか、運動量が足りないだけだ。食べる量をもっと減らして、もっと運動しろ!」
一事が万事、この調子です。
「カロリー信者とは嘘吐きの集団であり、自分たちが根本的に間違っていたという事実を死んでも認めようとしない人間のクズである」ことは間違いないでしょう。
え?何だって?
「バランスよく食べないからだ。何でもバランスよく食べれば太らないんだ!」
へぇ~、そうですかい。ではお尋ねしましょう。
「バランスの良い食事」って、何ですか?「バランスの良い食事」とやらの定義を言って下さい。まさか、「摂取エネルギーの60%が炭水化物、脂肪は20%、もしくはそれより少なくする食事」のことじゃないでしょうね?で、そんな食事で肥満にならず、健康で病気知らずな身体で過ごせる、という証拠はどこにあるのですか?
癌や糖尿病を患う人は、その「バランスの良い食事を摂らなかったせいだ。炭水化物を食べず、脂肪を過剰摂取したのが原因だ!本人が悪い!」のですか?
いやはや、カロリー信者って、人のせいにするのが大好きな人種のようですね。やっぱりあなたがたは卑怯者であり、人間のクズなんですね。
参考までに、2014年に公開されたオーストラリア映画『あまくない砂糖の話』(原題:That Sugar Film)の視聴を強くお奨めします。主演で監督のオーストラリア人が、「1日にティースプーン40杯分(160g)の砂糖を60日間毎日摂取し続けたら、身体はどうなるか」を御自身の身体で示したドキュメンタリー映画です。
砂糖がどれほど恐ろしい物体であるか、あなたはきっと思い知るでしょう。
今、これを読んでいるあなたは、ダイエットについてどんな悩みがありますか?今すぐにでも痩せたい、太りたくない、身体を引き締めたい?
それなら、先人たちの教えを思い出せばいいのです。
ジャン・アンテルム・ブリア=サヴァラン、ウィリアム・バンティング、リチャード・マッカーネス、ヘルマン・ターラー、アラン・ケクウィックとガストン・パワンによる同一カロリー実験・・・。
彼らが教えてくれているのは、
「動物が太るのは、『炭水化物を食べるから』。脂肪は食べても太らない。どれだけ食べても、絶対に。それどころか、脂肪を食べれば食べるほど、体重は減り、体脂肪も減り、身体から余計な脂肪が減り、身体は勝手に引き締まってくれる。『カロリー』?そんなものは、とっとと頭から消し去りなさい」
・・・ということです。
それでも『カロリー教』を信奉する信者でありたいのなら、どうぞ、ご勝手に。
炭水化物だけをひたすら食べ続けて、肥え太って、病気になって、苦しみながら死んで下さいね。
「何故だ・・・。カロリーを制限し、毎日運動を続けて、油を避けて、炭水化物たっぷりの『健康な食事』を摂っているのに、何故身体が太っていくんだ・・・?」
↑
てことは、まだまだ食べる量が多過ぎるし、運動量が足りないんでしょ。つまり、食べる量をもっと減らして、もっと運動すればいい。簡単じゃないか。あんたらカロリー信者様が普段からお題目の如く唱えているとおりにすればいいんだよ。
おっと、炭水化物は脳の唯一のエネルギー源だし、これを食べないと筋肉だけが減っていっちゃうよ?炭水化物をもっともっと食べて、脂肪の摂取をもっともっと避ければ、間違いなく痩せるさ!
せいぜい頑張って、カロリー信者さん!
カロリー信者様、運動信者様、筋肉信者様へ。
肥満患者を治療する臨床医の多くは、1960年代までは、「運動すれば減量できる」「座りっぱなしの生活をしていると太る」「食べ過ぎるから太る」といった考え方を「幼稚」として退けていました。
ミネソタ州ロチェスター市にあるメイヨー・クリニック(Mayo Clinic)のラッセル・ワイルダー医師(Russell Wilder, 1885-1959)は、1932年に肥満についての講演を行った際に、以下のように述べました。
「肥満患者は、ベッドの上で安静にしていることで、より早く体重を減らせる。一方で、激しい身体活動は減量の速度を低下させる」
「運動を続ければ続けるほどより多くの脂肪が消費されるはずであり、減量もそれに比例するはずだ、という患者の理屈は一見正しいように見えるが、体重計が何の進歩も示していないのを見て、患者は落胆する」
もう1つ。
1950年代半ば、ハーヴァード大学の栄養学者ジョン・マイヤー(Jean Mayer)は、ラットを使ったある実験を行いました。毎日数時間、強制的に運動をさせられたラットと、運動を強制されなかったラットとで、ラットの食事量と体重の変化について調べました。
運動プログラムに沿って運動を行ったラットは、運動をしなかった日にはより多く餌を食べ、運動をしていない時には身体を動かさないようにすることで消費エネルギーを減らしました。
一方、運動を強制されたラットの体重は、運動を強制されなかったラットと「全く同じまま」でした。そして、実験用のラットがこの運動プログラムから解放されると、かつてなかったほどの量の餌を食べるようになり、運動を強制されなかったラットよりも、歳とともに急速に体重が増えていったのです。
さらに、ハムスターとアレチネズミを使った研究では、運動させると「体重と体脂肪が増加する」結果に終わっただけでした。
身体が一旦「太る」と決めたら、何が何でも太っていくのです。食べる量を減らそうが、どんな運動をどれだけこなそうが、です。太るかどうかを司っているのは、体内を流れる無数のホルモンと無数の酵素なのです。それらに最も大きく影響を与えるのは、「あなたが普段から食べている食べ物」です。上に紹介したヘルマン・ターラーが述べているように、
「カロリーが同じであれば、どの栄養素も体内で同じ作用を示す、などということはありえない」
のです。
* ジャン・アンテルム・ブリア=サヴァラン(Jean Anthelme Brillat-Savarin)というフランス人は、1825年に『Physiologie du goût』(『味覚の生理学』)という本を出しており、その中でいろいろと興味深い記述を残しています。↓
La seconde des principales causes de l’obésité est dans les farines et fécules dont l’homme fait la base de sa nourriture journalière. Nous l’avons déjà dit, tous les animaux qui vivent de farineux s’engraissent de gré ou de force ; l’homme suit la loi commune. La fécule produit plus vite et plus sûrement son effet quand elle est unie au sucre :
(肥満をもたらす重要な原因の2つ目は、ヒトが日々の食事の基本としている小麦粉やデンプンにある。すでに述べたように、デンプンを食べている動物の身体には、有無を言わさず、強制的に脂肪が増えていく。ヒトもまた、この普遍的な法則からは逃れられはしない。デンプンは、砂糖と組み合わせることにより、より迅速に、より確実にその効果が発揮される)
Or, le régime antiobésique est indiqué par la cause la plus commune et la plus active de l’obésité, et puisqu’il est démontré que ce n’est qu’à force de farines et de fécules que les congestions graisseuses se forment, tant chez l’homme que chez les animaux ; puisque, à l’égard de ces derniers, cet effet se produit chaque jour sous nos yeux, et donne lieu au commerce des animaux engraissés, on peut en déduire, comme conséquence exacte, qu’une abstinence plus ou moins rigide de tout ce qui est farineux ou féculent conduit à la diminution de l’embonpoint.
(肥満を防ぐ食事と呼べるものは、肥満が起こるとき、誰もがよく知っている特徴的な原因に基づいたものだ。ヒトにおいても、動物においても、脂肪の蓄積はデンプンを食べるから起こる、というのは証明済みである。後者においては、我々が毎日目撃している現象である。肥った動物の肉の取引が商売として成り立っているぐらいなのであるから。明確な結論として、小麦粉やデンプン質が多いものを多少なりとも厳しく制限することで体重減少につながる、と推論できるであろう)
「ヒトにおいても、動物においても、脂肪の蓄積はデンプンを食べるから起こる、というのは証明済みである」
「デンプンは、砂糖と組み合わせることにより、より迅速に、より確実にその効果が発揮される」
↑「食べる量を減らして運動量を増やす」だとか、「食べ過ぎなければ太らない」だとか、「何でも、バランスよく食べれば太らない」だとか、「炭水化物は脳の唯一のエネルギー源なのだから避けてはならない」とかなんとか言っている人たち、息してますか?今から200年前の時点で、「炭水化物の摂取は肥満の原因となる」と喝破した人がいたのです。
そこのカロリー信者さん。あなたは先人たちの言葉を知らない、歴史に無知であるという証拠です。
* 炭水化物を制限する食事法で自分で肥満を治したウィリアム・バンティングの言葉(『Letter on Corpulence』, 1863)。↓
"I can confidently state that quantity of diet may safely be left to the natural appetite; and that it is quality only which is essential to abate and cure corpulence."
(「食べる量については、自然に湧いてくる食欲に任せれば良い。肥満の緩和と治療に必要なのは食べ物の『質』だけである、と、確信をもって明言できる」)
* 肥満の子供たちを診察してきたヒルデ・ブルッフ(Hilde Bruch)の言葉(『The Importance of Overweight』, 1957)。↓
“The great progress in dietary control of obesity, was the recognition that meat . . . was not fat producing; but that it was the innocent foodstuffs, such as bread and sweets, which lead to obesity.”
(「肥満に関係する食事管理において大きな進歩と呼べるのは、体内で脂肪を生成するのは肉…ではなく、パンや砂糖菓子のような『無害』と思われていた食べ物こそが身体を肥らせる、と認識された点にあるのだ」)
* 19世紀のフランスの退役軍医、ジャン=フランソワ・ダンセル(Jean-François Dançel)の言葉(『Obesity, or Excessive Corpulence』, 1864)。↓
"I have established it as a fact, without a single exception, that it is always possible to diminish obesity, by living chiefly upon meat, and partaking only of a small quantity of other kinds of food."
(「肉だけを食べ、それ以外の食べ物の摂取はごく少量のみにすれば、ただ一人の例外も無く肥満を治癒できるという事実を確固たるものとしたのだ」)
* 英語辞典のメリアム・ウェブスター(Merriam Webster)には「Banting」という単語が載っています。ウィリアム・バンティングの名に由来します。この単語の意味は何でしょうか?↓
"a method of dieting for obesity by avoiding sweets and carbohydrates"
(「肥満対策としての食事療法で、甘い味付けの食べ物や炭水化物を避ける」)
* イギリスの栄養学者、レジナルド・パスモア(Reginald Passmore)の言葉(栄養学の雑誌『British Journal of Nutrition』, 1963)↓
"Every woman knows that carbohydrate is fattening: this is a piece of common knowledge, which few nutritionists would dispute.”
(「炭水化物は身体を太らせるということを知らない女性はいない。これは常識であり、この周知の事実に対して異議を唱える栄養士は存在しないであろう」)
* ロシアの作家、レフ・トルストイが1870年代に発表した小説『アンナ・カレーニナ』には、アンナの愛人であるヴロンスキー伯爵が「体重の増加を防ぐために牛肉のステーキを食べ、デンプン質が多いものや、甘い味付けの料理を避けた」という記述が残っています。ではその証拠をお見せしましょう。↓
"On the day of the races at Krasnoe Selo, Vronsky had come earlier than usual to eat beefsteak in the common messroom of the regiment. He had no need to be strict with himself, as he had very quickly been brought down to the required light weight; but still he had to avoid gaining flesh, and so he eschewed farinaceous and sweet dishes. "
(「クラースノエ・スィロウでの競技大会当日、ヴロンスキーは連隊の共同食堂で牛肉のステーキを食べるため、いつもより早めに姿を現した。彼は所要体重まですばやく体重を減らしたので、それほど厳格な節制は必要無かったものの、それでも身体に脂肪が蓄積するのを防ぐため、デンプン質が多い食べ物や甘い味付けの料理を避けた」)
↑ヴロンスキーは断食なんかしていません。このとおり、炭水化物を避けただけです。トルストイがこれを書いた時期は1870年代。自身の作品の登場人物にこの食事法を実践させているぐらいなのだから、トルストイをはじめ、当時のロシア人は分かっていたのでしょう。「肉は食べても太らない。炭水化物を食べるから太る。これは常識だ」と。
* アメリカの作家、ソウル・ベロウ(Saul Bellow)が1964年に発表した小説『Herzog』では、「炭水化物が多いものを食べていると、服が着られなくなる」という趣旨の記述があります。↓
"But he denied himself that, thinking of the money he had spent on new clothes which would not fit if he ate carbohydrates."
(「炭水化物を食べると新調した服が着られなくなること、その服の費用について考えを巡らせていた彼は、(炭水化物を食べる行為を)自制した」)
これらの歴史的事実を知らないのであれば、それはあなたがたカロリー信者が「無知で愚かである」という何よりの証拠です。カロリー信者が跳梁跋扈している限り、肥満や糖尿病を患う人々は増え続けるでしょう。
あなたがたカロリー信者は、「太りたくないのなら炭水化物を避けなさい」と教えてくれている先人たちに対して真っ向から喧嘩を売るおつもりのようですね。良い度胸してますねぇ。
炭水化物と砂糖を遠慮なくガツガツ食って、食べる量を徹底的に減らし、雨の日も風の日も毎日ひたすら運動し続けて下さい。
そして、高血糖・インスリン抵抗性・糖尿病・心臓病・高インスリン血症・メタボリック症候群を患い、苦しみながら死んで下さい。
それこそが、無知で愚かなカロリー信者が迎えるにふさわしい惨めな末路と言えるでしょう。
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やせたければ脂肪をたくさんとりなさい 単行本 – 2014/8/7
ジョン・ブリファ
(著)
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登録情報
- 出版社 : 朝日新聞出版 (2014/8/7)
- 発売日 : 2014/8/7
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 280ページ
- ISBN-10 : 4022512008
- ISBN-13 : 978-4022512000
- 寸法 : 18.8 x 12.8 x 1.6 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 204,613位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 153位肥満・メタボリックシンドローム
- - 766位保健食・食事療法
- - 1,644位ダイエット
- カスタマーレビュー:
著者について
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医師、財団法人高雄病院理事長。1950年生まれ。京都大学医学部卒業。京都・高雄病院での臨床活動の中から、ダイエット、糖尿病克服などに画期的な効果がある「糖質制限食」の体系を確立(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『京都の名医がおしえる「やせる食べ方」レシピ集』(ISBN-10:4492044051)が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2020年7月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2023年1月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
実験の内容も詳しく書かれてあり、素人には少し難しい。でも、一章節ごとにまとめが書いてあるので、良かったです。
2023年9月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
すごく勉強になったし、日常生活の中でも簡単に活かせることばかり!
早速、生活に取り入れています。
早速、生活に取り入れています。
2015年11月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
結構難しくてなかなか頭に入ってきません。 まだ最後まで読めていないのですが、何度か読めば頭に残るのでしょうか?
まだこの本の伝えたいことが私の中に入ってきません。
まだこの本の伝えたいことが私の中に入ってきません。
2021年8月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
全てを信用できるわけではないですが、実際に取り入れてみて納得できる部分が幾つかありました。
有益な書籍だと思います
有益な書籍だと思います
2014年8月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
題名だけみれば「よくある糖質制限肯定本」にみえてしまうが、本書は違う。
まず豊富な参考文献(280件)。
著者の考え・主張はきちんと「証拠」があることが明示されている。
著者の意見に否定的な文献も取り上げ、それに対する考察も書かれている。
これだけであれば医療従事者向けの小難しい本になりそうだが、それだけではない。
各章ごとにまとめとして要約が書かれておりわかりやすい。
さらに
「結局、何を食べたり飲んだりすればいいのか?」
「どういう運動すればいいのか?」
などといった実践的な具体例が豊富にある。
簡単に本書を要約するならば
「本当に痩せたい人向けの指南書、文献も具体例も豊富だよ!」
であろうか。
ということで、全ての人におすすめできる。
特に内科医・糖尿病専門医はこの内容を把握していることが今後必須になると思われる。
合わせてお勧めなのは本書の監修をしたお二人の著書であり、
ついでに紹介。
『糖質制限食パーフェクトガイド 江部康二 著』
糖尿病に特化しており、より医療従事者向けの実践的な内容である。
もちろん糖・脂肪代謝のメカニズムも詳しく、日本人のデータも満載。
食べてよい食品の表も豊富。
『炭水化物が人類を滅ぼす 夏井睦 著』
「炭水化物とヒトの生活・歴史」についての考察なら本書である。
どうしてヒトは炭水化物を摂取するようになったのか?
今後はどうなるか?
など読み物としてもおもしろい。
以上の3冊を読めば、当分「糖質制限食」については不自由しないと思われる。
まず豊富な参考文献(280件)。
著者の考え・主張はきちんと「証拠」があることが明示されている。
著者の意見に否定的な文献も取り上げ、それに対する考察も書かれている。
これだけであれば医療従事者向けの小難しい本になりそうだが、それだけではない。
各章ごとにまとめとして要約が書かれておりわかりやすい。
さらに
「結局、何を食べたり飲んだりすればいいのか?」
「どういう運動すればいいのか?」
などといった実践的な具体例が豊富にある。
簡単に本書を要約するならば
「本当に痩せたい人向けの指南書、文献も具体例も豊富だよ!」
であろうか。
ということで、全ての人におすすめできる。
特に内科医・糖尿病専門医はこの内容を把握していることが今後必須になると思われる。
合わせてお勧めなのは本書の監修をしたお二人の著書であり、
ついでに紹介。
『糖質制限食パーフェクトガイド 江部康二 著』
糖尿病に特化しており、より医療従事者向けの実践的な内容である。
もちろん糖・脂肪代謝のメカニズムも詳しく、日本人のデータも満載。
食べてよい食品の表も豊富。
『炭水化物が人類を滅ぼす 夏井睦 著』
「炭水化物とヒトの生活・歴史」についての考察なら本書である。
どうしてヒトは炭水化物を摂取するようになったのか?
今後はどうなるか?
など読み物としてもおもしろい。
以上の3冊を読めば、当分「糖質制限食」については不自由しないと思われる。
2014年9月17日に日本でレビュー済み
糖質制限の本です。
多数の論文を公平に読み込んで、
これまで曖昧だった部分を明解にしてくれました。
一部に納得できない表現がありますが、
それは些末なことと片づけていいと思います。
一つだけ納得できないのが、
江部・夏井の両医師がなぜ「監修」なのか。
内容には、何も関わってないはずなのに、
それはおかしな話ではないでしょうか?
「推薦」なら、まったく問題ないのですが……。
そこに、版元の「売らんかな精神」が見えるのと
何を食べればいいかがわかりにくい点が
ちょっとだけ残念でした。
翻訳ですが、文章は読みやすくて◎です。
多数の論文を公平に読み込んで、
これまで曖昧だった部分を明解にしてくれました。
一部に納得できない表現がありますが、
それは些末なことと片づけていいと思います。
一つだけ納得できないのが、
江部・夏井の両医師がなぜ「監修」なのか。
内容には、何も関わってないはずなのに、
それはおかしな話ではないでしょうか?
「推薦」なら、まったく問題ないのですが……。
そこに、版元の「売らんかな精神」が見えるのと
何を食べればいいかがわかりにくい点が
ちょっとだけ残念でした。
翻訳ですが、文章は読みやすくて◎です。
2018年12月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
全カロリー信者に読ませてあげたい本No.1。
糖新生とホルモンをうまく使って脂肪細胞から中性脂肪をだけを減らそうという内容。
著者がお医者様ということで健康への配慮が素晴らしい。これで体調を崩す人は実践方法が間違っているか、糖質制限によるストレスかどちらかだと思う。まあ糖質一日150gとっていいと言われているにも関わらずストレスで体調崩すのはもう根本的に向いてなさすぎる。米食って運動した方がいい。
それと一つ注意点。多少専門用語が多いので完全に知識0の状態で読み始めるのは苦しく感じるかもしれない
糖新生とホルモンをうまく使って脂肪細胞から中性脂肪をだけを減らそうという内容。
著者がお医者様ということで健康への配慮が素晴らしい。これで体調を崩す人は実践方法が間違っているか、糖質制限によるストレスかどちらかだと思う。まあ糖質一日150gとっていいと言われているにも関わらずストレスで体調崩すのはもう根本的に向いてなさすぎる。米食って運動した方がいい。
それと一つ注意点。多少専門用語が多いので完全に知識0の状態で読み始めるのは苦しく感じるかもしれない