繰り広げられる奇想天外なストーリーに思わず没入。ハチャメチャだけど、人間臭いドタバタに心をつかまれる。序盤はちょっとついていけないかもだけど、そこを乗り越えれば、世界観に慣れてくるというか・・・。
とにかく読んでみてほしい一冊。ハマる人にはハマるかなと。
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巨匠とマルガリータ(上) (岩波文庫) 文庫 – 2015/5/16
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「それでは、どうしても悪魔は存在しないと言うのですか?」首は転がり、黒猫はしゃべり、ルーブル札が雨と降る。黄色い花を抱えた運命の女、ゴルゴタを焼く灼熱の太陽……春のモスクワを舞台にブルガーコフ(1891―1940)が描く、20世紀ロシア最大の奇想小説、物語のるつぼの底に待つのは何か?――「私につづけ、読者よ。」(全2冊)
- 本の長さ448ページ
- 言語日本語
- 出版社岩波書店
- 発売日2015/5/16
- 寸法10.5 x 1.8 x 15 cm
- ISBN-104003264827
- ISBN-13978-4003264829
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登録情報
- 出版社 : 岩波書店 (2015/5/16)
- 発売日 : 2015/5/16
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 448ページ
- ISBN-10 : 4003264827
- ISBN-13 : 978-4003264829
- 寸法 : 10.5 x 1.8 x 15 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 116,277位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 135位ロシア・ソビエト文学 (本)
- - 862位岩波文庫
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
1953年生まれ。埼玉大学大学院経済科学研究科客員教授。元三菱UFJモルガン・スタンレー証券チーフエコノミスト。早稲田大学大学院修士課程経済研究科修了。(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『超マクロ展望 世界経済の真実(ISBN-978-4087205688)』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2022年1月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
冒頭から引き込まれる魅惑のストーリー展開。
「このひとたちこんな好き放題でええんか??」と感じてしまうぐらい何でもできちゃう悪魔側。
けれどもこれぐらい圧倒的な力を見せつけられ続けるとふと考えさせられる。
人間ってやっぱりなんかちんまいところでそれがさも世界の全部であるかのように考えてしまっているんじゃないだろうか?と。
みんな一生懸命生きているんだろうけれど。
ふと神さまや悪魔に力を借りられたら?と思うことだってあるだろう。
けれどもそういう全く及ばない力を持つ何かに祈り願うような時でも、そのひとたちに丸投げでは祈りも届かないだろうし願いも叶わない。
いつ現れてもいいように常に心のどこかに神さまや悪魔の存在を感じておくか、もしくは、ひたむきに生きて動じない心を育てていくようにしたい。
そんなことも考えさせられる、稀有なファンタジー小説でした。
「このひとたちこんな好き放題でええんか??」と感じてしまうぐらい何でもできちゃう悪魔側。
けれどもこれぐらい圧倒的な力を見せつけられ続けるとふと考えさせられる。
人間ってやっぱりなんかちんまいところでそれがさも世界の全部であるかのように考えてしまっているんじゃないだろうか?と。
みんな一生懸命生きているんだろうけれど。
ふと神さまや悪魔に力を借りられたら?と思うことだってあるだろう。
けれどもそういう全く及ばない力を持つ何かに祈り願うような時でも、そのひとたちに丸投げでは祈りも届かないだろうし願いも叶わない。
いつ現れてもいいように常に心のどこかに神さまや悪魔の存在を感じておくか、もしくは、ひたむきに生きて動じない心を育てていくようにしたい。
そんなことも考えさせられる、稀有なファンタジー小説でした。
2020年9月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
Bulgakov is my favorite writer. The Master and Margarita is the best book! a book about love, a book about devotion and faith .. a book about difficult times ... mysticism. if you want to get acquainted with Russian literature, please read this book!!!
2020年9月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
"読書するのはこういう本と出会うためだ"、と唸らされることは生涯そうないと思われるが、自分にとってはこの"巨匠とマルガリータ"がそういう本だった。
私のように安部公房、ボルヘス、ガルシアマルケスが好きな方はぜひ。マジックリアリズムの極北。
私のように安部公房、ボルヘス、ガルシアマルケスが好きな方はぜひ。マジックリアリズムの極北。
2017年10月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
序盤のグダグダでどうなるかと思っていたら、ベルリオーズの首が切断された所から話は一気に進んでしまいました。
これは面白い、下巻に期待!
これは面白い、下巻に期待!
2019年1月5日に日本でレビュー済み
最初に読んだ犬の心臓よりはだいぶん読みやすいというかまともと。
特別強いからくりはないですが、上流階級への滑稽さを嘲笑う作者の姿は至る所に。禁書…なっちゃうか…とも思います。
結構残酷かつ容赦ないですが、個人的には面白かったです
特別強いからくりはないですが、上流階級への滑稽さを嘲笑う作者の姿は至る所に。禁書…なっちゃうか…とも思います。
結構残酷かつ容赦ないですが、個人的には面白かったです
2015年11月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
池澤夏樹氏の世界文学全集ではじめて知った『巨匠とマルガリータ』。
冒頭の、ベルリオーズとイワンと謎の男による神学論争の場面でもうこの世界に引きこまれました。
奇想天外なストーリーを思う存分楽しんでいただきたいので、あらすじには触れませんが、
この作品をお読みになるときには、ぜひ喋る黒猫のベゲモートくんに注目してみてください。
もちろんただ面白いだけの作品ではなくて、しっかり読み込めば読み込むだけ応えてくれる深い小説でありますし、
生きているうちには作品が出版できそうもないという状況で、執念深く作品を書き続けたブルガーコフのことを想像しながら
読むのもまた一興ではないかなと思います。
自信をもっておすすめします。
冒頭の、ベルリオーズとイワンと謎の男による神学論争の場面でもうこの世界に引きこまれました。
奇想天外なストーリーを思う存分楽しんでいただきたいので、あらすじには触れませんが、
この作品をお読みになるときには、ぜひ喋る黒猫のベゲモートくんに注目してみてください。
もちろんただ面白いだけの作品ではなくて、しっかり読み込めば読み込むだけ応えてくれる深い小説でありますし、
生きているうちには作品が出版できそうもないという状況で、執念深く作品を書き続けたブルガーコフのことを想像しながら
読むのもまた一興ではないかなと思います。
自信をもっておすすめします。
2022年4月26日に日本でレビュー済み
アンナシェルバコワが大好きで、オリンピックシーズンのフリープログラムで使われていた。後半、頭の横できりきりとねじを巻くしぐさから巨マルの曲が使われ。映画にもなったんですね。映画見たいな~猫男の実写版を見たい。
上下巻通しての評価は5です。読み始めは、どうせロシアだからしちめんどくさいまわりくどい文章で辛気臭く政治が民衆がどうのこうので人の名前は長長く覚えるのに苦労した割には一回しか出てこなかったりとかだろう!と、読む前からうんざりして読み始めたわけですが、おもしろかったです。しちめんどくさくなかった。愉快な話なのかな、主人公が悪魔ですからね、悪魔って現実にいますか?会ったことないです。巨匠は、キリストとピラトの小説を書いた人で、マルガリータは小説のファンです。この二人がタイトルになっているのはタイトルにかっこいいからという理由であって巨マルのストーリーの主動ではありません。主人公はヴォランド(悪魔)と手下ども(デブ、猫、アザセッロ(人間との仲介役))、考えてみれば人を殺したり偽札でだましたり猫男の悪さの為に本物の猫が迫害にあったり、心の痛い出来事を引き起こすわけですが、小説ですから!たぶん大丈夫です。一章が短くて、最初に読みづらくても一回一章読むことにすると、だんだんノッテきて一気に読めます。読後感は現実離れしていい気分になれました。シェルバコワの頭のねじきりきりの文学描写もあったし。読んでよかった。
上下巻通しての評価は5です。読み始めは、どうせロシアだからしちめんどくさいまわりくどい文章で辛気臭く政治が民衆がどうのこうので人の名前は長長く覚えるのに苦労した割には一回しか出てこなかったりとかだろう!と、読む前からうんざりして読み始めたわけですが、おもしろかったです。しちめんどくさくなかった。愉快な話なのかな、主人公が悪魔ですからね、悪魔って現実にいますか?会ったことないです。巨匠は、キリストとピラトの小説を書いた人で、マルガリータは小説のファンです。この二人がタイトルになっているのはタイトルにかっこいいからという理由であって巨マルのストーリーの主動ではありません。主人公はヴォランド(悪魔)と手下ども(デブ、猫、アザセッロ(人間との仲介役))、考えてみれば人を殺したり偽札でだましたり猫男の悪さの為に本物の猫が迫害にあったり、心の痛い出来事を引き起こすわけですが、小説ですから!たぶん大丈夫です。一章が短くて、最初に読みづらくても一回一章読むことにすると、だんだんノッテきて一気に読めます。読後感は現実離れしていい気分になれました。シェルバコワの頭のねじきりきりの文学描写もあったし。読んでよかった。