いつも日常業務に相当な時間をとられていますが、子供との時間は大切にしたいと思っていますし、子供の教育には常に興味があります。元気であれば頭のいい子にならなくてもよいと考えていますが、どのような場面や状況でも乗り越える力のある子に育って欲しいと願って本書を手に取りました。題名は「頭のいい子」ですが・・・。
〇親のパーソナリティは子供に遺伝する
〇人格や心は幼児期に100％親から作られ、一生変わることはない
〇4歳未満のイヤイヤは大脳辺縁系が正常に発達している証拠
〇「楽しいからやっていること」に対するご褒美は逆効果
〇「楽しくないからやりたくない」ことは無理にやらせず、「どうしたら楽しくなるか」を一緒に考える
〇子供は「お母さん=自分」「お父さん=他人」なので、お母さんはお父さんを尊重すると社会性が育つ
〇お父さんから認められると責任感が育つ
〇大人から教えられた「丸暗記」よりも間違っていても「自分で想像したり考えたりすること」が100倍大事
〇子供の行動は「叱る」のであって「怒る」のではない
〇アンガーマネジメントとして、イラっとしたら3-6秒待つ
〇子供の睡眠時間が長いのには理由がある
〇ゲーム依存の人は脳内のドパミン受容体が減っており、ドパミン量が通常量になった時の集中力が極端に落ちる
〇思い切り外遊びをする子は自分の動きをコントロールする能力が高い
〇知育ドリルは1歳下から始める
〇「話す」ことは人にとって生得的、「書く」「読む」は教育が必要
〇独り言が増えるのは読解力アップのサイン
〇言葉と音楽を持っていない人種はなく、音楽は人間にとって必要なものと考える
〇ネイティブのように英語を話すことよりも、思考力が今後は求められる
〇習い事で身につけるべきは、必要になった時に必要な能力を自分で身につける力（自己調整学習力）
〇モチベーションには「やることが大事だから」という理由が大事
本文中には研究で裏付けられた内容が散りばめられており、「なるほどな」と納得しながら読み切ることができました。本書は「6歳までの子育て」と書かれておりますが、子供のためと子供を持つ親のためと考えます。モチベーションやアンガーマネジメントなどの考え方は仕事場でも役立ちそうなことが含まれております。また今日からの家での時間や仕事の時間が楽しく過ごせそうな1冊です。
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出版社より
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| カスタマーレビュー |
167
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| 世界最高機関の研究を調べつくしてたどり着いた子育て法、それは「テキトー」。完璧主義で頑張り屋のお母さん、お父さんのための一冊。 |
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イメージ付きのレビュー
裏付けがあり、わかりやすい。
私自身がママ向けに子育ての講座を開講しているので何か視点が増えたらいいと思い、読んでみました。理論的な本は苦手な私ですが、この本には衝撃を受けました。 例えば「ご褒美」について。 子どもにご褒美をあげることってどういう効果につながるのかが例えば ・楽しく取り組んでいる子に ご褒美をあげるとワクワクしなくなる・ご褒美を用意することで 新しい発想が出にくくなる・ご褒美をあげるなら〇〇〇〇〇で！ と それぞれなんらかの実験の結果やデータと絡めながら理論的に説明されていてとても納得できました。 これを書いているのは小学生の男の子を育てるママ。 理論的でありながら男性著者や男性翻訳者のような理想論でもなく 「その子に合わせて」っていう結論で結局どうしたらいいかわからなくなるような子育て本でもない。 きっと、ご主人と共有することでその家の子育ての指針が見つかる家も多いのではないかと思いました。子育て講座の講師の視点からも、おススメの一冊です。
