本当にこのようなことがあるのだろうか。
ここまでの取材を尽くしての刊行であるなら被害者はいたたまれない。
事実だとしたら、日本の警察や裁判所、検察庁は腐ってます。
冤罪であるなら、ご本人の一日でも早い名誉の回復を願っています。
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あの時、バスは止まっていた 単行本 – 2009/11/17
山下 洋平
(著)
◎ジャーナリスト 大谷昭宏氏推薦
白バイは“黒バイ"か
地方局記者が執念で迫る
高知で起きた白バイ衝突死事故。
止まっていたバスに、白バイが衝突。
しかし、バスの運転手は裁判で有罪に、そして刑務所に入れられた。
バスに同乗していた中学生・教師はみな「あの時、バスは止まっていた」と証言する。
「これです」
被告の支援者が数枚の写真を取り出した。
路面には黒々とした二本の筋。
裁判で有罪の決め手となった、スクールバスの「ブレーキ痕」だ。
「このブレーキ痕は、警察が捏造した疑いがあります。これは冤罪ではありません。警察組織の犯罪です」
◎テレビ朝日『報道発 ドキュメンタリ宣言』の放送で大反響!,br>
序 章
第一章 事故は作られたのか
第二章 証拠が嘘をつく?
第三章 真実はどこに
第四章 もう一度、審理を
第五章 それでも、証拠は動かない
第六章 動き出した時計
あとがき
白バイは“黒バイ"か
地方局記者が執念で迫る
高知で起きた白バイ衝突死事故。
止まっていたバスに、白バイが衝突。
しかし、バスの運転手は裁判で有罪に、そして刑務所に入れられた。
バスに同乗していた中学生・教師はみな「あの時、バスは止まっていた」と証言する。
「これです」
被告の支援者が数枚の写真を取り出した。
路面には黒々とした二本の筋。
裁判で有罪の決め手となった、スクールバスの「ブレーキ痕」だ。
「このブレーキ痕は、警察が捏造した疑いがあります。これは冤罪ではありません。警察組織の犯罪です」
◎テレビ朝日『報道発 ドキュメンタリ宣言』の放送で大反響!,br>
序 章
第一章 事故は作られたのか
第二章 証拠が嘘をつく?
第三章 真実はどこに
第四章 もう一度、審理を
第五章 それでも、証拠は動かない
第六章 動き出した時計
あとがき
- 本の長さ256ページ
- 言語日本語
- 出版社SBクリエイティブ
- 発売日2009/11/17
- 寸法13.4 x 2.2 x 19.5 cm
- ISBN-104797353899
- ISBN-13978-4797353891
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商品の説明
出版社からのコメント
――二〇〇六年三月三日午後二時半頃、高知県旧春野町(現高知市)の国道五六号で、
高知県警の白バイと遠足中のスクールバスが衝突し、白バイ隊員(二十六)が死亡。
バスの運転手、片岡晴彦さん(五十二)は現行犯逮捕された。
同年十二月には業務上過失致死罪で起訴され、翌二〇〇七年六月には禁固一年四カ月の実刑判決が高知地裁で下された。
その後、高松高裁、最高裁と判決は覆らず、二〇〇八年十月、片岡さんは獄中の人となった。
香川県と岡山県を放送エリアとする地方テレビ局「KSB瀬戸内海放送」。
同局の報道記者である著者のもとに突然、見知らぬ男性から電話が掛かってきた。
男性は、「この裁判は作られたものだ」と訴えた。
事件が発生した高知県のマスコミは、どこも耳を貸してくれない。
藁をもすがる思いで、かすかなつてを頼って県外の地方局の記者に連絡してきたのだ。
この一本の電話をきっかけに片道三時間半、著者の高知通いの日々が始まった。
法廷の場で結審されたとはいえ、不可解な点が多々ある高知「白バイ衝突死」事故。
本事件の闇を徹底的に追った渾身のルポルタージュ!
高知県警の白バイと遠足中のスクールバスが衝突し、白バイ隊員(二十六)が死亡。
バスの運転手、片岡晴彦さん(五十二)は現行犯逮捕された。
同年十二月には業務上過失致死罪で起訴され、翌二〇〇七年六月には禁固一年四カ月の実刑判決が高知地裁で下された。
その後、高松高裁、最高裁と判決は覆らず、二〇〇八年十月、片岡さんは獄中の人となった。
香川県と岡山県を放送エリアとする地方テレビ局「KSB瀬戸内海放送」。
同局の報道記者である著者のもとに突然、見知らぬ男性から電話が掛かってきた。
男性は、「この裁判は作られたものだ」と訴えた。
事件が発生した高知県のマスコミは、どこも耳を貸してくれない。
藁をもすがる思いで、かすかなつてを頼って県外の地方局の記者に連絡してきたのだ。
この一本の電話をきっかけに片道三時間半、著者の高知通いの日々が始まった。
法廷の場で結審されたとはいえ、不可解な点が多々ある高知「白バイ衝突死」事故。
本事件の闇を徹底的に追った渾身のルポルタージュ!
著者について
山下洋平(やました・ようへい)
KSB瀬戸内海放送 記者。1979年高松市生まれ。2003年東京大学文学部卒業後、KSB瀬戸内海放送入社。高松本社、岡山本社で警察、司法、行政を担当。高松市の特別養護老人ホームを巡る贈収賄事件では、独自の調査報道を続け元市助役の逮捕に結びつけた。一本の電話をきっかけに2007年8月から高知白バイ衝突死事件の取材を開始。同局で継続的に報道しているほか、テレビ朝日の報道番組でも全国放送される。
KSB瀬戸内海放送 記者。1979年高松市生まれ。2003年東京大学文学部卒業後、KSB瀬戸内海放送入社。高松本社、岡山本社で警察、司法、行政を担当。高松市の特別養護老人ホームを巡る贈収賄事件では、独自の調査報道を続け元市助役の逮捕に結びつけた。一本の電話をきっかけに2007年8月から高知白バイ衝突死事件の取材を開始。同局で継続的に報道しているほか、テレビ朝日の報道番組でも全国放送される。
登録情報
- 出版社 : SBクリエイティブ (2009/11/17)
- 発売日 : 2009/11/17
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 256ページ
- ISBN-10 : 4797353899
- ISBN-13 : 978-4797353891
- 寸法 : 13.4 x 2.2 x 19.5 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 533,453位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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KSB瀬戸内海放送 記者
1979年、香川県生まれ。東京大学文学部卒業後、2003年4月にKSB瀬戸内海放送入社。報道記者としてニュース取材やドキュメンタリー番組の制作にあたる。
高知県で起きた白バイとスクールバスの衝突死事故を巡る警察の“証拠捏造”と冤罪疑惑を検証したシリーズ報道で、2014年にギャラクシー賞(放送批評懇談会主催)の報道活動部門で大賞。
香川県のゲーム条例の制定過程を追った番組『検証ゲーム条例』が2021年の日本民間放送連盟賞・テレビ報道番組部門の優秀賞を受賞。
Twitterアカウント
@y0he1_yamash
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2024年4月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2021年1月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
高知白バイ事件。概要は、
・中学生を乗せたスクールバスと白バイが衝突し、白バイ隊員は死亡
・衝突時にバスは止まっていたとの主張が多い中、警察側はバスは動いていたと主張し、バス運転手は1年4か月の実刑判決
・白バイは当時100kmは出ていたのではないかと目撃情報あり
・事故から8か月後にバスの不自然なスリップ痕の写真を証拠として見せつけられるが、同じバスで検証しても同じようなスリップ痕は付かないことが実証できている
・証拠捏造で警察を訴えても判決が覆ることがないまま時効を迎えてしまった
という非常に心苦しくて残念な事件。
それとは別に、スクールバスの運転手の息子さんが、最高裁の判決が出る直前に結婚式を挙げているなど、朗らかな場面なども書かれている。
か、基本的にはテレビとネットで事件の概略は概ね把握できる。
---
■元衆議院公設第1秘書の藤島氏によると、この事件は後に保険金詐欺事件だと分かる。理由は、
・白バイ隊員には自損事故による傷害保険をかけていなかった
・白バイ隊員の遺族に支払われる保険金を得るためには相手に加害者になってもらうしかなかった(相手の自賠責から保険金を得られるため)
ドライブレコーダーが普及している中、昨今では警察の不正もしにくくなってくるだろう。
・中学生を乗せたスクールバスと白バイが衝突し、白バイ隊員は死亡
・衝突時にバスは止まっていたとの主張が多い中、警察側はバスは動いていたと主張し、バス運転手は1年4か月の実刑判決
・白バイは当時100kmは出ていたのではないかと目撃情報あり
・事故から8か月後にバスの不自然なスリップ痕の写真を証拠として見せつけられるが、同じバスで検証しても同じようなスリップ痕は付かないことが実証できている
・証拠捏造で警察を訴えても判決が覆ることがないまま時効を迎えてしまった
という非常に心苦しくて残念な事件。
それとは別に、スクールバスの運転手の息子さんが、最高裁の判決が出る直前に結婚式を挙げているなど、朗らかな場面なども書かれている。
か、基本的にはテレビとネットで事件の概略は概ね把握できる。
---
■元衆議院公設第1秘書の藤島氏によると、この事件は後に保険金詐欺事件だと分かる。理由は、
・白バイ隊員には自損事故による傷害保険をかけていなかった
・白バイ隊員の遺族に支払われる保険金を得るためには相手に加害者になってもらうしかなかった(相手の自賠責から保険金を得られるため)
ドライブレコーダーが普及している中、昨今では警察の不正もしにくくなってくるだろう。
2024年5月8日に日本でレビュー済み
つい先日も、高知の漁協で半ば公然と横領していた副組合長が内部告発されて話題となっていた。
高知といえば過疎化が進む中、地域おこし協力隊の移住者のカフェ経営者を追い出したり、陰湿で卑劣な土地柄ばかりがクローズアップされている。
その根っこを辿れば、このような事件がまかり通ってきた土地柄にあるのではないだろうか?
高知の闇は根深く、衰退したのも必然といえる。
高知といえば過疎化が進む中、地域おこし協力隊の移住者のカフェ経営者を追い出したり、陰湿で卑劣な土地柄ばかりがクローズアップされている。
その根っこを辿れば、このような事件がまかり通ってきた土地柄にあるのではないだろうか?
高知の闇は根深く、衰退したのも必然といえる。
2023年9月18日に日本でレビュー済み
現在、北海道苫小牧市でも似たような事件で裁判が進んでいる。
こっちはトラックが右折するところを120キロ以上で爆走してきた白バイが突っ込んできて激突死したもの。
一度は不起訴となったものの、警察が騒いで検察審査会により、トラック不注意の右直事故として起訴された。
そもそも緊急走行でもないのに120キロ以上出してたのがおかしいし、その後検察から白バイは88キロまで減速してたなんて意味不明な主張も飛び出している(白バイに標識は関係ないとしても最大60キロなのでやはり違反)
おそらくは高知同様に遺族への補償とか考慮して何とかトラックを悪役にしたく捏造でも何でもやってやろうということなんだろうが、司法の闇でしかない。
こっちはトラックが右折するところを120キロ以上で爆走してきた白バイが突っ込んできて激突死したもの。
一度は不起訴となったものの、警察が騒いで検察審査会により、トラック不注意の右直事故として起訴された。
そもそも緊急走行でもないのに120キロ以上出してたのがおかしいし、その後検察から白バイは88キロまで減速してたなんて意味不明な主張も飛び出している(白バイに標識は関係ないとしても最大60キロなのでやはり違反)
おそらくは高知同様に遺族への補償とか考慮して何とかトラックを悪役にしたく捏造でも何でもやってやろうということなんだろうが、司法の闇でしかない。
2012年1月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
事故そのものは実際に起こり、白バイ警官が1人亡くなっている。
本著にも記載があるが、道路に右折で出る際、押しボタン信号を使い
道路の通行を止めるか、左折で道路に出た後、然るべき場所でUターンをしていれば
事故は起こらなかった、とある。
これはバスドライバーの方も認めて反省しているし、亡くなった警官にも
きちんと弔意を示しており、バスドライバーの方に反省の念がないとはとても思えない。
しかし、物理的にも、車を運転する全てのドライバーの感覚的としても
ありえない証拠をもとに、バスが白バイを巻き込んだとする判決で、
実刑となってしまう。起訴事実を認めず、無罪を訴えており、
反省の色が見えないということで執行猶予もつかなかった。
ありもしない事実で訴えられれば、被告は無実を主張するのはあたりまえで、
反省の念がない、という裁判所の判断は的を外した素っ頓狂な判断で、
常識を欠いたものであるというのが一般的な感覚であろうと思う。
それにしても、あまりにも稚拙な証拠捏造であり、この証拠をもとに
有罪判決を下してしまう裁判所というものにとてつもない恐怖を感じる。
司法の在り方につて考えさせられる一冊だと思う。
本著にも記載があるが、道路に右折で出る際、押しボタン信号を使い
道路の通行を止めるか、左折で道路に出た後、然るべき場所でUターンをしていれば
事故は起こらなかった、とある。
これはバスドライバーの方も認めて反省しているし、亡くなった警官にも
きちんと弔意を示しており、バスドライバーの方に反省の念がないとはとても思えない。
しかし、物理的にも、車を運転する全てのドライバーの感覚的としても
ありえない証拠をもとに、バスが白バイを巻き込んだとする判決で、
実刑となってしまう。起訴事実を認めず、無罪を訴えており、
反省の色が見えないということで執行猶予もつかなかった。
ありもしない事実で訴えられれば、被告は無実を主張するのはあたりまえで、
反省の念がない、という裁判所の判断は的を外した素っ頓狂な判断で、
常識を欠いたものであるというのが一般的な感覚であろうと思う。
それにしても、あまりにも稚拙な証拠捏造であり、この証拠をもとに
有罪判決を下してしまう裁判所というものにとてつもない恐怖を感じる。
司法の在り方につて考えさせられる一冊だと思う。
2015年10月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
バスに乗っている全員がバスは止まっていたと発言しているのに裁判で採用されないのはどう考えてもおかしい。マスコミの力で冤罪をはらしてほしいです。
2010年7月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
高知白バイ事件の概略は、マスコミの一部が報道している。しかし事件の詳細は、被害者(加害者?)である片岡晴彦氏とその関係者の方が作成されたブログなどからしか知ることができなかった。その意味で、本書の出版は、より広く、この事件を世間に知らしめることになるのではないかと期待している。
高知で2006年3月に起こった高知県警の白バイとスクールバスの衝突事件は、白バイ隊員が死亡する不幸な交通事故だった。交通事故の原因は、白バイ隊員の法定速度をかなり超過したスピードオーバーにあると推定される。にもかかわらず、高知県警が作成した調書では、事故の原因を一方的に片岡晴彦さんに負わせるものとなっていた。なぜか。
本書は、高知白バイ事件を詳細にフォローしている。なぜ、この事故は行ったのか。そして事故後の警察の対応は適切であったのか。高知地裁や高松高裁での判断は適切であったのか。こうした疑問に、客観的なデータを示しながら説得力のある説明をしてくれる。しかしその説明はすべて、警察の判断とは異なるものだ。
読後、警察・検察・裁判所という組織が、真実を解明するというだけでなく、自らの組織を守るための配慮を働かせることがあることを知らしめ、そうした配慮が働くときの怖さを感じさせる。菅生事件、三井環元検事や鈴木宗男代議士の事件に通じる権力の闇を感じさせる。本書は、一般市民が権力の闇に翻弄される怖さが描かれているとも言える。
高知で2006年3月に起こった高知県警の白バイとスクールバスの衝突事件は、白バイ隊員が死亡する不幸な交通事故だった。交通事故の原因は、白バイ隊員の法定速度をかなり超過したスピードオーバーにあると推定される。にもかかわらず、高知県警が作成した調書では、事故の原因を一方的に片岡晴彦さんに負わせるものとなっていた。なぜか。
本書は、高知白バイ事件を詳細にフォローしている。なぜ、この事故は行ったのか。そして事故後の警察の対応は適切であったのか。高知地裁や高松高裁での判断は適切であったのか。こうした疑問に、客観的なデータを示しながら説得力のある説明をしてくれる。しかしその説明はすべて、警察の判断とは異なるものだ。
読後、警察・検察・裁判所という組織が、真実を解明するというだけでなく、自らの組織を守るための配慮を働かせることがあることを知らしめ、そうした配慮が働くときの怖さを感じさせる。菅生事件、三井環元検事や鈴木宗男代議士の事件に通じる権力の闇を感じさせる。本書は、一般市民が権力の闇に翻弄される怖さが描かれているとも言える。