私は大学で農学·生物学を学んでいる大学一年生です。大学生協の書店でこの本を見かけ、その後kindleで購入しました。
生理学的な視点が多く、また他の動物との比較が多く入れられていたので私は楽しく読むことができました。
生殖という分野は、日本人の日常会話ではタブーとされがちですが、向き合っていかないといけない課題であります。
性の違いを平等を語る上では生物が雌雄で分かれている理由など、人間が本来えるべきだったもの、他の動物が得てきたものなど野生的な部分からアプローチしなければなりません。
この本の様に生得的性質を中心に見る視点から得られる知見は説得力があり、また他の性を扱う書には見られない特徴を持っていたと思います。
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文庫 人間の性はなぜ奇妙に進化したのか (草思社文庫) 文庫 – 2013/6/4
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ヒトはなぜ隠れてセックスをし、セックスそのものを楽しむのか。私たちの性はなぜ、かくも奇妙に進化したのか。人間社会のあり方を決定づけてきた性の謎に挑む。単行本サイエンスマスターズ12『セックスはなぜ楽しいか』を改題して文庫化。
- 本の長さ234ページ
- 言語日本語
- 出版社草思社
- 発売日2013/6/4
- 寸法10.6 x 1.4 x 15.2 cm
- ISBN-104794219784
- ISBN-13978-4794219787
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商品の説明
著者について
1937年ボストン生まれ。カリフォルニア大学ロサンゼルス校教授。進化生物学者、生理学者、生物地理学者。アメリカ国家科学賞受賞。著書『銃・病原菌・鉄』(単行本、文庫とも草思社)でピュリッツァー賞、コスモス国際賞受賞。同書は朝日新聞「ゼロ年代の50冊」第1位に選ばれた。他に『人間はどこまでチンパンジーか』(新曜社)、『文明崩壊』(単行本、文庫とも草思社)などの著書がある。
登録情報
- 出版社 : 草思社; 単行本版 (2013/6/4)
- 発売日 : 2013/6/4
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 234ページ
- ISBN-10 : 4794219784
- ISBN-13 : 978-4794219787
- 寸法 : 10.6 x 1.4 x 15.2 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 27,614位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 24位草思社文庫
- - 398位生物・バイオテクノロジー (本)
- - 650位家庭療法・医学
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2022年10月11日に日本でレビュー済み
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2020年2月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
異なる説を並置し解説した上で自説に収斂させていく語り口が軽妙で、さすが読ませる。
2020年6月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
『銃・病原菌・鉄』が面白かったので本書を購入。
非常に興味深い内容であっという間に読み終えました。
なぜ排卵は隠ぺいされるのか、なぜ閉経が起こるのか、なぜ男は授乳しないのかといった、一見自明のように思われることに疑問をもち、チンパンジーやゴリラといった動物と人間を比較しながら、その謎に迫ります。
生物学的な諸説を比較する多角的な観点をそなえつつ、著者自身のニューギニアなどにおけるフィールドワークの経験をまじえた説得力のある論理が展開されていきます。
とかく性別をテーマにすると、男性中心主義的な、あるいはそれに対抗する女性解放の思想が入り込みがちですが、著者はそういった見方を意識して避け(あるいは、研究者の性別によってそうしたバイアスがかかることに自覚的な記述で)人間を動物の一種として扱うことを徹底しています。
訳者による後書きにもありますが、本書は一般の通俗的でポップな科学書にはない論理性を備えています。豊富な比喩や例証と魅力的な語り口によって、読み進めながら、著者といっしょに首をひねったり、想像を膨らませたりでき、個人的には楽しい読書体験でした。
しかし、人によってはその説明がくどく、冗長に思えるかもしれません。著者の結論だけ知ることができればよく、論証のプロセスは必要ないと思う人には不向きかと思われます。
本を読み、知識を得ることばかりでなく、考えることそのものを楽しいと感じる人におススメです。
非常に興味深い内容であっという間に読み終えました。
なぜ排卵は隠ぺいされるのか、なぜ閉経が起こるのか、なぜ男は授乳しないのかといった、一見自明のように思われることに疑問をもち、チンパンジーやゴリラといった動物と人間を比較しながら、その謎に迫ります。
生物学的な諸説を比較する多角的な観点をそなえつつ、著者自身のニューギニアなどにおけるフィールドワークの経験をまじえた説得力のある論理が展開されていきます。
とかく性別をテーマにすると、男性中心主義的な、あるいはそれに対抗する女性解放の思想が入り込みがちですが、著者はそういった見方を意識して避け(あるいは、研究者の性別によってそうしたバイアスがかかることに自覚的な記述で)人間を動物の一種として扱うことを徹底しています。
訳者による後書きにもありますが、本書は一般の通俗的でポップな科学書にはない論理性を備えています。豊富な比喩や例証と魅力的な語り口によって、読み進めながら、著者といっしょに首をひねったり、想像を膨らませたりでき、個人的には楽しい読書体験でした。
しかし、人によってはその説明がくどく、冗長に思えるかもしれません。著者の結論だけ知ることができればよく、論証のプロセスは必要ないと思う人には不向きかと思われます。
本を読み、知識を得ることばかりでなく、考えることそのものを楽しいと感じる人におススメです。
2022年2月6日に日本でレビュー済み
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まあ、期待したほどではなかった。
他者の理論を否定するときは論理的だが、自説のそれはどうなの?というところもあり、物足りなさがあった。
読みやすいし、興味を引くところがないわけではないので一気読みはしたが。
他者の理論を否定するときは論理的だが、自説のそれはどうなの?というところもあり、物足りなさがあった。
読みやすいし、興味を引くところがないわけではないので一気読みはしたが。
2016年2月21日に日本でレビュー済み
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なぜほとんどの哺乳動物のオスは子育てをしないのか。なぜ男は授乳しないのか。なぜヒトの女性は排卵のサインを出さないのか。なぜヒトの女性は閉経があるのか。そしてなぜ、人間は隠れて性交するのか。人間のセクシュアリティや生殖活動について他の動物(特に哺乳動物)と比較し、その特異性を動物の進化論の観点から科学的に論じたもので、性的な内容ですが至って真面目な本です。
動物の性行動の目的はひとえに「種の保存」にあるわけで、それは人間であろうと同じなのですが、人間の場合、生殖活動そのものを別の目的を兼ねて(いやむしろ行為そのものを目的に)行う習慣があるところが面白くもあり複雑なところで、これを学術的に論じたところがひじょうに興味深い。
ちなみに本書、当初出版された際は原題に忠実に訳されたため、結構過激なタイトルだったようです。文庫化にあたりタイトル変更されたようで、最後の訳者あとがきに「大学の講義でも堂々と副読本として指定できるようになった」とあるのは笑いを誘いました。
動物の性行動の目的はひとえに「種の保存」にあるわけで、それは人間であろうと同じなのですが、人間の場合、生殖活動そのものを別の目的を兼ねて(いやむしろ行為そのものを目的に)行う習慣があるところが面白くもあり複雑なところで、これを学術的に論じたところがひじょうに興味深い。
ちなみに本書、当初出版された際は原題に忠実に訳されたため、結構過激なタイトルだったようです。文庫化にあたりタイトル変更されたようで、最後の訳者あとがきに「大学の講義でも堂々と副読本として指定できるようになった」とあるのは笑いを誘いました。
2020年1月27日に日本でレビュー済み
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人間を単に動物の一種として見ることがこれほど面白いとは
Twitterで最近流行している進化心理学の周辺知識として手に取ったが、読みやすい文体で楽しく読め、ここ数日は隙を見ては本書を開いて読みふけっていた
Twitterで最近流行している進化心理学の周辺知識として手に取ったが、読みやすい文体で楽しく読め、ここ数日は隙を見ては本書を開いて読みふけっていた
2019年5月30日に日本でレビュー済み
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名著です。
一言、それに尽きます。
知的好奇心をゆすぶられるとはこの本のためにある言葉でしょう。
万人にお勧めできる大変素晴らし本です。
一言、それに尽きます。
知的好奇心をゆすぶられるとはこの本のためにある言葉でしょう。
万人にお勧めできる大変素晴らし本です。
2016年6月7日に日本でレビュー済み
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この著者の本にハズレは少ない。
期待した面白さは楽しめる好著だと思う。
期待した面白さは楽しめる好著だと思う。