書店に日々大量に入荷し、大量に返品される本。
その一冊一冊ができるまでを、損益分岐点・台割・出版契約書に及ぶ高解像度で具体的に記している。
また、売上にも利益にも在庫管理にもクレーム対応にも無縁な立場から
「ぼくのかんがえたさいきょうの書店」を世間に語るのとは違って
継続的に出版活動で利益を出さないといけない、
出版社社長という責任ある立場から、現実の、しかし面白い側面を描いている。
志ある書店員なら、夢物語や口先ではなく実際に書店を良くしたいと思うなら、読むべき一冊
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いつもよりも具体的な本づくりの話を。 単行本(ソフトカバー) – 2022/9/24
北尾 修一
(著)
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これからの編集。これからの生活。本なんて誰でもつくれる。
だから、めちゃくちゃおもしろい。
本書では、著者がさまざまな人たちから教わった実践的な本づくりのノウハウをお伝えします。
【本書でお話を伺ったゲスト編集者の皆さん】
大塚啓志郎さん『リュウジ式悪魔のレシピ』(リュウジ・著)担当
柿内芳文さん『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』(山田真哉・著)担当
金井弓子さん『わけあって絶滅しました。』(丸山貴史・著、今泉忠明・監修)担当
草下シンヤさん『ルポ西成 七十八日間ドヤ街生活』(國友公司・著)担当
篠田里香さん 新しい出版社「生きのびるブックス」立ち上げ
篠原一朗さん『はじめての』(島本理生、辻村深月、宮部みゆき、森絵都・著)担当
谷綾子さん『一日がしあわせになる朝ごはん』(小田真規子・料理 大野正人・文)担当
だから、めちゃくちゃおもしろい。
本書では、著者がさまざまな人たちから教わった実践的な本づくりのノウハウをお伝えします。
【本書でお話を伺ったゲスト編集者の皆さん】
大塚啓志郎さん『リュウジ式悪魔のレシピ』(リュウジ・著)担当
柿内芳文さん『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』(山田真哉・著)担当
金井弓子さん『わけあって絶滅しました。』(丸山貴史・著、今泉忠明・監修)担当
草下シンヤさん『ルポ西成 七十八日間ドヤ街生活』(國友公司・著)担当
篠田里香さん 新しい出版社「生きのびるブックス」立ち上げ
篠原一朗さん『はじめての』(島本理生、辻村深月、宮部みゆき、森絵都・著)担当
谷綾子さん『一日がしあわせになる朝ごはん』(小田真規子・料理 大野正人・文)担当
- 本の長さ320ページ
- 言語日本語
- 出版社イースト・プレス
- 発売日2022/9/24
- 寸法21 x 14.8 x 2.2 cm
- ISBN-10478162104X
- ISBN-13978-4781621043
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商品の説明
著者について
北尾修一
編集者・百万年書房代表。 1993年、株式会社太田出版に入社。 『クイック・ジャパン』編集長を23号から50号まで務め、2006年には文芸誌『hon-nin』を創刊。 2017年に独立し、出版社『百万年書房』を立ち上げる。何処に行っても犬に吠えられる。
編集者・百万年書房代表。 1993年、株式会社太田出版に入社。 『クイック・ジャパン』編集長を23号から50号まで務め、2006年には文芸誌『hon-nin』を創刊。 2017年に独立し、出版社『百万年書房』を立ち上げる。何処に行っても犬に吠えられる。
登録情報
- 出版社 : イースト・プレス (2022/9/24)
- 発売日 : 2022/9/24
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 320ページ
- ISBN-10 : 478162104X
- ISBN-13 : 978-4781621043
- 寸法 : 21 x 14.8 x 2.2 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 299,836位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 56位出版マスメディア
- - 98位出版・自費出版関連書籍
- - 204位図書館関連書籍
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2022年10月5日に日本でレビュー済み
現在編集者に従事している方でなく、編集者を目指している人も一読の価値あり。
様々なトラブルの事例は単純に笑えてしまう。
様々なトラブルの事例は単純に笑えてしまう。
2023年1月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
すごくいい本だと思いました。
味わい深い文体で、書斎において毎日少しづつ読んでいます。
味わい深い文体で、書斎において毎日少しづつ読んでいます。
2022年10月10日に日本でレビュー済み
・本書は、編集者で、出版社(百万年書房)の代表である著者が、(基本的に)編集経験がない読者を想定し、著者のこれまでの経験から実践的な本づくりのノウハウをお伝えした1冊。
・著者が考える「本」とは、「ひとつのテーマで、文章・絵・写真などをまとめたもの」である。
・ざっくりした言い方になるが、カラーページがない文字メインの本なら、全部で数十万円でつくることができる(2022年8月現在)。たまに「あなたの自伝を本にします」「御社の本をつくります」みたいな広告がある自費出版があるが、著者はおすすめしていない。本書を読んで、自分で本づくりを覚えた方が賢明であるからだ。
・著者が「本づくりに必要な能力とは何か?」を熟考したが、「能力は特に必要なし」という結論に落ち着いたそう。
(強いて言えば、日本語が理解できるくらいである)
・本づくりは料理と似ており、同じ著者の企画でも、誰が編集するかによってまったく違う本ができあがる。そして、Aさんが編集した本とBさんが編集した本があったとして、どちらが正解みたいなこともない。「どちらがより売れたか」で本の内容の本質的な優劣とは関係ない。
・1万部売れた本よりも100万部売れた本の方が偉いわけではないし、その逆もない。本の価値を決めるのは、つくり手ではなく一人ひとりの読者の側である。1冊の本の持つ価値は、読者それぞれによってまったく違う。それが本というものの根源的な性格である。
・どうしてもほしい本は高くても買うし、必要ない本は10円でも買わない。本とは、もともとそういうものなのだ。
・本づくりは、自称コミュ障の人でもできる。本をつくるにあたって最小限の人づきあいは必要だが、テレビやラジオのように大人数のスタッフとつきあう必要はない。著者も、編集者も、みんな基本的には世の中でうまくやれない人たちである。周囲の違和感や、発信したいことを抱えつつ、うまくそれを話せない人が集まるのが本づくりの世界なのだ。
・本をつくることは、コミュニケーションとは違う行為だ、ということを本書で強調している。SNSに書き込むことと、本をつくることはどちらも言葉を発信する行為であるが、本というメディアには読み手との(即時的な)双方向性はない。つまり、書いてすぐに「いいね」がつくことはなく、仲間もフォロワー数も増えない。本をつくるのに時間と手間とお金がかかる。しかも、一度発信した言葉を引っ込めることは容易ではない。
・しかし、逆説的に聞こえるかもしれないが、そこが本の良いところでもある。本をつくるにあたって、まずは、自分には特別な才能は何もない、と思うこと。と同時に、本づくりは誰でもできる、と思い込むこと、これが最初に必要なマインドセットである。
・本書では、「ストレッチ(準備体操)」「さて、どんな本をつくろうか」「企画を立てる」「著者と会う」「構成を決める」「原稿の完成」「お金の計算」「本をデザインする」「ラストスパート」「つくった本を育てる」「ストレッチ(整理体操)」という章で構成されており、「本づくりに必要な能力とは何か」「本をつくるにあたり、ベストセラーは目指さないこと」「つくってはいけない本はあるのか」「自分がつくる本の成功とは何か?」「本の完成後、どのようにして本を伝えるか」など、本づくりのノウハウが余すことなく紹介されている。また、本が発売された後の本の広め方や、本の発売後に発生したトラブルの事例(売れすぎた自費出版本・裁判所から訴訟が届いた場合の対策など)や、さまざまな編集者(さおだけ屋はなぜ潰れないのか?やわけあって絶滅しました」の本を作られた編集者など)のエピソードも収録されている。
この本を読むと、いつも読んでいる本の視点が変わります!よく本を読まれている方に、これから本づくりに関わりたい方にオススメの1冊です。
・著者が考える「本」とは、「ひとつのテーマで、文章・絵・写真などをまとめたもの」である。
・ざっくりした言い方になるが、カラーページがない文字メインの本なら、全部で数十万円でつくることができる(2022年8月現在)。たまに「あなたの自伝を本にします」「御社の本をつくります」みたいな広告がある自費出版があるが、著者はおすすめしていない。本書を読んで、自分で本づくりを覚えた方が賢明であるからだ。
・著者が「本づくりに必要な能力とは何か?」を熟考したが、「能力は特に必要なし」という結論に落ち着いたそう。
(強いて言えば、日本語が理解できるくらいである)
・本づくりは料理と似ており、同じ著者の企画でも、誰が編集するかによってまったく違う本ができあがる。そして、Aさんが編集した本とBさんが編集した本があったとして、どちらが正解みたいなこともない。「どちらがより売れたか」で本の内容の本質的な優劣とは関係ない。
・1万部売れた本よりも100万部売れた本の方が偉いわけではないし、その逆もない。本の価値を決めるのは、つくり手ではなく一人ひとりの読者の側である。1冊の本の持つ価値は、読者それぞれによってまったく違う。それが本というものの根源的な性格である。
・どうしてもほしい本は高くても買うし、必要ない本は10円でも買わない。本とは、もともとそういうものなのだ。
・本づくりは、自称コミュ障の人でもできる。本をつくるにあたって最小限の人づきあいは必要だが、テレビやラジオのように大人数のスタッフとつきあう必要はない。著者も、編集者も、みんな基本的には世の中でうまくやれない人たちである。周囲の違和感や、発信したいことを抱えつつ、うまくそれを話せない人が集まるのが本づくりの世界なのだ。
・本をつくることは、コミュニケーションとは違う行為だ、ということを本書で強調している。SNSに書き込むことと、本をつくることはどちらも言葉を発信する行為であるが、本というメディアには読み手との(即時的な)双方向性はない。つまり、書いてすぐに「いいね」がつくことはなく、仲間もフォロワー数も増えない。本をつくるのに時間と手間とお金がかかる。しかも、一度発信した言葉を引っ込めることは容易ではない。
・しかし、逆説的に聞こえるかもしれないが、そこが本の良いところでもある。本をつくるにあたって、まずは、自分には特別な才能は何もない、と思うこと。と同時に、本づくりは誰でもできる、と思い込むこと、これが最初に必要なマインドセットである。
・本書では、「ストレッチ(準備体操)」「さて、どんな本をつくろうか」「企画を立てる」「著者と会う」「構成を決める」「原稿の完成」「お金の計算」「本をデザインする」「ラストスパート」「つくった本を育てる」「ストレッチ(整理体操)」という章で構成されており、「本づくりに必要な能力とは何か」「本をつくるにあたり、ベストセラーは目指さないこと」「つくってはいけない本はあるのか」「自分がつくる本の成功とは何か?」「本の完成後、どのようにして本を伝えるか」など、本づくりのノウハウが余すことなく紹介されている。また、本が発売された後の本の広め方や、本の発売後に発生したトラブルの事例(売れすぎた自費出版本・裁判所から訴訟が届いた場合の対策など)や、さまざまな編集者(さおだけ屋はなぜ潰れないのか?やわけあって絶滅しました」の本を作られた編集者など)のエピソードも収録されている。
この本を読むと、いつも読んでいる本の視点が変わります!よく本を読まれている方に、これから本づくりに関わりたい方にオススメの1冊です。
・本書は、編集者で、出版社(百万年書房)の代表である著者が、(基本的に)編集経験がない読者を想定し、著者のこれまでの経験から実践的な本づくりのノウハウをお伝えした1冊。
・著者が考える「本」とは、「ひとつのテーマで、文章・絵・写真などをまとめたもの」である。
・ざっくりした言い方になるが、カラーページがない文字メインの本なら、全部で数十万円でつくることができる(2022年8月現在)。たまに「あなたの自伝を本にします」「御社の本をつくります」みたいな広告がある自費出版があるが、著者はおすすめしていない。本書を読んで、自分で本づくりを覚えた方が賢明であるからだ。
・著者が「本づくりに必要な能力とは何か?」を熟考したが、「能力は特に必要なし」という結論に落ち着いたそう。
(強いて言えば、日本語が理解できるくらいである)
・本づくりは料理と似ており、同じ著者の企画でも、誰が編集するかによってまったく違う本ができあがる。そして、Aさんが編集した本とBさんが編集した本があったとして、どちらが正解みたいなこともない。「どちらがより売れたか」で本の内容の本質的な優劣とは関係ない。
・1万部売れた本よりも100万部売れた本の方が偉いわけではないし、その逆もない。本の価値を決めるのは、つくり手ではなく一人ひとりの読者の側である。1冊の本の持つ価値は、読者それぞれによってまったく違う。それが本というものの根源的な性格である。
・どうしてもほしい本は高くても買うし、必要ない本は10円でも買わない。本とは、もともとそういうものなのだ。
・本づくりは、自称コミュ障の人でもできる。本をつくるにあたって最小限の人づきあいは必要だが、テレビやラジオのように大人数のスタッフとつきあう必要はない。著者も、編集者も、みんな基本的には世の中でうまくやれない人たちである。周囲の違和感や、発信したいことを抱えつつ、うまくそれを話せない人が集まるのが本づくりの世界なのだ。
・本をつくることは、コミュニケーションとは違う行為だ、ということを本書で強調している。SNSに書き込むことと、本をつくることはどちらも言葉を発信する行為であるが、本というメディアには読み手との(即時的な)双方向性はない。つまり、書いてすぐに「いいね」がつくことはなく、仲間もフォロワー数も増えない。本をつくるのに時間と手間とお金がかかる。しかも、一度発信した言葉を引っ込めることは容易ではない。
・しかし、逆説的に聞こえるかもしれないが、そこが本の良いところでもある。本をつくるにあたって、まずは、自分には特別な才能は何もない、と思うこと。と同時に、本づくりは誰でもできる、と思い込むこと、これが最初に必要なマインドセットである。
・本書では、「ストレッチ(準備体操)」「さて、どんな本をつくろうか」「企画を立てる」「著者と会う」「構成を決める」「原稿の完成」「お金の計算」「本をデザインする」「ラストスパート」「つくった本を育てる」「ストレッチ(整理体操)」という章で構成されており、「本づくりに必要な能力とは何か」「本をつくるにあたり、ベストセラーは目指さないこと」「つくってはいけない本はあるのか」「自分がつくる本の成功とは何か?」「本の完成後、どのようにして本を伝えるか」など、本づくりのノウハウが余すことなく紹介されている。また、本が発売された後の本の広め方や、本の発売後に発生したトラブルの事例(売れすぎた自費出版本・裁判所から訴訟が届いた場合の対策など)や、さまざまな編集者(さおだけ屋はなぜ潰れないのか?やわけあって絶滅しました」の本を作られた編集者など)のエピソードも収録されている。
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・著者が考える「本」とは、「ひとつのテーマで、文章・絵・写真などをまとめたもの」である。
・ざっくりした言い方になるが、カラーページがない文字メインの本なら、全部で数十万円でつくることができる(2022年8月現在)。たまに「あなたの自伝を本にします」「御社の本をつくります」みたいな広告がある自費出版があるが、著者はおすすめしていない。本書を読んで、自分で本づくりを覚えた方が賢明であるからだ。
・著者が「本づくりに必要な能力とは何か?」を熟考したが、「能力は特に必要なし」という結論に落ち着いたそう。
(強いて言えば、日本語が理解できるくらいである)
・本づくりは料理と似ており、同じ著者の企画でも、誰が編集するかによってまったく違う本ができあがる。そして、Aさんが編集した本とBさんが編集した本があったとして、どちらが正解みたいなこともない。「どちらがより売れたか」で本の内容の本質的な優劣とは関係ない。
・1万部売れた本よりも100万部売れた本の方が偉いわけではないし、その逆もない。本の価値を決めるのは、つくり手ではなく一人ひとりの読者の側である。1冊の本の持つ価値は、読者それぞれによってまったく違う。それが本というものの根源的な性格である。
・どうしてもほしい本は高くても買うし、必要ない本は10円でも買わない。本とは、もともとそういうものなのだ。
・本づくりは、自称コミュ障の人でもできる。本をつくるにあたって最小限の人づきあいは必要だが、テレビやラジオのように大人数のスタッフとつきあう必要はない。著者も、編集者も、みんな基本的には世の中でうまくやれない人たちである。周囲の違和感や、発信したいことを抱えつつ、うまくそれを話せない人が集まるのが本づくりの世界なのだ。
・本をつくることは、コミュニケーションとは違う行為だ、ということを本書で強調している。SNSに書き込むことと、本をつくることはどちらも言葉を発信する行為であるが、本というメディアには読み手との(即時的な)双方向性はない。つまり、書いてすぐに「いいね」がつくことはなく、仲間もフォロワー数も増えない。本をつくるのに時間と手間とお金がかかる。しかも、一度発信した言葉を引っ込めることは容易ではない。
・しかし、逆説的に聞こえるかもしれないが、そこが本の良いところでもある。本をつくるにあたって、まずは、自分には特別な才能は何もない、と思うこと。と同時に、本づくりは誰でもできる、と思い込むこと、これが最初に必要なマインドセットである。
・本書では、「ストレッチ(準備体操)」「さて、どんな本をつくろうか」「企画を立てる」「著者と会う」「構成を決める」「原稿の完成」「お金の計算」「本をデザインする」「ラストスパート」「つくった本を育てる」「ストレッチ(整理体操)」という章で構成されており、「本づくりに必要な能力とは何か」「本をつくるにあたり、ベストセラーは目指さないこと」「つくってはいけない本はあるのか」「自分がつくる本の成功とは何か?」「本の完成後、どのようにして本を伝えるか」など、本づくりのノウハウが余すことなく紹介されている。また、本が発売された後の本の広め方や、本の発売後に発生したトラブルの事例(売れすぎた自費出版本・裁判所から訴訟が届いた場合の対策など)や、さまざまな編集者(さおだけ屋はなぜ潰れないのか?やわけあって絶滅しました」の本を作られた編集者など)のエピソードも収録されている。
この本を読むと、いつも読んでいる本の視点が変わります!よく本を読まれている方に、これから本づくりに関わりたい方にオススメの1冊です。
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