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真剣師 小池重明 単行本 – 2011/5/28
団 鬼六
(著)
羽生義治をして「不思議な魅力を感じた」「どう評価していいのかわからない」と言わしめた、不世出の天才棋士・小池重明の波乱に満ちた生涯─。
「小池重明の遺書」、「小池重明名勝負棋譜」収録!!
その夏のはじめ、天賦の才と破滅の運命に抱擁された伝説の男が死んだ。
団氏の真摯な目は男の哀しみを見事にとらえている。
─伊集院静氏
「小池重明の遺書」、「小池重明名勝負棋譜」収録!!
その夏のはじめ、天賦の才と破滅の運命に抱擁された伝説の男が死んだ。
団氏の真摯な目は男の哀しみを見事にとらえている。
─伊集院静氏
- 本の長さ315ページ
- 言語日本語
- 出版社イースト・プレス
- 発売日2011/5/28
- ISBN-104781606377
- ISBN-13978-4781606378
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登録情報
- 出版社 : イースト・プレス (2011/5/28)
- 発売日 : 2011/5/28
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 315ページ
- ISBN-10 : 4781606377
- ISBN-13 : 978-4781606378
- Amazon 売れ筋ランキング: - 776,692位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 2,136位将棋 (本)
- - 118,800位ノンフィクション (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2023年3月17日に日本でレビュー済み
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伝説に触れることができた。
2022年12月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
令和となった今ではまったく考えられない生き方をした真剣師小池重明氏。
それを鬼才団鬼六が書くのだから面白くないはずはない。
昭和ノスタルジーになるかもしれないが、久しぶりに感動しながら読みました。
誰にでもオススメできる作品ではないけれど、こんな無茶な男もいたんだという意味で一読さるのはアリだと思います。
それを鬼才団鬼六が書くのだから面白くないはずはない。
昭和ノスタルジーになるかもしれないが、久しぶりに感動しながら読みました。
誰にでもオススメできる作品ではないけれど、こんな無茶な男もいたんだという意味で一読さるのはアリだと思います。
2021年4月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
若くして亡くなった人の人生を軽々しく面白いというと不謹慎かもしれませんが、それでも小池重明という男の生きざまは、とてつもなく面白い。
以前、柚月裕子の傑作『盤上の向日葵』(とても面白いですよ)で将棋の真剣師が登場しますが、俄然この真剣師の生きざまに興味がわき、実在の真剣師を取り上げた本書にたどり着きました。
小池将棋は逆転美の将棋。終盤が恐ろしいくらいに強い将棋。
序盤に立ち遅れるというのはプロでは絶対に通用しないが、それでも勝つ。技術的にどうこうというのではなく、将棋に関しては一種異常感覚の持ち主。勝負の駆け引きの巧妙さ、勝負師としての度胸と感覚は傑出したものがある、とプロ棋士に言わしめさせた将棋の天才。
大阪通天閣の死闘では、アマ会最高峰といわれた加賀敬冶との闘いで、背筋がぞっとするほどの戦いぶりを見せる。
真剣師というのは、お客にこいつならおれかて勝てると思わせるのがコツ。わざと最初の一番か二番負けて、そのあと勝ち続ける。こいつにはとても勝てないと思わせたらお客は逃げてしまう。
しかしながら、あまりの強さが評判となり、お客がよりつかんようになったら真剣師というのはみじめなもの。本人は将棋を指したくても相手はなく、一日ボーッとしているか、酒を飲みまわるだけ。
そんな彼にも、プロ棋士への道が開きかけた瞬間がある。
ところが、せっかくのチャンスや平和なるときが続くと何か問題を起こしすべてを駄目にしてしまう。
女に狂って店の金を使い込んで逃亡
「小池は俺のところから5回は逃げ出している。逃げ出すときは金庫の中の金を借用書を書いて持ち出す。たいてい女ができたときに逃げ出すのだが、二、三週間もすると女に逃げられしょんぼりしながら帰ってくる」
強烈な個性を持った将棋の天才。異端ゆえにもつ性格破綻ぶり。
そんな彼に対して将棋連盟は「素行のはなはだ宜しくない街の真剣師に特例でプロ棋士にしたてるなど言語道断」と拒否され、プロの道は絶たれてしまう。
youtubeで本人の貴重な動画を見ることができますが、大柄な体格ながら、子供っぽく従順そうにみえ性格的に人に好印象を与える。腰が低くて態度が温和、ユーモラスな語り口だったと言います。
そんな破滅型人間性に魅せられ、その救いようのない破滅ぶりをどこか愛さずにいられない。
以前、AV黎明期に登場した波乱万丈の半生を送る村西とおるの評伝「全裸監督」を読んだときも、とてつもなく面白い人生だと思ったところですが、村西とおるの場合は、破滅してもまた這い上がってくる精神力を感じ、そこに面白さを感じたわけですが、本書の小池重明は、とてつもなく天才性を持ちながら、成功しそうになると破滅の悪魔に声を掛けられずるずるとそっちの方向へ行ってしまう、破滅の美学ともいえる人生で、また違った面白さがあります。
まさに本書の著者団鬼六の言葉がすべてを語っています。
「人に嫌われ、人に好かれた人間だった。とにかく面白い奴だった。そして、凄い奴だった」
以前、柚月裕子の傑作『盤上の向日葵』(とても面白いですよ)で将棋の真剣師が登場しますが、俄然この真剣師の生きざまに興味がわき、実在の真剣師を取り上げた本書にたどり着きました。
小池将棋は逆転美の将棋。終盤が恐ろしいくらいに強い将棋。
序盤に立ち遅れるというのはプロでは絶対に通用しないが、それでも勝つ。技術的にどうこうというのではなく、将棋に関しては一種異常感覚の持ち主。勝負の駆け引きの巧妙さ、勝負師としての度胸と感覚は傑出したものがある、とプロ棋士に言わしめさせた将棋の天才。
大阪通天閣の死闘では、アマ会最高峰といわれた加賀敬冶との闘いで、背筋がぞっとするほどの戦いぶりを見せる。
真剣師というのは、お客にこいつならおれかて勝てると思わせるのがコツ。わざと最初の一番か二番負けて、そのあと勝ち続ける。こいつにはとても勝てないと思わせたらお客は逃げてしまう。
しかしながら、あまりの強さが評判となり、お客がよりつかんようになったら真剣師というのはみじめなもの。本人は将棋を指したくても相手はなく、一日ボーッとしているか、酒を飲みまわるだけ。
そんな彼にも、プロ棋士への道が開きかけた瞬間がある。
ところが、せっかくのチャンスや平和なるときが続くと何か問題を起こしすべてを駄目にしてしまう。
女に狂って店の金を使い込んで逃亡
「小池は俺のところから5回は逃げ出している。逃げ出すときは金庫の中の金を借用書を書いて持ち出す。たいてい女ができたときに逃げ出すのだが、二、三週間もすると女に逃げられしょんぼりしながら帰ってくる」
強烈な個性を持った将棋の天才。異端ゆえにもつ性格破綻ぶり。
そんな彼に対して将棋連盟は「素行のはなはだ宜しくない街の真剣師に特例でプロ棋士にしたてるなど言語道断」と拒否され、プロの道は絶たれてしまう。
youtubeで本人の貴重な動画を見ることができますが、大柄な体格ながら、子供っぽく従順そうにみえ性格的に人に好印象を与える。腰が低くて態度が温和、ユーモラスな語り口だったと言います。
そんな破滅型人間性に魅せられ、その救いようのない破滅ぶりをどこか愛さずにいられない。
以前、AV黎明期に登場した波乱万丈の半生を送る村西とおるの評伝「全裸監督」を読んだときも、とてつもなく面白い人生だと思ったところですが、村西とおるの場合は、破滅してもまた這い上がってくる精神力を感じ、そこに面白さを感じたわけですが、本書の小池重明は、とてつもなく天才性を持ちながら、成功しそうになると破滅の悪魔に声を掛けられずるずるとそっちの方向へ行ってしまう、破滅の美学ともいえる人生で、また違った面白さがあります。
まさに本書の著者団鬼六の言葉がすべてを語っています。
「人に嫌われ、人に好かれた人間だった。とにかく面白い奴だった。そして、凄い奴だった」
2020年12月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
確かにそんな時代があったのか。団鬼六も破天荒だったと言われているが、良き時代であったのだろう。実名での棋士の名前がとても良い。
2022年1月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
実在した人物で、これほどに破天荒で愛すべき人が存在したとは。
2021年5月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
偏見をもっていた団鬼六に謝罪。
小池重明という真剣師を知った。
この男アウトローとしてすさまじいエネルギーを秘めている。
このような生き方は決してまねできず、見習いたいと思わない。
むしろ見習うところが全くない。
ダメな奴である。
しかし、男という生き物の心に来る何か、アウトローな部分に吸い込まれぐいぐいと読み進めれる。
映画化されているのか?されていないならば見てみたい。
熱く、臭く燃え尽きる熱の正体は何か?
非常に面白い作品でした。
小池重明という真剣師を知った。
この男アウトローとしてすさまじいエネルギーを秘めている。
このような生き方は決してまねできず、見習いたいと思わない。
むしろ見習うところが全くない。
ダメな奴である。
しかし、男という生き物の心に来る何か、アウトローな部分に吸い込まれぐいぐいと読み進めれる。
映画化されているのか?されていないならば見てみたい。
熱く、臭く燃え尽きる熱の正体は何か?
非常に面白い作品でした。