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ナラティブ経済学: 経済予測の全く新しい考え方 単行本 – 2021/7/30
購入オプションとあわせ買い
『2021年ベスト経済書』(週刊ダイヤモンド)19位
2021年10月9日日経新聞「この一冊」欄で紹介(評者:福田慎一氏)
2021年9月11日東京新聞書評欄で紹介(評者:根井雅弘氏)
2021年1月1日NHKBS1スペシャル「欲望の資本主義2021」に著者出演
人々の語る物語がいかに経済を動かすかを分析した画期的な本。
世界を変えるニューテクノロジーに取り残されるわけにはいかない(ビットコイン)
ニューテクノロジーは雇用を破壊する(AI)
チューリップが売れるには合理的な理由がある(登記バブル)
住宅価格は決して下がらない(不動産バブル)
ある物語は根拠なき熱狂となって人々の信念を変え、人々の行動を変えて、マクロ経済を大きく動かしてきた。
どうしてあるナラティブだけが繰り返されて、人口に膾炙していくのか?
ナラティブはどのようなメカニズムで、通説化し、人々の心をとらえるのか?
過去に語られてきた、有名なナラティブとはどのようなものか?
脳科学的に、人々はなぜそうしたナラティブを創り出したがるのか?
アニマルスピリット、それでも金融は素晴らしい、不道徳な見えざる手、と、現実経済を理解する上で
深い洞察を示してきたノーベル賞経済学者が、新しい経済学の方向を示す。
- 本の長さ478ページ
- 言語日本語
- 出版社東洋経済新報社
- 発売日2021/7/30
- 寸法13.5 x 2.8 x 19.3 cm
- ISBN-104492315330
- ISBN-13978-4492315330
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出版社より
目次
はじめに ナラティブ経済学とは何か
1部 ナラティブ経済学の始まり
1 ビットコインのナラティブ
2 一致性の冒険
3 感染、群れ、合流
4 なぜ一部のナラティブが流行るのか
5 ラッファー曲線とルービックキューブの大流行
6 経済ナラティブのヴァイラル性に関する様々な証拠
2部 ナラティブ経済学の基礎
7 因果性とナラティブ群
8 ナラティブ経済学の7つの主張
3部 繰り返される経済ナラティブ
9 反復と変異
10 パニックと不安
11 倹約VS顕示的消費
12 金本位制VS金銀両本位性
13 労働節約機械が多くの職を奪う
14 オートメーションとAIがほとんどの職を奪う
15 不動産バブルとその崩壊
16 株式市場のバブル
17 ボイコット、不当利益、邪悪な企業
18 賃金物価スパイラルと邪悪な労働組合
4部 ナラティブ経済学の将来
19 未来のナラティブ、未来の研究
ナラティブ経済学は、人気ある物語が時代を通じて変化し、経済的な結果に影響を与えることを実証する。そうした結果は、不景気や不況にとどまらない各種の重要な経済事象を含む。住宅価値が絶対に下がらないという考えは、テレビ番組の金持ち住宅転売物語に付随する。黄金が最も安全な投資だという発想は、戦争と恐慌の物語に付随する。こうしたナラティブは、それぞれのセレブとのつながりがはかないものであっても、感染性の要素を持つ。
究極的に、ナラティブというのは文化や時代精神、経済行動における急変の大きなベクトルだ。時にはナラティブが流行や狂乱と合体する。目端の利いたマーケターやプロモーターたちがそれを、自分の儲けにつなげようとして増幅する。(「はじめに ナラティブ経済学とは何か」より一部抜粋)
商品の説明
著者について
イエール大学スターリング経済学教授、ノーベル経済学賞受賞
イェール大学スターリング経済学教授。1972年にMITで経済学のPh.D.を取得。「資産価格の実証分析」を評価され、2013年にノーベル経済学賞を受賞。2000年に刊行された『投機バブル根拠なき熱狂』は、アメリカのITバブル崩壊を予言した書としてベストセラーとなった。同じくノーベル経済学賞を受賞(2001年)したジョージ・A・アカロフとの共著『アニマルスピリット』も、サブプライムローンに端を発する金融危機を理解する書物としてベストセラーとなった。著書に『それでも金融はすばらしい』『不道徳な見えざる手』(アカロフとの共著)など。
登録情報
- 出版社 : 東洋経済新報社 (2021/7/30)
- 発売日 : 2021/7/30
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 478ページ
- ISBN-10 : 4492315330
- ISBN-13 : 978-4492315330
- 寸法 : 13.5 x 2.8 x 19.3 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 226,645位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 67位現代経済学
- - 121位マクロ経済学 (本)
- - 147位経済史 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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これは完全に私見だが、合理的経済人への疑問から始まった行動経済学は心理学の助けを借りて大きく伸びた一方で、あまりにも個別の状況を扱うような印象を受けている。
シラーは、合理的モデリングにも心理学にも頼らない、計量的で新しい方法論を見据えているのではないだろうか。
正直言って、シラー本人も述べているように、ナラティブ経済学の方法論は未熟である。本書を読んで納得感100%の読者はいないだろう。しかし何より面白いのは、ナラティブは観測可能であるということである。
マクロな経済活動がアニマルスピリットに影響されるなら、その定量を目指し影響度を算出するのは自然な発想。今日、そして未来のインターネットと自然言語処理を用いれば、これが可能であると考えているのだと思う。
最終的にナラティブが経済活動、特に大きなうねりのどれだけの原因になっているのか、これから研究しないと分からないのは当たり前である。それが100%でも0
%でもなさそうな気はする。さてどれほどに落ち着くのか。何十年後かに結論が出るのを見てみたい。
100年前の新聞記事などを掘り起こしていて、人の反応はあまり変わっていないことや、伝言ゲームするうちに全然違うナラティブに変異してしまったものも多いことがわかって面白い。ただ、集められているナラティブの中には経済と関係ないものもあるし(Good morning to you という曲が先に作られたのにHappy Birthday の歌になって感染した話とか)、経済との関係については、そうなの?というものも多い(ビットコインがアナーキズムと結びついている?)。
ナラティブをどのレベルで捉えるかにもよるが、流行語やバズワードなども含まれると言えるだろう。たとえばアベノミクス、貯蓄から投資へ、FIREといったバズワードが、社会経済とどう相互作用するかの詳細な検討が必要になるだろう(筆者が言うように、因果関係を示すのは難しいけれど)。
本書は、主にナラティブ・マクロ経済学といえるが、ナラティブ・ミクロ経済学もあるだろう。これは行動経済学やマーケティングで、どんなメッセージを出すと人は行動を変えるかという問題に相当する。ナラティブ・ミクロとナラティブ・マクロとのつながりも議論されると面白い。
当著者はその道の専門家らしく歴とした行動経済理論を土台に本書を綴り、当然乍らヒューリスティックとバイアスその他人間行動の不合理性を前提に論を進める。この前提を外して読むなら無理解を免れず、成る程「ナラティヴ」の用語に含まれる「出自の無根拠さ」を見逃し、序章の「根拠なき熱狂からナラティヴ経済学へ」すら見えないくらいに盲目になるようだからいけない。
本書の中できちんと但し書きのある通り、政治学や歴史学など社会科学の文脈でいう「ナラティヴ」とは、ある事象について正当化する説明のための”物語”を指す。正当化が必要とされるのは、そのナラティヴの出所が往々にして不鮮明で「無根拠」だからだ。
ナラティヴの用語自体に馴染めないなら、もっと俗っぽく、武勇譚とか政治プロパガンダとかに置き換えても話は通る。即時拡散率に限ればSNS上のヴァイラルミームでもいい。どこから湧いて出たのか不詳乍ら多くの人に一定の間善かれ悪かれ支持され経済効果を齎したもの。それを予測可能なまでに学問的に定量化する試みを「ナラティヴ経済学」と謳っている訳だ。
副原題を本書の内容に従って意訳すれば「様々の物語がどう流行し大規模経済に影響したか」だ。第一次大戦後の敗戦国への過剰な制裁に対するケインズの懸念や、ここ10年のビットコインの価値拡大等の「歴史的」出来事から、その背後にある様々なナラティヴとその影響の程を踏まえ、本書を「ナラティヴ経済学」理論構築の礎石とする。
副邦題に誇張はあるが、ナラティヴを思考ウイルスとその変異型と見立てた疫学アプローチで「経済ナラティヴ流行の変動」を説明可能とする点や、高速で強力な情報拡散力を持つ現代社会のビッグデータからあるタームを選別することで浮上する経済ナラティヴ像の特定が可能となる等、新たな視点を提供してくれる本といえそうだ。
併し、その実理論化の見通しについては大きな疑問符が付く。
本書前半では神経科学や言語学を絡めた行動経済学的ナラティヴが列挙され、読んで愉しく、他にも歴史学的あるいは道徳教育的ナラティヴ等の例、そして勿論、著者の専門であるマクロ経済分野の例も本書後半に豊富だ。問題は、ミクロ領域の応用研究を不確実度が増すマクロ領域に拡張可能か、という根本的な点にある。物価変動や景気循環の因果関係となるナラティヴを見て取ることは可能だろう。
例えば、著者曰く、日本の「失われた20年」は清貧思想の広まりによるというナラティヴを説く。けれども仮に適正なレベルの金融財政策を講じていれば清貧ナラティヴは元より生じなかったかもしれない。上記ケインズの見通し等も合理的に納得がいくものであり、本書のいうところのナラティヴの範疇にいれていいものかどうか。同様に、他の数々の例の中にもナラティヴ性に著者の偏向が織り入り、「オッカムはナラティヴの彼方へ」という感は否めない。
示唆されているデータ分析によるアプローチなどは現在では当たり前で今更そこから新しい何かが出てくる事はないだろう。したがってナラティブ経済学がハードサイエンス的な確たる根拠と理論のある学問になりうるかというとそれはまず不可能だろう。
しかしナラティブの研究が魅惑的な経済ナラティブを生み出し世界経済を掻き乱すことは十分あり得る。無根拠な事に説得力を与え、人々の行動を扇動するためのナラティブの研究は実務家には非常に重要である。期待したい。
普通のことを小難しく、そして自己陶酔的に書いているにすぎない。
レビューで高い評価をつけている人もそれなりにいたので、悪い本ではないだろうと思っていました。実際には、経済学の知識が不十分な人にとっては手に負えません。経済学のことを良く知らない人のためにも、もっとかみ砕いて解説して欲しかったです。