企業の情報開示をお手伝いしているなかで、中計、ESG、パーパス、CGコードの改定、マルチステークホルダーへの対応など、どの企業もみんな横並びで取り組む様子になんだかなぁと、常々悶々とモヤモヤしていたことについても言語化されており、霧が晴れてよかったです。
何よりも企業価値について、数式でなく言葉で説明していただけたことが、数式アレルギーの私にはとても有り難かったです。いまさらなのですが、企業価値について、自分なりの理解の軸をどうしても持ちたいと思っています。明日から、積んだまま読みかけとなっていた先生の前著書に取り組みます!
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新解釈 コーポレートファイナンス理論 「企業価値を拡大すべき」って本当ですか? 単行本(ソフトカバー) – 2022/10/5
宮川 壽夫
(著)
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「企業価値を拡大すべき」って本当ですか?
多くのコーポレートファイナンス理論の解説書は、その初期設定が間違っている!?
あまりにも「実務」や「実用」のイメージが強くなったコーポレートファイナンス理論を、改めてミクロ経済学から派生した理論群として学び直す、画期的な入門書が登場。
この本で「知識」は「教養」になる
単なるスキルではない、「教養としてのコーポレートファイナンス理論」を身につけたときに見えてくるものがある。
流行や規範に左右されない独自の視点で基礎知識から最先端の考え方までをカバーし、資本主義の本質に迫る。
コーポレートファイナンスを学ぶ人だけが得られる知的興奮をこの1冊に。
そんな理由があったんだ! 目からウロコの「新」解説!
◇株価の動きが「でたらめ」だったらなぜうれしいのか?
◇「長期的な株主」は本当にありがたい存在か?
◇企業はなにを目的に「配当」を支払っているのか?
◇「会計とファイナンス」はなぜ折り合いが悪いのか?
◇「経費削減の努力」はなぜいつまで経っても報われないのか?
◇株式会社は「誰のもの」にしたほうがよいのか?
◇「ROE」などの財務指標はどこまで役に立つのか?
◇「完全市場」は本当に非現実的な想定なのか?
◇「ESG投資」はなぜ期待したほど儲からないのか? …etc.
多くのコーポレートファイナンス理論の解説書は、その初期設定が間違っている!?
あまりにも「実務」や「実用」のイメージが強くなったコーポレートファイナンス理論を、改めてミクロ経済学から派生した理論群として学び直す、画期的な入門書が登場。
この本で「知識」は「教養」になる
単なるスキルではない、「教養としてのコーポレートファイナンス理論」を身につけたときに見えてくるものがある。
流行や規範に左右されない独自の視点で基礎知識から最先端の考え方までをカバーし、資本主義の本質に迫る。
コーポレートファイナンスを学ぶ人だけが得られる知的興奮をこの1冊に。
そんな理由があったんだ! 目からウロコの「新」解説!
◇株価の動きが「でたらめ」だったらなぜうれしいのか?
◇「長期的な株主」は本当にありがたい存在か?
◇企業はなにを目的に「配当」を支払っているのか?
◇「会計とファイナンス」はなぜ折り合いが悪いのか?
◇「経費削減の努力」はなぜいつまで経っても報われないのか?
◇株式会社は「誰のもの」にしたほうがよいのか?
◇「ROE」などの財務指標はどこまで役に立つのか?
◇「完全市場」は本当に非現実的な想定なのか?
◇「ESG投資」はなぜ期待したほど儲からないのか? …etc.
- 本の長さ448ページ
- 出版社ダイヤモンド社
- 発売日2022/10/5
- 寸法18.8 x 13 x 2 cm
- ISBN-104478116717
- ISBN-13978-4478116715
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商品の説明
著者について
宮川壽夫 (みやがわ・ひさお)
大阪公立大学大学院経営学研究科・商学部教授
博士(経営学)。筑波大学大学院博士後期課程修了。
1985年4月野村證券株式会社入社。営業部門、英国留学、投資銀行部門を経て2000年8月米国トムソンファイナンシャル・コンサルティンググループに移籍(アジア統括シニアディレクター)。2007年10月に再び野村證券株式会社に移籍(IBコンサルティング部上級専任職エグゼクティブディレクター)。2010年4月大阪市立大学(現大阪公立大学)大学院に専任講師として赴任。同年10月准教授、2014年4月教授。2015年4月よりワシントン大学(University of Washington) 客員研究員を兼任。2020年4月一橋大学大学院客員研究員を兼任(~2021年3月)。上場企業の社外取締役・監査等委員を兼任。主な著書に「企業価値の神秘コーポレートファイナンス理論の思考回路』(2016年、中央経済社)、「配当政策とコーポレート・ガバナンス株主所有権の限界』(2013年、中央経済社)。他論文、メディア向け論稿多数。
大阪公立大学大学院経営学研究科・商学部教授
博士(経営学)。筑波大学大学院博士後期課程修了。
1985年4月野村證券株式会社入社。営業部門、英国留学、投資銀行部門を経て2000年8月米国トムソンファイナンシャル・コンサルティンググループに移籍(アジア統括シニアディレクター)。2007年10月に再び野村證券株式会社に移籍(IBコンサルティング部上級専任職エグゼクティブディレクター)。2010年4月大阪市立大学(現大阪公立大学)大学院に専任講師として赴任。同年10月准教授、2014年4月教授。2015年4月よりワシントン大学(University of Washington) 客員研究員を兼任。2020年4月一橋大学大学院客員研究員を兼任(~2021年3月)。上場企業の社外取締役・監査等委員を兼任。主な著書に「企業価値の神秘コーポレートファイナンス理論の思考回路』(2016年、中央経済社)、「配当政策とコーポレート・ガバナンス株主所有権の限界』(2013年、中央経済社)。他論文、メディア向け論稿多数。
登録情報
- 出版社 : ダイヤモンド社 (2022/10/5)
- 発売日 : 2022/10/5
- 単行本(ソフトカバー) : 448ページ
- ISBN-10 : 4478116717
- ISBN-13 : 978-4478116715
- 寸法 : 18.8 x 13 x 2 cm
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- - 49位財務会計 (本)
- - 185位会計・会計学入門
- - 216位金融・ファイナンス (本)
- カスタマーレビュー:
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5 星
ミステリーを読むようにワクワクするコーポレートファイナンス理論入門
帯にある「知識」を「教養」に変える唯一無二のコーポレートファイナンス入門、まさに適切な表現だ。「知識」はひけらかす程度にしかならないが、「教養」は人々を豊かにする。そして、何と私が苦手な数式をほとんど使わずにコーポレートファイナンス理論を学べるとは、何とワクワクする話なんだ!しかし、さすがにサラサラと読み流しては教養のレベルに到達しない。平易だが含蓄のある文章はある意味数式より厄介な場合もあるが、その真意がどこにあるのか?ミステリー小説を読むように楽しい時間だ。例えば、「コーポレートファイナンス理論の原理から言えば、資本コストは事業を行う企業によって決まるのではなく、企業が行う事業それ自体のリスクによって決まっていなければならない」なんて当たり前だけど忘れてたようなポイントがたくさんサラッと書いてある。なんとなくコーポレートガバナンス•コードにあった違和感を基本に立ち返らせて理解させてくれる含蓄のあるセンテンスだが、そう言った内容がてんこ盛りだ。著者の前著「企業価値の神秘」は知識を提供してくれ、それはそれで学ぶべき点も多かったが、今回の「新解釈」コーポレートファイナンス理論は学ぶことのワクワク感を提供してくれる。ミステリーを解くように、一文一文噛みしめて味わうように読める楽しい本だった。
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2022年12月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
企業価値、キャッシュフロー、資本コスト。知識をあらためて整理する助けになりました。
エピローグがとても印象的でした。
企業、会社のみならずさまざまなことに「疑問を抱き、考え続ける」投資家でありたい。
そう強く思わされる素晴らしいエピローグ。
そのエピローグの「まくら」からの展開が秀逸でした。
エピローグがとても印象的でした。
企業、会社のみならずさまざまなことに「疑問を抱き、考え続ける」投資家でありたい。
そう強く思わされる素晴らしいエピローグ。
そのエピローグの「まくら」からの展開が秀逸でした。
2024年5月4日に日本でレビュー済み
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コーポレートファイナンス理論とは何ぞや?というのを読み物形式で素人にもわかりやすく書かれています。この本を手に取ることがあるとしたらその多くは個人投資家だと思いますが、その中でも個別株投資を行うのであれば、読んでおいて損はない一冊だと思います。特に投資判断を行うにあたり、参考としている指標が過去を反映したものなのか、未来を推測したものであるのか、は言われないと初心者はなかなか自覚する事が難しいでしょう。本書の説明ではこの辺が割とわかりやすいんじゃないかな、と思います。
2022年10月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
野村證券で培われたであろう会話のレベルとセンスが抜群だと思いました。ユニークな考え方とテンポの良さに引き込まれ一気に読破してしまいました。素晴らしい本です。
2022年11月3日に日本でレビュー済み
ビジネスマン必見。
様々なファイナンス関連書籍に触れてきたが、
これほどまでに軽妙な文章でコーポレートファイナンス理論を語る書籍はないと思う。
可愛いイラストで手に取りやすくなっており、
堅苦しい理論を可能な限り分かりやすく、様々な人に届けたいとの著者の思いが感じられる。
難しい数式やグラフはない。
軽妙な語り口でありながら、内容は非常に深い。
企業活動に迫りながら、なぜか人生について考えさせられることもある不思議な書籍である。
まえがきにあるように、読後にはなんだか頭がよくなったような気がして、
ビジネスマンとしてレベルが上がった気分になる。
世の中や会社の進む方向性は本当に正しいのか、
安易な考えや一過性のブームに流された経営判断になっていないか。
足元を見直すきっかけにもなる書籍かと思う。
また、目の前の事象を考えるために基本的な理論を知ることが重要であることを
痛感させられる。
これまでに当該分野に触れた事のない人こそ、ぜひ読んで欲しいと感じた。
様々なファイナンス関連書籍に触れてきたが、
これほどまでに軽妙な文章でコーポレートファイナンス理論を語る書籍はないと思う。
可愛いイラストで手に取りやすくなっており、
堅苦しい理論を可能な限り分かりやすく、様々な人に届けたいとの著者の思いが感じられる。
難しい数式やグラフはない。
軽妙な語り口でありながら、内容は非常に深い。
企業活動に迫りながら、なぜか人生について考えさせられることもある不思議な書籍である。
まえがきにあるように、読後にはなんだか頭がよくなったような気がして、
ビジネスマンとしてレベルが上がった気分になる。
世の中や会社の進む方向性は本当に正しいのか、
安易な考えや一過性のブームに流された経営判断になっていないか。
足元を見直すきっかけにもなる書籍かと思う。
また、目の前の事象を考えるために基本的な理論を知ることが重要であることを
痛感させられる。
これまでに当該分野に触れた事のない人こそ、ぜひ読んで欲しいと感じた。
2022年10月13日に日本でレビュー済み
入門書とは異なり、改めてファイナンスの理解を深めるには相応しい本です。
これまでファイナンスの本では難解な数式や図表で、分かったような気になっておりましたが、この本は違いました。
難しいことを難しく伝えるのではなく、著者が十分に理解しているからこそ伝わる比喩を交えた解説が秀逸で、目の前の霧が晴れていくように各理論が腹落ちします。
前半はDCFやCAPMを比喩を交えながらとても分かりやすく解説し、後半は著者がご自身のビジネスキャリアから特に主張したいたくてしょうがないであろう配当やESGへの主張の熱量に読み手も高揚します。
分かったふりをする実務家やそもそも自己矛盾しているアナリストなど証券会社にいるとなかなか書けないであろう構造的矛盾についての言及も胸が空く思いでした。
経営者やエグゼクティブを含めて多くのビジネスパーソンに読んで欲しい本です。
これまでファイナンスの本では難解な数式や図表で、分かったような気になっておりましたが、この本は違いました。
難しいことを難しく伝えるのではなく、著者が十分に理解しているからこそ伝わる比喩を交えた解説が秀逸で、目の前の霧が晴れていくように各理論が腹落ちします。
前半はDCFやCAPMを比喩を交えながらとても分かりやすく解説し、後半は著者がご自身のビジネスキャリアから特に主張したいたくてしょうがないであろう配当やESGへの主張の熱量に読み手も高揚します。
分かったふりをする実務家やそもそも自己矛盾しているアナリストなど証券会社にいるとなかなか書けないであろう構造的矛盾についての言及も胸が空く思いでした。
経営者やエグゼクティブを含めて多くのビジネスパーソンに読んで欲しい本です。
2022年11月12日に日本でレビュー済み
ファイナンスの本と言えば、難解な数式や難しい横文字が並び、それを眉間にしわを寄せながら、内容の一つ一つをかみ砕くようにして読み進めていくのが一般的である。しかし本書は対照的に、数式を使わず著者の軽妙な文章のみで、コーポレートファイナンスに関する各理論がどのような考え方や背景によって成り立っているかを丁寧に説明している。
これまでは数式を並べられ、やや強引に納得させられた感のあったコーポレートファイナンス理論が、大学の講義での学生とのやりとりを話の導入に使う等の著者の創意工夫により、より感覚的に納得感をもって理解できる点が『新解釈』となっている理由の一つだろう。
また基本的なコーポレートファイナンス理論についてだけでなく、「コーポレートガバナンスコード」や「ESG経営」といった、近年のファイナンスのトピックスに著者独自の視点から一石を投じている点も良い。
本書は、「これからコーポレートファイナンスを学ぶ学生」、「一通りコーポレートファイナンス理論を勉強したものの、どこか腑に落ちないと感じている人」、「バリバリと実務でコーポレートファイナンス理論を使っている人」、どの人にも何か新たな気づきをもたらしてくれるだろう。
コーポレートファイナンス理論が、表紙の可愛らしい猫のように、より身近に感じられるようになる良書である。
これまでは数式を並べられ、やや強引に納得させられた感のあったコーポレートファイナンス理論が、大学の講義での学生とのやりとりを話の導入に使う等の著者の創意工夫により、より感覚的に納得感をもって理解できる点が『新解釈』となっている理由の一つだろう。
また基本的なコーポレートファイナンス理論についてだけでなく、「コーポレートガバナンスコード」や「ESG経営」といった、近年のファイナンスのトピックスに著者独自の視点から一石を投じている点も良い。
本書は、「これからコーポレートファイナンスを学ぶ学生」、「一通りコーポレートファイナンス理論を勉強したものの、どこか腑に落ちないと感じている人」、「バリバリと実務でコーポレートファイナンス理論を使っている人」、どの人にも何か新たな気づきをもたらしてくれるだろう。
コーポレートファイナンス理論が、表紙の可愛らしい猫のように、より身近に感じられるようになる良書である。
2023年4月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
大阪公立大学教授である著者が、大学の講義ようなノリでコーポレートファイナンス理論について解説する本。数式等を多用する小難かしい内容ではなく、むしろこの手のジャンルにしては相当砕けた体裁を取っている。
まずは「企業価値の拡大」を理解するに際して、企業が獲得するべき最低限の利益水準、即ち「資本コスト」を解説する。企業業績と株価はランダムウォークして正規分布することからリターンとリスクの算出が可能となり、これにより株主資本コストが特定され企業価値が決まる。資本コストを上回るキャッシュを生む(=NPVがプラスになる)事業を実行することで、企業価値の拡大が実現するというわけだ。
以上の解説を基に、ROEで投資判断することの是非、配当や自社株買いが株主価値へ与える影響、企業のキャッシュストックの価値、株主とステークスホルダーのどちらを重視するべきかなどのテーマが考察され、コーポレートガバナンスのあるべき姿へと論が進んでいく。
ファイナンス理論の本は数冊読んだことがあるので、本書に書かれていることもおおよそ知っている内容が多かったが、CAPM、割引現在価値などのおさらいをしながら楽しく読むことができて有意義だった。いろいろな例え話や著者の体験談もあり、(警察官からの職務質問のエピソードが愉快だ)飽きずに読み進めることができる。
企業価値の拡大は、努力や能力によって得られるリターンの差異から生じるのであって、過剰に秩序化された社会からは価値が生まれないと最後に著者は説く。硬派な内容をフランクに語ってきた本書なだけに、元は投資銀行やコンサル会社に勤めていた著者らしい一面を最後に見た次第だ。
まずは「企業価値の拡大」を理解するに際して、企業が獲得するべき最低限の利益水準、即ち「資本コスト」を解説する。企業業績と株価はランダムウォークして正規分布することからリターンとリスクの算出が可能となり、これにより株主資本コストが特定され企業価値が決まる。資本コストを上回るキャッシュを生む(=NPVがプラスになる)事業を実行することで、企業価値の拡大が実現するというわけだ。
以上の解説を基に、ROEで投資判断することの是非、配当や自社株買いが株主価値へ与える影響、企業のキャッシュストックの価値、株主とステークスホルダーのどちらを重視するべきかなどのテーマが考察され、コーポレートガバナンスのあるべき姿へと論が進んでいく。
ファイナンス理論の本は数冊読んだことがあるので、本書に書かれていることもおおよそ知っている内容が多かったが、CAPM、割引現在価値などのおさらいをしながら楽しく読むことができて有意義だった。いろいろな例え話や著者の体験談もあり、(警察官からの職務質問のエピソードが愉快だ)飽きずに読み進めることができる。
企業価値の拡大は、努力や能力によって得られるリターンの差異から生じるのであって、過剰に秩序化された社会からは価値が生まれないと最後に著者は説く。硬派な内容をフランクに語ってきた本書なだけに、元は投資銀行やコンサル会社に勤めていた著者らしい一面を最後に見た次第だ。