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漂白される社会 単行本 – 2013/3/8
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■「自由」で「平和」な現代日本の闇に隠された真実
■先入観と偏見で見過ごされた矛盾と現実を描く!
社会に蔑まれながら、人々を魅了してもきた「あってはならぬもの」たち。
彼らは今、かつての猥雑さを「漂白」され、その色を失いつつある。
私たちの日常から見えなくなった、あるいは、
見て見ぬふりをしている重い現実が突きつけられる。
【本書の掲載事例】
売春島、ホームレスギャルと移動キャバクラ、シェアハウスとネズミ講・オフ会ビジネス、
ヤミ金と生活保護受給マニュアル、スカウトマンと援デリ少女、
裏カジノ・闇スロット・野球賭博、脱法ドラッグ、右翼幹部、新左翼・「過激派」、
フィリピン人偽装結婚ブローカー、高校サッカー・ブラジル人留学生、高学歴「中国エステ」経営者
■先入観と偏見で見過ごされた「あってはならぬもの」の実態
「歌舞伎町浄化作戦」に象徴されるように、ある時期を境に、全国の繁華街から客引き・キャッチが激減した。
しかし、彼らの存在そのものが消え去ったわけではなく、「あってはならぬもの」として社会から隔離・固定化され、不可視化された現実がある。
先入観と偏見をもって「あってはならぬもの」が潜む闇から目を背けることなく、闇を闇として見つめることからスタートしなければならない。
■「見て見ぬふり」で漂白される「自由」で「平和」な日本の真実
売春島の遊女、偽装結婚ビザで来日するフィリピーナ、違法と合法の狭間に巣食うグレーなビジネスの実践者、繁華街にに女性を“供給”するスカウトマン、新左翼と右翼…
彼らはみな、社会から長らく蔑まれてきたと同時に、戦後社会に生きる人々を魅了してもきた存在だ。
しかし、「自由」で「平和」な社会への要請が高まるなか、かつての猥雑さが「漂白」され、いまやその色を失いつつある。
私たちが「見て見ぬふり」をしている重い現実の先にこそ、現代日本の真実がある。
■「現代社会とはいかなる社会なのか」をひも解く濃密な旅
「あってはならぬもの」たちの漂白は、地方/都会といった空間的隔たりのみならず(第一部)、戦後社会という時間すら超越して進行している(第二部)。
その事実を確かめたうえで、根源的欲望でもある性・ギャンブル・ドラッグの深淵に迫り(第三部)、かつ新左翼・右翼といった現代日本の暴力の残余を解き明かすことで(第四部)、猥雑さを失いつつある疑いが確信へと変わる。
さらに、グローバル化の表層からこぼれ落ちた真実(第五部)を見抜くことで、本書で設定された「現代社会とはいかなる社会なのか」という問い、その1つの答えにたどり着くことができる。
- 本の長さ488ページ
- 言語日本語
- 出版社ダイヤモンド社
- 発売日2013/3/8
- 寸法14.2 x 3.2 x 19.6 cm
- ISBN-104478021740
- ISBN-13978-4478021743
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商品の説明
著者について
社会学者、福島大学うつくしまふくしま未来支援センター特任研究員。
1984年、福島県いわき市生まれ。東京大学文学部卒。同大学院学際情報学府修士課程修了。現在、同博士課程在籍。専攻は社会学。学術誌のほか、「文藝春秋」「AERA」などの媒体にルポルタージュ・評論・書評などを執筆。読売新聞読書委員(2013年~)。
主な著書に、『フクシマの正義 「日本の変わらなさ」との闘い』(幻冬舎)、『「フクシマ」論 原子力ムラはなぜ生まれたのか』(青土社)など。
第65回毎日出版文化賞人文・社会部門、第32回エネルギーフォーラム賞特別賞。
登録情報
- 出版社 : ダイヤモンド社 (2013/3/8)
- 発売日 : 2013/3/8
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 488ページ
- ISBN-10 : 4478021740
- ISBN-13 : 978-4478021743
- 寸法 : 14.2 x 3.2 x 19.6 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 159,669位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,953位社会一般関連書籍
- カスタマーレビュー:
著者について
1984年福島県生まれ。東京大学大学院情報学環准教授(2021-)。
他に、
環境省PFASに対する総合戦略検討専門家会議委員(2023-)。
福島県伝承者育成プログラム検討プロジェクトチーム委員(2022-)。
復興庁持続可能な復興広報を考える検討会議構成員(2022-)。
ふくしまFM番組審議会委員長(2022-)。
福島県立医科大学非常勤講師(2021-)。
NHK福島放送局ラジオ「ふくどん」レギュラーゲスト(2023-)。
東日本大震災・原子力災害伝承館上級研究員(2020-)。
国立研究開発法人日本原子力研究開発機構広報企画委員会委員(2018-)
東日本国際大学客員教授(2016-)。
経済産業省汚染水処理対策委員会多核種除去設備等処理水の取扱いに関する小委員会委員(2016-)。
楢葉町放射線健康管理委員会副委員長(2015-)。
これまでに、
原子力損害賠償・廃炉等支援機構福島第一廃炉国際フォーラム総合プロデューサー(2017-2023)。
NHK福島放送局ラジオ「こでらんに5NEXT」曜日パーソナリティー(2021-2023)。
ふくしまFM番組審議会委員(2017-2022)。
立命館大学衣笠総合研究機構准教授(2016-2021)。
福島原発事故後10年の検証(第二民間事故調)プロジェクト委員(2019-2021)。
福島県アーカイブ拠点施設調査研究・研修検討委員会委員(2018-2020)。
NHK福島放送局ラジオ「こでらんに5」曜日パーソナリティー(2016-2020)。
Yahoo!基金審査委員(2017-2019)。
京都女子大学非常勤講師(2018)。
福島大学客員研究員(2016-2018)。
Yahoo!基金評議委員(2015-2017)。
経済産業省資源エネルギー庁総合資源エネルギー調査会原子力小委員会委員(2014-2017)。
福島大学うつくしまふくしま未来支援センター特任研究員(2012-2016)。
早稲田大学文化構想学部非常勤講師(2014-2015)。
読売新聞読書委員(2013-2014)。
復興庁東日本大震災生活復興プロジェクト委員(2013-2014)。
福島原発事故独立検証委員会(民間事故調)ワーキンググループメンバー(2011-2012)。
等を歴任。
東京大学文学部卒。同大学院学際情報学府博士課程単位取得満期退学。
著書に『日本の盲点』(PHP研究所)『はじめての福島学』(イースト・プレス)『漂白される社会』(ダイヤモンド社)『フクシマの正義 「日本の変わらなさ」との闘い』(幻冬舎)『「フクシマ」論 原子力ムラはなぜ生まれたのか』(青土社)『東電福島原発事故 自己調査報告』(徳間書店、編者)『福島第一原発廃炉図鑑』(太田出版、編著)『常磐線中心主義』(河出書房新社、編著)など。フィールドレコーディング作品に「選別と解釈と饒舌さの共生」(Letter To The Future)。学術誌の他、新聞・雑誌等にルポ・評論・書評などを執筆。
第65回毎日出版文化賞人文・社会部門。
第32回エネルギーフォーラム賞特別賞。
第6回地域社会学会賞選考委員会特別賞。
第36回エネルギーフォーラム賞優秀賞。
第37回エネルギーフォーラム賞普及啓発賞。
2018Openbook年度好書奨(台湾の大手書評サイト「Openbook」の賞)。
尾崎行雄記念財団咢堂ブックオブザイヤー2021総合部門大賞。
(媒体プロフィール・イベント告知などで略歴が必要な場合は上のプロフィールを、近影が必要な場合は隣の写真をご利用下さい)
ご連絡はhiroshikainuma「アット」gmail.comまでお願い致します。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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「売春島」「偽装結婚」「ホームレスギャル」「シェアハウスと貧困ビジネス」
どれもが平和で安全な、現代日本にある「現実」ということです。
では、この「現実」を、どう解釈し、どう向き合えばよいのか。
見て見ぬふりをする?それともいっそ、どっぷりと浸かる?
ルポルタージュのかたちをとりながら、各章で語られる「周縁的な存在」たち。
マクドナルドで眠る少女
シェアハウスに集う貧困者
生活保護受給
デリヘルとスカウト
ギャンブル・脱法ドラッグ
右翼と左翼・暴力
グローバル化と偽装結婚
中国エステ経営
そこにある、汚いもの。あってはならないもの。
「漂白される」――とても深いタイトルをつけたなあと思う。
センセーショナルな短編ものとして、あとは自分で考える材料にするといいでしょう。
個人的に「生活保護受給マニュアル」の原本は、かなり衝撃的でした。
「私たちの社会は、強い規範と、その規範が完全には達成されない矛盾のなかで営まれている。
暴力的なのに暴力的であってはならない。カネに汚いのにカネに汚くあってはならない。怠惰なのに怠惰であってはならない。誰にも承認されない存在であるのに承認されなくてはならない。性的であるのに性的であってはならない。不合理ででたらめなのに、不合理ででたらめであってはならない……。」
最後に、この本の「学術的」価値について。
冒頭で網野善彦を持ち出してくるあたり、「おっ、やるじゃん」て感じですが、著者が(自分で)言うほどに学術的なアプローチはされていないと思う。対象が広い割には、考察がもうひとつ深くない。ある種の普遍的な要素を抽出するには、まだまだサンプル数も、対象への突込みも足りないということでしょう。
「学術的」であろうとするためか、図説もところどころに挿入されていますが、首をかしげたくなるような大雑把さです。
いよいよテーマの核心に迫っていったんだけど、最後はエッセイ風な感想で流されちゃった、みたいな感じです。
ルポルタージュとしては、とても良い出来なのだから、アカデミズムに媚を売る必要はなかったんじゃないかと、少し残念な気がしました。
本書で、開沼氏は普通の社会に接してはいるが少し外、「周縁的な存在」を観察し、そこの変化を読み取り、普通の社会も含めた全体システムがどう変わっているのかを探ろうとしている。彼が覗いてみた、ホームレス、生活保護、脱法ドラッグ、中国エステなど12の場所の報告は、週刊誌的ルポルタージュとして面白く読めた。開沼氏はそれらを俯瞰して、いまや社会は「自由」と「平和」を求める強い流れの中で元来猥雑であった周縁部すらシステム化が進み、「漂白」が進んでいるとまとめている。
「周縁部」に縁がないレビュアーではあるが、このような社会的動力は「普通の社会」の中でも常に働いている感覚がある。日々自分たちが会社で、あるいは地域で取り組んでいる改善とか、対策とかも、ひょっとしてここで述べられている静かなうねりの影響を受けているのではないか。だとしたら、そこにある陥穽とは?
そんな新しい問題意識を掻き立ててくれる、興味深く、パッションを秘めた本である。
価格も妥当ということで★5つ。
しかし、ページ数的には、この半分で十分に済む内容でもある。
この本の欠点は、といってもこの分量では仕方ない面もあるが…安全、信頼について論じられている章の理論的背景があとすこし欲しかった。
具体的には注に入っていたが監視社会論についての考察が欲しかった。それを入れると盛り沢山過ぎになるが、取り上げられた事例における排除や包摂の過程の多くは制度変更によるものであった。筆者は人々の自由平和の希求→漂白としていた。しかし、事例の多くは自由平和の希求→制度変更→漂白の過程となっている。この間の制度変更の歴史を扱うためには規律社会から監視社会への移行というフーコー的な視点が求められる。
いずれにせよあげられた多くの事例は生々しい手触りが感じられるものばかりであり、有益な議論の礎として私たちに貢献してくれる。
興奮しました。取材力、感動!
自分に興味が無かったからかも。
経済成長一辺倒でなくなったこの20年、「漂白」の流れは強まったかもしれない(周縁社会に与えたインターネットの影響も大きかった)。著者は直接言及していないが、端的に言えば、考えなくてはいけないのは報道メディアのあり方ではないだろうか。著者が取り上げた諸問題は取り上げられてこなかった問題では決してない。ただ、それなりに「正しく」なくてはいけない、問題として取り上げるなら何らか政策的提言をしなくてはいけない。報道には、取り上げておきながら「それはそれでいいんじゃない?」とはなりにくい本質的メンタリティがある。
周縁的なものをどうやって包摂していけばいいのか、答えが見えない。たぶん、「こういうこともあるよね」と著者の言う「旅」をしていくしかないのだろう。