無痛を読んでいたので、より良く読めました。
主人公のイバラの心情が刺さりました。
人間の悪と善が苦しい程に表現された作品だと思いました。
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第五番 無痛Ⅱ (幻冬舎文庫) 文庫 – 2015/8/5
久坂部 羊
(著)
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創陵大学准教授の菅井は患者の黒い肉腫に啞然とした。エイズに酷似するウイルスが骨を溶かし数日で全身に転移、意識障害で死に至らしめる。あらゆる薬が効かず数カ月で日本中にこの「新型カポジ肉腫」が多発したが国は無策で人々は恐慌した。一方ウィーンで天才医師・為頼がWHOの関連組織から陰謀の勧誘を受ける。ベストセラー『無痛』の続編。
- 本の長さ626ページ
- 言語日本語
- 出版社幻冬舎
- 発売日2015/8/5
- ISBN-104344423720
- ISBN-13978-4344423725
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商品の説明
著者について
大阪府生まれ。大阪大学医学部卒業。作家・医師。二〇〇三年、小説『廃用身』(小社)でデビュー。他の著書にベストセラーとなった小説『破裂』『無痛』(ともに幻冬舎文庫)、エッセイ『大学病院のウラは墓場』『日本人の死に時』(ともに幻冬舎新書)がある。
登録情報
- 出版社 : 幻冬舎 (2015/8/5)
- 発売日 : 2015/8/5
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 626ページ
- ISBN-10 : 4344423720
- ISBN-13 : 978-4344423725
- Amazon 売れ筋ランキング: - 142,840位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2023年10月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
不必要なほど過剰なグロテスク度は前作「無痛」より減少したが、
女性主人公の過剰お人好し度、性善説度は幼稚園児並で益々増加し、危険や事件を発生させる
為にお人好し度を利用しているようで、この女性が登場すると読んでいて白ける。
勿論フィクションだから色々なキャラが登場しても良いが、ここまで度を超すと
事件発生のネタ用としか思えない。
しかし、上記小説上の問題とは別に、世界の医療界におけるパンデミックに関する洞察は
素晴らしい。コロナ発生前の出版ではあるが、症状は違えどコロナパンデミックの出現を予期
したような内容でもある。
女性主人公の過剰お人好し度、性善説度は幼稚園児並で益々増加し、危険や事件を発生させる
為にお人好し度を利用しているようで、この女性が登場すると読んでいて白ける。
勿論フィクションだから色々なキャラが登場しても良いが、ここまで度を超すと
事件発生のネタ用としか思えない。
しかし、上記小説上の問題とは別に、世界の医療界におけるパンデミックに関する洞察は
素晴らしい。コロナ発生前の出版ではあるが、症状は違えどコロナパンデミックの出現を予期
したような内容でもある。
2015年10月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ストーリー展開は前作より面白いが、タイトルの意味から離れてしまった感がある。
医療現場への疑問や医療に対する考え方は理解できる。
いかにも日本人である。
ささいな事でも病院へ通院し、安心を求める姿。
警鐘を促しているのだろうが、中途半端。
ウィーンの事については知らなかったので、興味はひかれたが…
消化不良のままである
医療現場への疑問や医療に対する考え方は理解できる。
いかにも日本人である。
ささいな事でも病院へ通院し、安心を求める姿。
警鐘を促しているのだろうが、中途半端。
ウィーンの事については知らなかったので、興味はひかれたが…
消化不良のままである
2019年10月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
前作「無痛」の続きなので、読んでおくとより面白いです。
一気に読んでしまいました。
他の作品の文庫本はほぼ読みましたが、持ち歩いてるので全部文庫本を出してくれると有難いです。
新作も待ち遠しいです。
一気に読んでしまいました。
他の作品の文庫本はほぼ読みましたが、持ち歩いてるので全部文庫本を出してくれると有難いです。
新作も待ち遠しいです。
2015年9月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
注意!!
少々ネタばれの上、前作を読んだ人向けのレビューです。
前作では、現代社会の欺瞞をこれでもかというほどグロテスクに表現していました。
そこにエンタメ性を加えることで、グロさをうまく面白さに変換しながら、作者が問うテーマ性をしっかり提起していたと思います。
今作では、そのテーマをさらに揺さぶって、レベルアップしたエンタテイメントを展開してくれると期待していましたが、少し期待外れでした。
物語は、日本発の新型ウィルス発生と、謎の医師連続殺人事件、そして、前作キャストのその後を織り交ぜながら話は進み、
やがて、主人公の為頼によって、それぞれの事件がある一本の線で繋がれていくというストーリーです。
舞台もウィーン、日本と目まぐるしく展開して、中盤までは非常にワクワクさせてくれますが、終盤の尻つぼみ感が否めません。
物語の風呂敷を広げすぎて、結末への収束が追いついていない感じです。
キャストに関しても、為頼には為頼、白神には白神の正義や葛藤がそれぞれあったはずなのに、勧善懲悪なストーリーの演者として機能するのみです。
イバラとサトミも、ふたりは白神の陰と陽の象徴だと勝手に思っていたので、そこら辺を軸にした活躍を期待していましたが、全然物語の中心にいません。残念です。
また、作品の代名詞ともいえる犯因症は、殺人鬼としての素養の証しなのか、あるいは、人間誰しもが持つ狂気の表出なのか、
人間の暗の部分を考えさせる一つのテーマとなっていたと思うのですが、今作では核心に迫るものはなかったです。
淡々とした中に怖さのある作者独特のグロテスクな描写も今作ではトーンダウンしています。文章全体に毒が抜けてしまった感じで、これも個人的には残念な部分です。
書いているうちに、辛口な批評になってしまいましたが、専門家ならではの緻密な設定や背景、知性をくすぐる表現力はさすがです。
とくに新型ウィルスのくだりは、昨今の健康ブームを皮肉った仕掛けになっており、作者独特のシニカルさがよく出ていて痛快でした。
この作者の魅力は、現代社会に対する義憤を、辛辣なまでに小説にぶちまけているところにあります。
そのストレートすぎるところに痛快さがありますが、また嫌悪感を抱かせてしまう側面もありました。
ですが、この「無痛」は、作者の一貫したテーマを継承しつつ、一歩冷静な視点で娯楽作品に仕上げたところに、過去の作品にはない魅力がありました。
しかし、ドラマ化の影響か、今作は、この作者らしからぬマイルドな作品となっています。編集者の商業的な干渉を受けまくった感があります。
ラストはコンティニューぽかったので、売れ行き次第で続編もあるかと思いますが、主要なキャストがほとんどいなくなってしまったので、今後には興味半減といった感じです。
少々ネタばれの上、前作を読んだ人向けのレビューです。
前作では、現代社会の欺瞞をこれでもかというほどグロテスクに表現していました。
そこにエンタメ性を加えることで、グロさをうまく面白さに変換しながら、作者が問うテーマ性をしっかり提起していたと思います。
今作では、そのテーマをさらに揺さぶって、レベルアップしたエンタテイメントを展開してくれると期待していましたが、少し期待外れでした。
物語は、日本発の新型ウィルス発生と、謎の医師連続殺人事件、そして、前作キャストのその後を織り交ぜながら話は進み、
やがて、主人公の為頼によって、それぞれの事件がある一本の線で繋がれていくというストーリーです。
舞台もウィーン、日本と目まぐるしく展開して、中盤までは非常にワクワクさせてくれますが、終盤の尻つぼみ感が否めません。
物語の風呂敷を広げすぎて、結末への収束が追いついていない感じです。
キャストに関しても、為頼には為頼、白神には白神の正義や葛藤がそれぞれあったはずなのに、勧善懲悪なストーリーの演者として機能するのみです。
イバラとサトミも、ふたりは白神の陰と陽の象徴だと勝手に思っていたので、そこら辺を軸にした活躍を期待していましたが、全然物語の中心にいません。残念です。
また、作品の代名詞ともいえる犯因症は、殺人鬼としての素養の証しなのか、あるいは、人間誰しもが持つ狂気の表出なのか、
人間の暗の部分を考えさせる一つのテーマとなっていたと思うのですが、今作では核心に迫るものはなかったです。
淡々とした中に怖さのある作者独特のグロテスクな描写も今作ではトーンダウンしています。文章全体に毒が抜けてしまった感じで、これも個人的には残念な部分です。
書いているうちに、辛口な批評になってしまいましたが、専門家ならではの緻密な設定や背景、知性をくすぐる表現力はさすがです。
とくに新型ウィルスのくだりは、昨今の健康ブームを皮肉った仕掛けになっており、作者独特のシニカルさがよく出ていて痛快でした。
この作者の魅力は、現代社会に対する義憤を、辛辣なまでに小説にぶちまけているところにあります。
そのストレートすぎるところに痛快さがありますが、また嫌悪感を抱かせてしまう側面もありました。
ですが、この「無痛」は、作者の一貫したテーマを継承しつつ、一歩冷静な視点で娯楽作品に仕上げたところに、過去の作品にはない魅力がありました。
しかし、ドラマ化の影響か、今作は、この作者らしからぬマイルドな作品となっています。編集者の商業的な干渉を受けまくった感があります。
ラストはコンティニューぽかったので、売れ行き次第で続編もあるかと思いますが、主要なキャストがほとんどいなくなってしまったので、今後には興味半減といった感じです。
2015年12月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
為頼医師のキャラが前作と変わってしまったのが、残念。皮肉で冷めた人だったはずなのに。予定調和を排した前作と比べ、ご都合主義な部分が散見されるのも玉に瑕。それでも、読み始めたら止まらない面白さはあり、読んで損はない。
2018年9月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
毎々お世話になります。
商品がやっと到着しました。
若干遅れていたので、少し心配したのですが、良かったです。
しかし、持病の喘息持ちで小生でも、中古でこれだけ綺麗で
匂いもなく本を読める事が凄くよい気分です。
凄くいい商品を有難う御座いました。
商品がやっと到着しました。
若干遅れていたので、少し心配したのですが、良かったです。
しかし、持病の喘息持ちで小生でも、中古でこれだけ綺麗で
匂いもなく本を読める事が凄くよい気分です。
凄くいい商品を有難う御座いました。
2015年10月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
”虚栄” というオーソドックスな医療関連小説を読んだばかりなので、内容に驚きました。
”無痛”の完結編です。
尻すぼみという方もいらっしゃいますが、一種のファンタジーなので、これでいいんだろう
と思います。最後までどうなるんだろうと、ドキドキして読みました。
新型のウイルス疾患は、人為的なものではないかという説は、医療関係者の間には消えず
に残っており、それをふくらませたものとして面白いです。医師として、そんなに違和感
感じないで読めました。
グロテスクな話だし、女性や子供には勧められません。
”無痛”の完結編です。
尻すぼみという方もいらっしゃいますが、一種のファンタジーなので、これでいいんだろう
と思います。最後までどうなるんだろうと、ドキドキして読みました。
新型のウイルス疾患は、人為的なものではないかという説は、医療関係者の間には消えず
に残っており、それをふくらませたものとして面白いです。医師として、そんなに違和感
感じないで読めました。
グロテスクな話だし、女性や子供には勧められません。