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裁判官! 当職そこが知りたかったのです。 -民事訴訟がはかどる本- 単行本 – 2017/12/9
「裁判官! 当職そこが知りたかったのです! 」
イラストで人気の中村真弁護士が、岡口基一裁判官にインタビュー! ?民事訴訟の代理人が聞きたかったトピックに切り込む!
書面、証拠提出、尋問、和解、判決……。裁判官が考える訴訟戦略のポイントが満載!
さらに、いま民事裁判が抱える問題からナゾに包まれた裁判官の日頃のお仕事まで、法律実務家の「気になる」が詰まった対談本!
【目次】
まえがき
CHAPTER1 書面
☑裁判所から見た「いい書面」「悪い書面」
☑要件事実の知識の有無が最も表れる書面
☑訴状のファーストインプレッション
☑見落とされがちな「よって書き」
☑訴状で代理人の印象は決まる
☑書面はゴテゴテ飾るべからず?
☑しょうもない主張につきあう必要は?
☑エモーショナルな書面の効き目
☑基本的事実の主張の欠落
☑書面を送るべきはファックスか郵送か
☑やたらと長い書面
☑いつも自分の主張で終わりたい代理人
CHAPTER2 立証
☑高裁裁判官がまず読むのは証拠説明書?
☑被告欠席が見込まれるときに出しておくべき証拠
☑証拠の表記方法あれこれ
☑主張立証責任のない当事者にどの程度事情を明らかにさせる?
☑証拠調べにより引用すべき事実の確認
☑ 「適時提出主義」の「適時」とはいかに
CHAPTER3 尋問
☑陳述書にはなにを記載するべきか
☑「尋問バッチリだったのにこの判決?」という疑問が生じるワケ
☑補充尋問についての考え方
☑尋問で変わる印象
☑証拠調べ期日前の準備
☑介入尋問と補充尋問
☑尋問の和解への影響は?
☑弾劾証拠を裁判官はどう見ているか
CHAPTER4 和解
☑和解のメリット・デメリット
☑県民性と和解のゆくえのカンケイ
☑「7割」和解を成立させる裁判官が語る
☑手元不如意の場合
☑やっぱり和解してください
CHAPTER5 審理の終結
☑弁論の終結~判決までの裁判官のお仕事
☑最終心証ができるまで
☑判決までのスケジュール感
☑部長の心証やいかに
☑「合議の充実」の取組み
☑裁判官同士のコミュニケーションの変容
☑最終準備書面、コレを書いたら勝たせたる
CHAPTER6 判決
☑上級審への移審は考慮するのか
☑和解協議が判決に影響! ?
☑代理人の腕のよし悪しが判決に及ぼす影響
☑起案合議
☑審理期間の長さは気になる?
CHAPTER7 控訴
☑双方から控訴される判決
☑高裁裁判官が上訴審でまず着目すること
☑控訴代理人の見立てと筋と
☑控訴の趣旨は大抵どこか間違っている?
☑双方控訴、付帯控訴などの事情の影響は?
【書式】控訴の趣旨と控訴の趣旨に対する答弁
☑控訴審における和解
CHAPTER8 裁判所から見た内外のお仕事事情
☑ブラックボックス? 裁判官の転勤時の引継ぎ
☑異動を控えた裁判官
☑主張まとめメモの提出要請
☑処理して行くか置いて行くか
☑裁判官の宿題事情
☑事件処理「以外」にはこんなことをしています
☑裁判官に求められる資質
☑裁判官の仕事の魅力
☑裁判官はしんどい?
☑民事系裁判官のスキルが光る場面
☑高裁から見た管内の裁判官
☑裁判所に信頼されている代理人
☑裁判官から見た最近の若い代理人
☑裁判官がやりやすい代理人
☑裁判官よ、外へ出よう
CHAPTER9 これからの民事訴訟を語らうこと
☑民事訴訟の質は今がピーク?
☑なぜ今がピーク?
☑失われる旧様式判決
☑消えゆく要件事実教育
☑要件事実教育の担い手やいかに
☑専門訴訟の課題
☑マニュアル化とAI
おまけ 裁判官! 岡口さん、教えて!
☑同業者との距離感
☑知られざる裁判所の飲み会
☑この仕事はここがつらいよ
☑ポストの問題
☑これだからこの仕事はやめられない
☑「被害者を助ける」なかれ
☑岡口さんはどうして裁判官に?
☑書籍の執筆はいつどうやって?
☑岡口流の情報収集術
☑SNSとのつきあい方
☑司法試験は4回め
☑弁護士には、なってみたい?
あとがきにかえて
イラストで人気の中村真弁護士が、岡口基一裁判官にインタビュー! ?民事訴訟の代理人が聞きたかったトピックに切り込む!
書面、証拠提出、尋問、和解、判決……。裁判官が考える訴訟戦略のポイントが満載!
さらに、いま民事裁判が抱える問題からナゾに包まれた裁判官の日頃のお仕事まで、法律実務家の「気になる」が詰まった対談本!
【目次】
まえがき
CHAPTER1 書面
☑裁判所から見た「いい書面」「悪い書面」
☑要件事実の知識の有無が最も表れる書面
☑訴状のファーストインプレッション
☑見落とされがちな「よって書き」
☑訴状で代理人の印象は決まる
☑書面はゴテゴテ飾るべからず?
☑しょうもない主張につきあう必要は?
☑エモーショナルな書面の効き目
☑基本的事実の主張の欠落
☑書面を送るべきはファックスか郵送か
☑やたらと長い書面
☑いつも自分の主張で終わりたい代理人
CHAPTER2 立証
☑高裁裁判官がまず読むのは証拠説明書?
☑被告欠席が見込まれるときに出しておくべき証拠
☑証拠の表記方法あれこれ
☑主張立証責任のない当事者にどの程度事情を明らかにさせる?
☑証拠調べにより引用すべき事実の確認
☑ 「適時提出主義」の「適時」とはいかに
CHAPTER3 尋問
☑陳述書にはなにを記載するべきか
☑「尋問バッチリだったのにこの判決?」という疑問が生じるワケ
☑補充尋問についての考え方
☑尋問で変わる印象
☑証拠調べ期日前の準備
☑介入尋問と補充尋問
☑尋問の和解への影響は?
☑弾劾証拠を裁判官はどう見ているか
CHAPTER4 和解
☑和解のメリット・デメリット
☑県民性と和解のゆくえのカンケイ
☑「7割」和解を成立させる裁判官が語る
☑手元不如意の場合
☑やっぱり和解してください
CHAPTER5 審理の終結
☑弁論の終結~判決までの裁判官のお仕事
☑最終心証ができるまで
☑判決までのスケジュール感
☑部長の心証やいかに
☑「合議の充実」の取組み
☑裁判官同士のコミュニケーションの変容
☑最終準備書面、コレを書いたら勝たせたる
CHAPTER6 判決
☑上級審への移審は考慮するのか
☑和解協議が判決に影響! ?
☑代理人の腕のよし悪しが判決に及ぼす影響
☑起案合議
☑審理期間の長さは気になる?
CHAPTER7 控訴
☑双方から控訴される判決
☑高裁裁判官が上訴審でまず着目すること
☑控訴代理人の見立てと筋と
☑控訴の趣旨は大抵どこか間違っている?
☑双方控訴、付帯控訴などの事情の影響は?
【書式】控訴の趣旨と控訴の趣旨に対する答弁
☑控訴審における和解
CHAPTER8 裁判所から見た内外のお仕事事情
☑ブラックボックス? 裁判官の転勤時の引継ぎ
☑異動を控えた裁判官
☑主張まとめメモの提出要請
☑処理して行くか置いて行くか
☑裁判官の宿題事情
☑事件処理「以外」にはこんなことをしています
☑裁判官に求められる資質
☑裁判官の仕事の魅力
☑裁判官はしんどい?
☑民事系裁判官のスキルが光る場面
☑高裁から見た管内の裁判官
☑裁判所に信頼されている代理人
☑裁判官から見た最近の若い代理人
☑裁判官がやりやすい代理人
☑裁判官よ、外へ出よう
CHAPTER9 これからの民事訴訟を語らうこと
☑民事訴訟の質は今がピーク?
☑なぜ今がピーク?
☑失われる旧様式判決
☑消えゆく要件事実教育
☑要件事実教育の担い手やいかに
☑専門訴訟の課題
☑マニュアル化とAI
おまけ 裁判官! 岡口さん、教えて!
☑同業者との距離感
☑知られざる裁判所の飲み会
☑この仕事はここがつらいよ
☑ポストの問題
☑これだからこの仕事はやめられない
☑「被害者を助ける」なかれ
☑岡口さんはどうして裁判官に?
☑書籍の執筆はいつどうやって?
☑岡口流の情報収集術
☑SNSとのつきあい方
☑司法試験は4回め
☑弁護士には、なってみたい?
あとがきにかえて
- 本の長さ192ページ
- 言語日本語
- 出版社学陽書房
- 発売日2017/12/9
- 寸法14.8 x 1.3 x 21 cm
- ISBN-104313511652
- ISBN-13978-4313511651
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商品の説明
著者について
岡口 基一
東京高等裁判所判事(2015年4月~2017年6月現在)。
『要件事実マニュアル』など、法曹界でのベストセラーを多数著す。幅広い情報発信に定評があり、SNSで多くのフォロワーを持つ。
中村真
弁護士(兵庫県弁護士会)。ユーモアあふれるイラストと語り口で弁護士生活を切り取るブログ「WEBLOG弁護士中村真」が法曹界で大人気。
東京高等裁判所判事(2015年4月~2017年6月現在)。
『要件事実マニュアル』など、法曹界でのベストセラーを多数著す。幅広い情報発信に定評があり、SNSで多くのフォロワーを持つ。
中村真
弁護士(兵庫県弁護士会)。ユーモアあふれるイラストと語り口で弁護士生活を切り取るブログ「WEBLOG弁護士中村真」が法曹界で大人気。
登録情報
- 出版社 : 学陽書房 (2017/12/9)
- 発売日 : 2017/12/9
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 192ページ
- ISBN-10 : 4313511652
- ISBN-13 : 978-4313511651
- 寸法 : 14.8 x 1.3 x 21 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 30,155位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 91位司法・裁判
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
罷免反対への賛同をよろしくお願いいたします。
https://okaguchi.net/
司法情報紹介ブログやってます
https://bo2neta.hatenablog.com/
インスタもやってます
https://www.instagram.com/kiichiokaguchi/
フェイスブックもやっています
https://www.facebook.com/okaguchik
著者画像がてんこ盛りです
https://note.com/okaguchik
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2024年3月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
まじめな本であるがゆえに面白すぎます。イラストの秀逸さが見もの。疲れた時に吸い込まれるような充実した内容です。
2019年6月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
裁判経験者として、この本の「和解」についての章を読んで、はっとするものがありました。
地裁の民事訴訟の70%は和解で終わる、のだそうです。
本書では裁判官は、原告被告双方の代理人に、和解に応じるよう依頼人を説得するよう求める、とありました。
自分弁護士から聞いたところ、和解金額が、原告の訴状での請求額のxx%以下だと原告の負け、xx%以上だと勝ち、という暗黙の基準があるそうです。
実際の裁判での和解金額は、双方の代理人が依頼人に対して「負けた」と言わなくて済む額に調整されている、と思います。なんというか、和解は予定調和的に決められる、というのが印象です。
ところで、この本で強く印象に残っているのは、岡口裁判官が「弁護士はどうやって顧客をみつけているか?」と弁護士である著者に尋ねるところ。(本書の中で2回も尋ねています)
著者は「人通りの多い交差点で名刺を配っています・・・冗談ですが」などとはぐらかしていますが、弁護士が仕事をとることに苦労しているのは事実のようです。
ここ数年、弁護士の数が急激に増えたものの訴訟数そのものが変わらず、弁護士あまりの状態だそうです。
また司法修習期間が2年から1年に短縮されて未熟な新人弁護士が増え、そんな弁護士が代理人となって裁判に出て支障がでているとも聞きます。
岡口裁判官も、最近の弁護士の書く書面を見て、不安に思うところがあったのでは、と思います。
今後は優秀で実績ある弁護士にますます依頼が集中し、そうでない弁護士には仕事がないという、弁護士の二極分化が進むと、裁判官のコメントから感じました。
地裁の民事訴訟の70%は和解で終わる、のだそうです。
本書では裁判官は、原告被告双方の代理人に、和解に応じるよう依頼人を説得するよう求める、とありました。
自分弁護士から聞いたところ、和解金額が、原告の訴状での請求額のxx%以下だと原告の負け、xx%以上だと勝ち、という暗黙の基準があるそうです。
実際の裁判での和解金額は、双方の代理人が依頼人に対して「負けた」と言わなくて済む額に調整されている、と思います。なんというか、和解は予定調和的に決められる、というのが印象です。
ところで、この本で強く印象に残っているのは、岡口裁判官が「弁護士はどうやって顧客をみつけているか?」と弁護士である著者に尋ねるところ。(本書の中で2回も尋ねています)
著者は「人通りの多い交差点で名刺を配っています・・・冗談ですが」などとはぐらかしていますが、弁護士が仕事をとることに苦労しているのは事実のようです。
ここ数年、弁護士の数が急激に増えたものの訴訟数そのものが変わらず、弁護士あまりの状態だそうです。
また司法修習期間が2年から1年に短縮されて未熟な新人弁護士が増え、そんな弁護士が代理人となって裁判に出て支障がでているとも聞きます。
岡口裁判官も、最近の弁護士の書く書面を見て、不安に思うところがあったのでは、と思います。
今後は優秀で実績ある弁護士にますます依頼が集中し、そうでない弁護士には仕事がないという、弁護士の二極分化が進むと、裁判官のコメントから感じました。
2020年7月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
裁判官の判断ができる書類を提出することは、素人には難しいと思いました。
また、裁判官もそういう書類を求めていることがわかりました。
しかし、経済的な理由で弁護士に依頼できない人がいることも現実です。
また、DV案件など負ける確率が高い裁判を引き受けない弁護士がいることも現実です。
本人訴訟だけでも裁判官の支援があれば、例えばこの書類を提出してくださいなど、と思ってしまいます。
また、弁護士に依頼しても、その弁護士の力量によって裁判官の判断に影響するということもわかりました。
提出された書類の判断についても、裁判官によって違うこともわかりました。
つくづく、裁判制度っていろいろ難しいことが素人には多すぎるということは理解しました。
また、裁判官もそういう書類を求めていることがわかりました。
しかし、経済的な理由で弁護士に依頼できない人がいることも現実です。
また、DV案件など負ける確率が高い裁判を引き受けない弁護士がいることも現実です。
本人訴訟だけでも裁判官の支援があれば、例えばこの書類を提出してくださいなど、と思ってしまいます。
また、弁護士に依頼しても、その弁護士の力量によって裁判官の判断に影響するということもわかりました。
提出された書類の判断についても、裁判官によって違うこともわかりました。
つくづく、裁判制度っていろいろ難しいことが素人には多すぎるということは理解しました。
2020年5月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
裁判を控える身としては、弁護士さんから「裁判官の個性、考え方、心証で、かなり結果が左右される」と言われていたので、この本で裁判官の見方などがわかって、参考になりました。
また、裁判官の心証がいい弁護士とはどういう実務が有能な人なのかわかったのも、あらためて、今依頼しているベテラン弁護士を信頼することができ、安心しました。
裁判の相手方も(悪徳)弁護士なため、裁判後、私自身で懲戒請求をする予定ですが、書面の作成時に、論理の組み立て方のほか、振り番をどうつけると見やすいかなど、実務的な面で、知識として仕入れられたことも良かったです。
途中はさまれていた、イラストなども面白く、端的にわかりやすく描かれていて、堅い内容を飽きずに読めました。
また、裁判官の心証がいい弁護士とはどういう実務が有能な人なのかわかったのも、あらためて、今依頼しているベテラン弁護士を信頼することができ、安心しました。
裁判の相手方も(悪徳)弁護士なため、裁判後、私自身で懲戒請求をする予定ですが、書面の作成時に、論理の組み立て方のほか、振り番をどうつけると見やすいかなど、実務的な面で、知識として仕入れられたことも良かったです。
途中はさまれていた、イラストなども面白く、端的にわかりやすく描かれていて、堅い内容を飽きずに読めました。
2017年12月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
東京高裁内の書店の、予約受付中のポスターのマンガが面白すぎて、早速amazonで予約購読しました。
本の価格の割に分量がいまひとつ、4コマ漫画の数が少なすぎる、ポスターにあった漫画が掲載されていない・・・
といった不満を考慮しても、星5個の面白い本でした。
私は法曹職にあるでもない、ごく普通の一般市民ですが、本人訴訟を今までに8回行っています。
この本では、私のような独学者ではどうしても知りえない、裁判のコツのようなものが詳しく書かれていて、大変勉強になりました。
特に要件事実の重要性について岡口氏が、熱く語られるのを読み、改めて要件事実について勉強をせねばと決心いたしました。
また、裁判も何度かしていると、裁判官や、相手側代理人にも、さまざまな個性があるものだなと思うようになり、
本書の中でその部分について書かれている箇所を読んで、深く同感する部分もありました。
この本で学んだことを次回の裁判に役立てたいと思います。
中村弁護士の次回作(できれば漫画オンリーの)を期待しております。
本の価格の割に分量がいまひとつ、4コマ漫画の数が少なすぎる、ポスターにあった漫画が掲載されていない・・・
といった不満を考慮しても、星5個の面白い本でした。
私は法曹職にあるでもない、ごく普通の一般市民ですが、本人訴訟を今までに8回行っています。
この本では、私のような独学者ではどうしても知りえない、裁判のコツのようなものが詳しく書かれていて、大変勉強になりました。
特に要件事実の重要性について岡口氏が、熱く語られるのを読み、改めて要件事実について勉強をせねばと決心いたしました。
また、裁判も何度かしていると、裁判官や、相手側代理人にも、さまざまな個性があるものだなと思うようになり、
本書の中でその部分について書かれている箇所を読んで、深く同感する部分もありました。
この本で学んだことを次回の裁判に役立てたいと思います。
中村弁護士の次回作(できれば漫画オンリーの)を期待しております。
2020年7月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
弁護士の著作はあふれているが、裁判官のものは寡少。なかなかわかりにくい「裁判官の考え方」が垣間見えて本当に有益でした。
2018年5月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
一般人も購入しているという民事訴訟の本。
内容的には,専門家でないとわからないことも多いと思うが,
民事訴訟上の裁判官の考え方を知ることができる,数少ない本である。
新人司法書士には,ぜひ読んでもらいたい本。
内容的には,専門家でないとわからないことも多いと思うが,
民事訴訟上の裁判官の考え方を知ることができる,数少ない本である。
新人司法書士には,ぜひ読んでもらいたい本。
2018年7月23日に日本でレビュー済み
初めての本人訴訟で、提訴から控訴審判決まで3年5ヶ月と14日もかかり、
弁護士相手に勝訴しましたが、その間に色々な疑問が湧くたび、
書記官に聞いても的を得ず、裁判官は何も答えてくれず、
自分で調べても最後まで不明なことが山盛りになりました。
そういう時期に目次に惹かれて知りたかったことの一部でも分かるかと期待して読んでみました。
中堅弁護士がベテランの裁判官にインタビュー、という形式です。
インタビューだと「インタビュアのレベルが良し悪しを決める」ものですね。
その点では質問の内容がお粗末だったりツッコミが不足していたり
「当職、そこが知りたいのではなかったです」です。
『裁判所からみた「いい書面」「悪い書面」』などというタイトルはとても
関心を持ちましたが、中身は当たり前のことしか聞き出せていない。むしろ、
そんな程度の話を聞きたかったのか?と思ってしまいます。
続けて出てくる話題が
『書面を送るべきはファックスか郵送か』です。
そんな事を「中堅」が質問するのかこの国の法曹は!と呆れます。
この話の結論は「ファックスのほうが読みにくいのは確かだが裁判官の判断に影響する部分はないと思う」です。
そんなこと、当たり前ではないのか?私の相手の弁護士はいつも準備書面を
出すのが遅くて期日直前にファックスしてきて期日にクリーンコピーと差し替え
してました。当然、ファックスの方は裁判所は記録に綴じずに捨ててます。
そういう運用も場所によって違うらしい。つまり、裁判所が変わればやってることも違う。
そこがそもそもの大きな疑問です。人によって結論が違うのは許される事なのか?
この本の内容も「裁判官個人の意見」でしかないのです。この国には裁判についての
統一した根拠というものが色々なものについて有りませんね。だから本屋には類書が
溢れかえっていて、どれもこれも同じことについてぞれぞれが勝手な事を言っている。
この本の裁判官はベテランですが、だからといってそれが仕事の判断の「根拠」にはならないのは
当然でしょう?参考程度にするものですか?参考書なら山ほどある中に、もう一冊同じようなものを加える
意味がどれだけあるのでしょうか。例えばビジネスでは書類に「エグゼクティブサマリ」をつけるのは
常識です。この裁判官は「10頁の書面には目次はなくてもいい。40頁ぐらいだとあったほうがいい」(31頁)
と言っているが、エグゼクティブサマリは本体の頁数でつけるかどうか決めるものではなく、内容を1頁で
見通せることが目的なので、見出しが三つ以上ならどんなに薄い書類でもつけさせます。同様に書面の目次も
見出しが三つ以上ならどんなに薄い書面でも私はつけました。一方、相手の弁護士の書面は見出しのレベルが
まちまちだったり目次もないので最後まで読み通さないと何を構築しようとしているのかがとても分かりづらかった。
法曹でもビジネス文書の書き方を模倣してもらいたいものです。そこまで議論してもらえれば読む価値はあるが
「あ、そうですか」で終わってしまうのは聞き手の引き出しが少なすぎることの現れです。
この本には「私の知りたかったこと」は書いてなかった。というより、
誰も答えを持っていないのだと思うようになりました。
ただひとつ、このベテラン裁判官の発言で注目したのは「法曹のIT化を進めたいと思って取り組んでいる」です。
今どき、ファックスで何十枚も書類を送る人は私の周りにはいません。書類をカラーで作成してメールで裁判所に
提出したら「裁判所にはカラーブリンタが無いから印刷して持ってきてくれないか」と言われたときは唖然としました。
石器時代に暮らしているんです。そのうえ、誰もが自分の裁量でバラバラに仕事をしている。同じ裁判も裁判所が違えば違う判決が下る。
それでいいのか?と誰も思わないのでしょうか。
それに応えるのがAIでしょう。この本の中ではAIを過小評価して誤解しているようですが、裁判官の仕事こそAIに向いている。
どこの管轄になっても、必ず最適解で判決が出される。そうなれば控訴もなくなる。
和解が有利な理由も双方に上手に提示してくれる。根拠の無い世界でロクでも無い判事がいい加減な判決を書く、
そういうものをなくす方向に進んで欲しい。
法曹界はAIが導入されると仕事が無くなるからそれを思いもしないと思っていましたが
この裁判官はその可能性を考えているようです。実現は50年以上先だ、とこの本でも言っていますが、
いずれ実現してほしいものです。
弁護士相手に勝訴しましたが、その間に色々な疑問が湧くたび、
書記官に聞いても的を得ず、裁判官は何も答えてくれず、
自分で調べても最後まで不明なことが山盛りになりました。
そういう時期に目次に惹かれて知りたかったことの一部でも分かるかと期待して読んでみました。
中堅弁護士がベテランの裁判官にインタビュー、という形式です。
インタビューだと「インタビュアのレベルが良し悪しを決める」ものですね。
その点では質問の内容がお粗末だったりツッコミが不足していたり
「当職、そこが知りたいのではなかったです」です。
『裁判所からみた「いい書面」「悪い書面」』などというタイトルはとても
関心を持ちましたが、中身は当たり前のことしか聞き出せていない。むしろ、
そんな程度の話を聞きたかったのか?と思ってしまいます。
続けて出てくる話題が
『書面を送るべきはファックスか郵送か』です。
そんな事を「中堅」が質問するのかこの国の法曹は!と呆れます。
この話の結論は「ファックスのほうが読みにくいのは確かだが裁判官の判断に影響する部分はないと思う」です。
そんなこと、当たり前ではないのか?私の相手の弁護士はいつも準備書面を
出すのが遅くて期日直前にファックスしてきて期日にクリーンコピーと差し替え
してました。当然、ファックスの方は裁判所は記録に綴じずに捨ててます。
そういう運用も場所によって違うらしい。つまり、裁判所が変わればやってることも違う。
そこがそもそもの大きな疑問です。人によって結論が違うのは許される事なのか?
この本の内容も「裁判官個人の意見」でしかないのです。この国には裁判についての
統一した根拠というものが色々なものについて有りませんね。だから本屋には類書が
溢れかえっていて、どれもこれも同じことについてぞれぞれが勝手な事を言っている。
この本の裁判官はベテランですが、だからといってそれが仕事の判断の「根拠」にはならないのは
当然でしょう?参考程度にするものですか?参考書なら山ほどある中に、もう一冊同じようなものを加える
意味がどれだけあるのでしょうか。例えばビジネスでは書類に「エグゼクティブサマリ」をつけるのは
常識です。この裁判官は「10頁の書面には目次はなくてもいい。40頁ぐらいだとあったほうがいい」(31頁)
と言っているが、エグゼクティブサマリは本体の頁数でつけるかどうか決めるものではなく、内容を1頁で
見通せることが目的なので、見出しが三つ以上ならどんなに薄い書類でもつけさせます。同様に書面の目次も
見出しが三つ以上ならどんなに薄い書面でも私はつけました。一方、相手の弁護士の書面は見出しのレベルが
まちまちだったり目次もないので最後まで読み通さないと何を構築しようとしているのかがとても分かりづらかった。
法曹でもビジネス文書の書き方を模倣してもらいたいものです。そこまで議論してもらえれば読む価値はあるが
「あ、そうですか」で終わってしまうのは聞き手の引き出しが少なすぎることの現れです。
この本には「私の知りたかったこと」は書いてなかった。というより、
誰も答えを持っていないのだと思うようになりました。
ただひとつ、このベテラン裁判官の発言で注目したのは「法曹のIT化を進めたいと思って取り組んでいる」です。
今どき、ファックスで何十枚も書類を送る人は私の周りにはいません。書類をカラーで作成してメールで裁判所に
提出したら「裁判所にはカラーブリンタが無いから印刷して持ってきてくれないか」と言われたときは唖然としました。
石器時代に暮らしているんです。そのうえ、誰もが自分の裁量でバラバラに仕事をしている。同じ裁判も裁判所が違えば違う判決が下る。
それでいいのか?と誰も思わないのでしょうか。
それに応えるのがAIでしょう。この本の中ではAIを過小評価して誤解しているようですが、裁判官の仕事こそAIに向いている。
どこの管轄になっても、必ず最適解で判決が出される。そうなれば控訴もなくなる。
和解が有利な理由も双方に上手に提示してくれる。根拠の無い世界でロクでも無い判事がいい加減な判決を書く、
そういうものをなくす方向に進んで欲しい。
法曹界はAIが導入されると仕事が無くなるからそれを思いもしないと思っていましたが
この裁判官はその可能性を考えているようです。実現は50年以上先だ、とこの本でも言っていますが、
いずれ実現してほしいものです。