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新装版 蚤と爆弾 (文春文庫) (文春文庫 よ 1-52) 文庫 – 2015/4/10
吉村 昭
(著)
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戦争の本質を直視し、曇りなき冷徹さで描かれた傑作
大戦末期、関東軍による細菌兵器開発の陰に匿された、戦慄すべき事実とその開発者の人間像を描き、戦争の本質に迫った異色長篇小説。
大戦末期、関東軍による細菌兵器開発の陰に匿された、戦慄すべき事実とその開発者の人間像を描き、戦争の本質に迫った異色長篇小説。
- 本の長さ248ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日2015/4/10
- 寸法10.6 x 1 x 15.3 cm
- ISBN-104167903482
- ISBN-13978-4167903480
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登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (2015/4/10)
- 発売日 : 2015/4/10
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 248ページ
- ISBN-10 : 4167903482
- ISBN-13 : 978-4167903480
- 寸法 : 10.6 x 1 x 15.3 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 252,668位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 3,818位文春文庫
- - 49,788位ノンフィクション (本)
- - 70,409位文学・評論 (本)
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2024年1月26日に日本でレビュー済み
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戦時中の人体実験。生物兵器の話ですが、吉村昭らしい客観的な見方をしれいます。
2021年12月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この作家の作品を次から次へと読んでいる最中です。とにかく真実をよく調べ小説という形にしているが、やはり歴史書というべきであり、下手な歴史書や歴史小説を読むより面白くかつより参考になり歴史の勉強にもなる。日本人ならこの作家の小説を是非読んでいただきたい。松本清張、司馬遼太郎の次に位置ずけられる作家であろうと思っています。
2020年2月20日に日本でレビュー済み
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蚤を使った細菌兵器の開発や陶器爆弾の製造、多くの人体実験など詳しいことまでは知らなかったので、その内実に驚きを隠せません。これを契機に731部隊に関する書籍を探すことにします。
2015年10月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
俘虜を使い、人体実験もなされた大戦末期
関東軍による細菌兵器開発の陰に隠された戦慄すべき事実と、その開発者の人間像を描く
実在の人物をモデルにした主人公の軍医・曾根二郎
優秀な医学者ですが、彼は医学で人を救うのではなく、京都大学出身ということで出世が望めない立場にあることから自分の才能を遺憾なく発揮する場所を求めていました
彼の生きた時代=昭和の軍事政権下においては細菌兵器開発こそが彼の為すべきことだったのです
俘虜に対して行った非人道的な行為も、研究開発には必要なことであり罪の意識などは全くありませんでした
1918年にノーベル化学賞を受賞したドイツ人化学者・フリッツ・ハーバーもそのような人物だったとか…
相手国の国民を抹殺する方向に変わった第二次大戦には曾根やハーバーのような特異な哲学を持つ研究者が多く生れたのです
戦後にはアメリカとソ連が曾根の所在を調べ回り、曾根の残した資料は全てアメリカ本国へ送られ、アメリカ側はその発想に驚嘆し唖然としたそうです
多くの関係者に会って話を聞いたうえでまとめられた小説という形をとりながらノンフィクションの色合いの強い作品です
曾根以外には固有名詞は一切出てきません
逆に、それは本作の内容が事実であり実際に関わった人々が戦後自らの罪業に恐れ慄きながら暮らしたであろうことがわかります
声高に戦争反対を叫ぶ作品ではありませんが、戦争の恐怖がじんわりと伝わってきます
関東軍による細菌兵器開発の陰に隠された戦慄すべき事実と、その開発者の人間像を描く
実在の人物をモデルにした主人公の軍医・曾根二郎
優秀な医学者ですが、彼は医学で人を救うのではなく、京都大学出身ということで出世が望めない立場にあることから自分の才能を遺憾なく発揮する場所を求めていました
彼の生きた時代=昭和の軍事政権下においては細菌兵器開発こそが彼の為すべきことだったのです
俘虜に対して行った非人道的な行為も、研究開発には必要なことであり罪の意識などは全くありませんでした
1918年にノーベル化学賞を受賞したドイツ人化学者・フリッツ・ハーバーもそのような人物だったとか…
相手国の国民を抹殺する方向に変わった第二次大戦には曾根やハーバーのような特異な哲学を持つ研究者が多く生れたのです
戦後にはアメリカとソ連が曾根の所在を調べ回り、曾根の残した資料は全てアメリカ本国へ送られ、アメリカ側はその発想に驚嘆し唖然としたそうです
多くの関係者に会って話を聞いたうえでまとめられた小説という形をとりながらノンフィクションの色合いの強い作品です
曾根以外には固有名詞は一切出てきません
逆に、それは本作の内容が事実であり実際に関わった人々が戦後自らの罪業に恐れ慄きながら暮らしたであろうことがわかります
声高に戦争反対を叫ぶ作品ではありませんが、戦争の恐怖がじんわりと伝わってきます
2020年6月30日に日本でレビュー済み
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人への細菌の致死効果はマウスでは測ることができない。石井部隊が細菌の病原性研究を大いに進めたとも言えよう。その人体実験に駆り立てた原動力は出世欲だったとは。それが吉村昭氏に特徴的な淡々とした筆致で描かれる。
2019年12月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
十分な調査ができないと執筆しないと言っていた筆者の作品ですので、よくも関係者から聞き取った物だと思います。
大義名分があれば日本人はなんでもする。という一例と感じました。
大義名分があれば日本人はなんでもする。という一例と感じました。
2018年2月27日に日本でレビュー済み
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ドイツの敗走によって余力に生じたソ連軍は、当然兵力をソ満国境に振り向けるに違いなかった。 濾水機は濁水でも何でも手当たり次第に水を注ぎこむと毎時千リットルの割合で無菌の清水が流れ出る。必要に応じて冷却水、冷たい炭酸水、熱いお茶なども自由に作れる高性能な給水車となった。