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宮本常一と渋沢敬三 旅する巨人 (文春文庫 さ 11-8) 文庫 – 2009/4/10
佐野 眞一
(著)
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柳田国男以降、最大の業績をあげた民俗学者・宮本常一の生涯を、物心両面で支えた財界人・渋沢敬三との対比で描く大宅賞受賞作
- ISBN-104167340089
- ISBN-13978-4167340087
- 出版社文藝春秋
- 発売日2009/4/10
- 言語日本語
- 本の長さ525ページ
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対象商品: 宮本常一と渋沢敬三 旅する巨人 (文春文庫 さ 11-8)
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登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (2009/4/10)
- 発売日 : 2009/4/10
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 525ページ
- ISBN-10 : 4167340089
- ISBN-13 : 978-4167340087
- Amazon 売れ筋ランキング: - 66,945位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 975位文春文庫
- - 17,011位ノンフィクション (本)
- - 18,851位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1947(昭和22)年東京生れ。
出版社勤務を経てノンフィクション作家に。主著に、民俗学者・宮本常一と渋沢敬三の交流を描いた『旅する巨人』(大宅賞)、エリートOLの夜の顔と外国人労働者の生活、裁判制度を追究した『東電OL殺人事件』、大杉栄虐殺の真相に迫り、その通説を大きく覆した『甘粕正彦 乱心の曠野』『沖縄 だれにも書かれたくなかった戦後史』など多数。
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2024年3月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
人生で出会うべき良書の一つ。
2014年10月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
このはるかなノスタルジーの根底にあるものは何だろう。
旅に暮らした宮本は言うまでもないが、
渋沢敬三もまた、多くを失い没落する(失礼)生き方が郷愁をさそう。
いろいろな読み方ができると思うが、
一つ、日本の資本主義の父と呼ばれ、やりようによっては
岩崎家のようにもやれたはずの渋沢家が
あっという間に没落した、その要諦は何だったのか
というスケッチと読むことも可能かと記しておく。
旅に暮らした宮本は言うまでもないが、
渋沢敬三もまた、多くを失い没落する(失礼)生き方が郷愁をさそう。
いろいろな読み方ができると思うが、
一つ、日本の資本主義の父と呼ばれ、やりようによっては
岩崎家のようにもやれたはずの渋沢家が
あっという間に没落した、その要諦は何だったのか
というスケッチと読むことも可能かと記しておく。
2021年8月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この本と、宮本常一先生自身による『民俗学の旅』を併読するのが面白いと思います。
2021年7月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
発行されたころ購入し読みました。当時の本は目の悪くなった老人には読みにくく、改めで文庫本を購入し再読しました。佐野真一さんがよく調査して書いた名著、と思っています。改めて渋沢敬三氏の人物像に触れ、この本は長く残していく本だと思っています。
2014年7月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
気の遠くなるような歩いての取材が伝わって来る本です。
まさに巨人にふさわしいタイトルです。
しかしながら渋沢敬三という巨人にも頭が下がります。
まさに巨人にふさわしいタイトルです。
しかしながら渋沢敬三という巨人にも頭が下がります。
2019年11月8日に日本でレビュー済み
2006年 再掲
図書館本
佐野眞一さんの宮本評伝。
凄い本です。今年読んだ本の中でベスト3に入ります。
宮本常一さんの本(論文)はまだ読んだ事がないのですが、網野善彦さんの書かれた本から宮本さんの凄さは認識していました。
柳田国男の民俗学の視点とは異なるまさに常民、海人、山人の民俗を歩いて歩いてそして記録していった宮本さんの姿が浮かび上がります。
離島出身でかつ貧しかった宮本さんが、まさに資本家の跡取りの渋沢敬三に見出され生涯を日本の山村や漁村の調査にささげた生き様が佐野さんの筆で記録されています。渋沢氏自身も本来は事業を継ぐのでなく研究で生きて行きたかった事で、アチック博物館(後の民俗博物館になる)を作ったり莫大な資金を研究者のために支援したとの事である。
大正12年、宮本常一16歳、周防大島を出て大阪の通信講習所に入所するにあたって父善十郎が常一にメモを取らせた。
①汽車に乗ったら窓から外をよく見よ。田や畑に何か植えられているか、育ちがよいか悪いか、村の家が大きいか小さいか、瓦屋根か草葺きか、そういうところをよく見よ。
駅へ着いたら人の乗りおりに注意せよ。そしてどういう服装をしているかに気をつけよ。また駅の荷置場にどういう荷が置かれているかをよく見よ。そういうことでその土地が富んでいるか貧しいか、よく働くところかそうでないところかよくわかる。
②村でも町でも新しく訪ねていったところは必らず高いところへ登って見よ。そして方向を知り、目立つものを見よ。
峠の上で村を見おろすようなことがあったら、お宮の森やお寺や目につくものをまず見、家のあり方や田畑のあり方を見、周囲の山々を見ておけ。そして山の上で目をひいたものがあったら、そこへは必らず行って見ることだ。高い所でよく見ておいたら道にまようことはほとんどない。
③金があったら、その土地の名物や料理はたべておくのがよい。その土地の暮らしの高さがわかるものだ。
④時間のゆとりがあったらできるだけ歩いてみることだ。いろいろのことを敦えられる。
⑤金というものは儲けるのはそんなにむずかしくない。しかし使うのがむずかしい。それだけは忘れぬように。
⑥私はおまえを思うように勉強させてやることができない。だからおまえには何も注文しない。すきなようにやってくれ。しかし身体は大切にせよ。三十歳まではおまえを勘当したつもりでいる。しかし三十をすぎたら親のあることを思い出せ。
⑦ただし病気になったり、自分で解決のつかないようなことがあったら、郷里へ戻って来い。親はいつでも待っている。
⑧これから先は子が親に孝行する時代ではない。親が子に孝行する時代だ。そうしないと世の中はよくならぬ。
⑨自分でよいと思ったことはやってみよ。それで失敗したからといって親は責めはしない。
⑩人の見のこしたものを見るようにせよ。そのなかにいつも大事なものがあるはずだ。あせることはない。自分の選んだ道をしっかり歩いていくことだ
高等教育を受けたわけでもない父が、どうしてこれだけの教訓を垂れることができたか、宮本には不思議だったが、旅の暮らしのなかで身につけた父なりの人生訓らしいことは、子供心にもぼんやりわかった。
長男千晴に昭和30年頃、大学受験を目の前に送った手紙
・・・学校の勉強の方は中位にして金がゆるせば映画も劇もみるのがいいし、美術や文学にしたしむのもいい。ゆたかな情操と、こせつかない人になることが何より大切だ。君を田舎で育てたのも、健康でのんびり成長させたかったからだ。そしてオヤジのエラさなどの幻影におびえないことだ。ボクは人々からヤンヤいわれるよりは三人の子がすなおに育って、それを一人前にする力があって、おばあちゃんが幸福な晩年をすごして、おかアちゃんといつまでも恋人同士のように愛しあって、君たちのまえで平気でキスしたり抱きあったりしてもおかしくないようなあたたかい自然さの中にありたいと思っている。故に息子よ、安心して而して努力せよ、前進せよ。
周防猿回しの会結成のきっかけ。
村崎修二が宮本を訪ねた。そして宮本が話を聞いて語る。
「部落史と芸能史と女性史は、日本民族学であえて目をつぶって避けた三大テーマじゃ。これはそれをやってこなかったわし自身の自戒をこめていうんやが、この三つをやらなければ日本民族学は学問として本当は完成しない。部落問題でも離島問題でも一番大切なことは、地域に人間をつくることじゃ。君がそれほどやる気なら、実際に猿回しの芸を復活してみたらどうじゃ。いますぐ評価されなくてもいいではないか。五十年、百年たってのち世の人々が、あの人がやってくれたおかげで、ということがあってもよいではないか。わしもできるかぎり協力する」
その後、宮本は村崎をモンキーセンター(犬山市)に紹介しサルを譲ってもらい、今西錦司等のサル学者も紹介していった。また宮本との交友もあった司馬遼太郎とも知り合う。
司馬を訪ねた村崎に、司馬は「今西さんと宮本さんか、キミもすごい人に見込まれたもんやな、日本の本当の学問はそのお二人の間にしかあらへんのやで」といったあと「宮本さんほど恐ろしい人をワシは知らん」と言い、その後、宮本の凄さを例をあげ話という。
図書館本
佐野眞一さんの宮本評伝。
凄い本です。今年読んだ本の中でベスト3に入ります。
宮本常一さんの本(論文)はまだ読んだ事がないのですが、網野善彦さんの書かれた本から宮本さんの凄さは認識していました。
柳田国男の民俗学の視点とは異なるまさに常民、海人、山人の民俗を歩いて歩いてそして記録していった宮本さんの姿が浮かび上がります。
離島出身でかつ貧しかった宮本さんが、まさに資本家の跡取りの渋沢敬三に見出され生涯を日本の山村や漁村の調査にささげた生き様が佐野さんの筆で記録されています。渋沢氏自身も本来は事業を継ぐのでなく研究で生きて行きたかった事で、アチック博物館(後の民俗博物館になる)を作ったり莫大な資金を研究者のために支援したとの事である。
大正12年、宮本常一16歳、周防大島を出て大阪の通信講習所に入所するにあたって父善十郎が常一にメモを取らせた。
①汽車に乗ったら窓から外をよく見よ。田や畑に何か植えられているか、育ちがよいか悪いか、村の家が大きいか小さいか、瓦屋根か草葺きか、そういうところをよく見よ。
駅へ着いたら人の乗りおりに注意せよ。そしてどういう服装をしているかに気をつけよ。また駅の荷置場にどういう荷が置かれているかをよく見よ。そういうことでその土地が富んでいるか貧しいか、よく働くところかそうでないところかよくわかる。
②村でも町でも新しく訪ねていったところは必らず高いところへ登って見よ。そして方向を知り、目立つものを見よ。
峠の上で村を見おろすようなことがあったら、お宮の森やお寺や目につくものをまず見、家のあり方や田畑のあり方を見、周囲の山々を見ておけ。そして山の上で目をひいたものがあったら、そこへは必らず行って見ることだ。高い所でよく見ておいたら道にまようことはほとんどない。
③金があったら、その土地の名物や料理はたべておくのがよい。その土地の暮らしの高さがわかるものだ。
④時間のゆとりがあったらできるだけ歩いてみることだ。いろいろのことを敦えられる。
⑤金というものは儲けるのはそんなにむずかしくない。しかし使うのがむずかしい。それだけは忘れぬように。
⑥私はおまえを思うように勉強させてやることができない。だからおまえには何も注文しない。すきなようにやってくれ。しかし身体は大切にせよ。三十歳まではおまえを勘当したつもりでいる。しかし三十をすぎたら親のあることを思い出せ。
⑦ただし病気になったり、自分で解決のつかないようなことがあったら、郷里へ戻って来い。親はいつでも待っている。
⑧これから先は子が親に孝行する時代ではない。親が子に孝行する時代だ。そうしないと世の中はよくならぬ。
⑨自分でよいと思ったことはやってみよ。それで失敗したからといって親は責めはしない。
⑩人の見のこしたものを見るようにせよ。そのなかにいつも大事なものがあるはずだ。あせることはない。自分の選んだ道をしっかり歩いていくことだ
高等教育を受けたわけでもない父が、どうしてこれだけの教訓を垂れることができたか、宮本には不思議だったが、旅の暮らしのなかで身につけた父なりの人生訓らしいことは、子供心にもぼんやりわかった。
長男千晴に昭和30年頃、大学受験を目の前に送った手紙
・・・学校の勉強の方は中位にして金がゆるせば映画も劇もみるのがいいし、美術や文学にしたしむのもいい。ゆたかな情操と、こせつかない人になることが何より大切だ。君を田舎で育てたのも、健康でのんびり成長させたかったからだ。そしてオヤジのエラさなどの幻影におびえないことだ。ボクは人々からヤンヤいわれるよりは三人の子がすなおに育って、それを一人前にする力があって、おばあちゃんが幸福な晩年をすごして、おかアちゃんといつまでも恋人同士のように愛しあって、君たちのまえで平気でキスしたり抱きあったりしてもおかしくないようなあたたかい自然さの中にありたいと思っている。故に息子よ、安心して而して努力せよ、前進せよ。
周防猿回しの会結成のきっかけ。
村崎修二が宮本を訪ねた。そして宮本が話を聞いて語る。
「部落史と芸能史と女性史は、日本民族学であえて目をつぶって避けた三大テーマじゃ。これはそれをやってこなかったわし自身の自戒をこめていうんやが、この三つをやらなければ日本民族学は学問として本当は完成しない。部落問題でも離島問題でも一番大切なことは、地域に人間をつくることじゃ。君がそれほどやる気なら、実際に猿回しの芸を復活してみたらどうじゃ。いますぐ評価されなくてもいいではないか。五十年、百年たってのち世の人々が、あの人がやってくれたおかげで、ということがあってもよいではないか。わしもできるかぎり協力する」
その後、宮本は村崎をモンキーセンター(犬山市)に紹介しサルを譲ってもらい、今西錦司等のサル学者も紹介していった。また宮本との交友もあった司馬遼太郎とも知り合う。
司馬を訪ねた村崎に、司馬は「今西さんと宮本さんか、キミもすごい人に見込まれたもんやな、日本の本当の学問はそのお二人の間にしかあらへんのやで」といったあと「宮本さんほど恐ろしい人をワシは知らん」と言い、その後、宮本の凄さを例をあげ話という。
2013年6月23日に日本でレビュー済み
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でも少し間をおいてから読もうと思っていました。
あこがれの宮本常一さんに触れることは、とても緊張するのです。
でも今は何冊かの関連の本を読んだので、これから一気に読みます。
あこがれの宮本常一さんに触れることは、とても緊張するのです。
でも今は何冊かの関連の本を読んだので、これから一気に読みます。
2011年5月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
司馬遼太郎は、正岡子規という文人と秋山兄弟という軍人を通して明治という時代を描きましたが、この作品では、渋沢敬三という財界人と宮本常一という民族学者を通して、戦中と戦後が描かれています。・・・・もちろん、その壮大さと華やかさという点で、多くの人が「坂の上の雲」に軍配を上げるでしょう。しかし、個々の人間が歴史を作ってゆくという歴史観として、またその素材として常民の思想家・宮本常一が取り上げられている点で、私は、個人的には、この佐野真一の作品の方が圧倒的に好きです。