二十年ぶりくらいの再読となります。前回は、別の方の訳で読みました。
で、私の脳内ではことの真相が微妙に変化してしまってたんですね。「これは、こういう所に行き着くんだよな」と読んでいったら、最後のところでそれが違ってた。「えっ!」てな感じで、実に新鮮な驚きを味わうことができました。今回再読しなければ、このミステリの真相を間違って記憶したままだったことでしょう。ほんと、記憶なんてあてになりませんね。
にしても、これは素晴らしいミステリです。「傑作だよ! 未読の方は、読むべし。べし、べし、べし!」と連呼したいっす。これまで読んだクリスティーの作品のなかでも、個人的には最上位に置きたい一冊ですね。
全編にわたって緩みのない、緊密で、巧妙に構成されたミステリだと思います。
すでにこの世の人ではないクレイル夫妻をはじめ、探偵ポアロに話をし、手記を渡す五人の主要登場人物のキャラクターが、実に生き生きと描かれているところも印象的でした。
山本やよいの訳文も、言うことなしの出来栄え。とても読みやすかったです。
あと、文庫本表紙カバーの写真が、ここに表示されているものとは違ってました。表示されているのは、2023年9月現在のもうひとつ前のデザインですね。現在のカバーには、金色の豚の置物がこっちを見て笑ってる写真が載ってます。
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五匹の子豚 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) 文庫 – 2010/11/10
アガサ・クリスティー
(著),
山本やよい
(翻訳)
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購入オプションとあわせ買い
16年前、高名な画家だった父を毒殺した容疑で裁判にかけられ、獄中で亡くなった母。でも母は無実だったのです……娘の依頼に心を動かされたポアロは、事件の再調査に着手する。当時の関係者の証言を丹念に集める調査の末に、ポアロが探り当てる事件の真相とは? 過去の殺人をテーマにした代表作を最新訳で贈る! (解説・千街晶之/期間限定カバー・真鍋博)
- 本の長さ414ページ
- 言語日本語
- 出版社早川書房
- 発売日2010/11/10
- 寸法10.8 x 1.7 x 15.7 cm
- ISBN-104151310215
- ISBN-13978-4151310218
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商品の説明
出版社からのコメント
時代を超え、言語を超え、世界的人気を誇るアガサ・クリスティー。早川書房ではその全作品の版権を取得しクリスティー文庫より刊行してきましたが、今月より主要作十作品を新訳に改め、リニューアル刊行します。特別企画として期間限定カバーでの刊行。今回は真鍋博氏による1977年2月刊行のハヤカワ・ミステリ文庫版の装画を復刻します!
登録情報
- 出版社 : 早川書房 (2010/11/10)
- 発売日 : 2010/11/10
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 414ページ
- ISBN-10 : 4151310215
- ISBN-13 : 978-4151310218
- 寸法 : 10.8 x 1.7 x 15.7 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 148,674位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1890年、保養地として有名なイギリスのデヴォン州トーキーに生まれる。中産階級の家庭に育つが、のちに一家の経済状況は悪化してしまい、やがてお金のかからない読書に熱中するようになる。特にコナン・ドイルのシャーロック・ホームズものを読んでミステリに夢中になる。
1914年に24歳でイギリス航空隊のアーチボルド・クリスティーと結婚し、1920年には長篇『スタイルズ荘の怪事件』で作家デビュー。1926年には謎の失踪を遂げる。様々な憶測が飛び交うが、10日後に発見された。1928年にアーチボルドと離婚し、1930年に考古学者のマックス・マローワンに出会い、嵐のようなロマンスののち結婚した。
1976年に亡くなるまで、長篇、短篇、戯曲など、その作品群は100以上にのぼる。現在も全世界の読者に愛読されており、その功績をたたえて大英帝国勲章が授与されている。
イメージ付きのレビュー
1 星
商品説明と違う
商品説明に真鍋博さんの復刻版の表紙と記載されていたのでわざわざ購入したのに、届いたのは現行の表紙でした。商品写真と全く違います。この表紙なら買わなかった。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2023年9月5日に日本でレビュー済み
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2024年1月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
少し新作の翻訳ミステリが途切れましたので、クリスティーの旧作を読んでみました。訳は、信頼度抜群の山本やよいさんです。とても読みやすい。
十六年前の事件を追ってエルキュール・ポアロが登場します。ポアロは依頼者のカーラから、彼女の母、キャロライン・クレイルが父、エイミアスを殺害した事件の再調査を依頼されます。キャロラインは裁判にかけられ、有罪となり、終身刑。裁判から一年後に亡くなっています。
小体な作品ですが、弁護人、検察側、警察側の話に始まり、ポアロが関係者を訪ね歩く経緯の中、事件の概略が鮮明に浮き上がってきます。そして、「五人の子豚たち」による<手記>という名のディティールが揃い、結末を迎えます。
白眉は、その五つの手記によって事件が繰り返しまるで黒澤明の「羅生門」のように描写され、微妙に異なる詳細が一歩一歩真実へ向かって積み重ねられていくプロセスにあります。幾つかのレッド・へリングに惑わされながら、物語が再構築され、尚且つもう一度(笑)、反転します。その理路整然としたストーリー展開に感心しながら、「モノ」や「カネ」ではなく人の心の流れの中にこそ、この世の良きものも悪しきものも共に潜んでいるという普遍的なテーマを垣間見せて最後はスッキリと読み終えることができました。やはりアガサ・クリスティーは只者ではない。
□「五匹の子豚 "Five Little Pigs"」(アガサ・クリスティー 早川書房) 2024/1/24。
十六年前の事件を追ってエルキュール・ポアロが登場します。ポアロは依頼者のカーラから、彼女の母、キャロライン・クレイルが父、エイミアスを殺害した事件の再調査を依頼されます。キャロラインは裁判にかけられ、有罪となり、終身刑。裁判から一年後に亡くなっています。
小体な作品ですが、弁護人、検察側、警察側の話に始まり、ポアロが関係者を訪ね歩く経緯の中、事件の概略が鮮明に浮き上がってきます。そして、「五人の子豚たち」による<手記>という名のディティールが揃い、結末を迎えます。
白眉は、その五つの手記によって事件が繰り返しまるで黒澤明の「羅生門」のように描写され、微妙に異なる詳細が一歩一歩真実へ向かって積み重ねられていくプロセスにあります。幾つかのレッド・へリングに惑わされながら、物語が再構築され、尚且つもう一度(笑)、反転します。その理路整然としたストーリー展開に感心しながら、「モノ」や「カネ」ではなく人の心の流れの中にこそ、この世の良きものも悪しきものも共に潜んでいるという普遍的なテーマを垣間見せて最後はスッキリと読み終えることができました。やはりアガサ・クリスティーは只者ではない。
□「五匹の子豚 "Five Little Pigs"」(アガサ・クリスティー 早川書房) 2024/1/24。
2022年12月13日に日本でレビュー済み
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同じような話のやり取りが多いと思いきやちょっとした違いがあって最終的に誰かが嘘をついていたことがわかったとき驚愕しました
2023年12月15日に日本でレビュー済み
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アガサクリスティにしてはパンチがきいてないなーと感じた。
5匹の子豚になぞらえる必要あったのだろうか…?
犯人は容易に想像がついたが、動機が意外だった。
個人的には佳作だと感じた。
5匹の子豚になぞらえる必要あったのだろうか…?
犯人は容易に想像がついたが、動機が意外だった。
個人的には佳作だと感じた。
2021年12月10日に日本でレビュー済み
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16年前の殺人事件をポアロが再調査する話です。
関係者5人と会って当時のことを回想してもらい、さらにはそれぞれに手記を書いてもらって、そこから真相を導き出していきます。
事件が現在進行形で起こっているわけではないので、他の作品に比べると緊迫感が皆無の、淡々とした地味なストーリーです。
5人分の語りと手記があるので、重複した内容を何度も読むことになるのですが、しかし語り手によって感情や考えなどが異なるので、同じ事件を語っているにも関わらず微妙な違いがあるのがとても面白いです。
人物描写が巧みなクリスティだからこそ、視点の違いで事件の様相も違うものに見せることが出来るのでしょう。
クリスティの作品の中では独特の構成と展開で好みが分かれそうですが、隠れた名作と言っても過言ではないと思います。
関係者5人と会って当時のことを回想してもらい、さらにはそれぞれに手記を書いてもらって、そこから真相を導き出していきます。
事件が現在進行形で起こっているわけではないので、他の作品に比べると緊迫感が皆無の、淡々とした地味なストーリーです。
5人分の語りと手記があるので、重複した内容を何度も読むことになるのですが、しかし語り手によって感情や考えなどが異なるので、同じ事件を語っているにも関わらず微妙な違いがあるのがとても面白いです。
人物描写が巧みなクリスティだからこそ、視点の違いで事件の様相も違うものに見せることが出来るのでしょう。
クリスティの作品の中では独特の構成と展開で好みが分かれそうですが、隠れた名作と言っても過言ではないと思います。
2021年4月29日に日本でレビュー済み
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ポアロの捜査力冴え渡る。時がたった事件捜査で真実を突きつけるポアロ。殺害された被害者には同情できないわ。そりゃあ、人の心をそんな扱いするなんて酷いわ。家庭教師の女性に1番近い感情になった。
2021年3月28日に日本でレビュー済み
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名作はドラマと本で目を通したくなります。