タイトルが、「男たちを知らない【女】」となっていて、【女たち】じゃないってことに、読み終わってからやっと気が付いた次第。
「女たち」の物語を期待してしまっていた。
そういう意味ではやや物足りなかった。
パンデミックの書き方は真に迫っているけど、現実を体験してしまったからなあ。
ぜひ、続編を書いてほしい。「男たちが極端に少なくなった後、女【たち】はどんな国際社会を作っていくのか」みたいな感じの。
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男たちを知らない女 (ハヤカワ文庫SF) 文庫 – 2022/2/2
クリスティーナ・スウィーニー=ビアード
(著),
大谷 真弓
(翻訳)
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購入オプションとあわせ買い
災厄は英国、グラスゴーから始まった。救急外来にきた男性が次々に死んでいったのだ。最初は一般的なインフルエンザの症状に思えるが、男だけが数日で息を引きとってしまう。男児は生まれてすぐ死んでいき、免疫のある男性は十人に一人。この恐るべき疫病はまたたくまに広がり、やがて全世界で人類の半分が亡くなった――愛する者を失い、男性のいない新しい世界を生きていく女たち。衝撃の近未来破滅SF 解説/菅浩江
- 本の長さ576ページ
- 言語日本語
- 出版社早川書房
- 発売日2022/2/2
- 寸法10.6 x 2.2 x 15.7 cm
- ISBN-104150123586
- ISBN-13978-4150123581
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登録情報
- 出版社 : 早川書房 (2022/2/2)
- 発売日 : 2022/2/2
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 576ページ
- ISBN-10 : 4150123586
- ISBN-13 : 978-4150123581
- 寸法 : 10.6 x 2.2 x 15.7 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 619,926位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2022年3月5日に日本でレビュー済み
男が減った社会のシミュレーション、ないしはパンデミックものとしては及第点と言ったところ。群像劇なのでキャラ1人1人のストーリーは薄く、かと言って世界観に目新しさや外連味があるわけでもなく、「まあこうなるだろうな」という展開が進む。
このあたり、ナオミ・オルダーマンの『パワー』の方が同系統の小説としてレベルが高いと感じる。「女性作者かつ今の時代だから出版された」的な評価はチラホラ出そうだな、とも思う。別にこの書に明確な減点要素があるわけでは無いのだが、同時に加点要素も薄め。
このあたり、ナオミ・オルダーマンの『パワー』の方が同系統の小説としてレベルが高いと感じる。「女性作者かつ今の時代だから出版された」的な評価はチラホラ出そうだな、とも思う。別にこの書に明確な減点要素があるわけでは無いのだが、同時に加点要素も薄め。
2022年2月20日に日本でレビュー済み
小説の約7割が、多くの家庭を襲った悲劇をいろいろな視点から描いていく。そのあたりは面白く読めた(評者は昔からこの手の小説”ペスト”とか”ドゥームズデイ・ブック”とかが好きなので)。ただ、主人公というべき重みの人物が複数に分かれているので、人物が書き割りの人形に思えてきてしまうのが欠点か。そして、その災厄後は男性は運よく免疫を持っていた10%以外は死に絶えてしまい、社会は当然崩壊の危機に立つのだが、数年で多くの女性たちによって回復過程に向かう、つまり社会を指導するのは女性たちで、例えば車のサイズなども女性用に変わっていく、多数派だから。そして、その世界では男性を増やす為に、妊娠は政府により管理された人工授精、男性は数が足りず親密さに飢えた女性たちは同性同士でパートナーになる。中国は一旦内乱を経た後、女性指導者たちのもとで民主的な国家連合になる。これはそういう意味でフェミニストの理想の世界が実現する話なのだ。これを男性作家が発想し作品を仕上げても果たして出版されただろうか。
2022年8月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
文句無し一気読みしました。