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ロボットと帝国 上 (ハヤカワ文庫 SF ア 1-35) 文庫 – 1998/12/1
- 本の長さ383ページ
- 言語日本語
- 出版社早川書房
- 発売日1998/12/1
- ISBN-104150112541
- ISBN-13978-4150112547
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登録情報
- 出版社 : 早川書房 (1998/12/1)
- 発売日 : 1998/12/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 383ページ
- ISBN-10 : 4150112541
- ISBN-13 : 978-4150112547
- Amazon 売れ筋ランキング: - 198,031位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2021年12月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
グラディアの活躍が見られます。ソラリアの彼女がこんなに活躍するとは思っていませんでした。ベイリとの仲も色々あった感じで、『はだかの太陽』の続編が読めて良かったです。
2018年1月14日に日本でレビュー済み
『夜明けのロボット』から200年後の世界――イライジャ・ベイリは160年前に死去し、ハン・ファストルフ博士も昨年亡くなり、グレディアにロボット・ダニール・オリヴォーとロボット・ジスカルド・レベントロフを遺した。
地球人は再び宇宙移民を開始し、植民国家連合(セツラー・ワールド)を形成し、宇宙国家(スペーサー・ワールド)を凌ぐ勢いとなった。そんな中、宇宙国家で最も新しい惑星ソラリアからの音信が途絶えた。ソラリア出身のグレディア(『はだかの太陽』参照)は、イライジャの7代目の子孫を名乗るD・G(ダニール・ジスカルド)・ベイリとともにソラリアを訪れる。
そこで、一行は監督ロボットに襲われる。ロボット工学三原則があるのに、なぜ人間であるD・Gが襲われたのか。三原則に改変が加えられたという疑念は、ダニールとジスカルドに混乱をもたらした。
一行はソラリアを脱出し、ベイリ・ワールドへ帰還した。グレディアは、大勢のセツラーを前にスピーチを行う。
惑星ソラリスをめざし、グレディアがロボットたちとともに旅立ったころ、惑星オーロラのロボット工学研究所長ケルドン・アマディロが、2世紀にわたる恨みを晴らすべく、グレディアの子孫でアマディロに自らを売り込んだレヴュラー・マンダマスとともに陰謀を巡らしていた。一方、ロボット工学研究所の所員で、死んだハン・ファストルフ博士の娘でもあるヴァジリア・エイリアナ博士は、ロボット・ジルカルド・レベントロフの特異な能力に気づいていた。
惑星オーロラに戻ったグレディア一行は、ヴァジリア博士と対峙するが、ジルカルドの能力を使って危機を脱する。
ジスカルドとロボット・ダニール・オリヴォーは、アマディロらが核反応増強装置を使って地球を危機に陥れようとしている陰謀に気づくが、どのような危機が訪れるのか見当もつかなかった。グレディアはロボットを連れて地球を訪れるが、この時代の地球のエネルギー源は太陽光が主流で、核融合エネルギーはほとんど使われていなかったのだ。
そんな中、ダニールは、ロボット工学三原則を補足する第零法則を考えだし、それに基づいた行動をしていこうとする。
グレディアは、ベイリ・ワールドで行ったように、ニューヨーク・シティで演説を行おうとする。だが、暗殺ロボットがブラスター銃を撃ってきた。狙いはグレディアではなく、ジスカルドだった。
ダニールとジスカルドは、グレディアをD・G・ベイリに託し、アマディロの行方を追った。そして、ついにアマディロとマンダマスを追い詰める。だが、自体は思わぬ方向へ展開する。
ダニールは立ちあがった。彼はひとりぽっちになった――その肩に、銀河系を背負って。
本書は、アシモフのロボット・シリーズと銀河帝国シリーズを結ぶ橋渡しの役割をしている。本書の翌年に刊行された『ファウンデーションと地球』は、1万年以上未来の話であるが、ここで、われわれはR・ダニール・オリヴォーに再開することになる。
アシモフが描く人型ロボットは、欧米の小説によく見られるフランケンシュタイン・コンプレックスとはまったく無縁な、どちらかと言えば、日本の漫画やアニメに出てくるロボットに近い――。
ダニールの名は、旧約聖書に登場する賢者で守護聖人のダニエルに由来するという。
ベイリ・ワールドでグレディアは、「すべての人間に敬意をはらうだけでは充分ではない、知性ある存在にはすべて敬意をはらうべきです」とスピーチしたが、これは作者であるアシモフの祈りに等しい言葉のように感じる。アシモフは、高IQ団体「メンサ」の副議長を務め、同じ会員だった人工知能学者マービン・ミンスキーを尊敬していた。ミンスキーはプログラミング言語LOGOを開発し、ニューラルネットワークの基礎理論「パーセプトロン」を著した。これは、現在のディープラーニングの祖先とも言える情報工学理論だ。もう一人、アシモフが敬意を表していたのは、天文学者で作家のカール・セーガンだ。
アシモフは飛行機嫌いで、残念ながら、生でお会いすることはかなわなかったが、ミンスキーとセーガンの講演会には足を運んだ。知性のある人のする話は楽しい。
地球人は再び宇宙移民を開始し、植民国家連合(セツラー・ワールド)を形成し、宇宙国家(スペーサー・ワールド)を凌ぐ勢いとなった。そんな中、宇宙国家で最も新しい惑星ソラリアからの音信が途絶えた。ソラリア出身のグレディア(『はだかの太陽』参照)は、イライジャの7代目の子孫を名乗るD・G(ダニール・ジスカルド)・ベイリとともにソラリアを訪れる。
そこで、一行は監督ロボットに襲われる。ロボット工学三原則があるのに、なぜ人間であるD・Gが襲われたのか。三原則に改変が加えられたという疑念は、ダニールとジスカルドに混乱をもたらした。
一行はソラリアを脱出し、ベイリ・ワールドへ帰還した。グレディアは、大勢のセツラーを前にスピーチを行う。
惑星ソラリスをめざし、グレディアがロボットたちとともに旅立ったころ、惑星オーロラのロボット工学研究所長ケルドン・アマディロが、2世紀にわたる恨みを晴らすべく、グレディアの子孫でアマディロに自らを売り込んだレヴュラー・マンダマスとともに陰謀を巡らしていた。一方、ロボット工学研究所の所員で、死んだハン・ファストルフ博士の娘でもあるヴァジリア・エイリアナ博士は、ロボット・ジルカルド・レベントロフの特異な能力に気づいていた。
惑星オーロラに戻ったグレディア一行は、ヴァジリア博士と対峙するが、ジルカルドの能力を使って危機を脱する。
ジスカルドとロボット・ダニール・オリヴォーは、アマディロらが核反応増強装置を使って地球を危機に陥れようとしている陰謀に気づくが、どのような危機が訪れるのか見当もつかなかった。グレディアはロボットを連れて地球を訪れるが、この時代の地球のエネルギー源は太陽光が主流で、核融合エネルギーはほとんど使われていなかったのだ。
そんな中、ダニールは、ロボット工学三原則を補足する第零法則を考えだし、それに基づいた行動をしていこうとする。
グレディアは、ベイリ・ワールドで行ったように、ニューヨーク・シティで演説を行おうとする。だが、暗殺ロボットがブラスター銃を撃ってきた。狙いはグレディアではなく、ジスカルドだった。
ダニールとジスカルドは、グレディアをD・G・ベイリに託し、アマディロの行方を追った。そして、ついにアマディロとマンダマスを追い詰める。だが、自体は思わぬ方向へ展開する。
ダニールは立ちあがった。彼はひとりぽっちになった――その肩に、銀河系を背負って。
本書は、アシモフのロボット・シリーズと銀河帝国シリーズを結ぶ橋渡しの役割をしている。本書の翌年に刊行された『ファウンデーションと地球』は、1万年以上未来の話であるが、ここで、われわれはR・ダニール・オリヴォーに再開することになる。
アシモフが描く人型ロボットは、欧米の小説によく見られるフランケンシュタイン・コンプレックスとはまったく無縁な、どちらかと言えば、日本の漫画やアニメに出てくるロボットに近い――。
ダニールの名は、旧約聖書に登場する賢者で守護聖人のダニエルに由来するという。
ベイリ・ワールドでグレディアは、「すべての人間に敬意をはらうだけでは充分ではない、知性ある存在にはすべて敬意をはらうべきです」とスピーチしたが、これは作者であるアシモフの祈りに等しい言葉のように感じる。アシモフは、高IQ団体「メンサ」の副議長を務め、同じ会員だった人工知能学者マービン・ミンスキーを尊敬していた。ミンスキーはプログラミング言語LOGOを開発し、ニューラルネットワークの基礎理論「パーセプトロン」を著した。これは、現在のディープラーニングの祖先とも言える情報工学理論だ。もう一人、アシモフが敬意を表していたのは、天文学者で作家のカール・セーガンだ。
アシモフは飛行機嫌いで、残念ながら、生でお会いすることはかなわなかったが、ミンスキーとセーガンの講演会には足を運んだ。知性のある人のする話は楽しい。
2014年10月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本を入れていたビニール袋ですが、スーパーの食品売り場にあるようなカサカサする袋に入れてあり不快でした。
2009年5月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この作品には正直偏見を持っていました。あの、グレディアが主人公なのかと。
違いました。主人公はダニールだったのです。確かにヒロインとしてグレディアは登場します。また、なんとなくカンに障る行動をしてくれます。でも、それらを帳消しにしてくれるイライジャの臨終や、ラストのジスカルドの機能停止のシーン。そしてやっぱりダニールがかっこいいです。ダニールとジスカルドの会話シーンは正直疲れましたが。
私と同様に、グレディアが嫌いでこの作品を読んでない人(特に女性の方)は、是非偏見を捨てて読んでください。
違いました。主人公はダニールだったのです。確かにヒロインとしてグレディアは登場します。また、なんとなくカンに障る行動をしてくれます。でも、それらを帳消しにしてくれるイライジャの臨終や、ラストのジスカルドの機能停止のシーン。そしてやっぱりダニールがかっこいいです。ダニールとジスカルドの会話シーンは正直疲れましたが。
私と同様に、グレディアが嫌いでこの作品を読んでない人(特に女性の方)は、是非偏見を捨てて読んでください。
2005年10月24日に日本でレビュー済み
~ダニールにもジスカルドに対しても愛着が強くなり、もはやロボットとは思えなくなる位ですが、どんなに外見が人間に近づいても、心を読み取れても、人に類似する反応をしても三原則に縛られジレンマに陥ってしまいます。”ロボットと帝国”はベイリ亡き後の世界を描いていますが、ソラリアの女性グレディアとベイリの子孫の物語も見逃せません。ラストの思い~~がけない別れはその後2万年の孤独と大きな使命をより痛切に感じました。~
2016年6月29日に日本でレビュー済み
「永遠の終わり」で「現実矯正」つう荒業をやってのけたアジモフですがね最後にはこれを破壊する事で
解決’させたのに、「銀河帝国興亡」シリーズで復活ですか、確かのロボット工学の第零法則は
良いのかね突き詰めて言えばダニールの主張している第零法則とはエターナルの時間規則と
変わりが無いのでは無いのかな、個人よりも人類全体を守るという、その為には一個人の人生を
「現実矯正」や(マインド・タッチ)で変えても構わない、どこが変わりが有るのかな?
「銀河帝国」シリーズの中の「ファウンデーションの彼方に」の中に、このエターナルとは違うかも
しれないけれど「永遠人」と言うのが出てくるから(確かブリスがトレヴァイス達に説明している部分
かゲイアに行く途中で説明受けているところ)一応書いて置きました。
私個人としては如何なる場合でも専制的な事、ましてやそれをされた事を知らないで済ませる事
には絶対反対ですから、いかに小説であろうともどうもこの部分が引っかかってね。
これは明らかに矛盾しているよ、そういえば「永遠の終わり」でも最後にフェルミに一通の手紙を
出したな、その手紙が原子エネルギーの解放に成ったんだ、そして、それが「福島」に成ったんだ
ふむ、するとやはり人類にはエターナル(第零法則)が必要なのかな?
解決’させたのに、「銀河帝国興亡」シリーズで復活ですか、確かのロボット工学の第零法則は
良いのかね突き詰めて言えばダニールの主張している第零法則とはエターナルの時間規則と
変わりが無いのでは無いのかな、個人よりも人類全体を守るという、その為には一個人の人生を
「現実矯正」や(マインド・タッチ)で変えても構わない、どこが変わりが有るのかな?
「銀河帝国」シリーズの中の「ファウンデーションの彼方に」の中に、このエターナルとは違うかも
しれないけれど「永遠人」と言うのが出てくるから(確かブリスがトレヴァイス達に説明している部分
かゲイアに行く途中で説明受けているところ)一応書いて置きました。
私個人としては如何なる場合でも専制的な事、ましてやそれをされた事を知らないで済ませる事
には絶対反対ですから、いかに小説であろうともどうもこの部分が引っかかってね。
これは明らかに矛盾しているよ、そういえば「永遠の終わり」でも最後にフェルミに一通の手紙を
出したな、その手紙が原子エネルギーの解放に成ったんだ、そして、それが「福島」に成ったんだ
ふむ、するとやはり人類にはエターナル(第零法則)が必要なのかな?
2004年11月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
まず、これ以前のロボット作品。鋼鉄都市、はだかの太陽、夜明けのロボットをあらかじめ読んでおくことをお勧めする。続編とは言うものの、以前の作品共通の刑事・イライジャが解決するスペース・ミステリーではない。夜明けのロボットの200年後の世界という設定のため、主人公はマダム・グレディアとロボット達になっており、ミステリー色は薄くなり、ロボット世界の推移と未来を描写した説明が多くなっている。それもそのはず、本作はファウンデーション作品群とロボット作品群とをつなぐ目的で書かれた作品だからだ。
あなたはイライジャ・ベイリのその後を知っているだろうか? R・ダニール・オリヴァーがパートナー・イライジャをどれほど特別視しているか知っているだろうか? マダム・グレディアのその後の恋模様を知っているだろうか? それらを知りたいのであれば、買いの作品。ロボット同士の会話が少々長ったらしいが、それを抜きにしても十二分に面白い。必ず泣けます。
あなたはイライジャ・ベイリのその後を知っているだろうか? R・ダニール・オリヴァーがパートナー・イライジャをどれほど特別視しているか知っているだろうか? マダム・グレディアのその後の恋模様を知っているだろうか? それらを知りたいのであれば、買いの作品。ロボット同士の会話が少々長ったらしいが、それを抜きにしても十二分に面白い。必ず泣けます。
2007年11月2日に日本でレビュー済み
ファウンデーションシリーズには一貫した不思議がある。ロボットシリーズよりも後の世界のはずなのに、ロボットがほぼ全く存在しないのだ。いや、ロボットだけではなく、人工知能といえるようなものすら存在しない。
# いや、ここでは「ロボットシリーズの方が後に書かれたから」という現実は
# ちょっと脇に置いて下さい。
ロボット工学をはじめとする学問はどこに消えてしまったのか?
それにもかかわらず超空間飛行を成し遂げ、銀河帝国を打ち立てることに成功するとは、一体どういうことなのか??
人類は銀河進出において、なぜ致命的な『他の生命体』に会うことなく帝国版図を広げることが出来たのか???
その全ての謎の端緒がここにある。
人類の永遠は終わった。しかし、人類の無限が始まるには、もう一人…犠牲が必要なのだ…
# いや、ここでは「ロボットシリーズの方が後に書かれたから」という現実は
# ちょっと脇に置いて下さい。
ロボット工学をはじめとする学問はどこに消えてしまったのか?
それにもかかわらず超空間飛行を成し遂げ、銀河帝国を打ち立てることに成功するとは、一体どういうことなのか??
人類は銀河進出において、なぜ致命的な『他の生命体』に会うことなく帝国版図を広げることが出来たのか???
その全ての謎の端緒がここにある。
人類の永遠は終わった。しかし、人類の無限が始まるには、もう一人…犠牲が必要なのだ…