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世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド 単行本 – 2005/9/15
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- 本の長さ618ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2005/9/15
- ISBN-104103534176
- ISBN-13978-4103534174
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登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2005/9/15)
- 発売日 : 2005/9/15
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 618ページ
- ISBN-10 : 4103534176
- ISBN-13 : 978-4103534174
- Amazon 売れ筋ランキング: - 73,189位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,826位日本文学
- カスタマーレビュー:
著者について
1949(昭和24)年、京都府生れ。早稲田大学文学部卒業。
1979年、『風の歌を聴け』でデビュー、群像新人文学賞受賞。主著に『羊をめぐる冒険』(野間文芸新人賞)、『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』(谷崎潤一郎賞受賞)、『ねじまき鳥クロニクル』(読売文学賞)、『ノルウェイの森』、『アンダーグラウンド』、『スプートニクの恋人』、『神の子どもたちはみな踊る』、『海辺のカフカ』、『アフターダーク』など。『レイモンド・カーヴァー全集』、『心臓を貫かれて』、『キャッチャー・イン・ザ・ライ』、『ロング・グッドバイ』など訳書も多数。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
きっかけは村上春樹×タイトルでしたが、
ため息が出るくらい美しい情景が散りばめられており、生涯の一冊となっております。
これを母国語で読めることを誇らしく思います。
近くの書店では手に入らなくなっていたので、助かります。
一番だと思う」と推した作品がこれでした。
もう10年以上前にノルウェイの森を読んで以来、
今回初めてこの作品を1回通読しました。
二つの物語が交互に出てくるところに
特に疲れは感じませんでしたが、
二つの直線が始まりでは30cm離れていたのが
キーワードがつながりになって近づいて行って、
でも私の中では最後2cmぐらいのところまでは行ったけど
1点に集まってくるという感じではなかった、という
感覚です。
構成力は多分すごいだろうな、と思うのですが、
そのすごさがどのようなものかはわからない、という
レベルです。
それより、端々に出てくる洒落た小道具だとか
音楽作品だとかを楽しみ、特に後半に出てくる登場人物が
話す名言めいたものにその都度立ち止まって
「う〜ん、わかるようなわからないような」
と考えている段階、というところ。
また時間が経って読むとどこか
すっと胸に入り込んでくるものがあるかもしれない
けど、いまはまだ、という感じです。
ただ2つの話のどちらにしても、最後の部分の
自分の人生の些細な日常をいとおしむような部分や
自分のこれからの制限される人生を考えても
その場に残ろうとする選択の場面は
月並みですが、これから辛い事やばかばかしいこと
があってもどうにかやっていこうという
かすかな勇気がもらえました。
以前、地球上で自分以外すべての人がいなくなったら
自分は一人でどれぐらい生きようと思えるだろうか
と考えたことがあり、他の人が一人もいなかったら
多分行きたいとは微塵も思わないだろうと思って
いましたが、「ハードボイルド〜」の最終章部分
では「ん、そうじゃないかも!?」と思わされました。
村上春樹さんは御自身が古いジャズのレコードコレクターでもあるせいか、マニアの心がよくわかっていらっしゃる。本を単なる商品やメディアとしてだけではなく、愛情をそそぐ対象としてもとらえておられるのだとかんじます。筆者は自分自身を「春樹主義者」だとは思っていませんが、おもわず集めたくなってしまう素敵な装丁が多くて結局文庫も単行本もそろえてしまいます。
えー、もちろん内容の方も村上春樹の持っている世界文学的なテーマ性が、「パラレル・ワールド」という意匠をまとうことで、それ以前よりもきわめて明確に、かつわかりやすいかたちで提示された作品として見落とすことのできない一冊だと思います。はい。