80年前半生まれの人々が日本社会の右肩下がりの始まりを背負わされてきたことや、それを合理化するための無駄を省けば（きっと）うまくいくという価値観の一症状としてファスト教養があるという印象を受けました。
ただ、現代において、本書で出てきたような80年前半生まれインフルエンサーたちの思想、価値観の弊害は色々見えてきています（人や物を削ってもうまくいかなかったし、削ろうとすると削りたくない部分が削れてしまうし、一部でみられる「維新支持者＝40台の「プルゴリ」」的なイメージもそれに近いかもしれません…）。
そうすると、ファスト教養はおじさんおばさんの価値観に近く（若い人でも引きずっている人もいますが）、そうだとすると、著者の見立てとは違い、そろそろ90年代～ゼロ年代の人たちからファスト主義へのカウンター（それがいい形だという保証は特にないですが）が出てきそうな気もします。
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